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江東区長が議会欠席「捜査に協力」 前日に東京地検特捜部が家宅捜索
東京都江東区の木村弥生区長は25日、区議会定例会の本会議を欠席した。前日24日、4月の区長選をめぐり、区役所にある区長室などが東京地検特捜部による家宅捜索を受けたばかり。区によると、木村氏は欠席の理由について「捜査に協力するため」と説明しているという。 この日は定例会の最終日。本会議の冒頭で山本香代子議長から木村氏の欠席が報告された。続けて大塚善彦・副区長が「区としては引き続き捜査の状況を見守っていきたい。区議会および区民の皆さまにご心配をおかけして申し訳ない」と述べた。 予定されていた一般会計補正予算案の採決などが行われたが、混乱などはなかった。 閉会後、報道陣の取材に応じた山本氏は「区長が本会議当日に欠席するなんて、私の記憶にはない。全容解明に向けて、区議会としても注視していかないといけない」と話した。 また、木村氏の陣営が捜査対… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「さよならあっちゃん」BUCK-TICK全うした35年に追悼の声
ロックバンド「BUCK―TICK」(バクチク)のボーカル、櫻井敦司さんが57歳で亡くなった。旧群馬県立藤岡高校の同級生らと作り上げたバンドは多くの人々に愛されてきた。デビュー以来35年。「あっちゃん」と親しまれた櫻井さんの急逝を、多くのファンや関係者が悼んだ。(川村さくら、高木智子) 櫻井さんは19日のライブ中に倒れ、そのまま帰らぬ人になった。 記事の後半では、同じ群馬県出身のギタリスト布袋寅泰さんや山本一太知事の追悼の言葉を紹介します。 「最後までBUCK―TICKの櫻井として人生をまっとうしようとした。ナイスガイでした」。中、高と同級生だった藤岡市議の冬木一俊さん(58)は、その死を悼んだ。 櫻井さんは旧藤岡高校の同級生らとバンドを結成。ドラムからボーカルに転じ、卒業後はインディーズ活動を続けた。自動車のジャッキ製造工場で溶鉱炉まわりの仕事をした。楽器を買うのも、バンド活動を続けるにも、先立つものが必要だったからだ。 「5年やって、だめだったら… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都心で「ひょう」か バチバチ、慌てて軒下に駆け込む通行人
【動画】東京都港区の六本木駅近くで降り注いだ「ひょう」=滝沢貴大撮影 上空の寒気と気圧の谷の影響で、25日夜、東京都内で、ひょうとみられる氷の粒が降った。 気象庁によると、日本の上空に零下21度以下のこの時期としては強い寒気があり、気圧の谷の影響で大気の状態が非常に不安定になって、ところどころで「ひょう雲」が発達したとみられる。東京都心では午後9時半までの1時間で30・5ミリの激しい雨が観測された。 東京都港区の六本木駅近くでは午後9時すぎ、「ゴロゴロ」という雷鳴とともに大量のひょうとみられる氷の粒が降り注いだ。地面や車に当たって「バチバチ」と音が鳴り響き、通行人はあわてて建物の軒下に駆け込んでいた。 気象庁によると、本州全体で25日遅くにかけて大気が非常に不安定な状態が続き、局地的に雷雲が発達する見込み。(滝沢貴大、大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国の主張「権利乱用」 強制不妊手術訴訟、仙台高裁も国に賠償命じる
旧優生保護法(1948~96年、旧法)の下で不妊手術を強いられたとして、宮城県の男性2人が国に計6600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は、旧法を違憲と判断し、国に3300万円の賠償を命じた一審・仙台地裁判決を支持し、国側の控訴を棄却した。 小林裁判長は、不法行為から20年が過ぎると賠償請求権が消える「除斥期間」の適用を求めた国側の主張そのものを「権利の乱用として許されない」と指摘。「賠償請求権は、時効によって消滅することはない」とする判断を示した。 全国12地裁・支部で起こされた同種訴訟で、高裁判決は7件目。過去6件のうち4件は、一定の条件を満たせば除斥の適用を制限できるなどと判断して賠償請求を認めた。残る2件は、除斥期間を適用するなどして請求を退けており、判断が分かれている。 小林裁判長は、旧法について「特定の疾患を理由に優生手術を強制するのは、個人の尊重という憲法の基本理念に反する」とし、一審判決と同じく、幸福追求権を定めた憲法13条や法の下の平等を保障した憲法14条などに違反するとした。 その上で、賠償請求権の制限を巡る民法の規定について、除斥期間ではなく、当事者が主張することで効力が生じる「時効」の定めにあたると解釈。憲法に反する人権侵害の政策を進めた国が、原告の賠償請求権が消滅したと主張することは、権利の乱用にあたると判断した。仮に民法の規定が除斥期間を定めたものだとしても、適用を制限するのが相当だとした。 高裁判決前に実名を公表した原告の千葉広和さん(75)=仙台市=は「心からうれしい。国は上告しないでほしい」と話した。(根津弥、小山歩) 「ここまでやっと」 喜びにじませる原告 国が原告の損害賠償請求権が… この記事は有料記事です。残り992文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最高裁の違憲判断にトランス当事者は評価 「自分の体と心で生きる」
心と体を傷つけることなく、望む性で生きていきたい――。戸籍上の性別変更で手術要件の一部を違憲とした最高裁の決定を、当事者たちは「ようやく動いた」と評価した。一方で、別の手術要件の判断は先送りになり、申立人側は悔しさもにじませた。 「性別変更は今回の審議ではかなわず、先延ばしになってしまったことは非常に残念です。今回の結果が良い方向に結びつくきっかけになるとうれしく思います」 申立人のトランス女性は最高裁の決定を聞き、代理人を通じてコメントした。2019年に男性から女性への性別変更を家裁に申し立てていた。 最高裁は今回の決定で生殖機能を失わせる手術要件を無効としたが、変更する性別の性器に似た外観を求める「外観要件」については、高裁での審理やり直しを求めた。代理人の南和行弁護士は、外観要件も違憲だと訴えてきたことから、「一番良い結論にたどり着いていない。とても悔しい」と話した。 ただ、15人のうち3人の裁… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋田県知事の「四国の酒、料理うまくない」発言に、四国の知事が反応
秋田県の佐竹敬久知事が四国の酒や料理は「うまくない」などと発言して批判を受け、謝罪したことについて、四国の知事が相次いで見解を示した。 高知県の浜田省司知事は25日夕、報道陣の取材を受け、佐竹知事が「どろめ。あのうまくないやつ」と発言したことを念頭に、「この機会に高知のどろめだったり、高知の酒だったり、それはどんなものなのかなと全国の人にたくさん思っていただき、確かめていただくチャンスをいただいたと前向きにとらえたい」と話した。「私は秋田のきりたんぽもハタハタも大好きです」とも語った。 徳島県の後藤田正純知事は25日夕、秘書課を通じてコメントを発表した。 「我々はすべての都道府県と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
白線が消えた横断歩道、「摩滅が一因」で交通事故 県が受け入れ和解
横断歩道を歩行中、車にはねられたのは横断歩道の白線が摩耗して消えていたためだなどとして、川崎市の男性(66)らが道路標示を管理する神奈川県などに損害賠償を求めた訴訟は24日、横浜地裁川崎支部で和解が成立した。「摩滅が事故の一因になった」とする裁判所の和解勧告を、県が受け入れて損害賠償金の1割を負担する。 事故は2018年10月31日午前10時55分ごろ、京浜工業地帯の川崎市川崎区水江町、片側2車線の直線路で起きた。 原告側によると、男性は横断歩道を歩行中に、運送会社の男性が運転するタンクローリーにはねられ、頭の骨が折れるなど、大けがを負った。神経系統の機能などに障害を残し、随時の介護が必要になったという。 この事故の刑事裁判では、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の罪に問われた運転手が19年、同支部で無罪(求刑禁錮1年)を言い渡され、確定した。 判決は「車の進行方向の横断歩道を示す路面の白線標示は完全に消失していた。現場が横断歩道上であると認識するのは困難」などとし、「横断歩行者の予見は可能ではなかった」とした。また、検察側が「被告は過去に現場を複数回通行していた。横断歩道と認識できた」と主張した点については、「道路標示を記憶することを運転者に義務付けすることはできない」と退けた。 これを受け、原告側は20年、県と運送会社を相手取り、計約1億4千万円の支払いを求めて提訴した。「横断歩道の道路標示は摩耗して消滅していた。県(県公安委員会)は横断歩道の管理者で瑕疵(かし)があった」と主張した。 県側は「(進行方向の)標示は摩耗している状態だったが、反対側の標示は一部摩耗で、全体として視認は十分だった」と争った。 事故の半年前には現場近くの会社関係者から、横断歩道の補修をするように要望があった。県側は「現場を見た担当者は、総合的に十分、認識できる状態と判断していた」と主張し、事故当時、補修はしていなかった。 同支部は今年6月に和解を勧告した。県によると、運送会社には「運転手は現場の道路を幾度も往復して、道路標識などもあることから横断歩道の存在を認識していた」と指摘し、県についても「事故前に横断歩道の道路標示の摩滅は連絡を受けていた。状況を認識できた。摩滅が事故の一因になったと認められる」とした。 損害賠償金は計6700万円。県が1割(670万円)、運送会社が9割(6030万円)を負担する。(佐藤英法) 横断歩道の7.8%で… 県警交通規制課によると、県… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
違憲判断、自民保守派の反発必至 有識者「トランス差別の激化懸念」
最高裁の違憲判断を受け、国会では性同一性障害特例法の改正議論が始まる見通しだが、自民党の保守派が反発するのは必至だ。 戸籍上の性別変更に生殖能力を失わせる手術などを求める特例法の手術要件をめぐっては、6月に発足した同党の「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」が維持を訴えてきた。議連はLGBT理解増進法への「国民の不安を取り除く」として、同党の国会議員と地方議員、各100人ほどが参加する。 設立趣意書では、手術要件の撤廃で「『男性器のある法的女性』が出現するという今の日本では信じがたい状況が生じる。対応は急務」と強調した。最高裁の決定を控えた9月の声明でも「手術要件が違憲となれば、トイレ・更衣室・風呂・その他女性専用スペースの安心安全確保を行う上で、相当な困難が生ずる」と主張した。 共同代表の山谷えり子参院議員は「(性別変更の要件から)手術をなくしたら混乱が起きる。理解増進法でも、全ての国民の安心に留意すると書かれているので問題ではないか」と語っていた。同じく共同代表の片山さつき参院議員は25日、記者団に「決定をよく読んでから、共同代表とも相談し、今後の対応を考えたい」と述べるにとどめた。 最高裁は25日の決定で、卵巣や精巣の切除を求める「生殖不能要件」を違憲とする一方、変更する性別の性器に近い外観にする「外観要件」については判断せず、高裁に審理を差し戻した。男性から女性に移行するトランス女性は引き続き、性別変更のために陰茎切除が必要で、今回の決定で議連の言う「男性器のある法的女性」は生まれない。 「手術要件なくなっても浴場の利用ルール変わらず」 仮に今後、外観要件について… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太平洋の激戦地に沈んだ戦跡を3D化、現地ダイバーらが保存活動へ
太平洋戦争の激戦地サイパンで、海中に沈んだ艦船や航空機を少しでも長く保存するため、現地のダイバーや観光客にも参加してもらって現状を調査する試みが進んでいる。戦争の歴史を残し、観光資源としても生かしていくことが狙いだ。 日本の南約2400キロに位置するサイパン島は、戦時中は日本の統治下にあった。1944年6月、米軍との戦場になり、旧日本軍だけで約4万3千人が戦死。島民を含む多くの民間人も犠牲となった。 地元のダイビングショップによると、島の海域には航空機や輸送船などが少なくとも5カ所で沈んでいる。水深が深いところも含めるとかなりの数に上ると地元ダイバーらは口をそろえる。旧日本軍や米軍のものとみられ、こうした「水中戦跡」の周辺は魚が集まることもあって人気のダイビングスポットになっている。 この島に昨年3月、各国で水… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル