20日午後9時ごろ、岡山県真庭市勝山で開催されていた「勝山喧嘩(けんか)だんじり」に参加していた同市月田、会社員の男性(23)がだんじりの間に挟まれた。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。死因は出血性ショックだった。県警真庭署は業務上過失致死の疑いも視野に当時の状況を調べている。 署によると、男性は、だんじり(全長約5メートル、重さ約2トン)を押していたところ、だんじりの間に挟まれたという。 地元関係者によると、勝山喧嘩だんじりは江戸時代から続く伝統行事。各自治会から9台のだんじりが参加し、各所に設けられた「喧嘩場」で1対1で激しくぶつかり合う。19日から始まり、20日は午後10時半まで実施される予定だったが、事故を受けて中止になった。 「勝山喧嘩だんじり保存会」の片山洋一郎総総代は「安全には気をつけてやってきたが、お一人が亡くなり大変残念だ」と話している。(水田道雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
公立中高一貫校の受検は「ばくち」なのか 経験者が感じた魅力と矛盾
私立よりも学費がかからず、6年通した教育が受けられる公立中高一貫校。東京都内でも根強い人気があるが、受検日が1日限りで高倍率のため、「ばくち性が高い」とも指摘される。公立中高一貫校の受検をとりまく状況は、どのようになっているのか。 「お子さん、中学受験するんですか?」。都内に住む40代の会社員男性が、長男の公立中高一貫校の受検を考え始めたのは、長男が小3の秋ごろ。同い年の子を持つ同僚から聞かれたのがきっかけだった。 夫婦とも中学受験の経験はなく、子どもは長男を含めて3人。家計を考えると、塾や私立中に通わせるのは現実的ではなかった。 ただ、都内に公立の中高一貫校が11校あると知り、「それなら、普段の勉強の延長線で挑戦できるのではないか」。都立校の受検は2月3日のみの一発勝負だが、「受かるかわからないけど、もし受かったら良いよね」。そんな軽い気持ちで、塾無しでの「中学受検」が始まった。 サッカーをしていた長男も、近くの都立中に大きなグラウンドがあることがやる気につながった。まずは、小学校の「内申書」にあたる「報告書」の評価を上げるため、「学校の授業をしっかり受けて、宿題をやる」との基本を徹底。その上で、市販のテキストを使い、男性や妻が教えるようにした。コロナ禍で、男性がほぼ在宅勤務になったことも大きかった。 学校の成績も順調にあがり、手応えを感じた。だが、勉強が進むにつれて、悩みは深まった。 高い倍率で、一発勝負の公立中高の受検。記事後半では、2つの塾に通って私立と併願受験した家庭の思いや、教育関係者に聞いた最近の受検動向も紹介しています。 「合格」を強く意識するほど… まず、反抗期の長男と衝突す… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
時代先取った国内唯一の乗り物「スカイレール」 運行終了のなぜ
広島市安芸区の住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」。戸建て住宅が並ぶ斜面をはうように白い高架レールが延びる。ぶら下がった定員25人の青いゴンドラが、滑るように進んでいった。 モノレールとロープウェーの技術を融合させた国内唯一の交通システム「スカイレール」。団地の開発に伴い、1998年に開業した。運行会社の当時の資料によると、従来の車中心の発想を転換し、住民の歩行を支援するため、団地の地形に合わせて導入された。 ふもとのJR瀬野駅から標高差160メートル、長さ1・3キロのレールを約6分半で移動する。両端と中間、合わせて三つの駅があり、現在は、平日87本、休日70本に加え、必要に応じて臨時便が運行される。 「ラストワンマイル」交通で時代先取り 団地には2269世帯、7236人(2023年8月末現在)が住んでいる。朝夕のラッシュ時には乗車待ちの列ができるが、日中の乗客は少ない。自宅という目的地への最終区間、いわゆる「ラストワンマイル」を担う交通手段だが、駅から遠い乗客は、団地内の急な階段や坂道を上り下りする必要もある。 長年、住民の足として使われてきた「スカイレール」だが、運行会社の営業収支は、約1億2千万円(2021年度)の赤字。来年4月末での運行終了と、電気バスへの置き換えを決め、バス停16カ所を新設する予定になっている。 各地で今、乗降する時間や場… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都立小石川中等教育学校長から受験生へ 行事、部活…多くの「タネ」
都立小石川中等教育学校(東京都文京区) 鳥屋尾史郎 統括校長 本校の教育は三つの柱で構成されています。文系・理系を問わずに幅広い教養を身につけることをめざす「小石川教養主義」、多様化する世界で戦える人材を育てる「国際理解教育」、国際社会で活躍できる科学的人材を育成する「理数教育」です。 小石川教養主義を象徴するのが、6年間を通して課題研究に取り組む「小石川フィロソフィー」です。 中学1年生の時から、意見を論理的に話すスキルや数学的なデータの取り扱いを学びます。そして、自分が研究したいテーマを決め、じっくりと深掘りし、研究論文にまとめます。 テーマは生徒によってそれぞれですが、中には海外で研究の成果を発表するチャンスをいただいたケースもありました。 小石川には本当にたくさんの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
流しそうめん、全長4キロ余り 大分でギネスに挑戦
全長4031・76メートル、成功すればギネス世界記録という流しそうめんに21日、大分県竹田市の住民らが挑戦した。 市内の母親たちでつくる「竹姫」の安倍美緒代表(43)らが発案。地元の企業も巻き込み、測量会社がそうめんを流すルートを測量し建設会社がトラックや資材を提供。竹を切り出して設置するまで千人近くがボランティアで協力した。 午前10時すぎ、くじゅう連山を背にしたスタート地点で竹といに投入した一つかみのそうめんは、山裾を下り県道をまたいで歩道をゆく標高差約400メートルのコースをゆっくりと進んだ。 傾斜が緩やかな「難所」で滞留すると子どもたちが「そうめん、がんばれ」と声援を送り、約1時間半後、60グラム以上がゴールにたどりついた。 ギネス記録の条件の一つは、最後にそうめんを食べること。地元自治会の吉野幸則さん(73)が、竹田産のシイタケのダシを使っためんつゆにつけて口に運び「世界一の味がする」と笑顔で語り、世界記録更新が認定された。(倉富竜太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飲食やホテル代70万円接待、収賄容疑 兵庫県道路公社職員を再逮捕
兵庫県道路公社発注の道路工事をめぐり、業者から飲食などの接待を受けたとして、県警は21日、同公社播但連絡道路管理事務所の保全課主査、豊島辰吾容疑者(38)=豊岡市梶原=を収賄の疑いで再逮捕し、発表した。 また県警は贈賄容疑で、建設業者「松本組」の社員松本正寛(41)=朝来市山内=、下請け会社「構造メンテ」の取締役樋口慶太郎(49)=西宮市美作町=、社員下田彰(67)=姫路市京町3丁目=の3容疑者も再逮捕した。 捜査2課によると、豊島容疑者は公社発注の工事の入札で便宜を図った見返りなどとして、昨年4月~今年6月ごろ、松本容疑者ら3人から神戸市や姫路市、大阪市内の飲食店やホテルで、複数回にわたって飲食や宿泊の接待計約70万円を受けた疑いがある。県警は4人の認否を明らかにしていない。 豊島容疑者は今年4月、播但連絡道路の耐震補強修繕工事の入札で、業者側の松本容疑者らに工事価格を漏らし、下回ると落札できない失格基準価格(9億3970万円)で落札させた官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されていた。 県道路公社によると、豊島容… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
だんじり9基と約100人の鬼行列が共演、三重・伊賀でダンジリ行事
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている「上野天神祭のダンジリ行事」が21日、三重県伊賀市であった。だんじり9基と、鬼などの面を着けた約100人の鬼行列が城下町に集結し、伝統行事に彩りを添えた。 この日午後、だんじり9基が集まる幹線道路に鬼行列の先頭が到着。だんじりに乗る囃子(はやし)手が笛や太鼓などで楽曲を奏でて盛り上げる前を、行列がゆっくりと通過した。 夜はだんじりの宵山巡行もあり、ちょうちんをともした9基がお囃子とともに練り歩いた。最終日の22日は、鬼行列とだんじりが朝から夕方まで市中を巡行する。(亀岡龍太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「こども大綱」に若者の意見反映へ 年内に閣議決定 こども家庭庁
こども家庭庁は、政策の方向性や目標を盛り込む「こども大綱」に、若者らの意見を反映させる。同庁は「こどもまんなか社会」をテーマに、子どもの意見反映を掲げており、象徴的な取り組みにしたい考えだ。21日も、子どもたちから意見を聞く取り組みを実施した。 こども大綱は、今後5年程度を見据え、「少子化社会対策大綱」など三つの大綱を一本化して初めて作成する。これまでに中間整理がまとめられている。大綱に子どもの意見を反映するため、今月は、子どもや若者を対象にしたオンラインの公聴会などを開催している。 21日は、小学生から大学生までの子どもや若者が六つのグループに分かれて議論。「こども・若者を権利の主体として認識し、最善の利益を図る」といった、こども大綱の六つの基本方針などについて話し合った。 このうち、高校生や大学生のグループでは、「こども・若者が権利の主体であることの周知徹底」に関して話し合った。「大人が子どもの権利について知ることが大事」「(子どもの権利を知らないことで)体罰などにもつながる」「子ども自身が、子どもに周知するコンテンツをつくることもできる」などの意見が出た。 同庁は、子どもたちの意見をもとに、大綱の中間整理を更新し、年内に閣議決定する。(高橋健次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本シリーズの関西対決に「感慨無量」 経済界の虎党、熱戦に期待
プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズが21日、クライマックスシリーズ最終ステージで勝ち、日本シリーズは阪神タイガースとの関西勢同士の対決(関西ダービー)が決まった。関西経済同友会の角元敬治代表幹事(三井住友銀行副会長)は「59年ぶりとなる関西ダービーが実現し、感慨無量である」とのコメントを出した。 角元氏は熱心な阪神ファン。「阪神、オリックスとも、最後はリーグ覇者としての力を発揮し、勝利をもぎ取った」とオリックスの勝利もたたえた。 関西ダービーでは、「両チームの一層の奮闘を祈念するとともに、ファンを魅了する熱い戦いを楽しみにしている」と期待。「経済界としても大変明るい話題だ。これを機に、地域経済・社会がますます活気づいていくことを確信している」とした。 角元氏は9月28日、関西経… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「本当にショック」遺棄された女性は千葉の高校生、知人らに衝撃
乗用車の車内で女性の遺体を遺棄したとして無職の男(28)=埼玉県熊谷市=が死体遺棄容疑で栃木県警に逮捕された事件で、県警は21日、亡くなった女性は、千葉県柏市の高校1年、坂巻杏月(あづき)さん(15)と発表した。 坂巻さんを幼いころから知る人たちは、事件を知って一様に動揺を隠せない様子だった。 坂巻さんと同じ集合住宅に住む40代女性によると、坂巻さんは4人暮らしで兄がいる。小学校高学年のころに今の家に転居してきたが、登校班には加わらず、母親に車で学校まで送ってもらっていたという。「家族が杏月さんを守っている印象だった」と女性。 女性が以前、自宅前に座っている坂巻さんにお菓子をあげたところ、親がお礼に来てくれたこともあったといい、「仲の良い家族だなと思った」。坂巻さんについては「あいさつもしてくれてしっかりしていた」と話し、「事件は本当に信じられないし、想像とかけ離れている」と驚いた様子だった。 別の40代女性は、坂巻さんがまだ幼い頃に、家の前で兄と一緒にカブトムシを育てる姿が印象的だったという。「母親が車でどこかへ送る姿をよく見かけた。(坂巻さんは)いつも私服だった。事件に巻き込まれたとしたら本当にショックだ」 坂巻さんが通った中学校の同級生の一人によると、坂巻さんは中学時代、不登校気味で週2~3回ほどしか通学していなかったという。 物静かな性格だが、仲の良い友人たちとは笑顔で明るく接していたという。「元クラスメートがこういう事件に遭ったと聞いてびっくりしている」と肩を落とした。(福岡龍一郎、谷瞳児) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル