大阪府富田林市で昨年10月、横転しただんじりの下敷きになり引き手の男性4人が死傷した事故で、大阪府警は26日、だんじり運営の責任者だった男ら3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。 事故は昨年10月14日に富田林市北大伴町1丁目で発生。捜査関係者によると、3人はわざと揺らすなどの危険な行為を繰り返して安全管理を怠ったことから、高さ約4・5メートルのだんじりが横転し、下敷きになった引き手の男性(当時52)を死なせたほか、40~60代の男性3人に重傷を負わせた疑いがある。いずれも容疑を認めているという。(田添聖史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5人死亡住宅火災 現場で死亡の92歳男を殺人などの容疑で書類送検
青森県六戸町で住宅が全焼し5人が死亡した火災で県警は26日、焼け跡から遺体で見つかった、近くに住む無職砂渡(すなわたり)好彦容疑者(当時92)を現住建造物等放火と殺人などの疑いで、容疑者死亡のまま青森地検八戸支部に書類送検し、発表した。 県警によると、書類送検容疑は4月13日午前1時ごろ、左官業の十文字利美さん宅に玄関から侵入して何らかの方法で放火し、十文字さんの義母の和子さん(同88)、妻の弘子さん(同67)、次女の抄知(さち)さん(同39)、孫で小学4年の弥羽(みう)さん(同9)を殺害したというもの。 砂渡容疑者は和子さんの兄で、調べでは火災当時、砂渡容疑者の車が十文字さん宅前に止められており、車内には放火に使ったとみられる油類の入ったポリタンク1個が残され、玄関付近にはポリタンク3個が溶けた状態で見つかったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
正規の手続き経ず業務発注→別契約で水増し対応 習志野市職員を処分
本田大次郎2023年10月26日 20時00分 千葉県習志野市は25日、下水道課で2018~19年度、契約手続きをせずに複数社に業務を発注し、業務の経費を受注業者の他の契約に上乗せして分割払いしたとして、当時の課長ら3人を懲戒処分とし、発表した。処分は24日付。 市企業総務課によると、当時の課長、主幹、係長は18~19年度、必要な契約手続きや契約書を作成せずに6件(計346万3千円相当)の業務を複数業者へ発注した。業務の経費は、受注業者との別業務の随意契約で金額を水増しした虚偽の契約書を作成し、上乗せ分で分割払いしていたという。 21年11月に内部通報があり、市が調査。この時点で未払いの経費は121万7千円あり、市は業者と協議し、22年度末に支払った。市は業者側に支払った総額について「金額は公表できない」としている。 市は法令違反があったとして、当時の課長と主幹を減給10分の1(1カ月)、係長を戒告の処分とした。また、3人以外の複数の職員も訓告などの処分にしたが、人数や処分内容は「公表基準に達していない」として明らかにしていない。3人は調査に「予算措置をしていない緊急の事案に対応するためだった」と釈明しているという。市は業者側の資料と照らし合わせ、「横領の事実はなかった」としている。 市は、発注した業務内容や業者数について、「業者の特定につながる」として公表していない。 宮本泰介市長は「必要な手続きを省き、業務を遂行することは、市民の信頼を損ねる違法行為であり、深くおわびする」とコメントを出した。(本田大次郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「いま、岡山がアツい!」県が動画で猛アピール 出身芸人2組が出演
原口晋也2023年10月26日 20時00分 芸能界やスポーツ界で岡山に追い風が吹いているこの機を逃さない――。岡山県が今夏以降、地元ゆかりのお笑いコンビ「ウエストランド」と「空気階段」の協力を得てPR動画を制作、公開している。 「いま、岡山がアツい! いま、岡山にアツまれ!」で、名づけて「岡アツ!」キャンペーン。県は岡山の認知度アップにつなげたい考えだ。 漫才の日本一を決めるM―1グランプリでウエストランドが優勝。高校スポーツ界ではサッカーの岡山学芸館高と高校駅伝の倉敷高の全国制覇、陸上中距離のドル―リー朱瑛里(しぇり)さん(津山高)の全国都道府県駅伝・中学生区間での17人抜きは記憶に新しい。 里庄町出身の新進気鋭のミュージシャン藤井風さんの活躍も話題。映画「とんび」「推しが武道館いってくれたら死ぬ」やNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の撮影地や舞台も岡山だった。 PR動画では、ウエストランドの井口浩之さんと河本太さん(いずれも津山市出身)は、毒舌を封印して学生服姿でラップで「岡山の食」をPR。空気階段の水川かたまりさん(岡山市出身)は千葉県出身の相方、鈴木もぐらさんと新郎新婦役を演じつつ、県内の観光名所を軽妙に紹介する。2編は10月16日時点で、合わせて30万回近く再生されている。 また、9月末に始まった第2弾では、お題に応じた2組のアドリブのトークが動画配信される。10月末まで毎週火曜にお題に応じた6回の更新が予定されており、初回の配信では、空気階段の動画に倉敷市出身の俳優、前野朋哉さんも登場し、3人でブラックユーモアを交えて笑いを誘っている。 動画は、岡アツ特設サイト(https://8092-okayama.jp/oka-atsu/)で視聴できる。(原口晋也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
双子の次女暴行の母「かわいい子を傷つけてしまった」 控訴審で減刑
香川県さぬき市の自宅で生後7カ月の次女を床に投げつけて大けがを負わせたとして、傷害の罪に問われた母親である被告の女(34)に対する控訴審判決が26日、高松高裁であった。佐藤正信裁判長は懲役4年6カ月とした一審・高松地裁判決を破棄し、懲役4年の実刑判決を言い渡した。 佐藤裁判長は減刑の理由について、地裁判決は、証拠上明らかではない傷害の今後の生活への影響を重くみたきらいがあるとした。 高裁判決によると、被告は2022年11月、さぬき市の自宅で次女に対し、床に敷かれたマットレスに投げて頭部を打ち付ける暴行を2回にわたって加え、脳挫傷や頭蓋骨(ずがいこつ)多発骨折などの傷害を負わせた。 被告側は、長女と、双子の次女、長男の3人を抱えた育児ストレスの深刻さが、地裁判決では十分に理解されておらず不当などと主張し、控訴していた。高裁判決は、育児の悩みなどに一定の同情を寄せるとしつつも「短絡的で粗暴な犯行」として実刑は免れないとした地裁判決の判断について、「不当でない」とした。 記事後半では、双子や三つ子といった多胎育児に詳しい識者に、母親がどんな悩みを抱えやすいのかなどについて、話を聞きました。 被告は控訴審の被告人質問で、犯行に至る経緯として、双子である次女の育児に悩んでいたと語った。「子どもの生まれ持った性格、成長のスピードは違うと分かっていたけど、話しかけても答えてくれない、他の子と比べてしまう」と当時の心情を明かし、「どうしてこんなにかわいい子を傷つけてしまったのか、後悔の気持ちでいっぱい」と述べた。 専門家「多胎育児 1人ではできない」 双子や三つ子といった多胎育… この記事は有料記事です。残り479文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
道頓堀ラーメン店のシンボル 龍の「尾」撤去命じる判決 大阪地裁
大阪・ミナミを代表するラーメン店の看板を巡る裁判が起きた。舞台は、龍の立体看板が目を引く「金龍ラーメン」。看板の「尾」の部分や店舗の一部が隣接する土地にはみ出しているとして、この土地を所有する不動産会社が撤去を求めた。 判決によると、看板が設置されたのは1992年ごろ。不動産会社は2013年9月ごろまでに、ラーメン店に隣接する土地を取得していた。 問題になったのは、この土地にはみ出していた店舗の一部だった。不動産会社側は撤去を求めた一方、金龍側は「店舗として長年占有していた」と反論した。 大阪地裁は26日の判決で、土地を10年占有すれば自分の所有にできる民法の「時効取得」を理由に、土地の所有を金龍に認めた。ただ、店舗の一部の上階部分から張り出した尾の部分やひさしは、「不動産会社の土地所有権を侵害している」として撤去を命じた。 金龍側は「密集エリアでの境界や道路の使用方法について、裁判所から一定の判断が示されたことを評価している」とのコメントを出した。(森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「供述誘導」訴えた元広島市議に有罪判決 不適切な捜査との指摘も
2019年の参院選をめぐる買収事件で、河井克行元法相(60)=公職選挙法違反罪で実刑確定=から現金30万円を受け取ったとして、同法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議の木戸経康(つねやす)被告(68)に対し、広島地裁(後藤有己裁判長)は26日、求刑通り罰金15万円、追徴金30万円の有罪判決を言い渡した。 木戸被告側は8月、取り調べの録音データの一部を公表。東京地検特捜部の検事から「議員を続けていただきたい。否認にしたくない」などと説明を受け、不起訴を示唆されて供述を誘導されたとし、裁判で公訴権の乱用だと主張していた。 判決「検事は不起訴を前提に、被告は不起訴を期待、否定できない」 判決は、「検事は不起訴を前提に取り調べ、被告は不起訴となることを期待して検事の意に沿う供述をしたことは否定できない」として、不適切な捜査があったと指摘した。ただ、被告は不起訴とされた後、検察審査会の「起訴相当」議決を受け、再捜査した検察が起訴した経緯を踏まえ、「公訴を棄却するほどの違法性はない」と結論づけた。 被告側は起訴内容についても「受け取ったものが現金との認識はなく、選挙運動報酬との認識もなかった」と無罪を主張した。だが判決は「封筒の厚みから相応の現金が入っていることは容易に想像がつく状態だった。河井氏からは過去にも複数回現金入りの封筒を渡されていた」と指摘。現金の趣旨も河井氏の妻案里氏(50)=同法違反罪で有罪確定=の当選に向けた選挙運動の報酬を含むと認識していたと判断した。 判決によると、木戸被告は19年4月、河井元法相から、案里氏の選挙運動の報酬と知りながら封筒に入った現金30万円を受け取った。(大野晴香、根本快) ■元市議「苦痛理解されず、残… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高級時計の免税販売を装い、消費税不正還付か 指南役の男を逮捕
高級腕時計を免税販売したように装った虚偽の確定申告で、消費税の不正還付を受けたなどとして、大阪地検特捜部は26日、東京都江東区の会社員で中国籍の王博容疑者(35)を消費税法違反などの疑いで逮捕し、発表した。特捜部は認否を明らかにしていない。 特捜部などによると、王容疑者は、大阪市内で時計や宝飾品の販売をする経営者3人と共謀。2019年10月~21年5月、高級ブランド・ロレックスの腕時計などを仕入れ、外国人観光客らに免税販売したと見せかけるなどした虚偽の確定申告で消費税など計約1億6600万円の還付を不正に受けようとし、うち約1645万円の還付を受けた疑いがある。 国内で仕入れた商品を免税販売する場合、仕入れの際に支払った消費税の還付を受けられる。特捜部は、王容疑者が3人に手口を指南し、報酬を得ていたとみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「妄想が動機形成、犯行背景に影響」 責任能力の審理で鑑定医が証言
36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第14回公判は26日、京都地裁で刑事責任能力に絞った審理が続いた。起訴後に精神鑑定をした医師が出廷し、青葉被告を「重度の妄想性障害」とした上で、妄想が犯行動機を形成し、犯行の背景に影響を与えたと述べた。 出廷したのは、鑑定医で東京医科歯科大大学院の岡田幸之教授。弁護側の請求を受けた地裁の依頼で21年9月~22年2月、青葉被告に計36時間面接するなどして鑑定を行った。 岡田教授は、青葉被告が主張する京アニによる小説の盗用や、自身の小説作品をコンクールで故意に落選させたとする点について「妄想によるもの」と指摘。また、「盗用は『闇の人物のナンバー2』の指示だ」とする主張は「自分に関わる人の中に、闇の組織の人間が紛れ込んでいるといった妄想があり、周囲からの孤立を招いた」とも分析した。 孤立は生活の困窮を招き、青… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幸福度低い札幌、幸もたらすのは白いゾウか 五輪招致から見えるのは
日本有数の観光都市として人気の札幌市だが、市民の「幸福度」は案外低い。日本総合研究所がまとめる幸福度ランキング(2022年版)によれば、総合順位は20政令指定市のなかで19位だ。もし冬季五輪・パラリンピックの招致が実現すれば、市民に「幸福」は訪れるのだろうか――。 「幸福度」を分野別でみると、雇用分野の悪さが目立つ。若者の高い失業率(19位)や正規雇用者の比率の低さ(16位)が響いている。国際分野は19位。外国人住民数は人口千人あたり7・1人と20市で最も少ない。教育に直結する学校分野も16位。不登校児童生徒率は2・57%と高く、19位だ。大学進学率も59・9%(15位)にとどまる。 他方、充実ぶりが目立つのがハード面だ。道路整備率は1位、体育・スポーツ施設数は3位、都市公園面積も5位だった。「ソフト重視」が求められる令和の時代なのに、「ハード重視」の昭和の発想から脱却できていない姿が浮き彫りになっている。 前回五輪で生まれた都市イン… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル