28日午後0時50分ごろ、大阪市北区天神橋4丁目のすし店から「爆発して、けが人が出ている」と119番通報があった。大阪府警曽根崎署や市消防局によると、営業中の店の調理場でガスボンベが爆発した。 店内には当時約100人の客がおり、20~50代の店員と客の男女計12人がやけどなどを負ったが、いずれも軽傷。店舗の焼損はなかった。署や消防が原因を調べている。 現場はJR天満駅の北約100メートルで、飲食店街の一角。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「父は誇り」長野4人殺害事件で殉職した警察官の長男 慰霊祭で追悼
全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭が28日、東京都内で開かれた。5月に長野県中野市で猟銃などで4人が殺害された事件で死亡した県警中野署地域課の池内卓夫警部(61)=2階級特進=の長男で、同県警巡査部長の将吾さん(34)が遺族を代表し、追悼のことばを述べた。 「父の背を見て同じ警察官に」 遺族代表の巡査部長 将吾さんは「幼い頃から父の背中を見て育ち、同じ警察官になることができた。私の一番の理解者だった」と父の存在を表現。猟銃で撃たれ後、危険な状況のため現場からすぐ救急搬送できなかったことを明かし、「職業柄、危険が隣り合わせだと心の片隅では覚悟していたが、突然訪れた悲しみに家族全員打ちひしがれた」と話した。家族との思い出を挙げ、「県民のために職務に励んだこと、愛された夫、父、祖父だったことを私は誇りに思い続けている」と語った。 事件では池内警部と、同じく中野署地域課の玉井良樹警視(46)=2階級特進=が銃や刃物で襲われ死亡。女性2人も殺害された。現場近くの農業、青木政憲容疑者(32)が逮捕され、現在、精神疾患の有無などを調べる鑑定留置中。 全国慰霊祭は警察庁などの主催で毎年開かれ、今年は長野県警の2人を含む殉職警察官の7柱と民間人の1柱が合祀(ごうし)された。式には、遺族と岸田文雄首相や国家公安委員、露木康浩警察庁長官をはじめとする警察幹部ら計約130人が出席した。(編集委員・吉田伸八) 長野県中野市の4人殺害事件 長野県中野市の4人殺害事件 今年5月25日夕、長野県中野市で、散歩中だった村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)が男に刃物で刺されて殺害され、通報を受けパトカーで現場に駆けつけた中野署地域課の池内卓夫警部(61)、玉井良樹警視(46)=ともに2階級特進=が猟銃で撃たれるなどして死亡した。近くの農業、青木政憲容疑者(32)はその後自宅に猟銃を持って立てこもり、26日早朝に身柄を確保された。県警は青木容疑者を4人に対する殺人容疑で順次、逮捕した。現在は、精神疾患の有無などを調べる鑑定留置中。 殉職した長野県警中野署地域課の池内卓夫警部(61)=2階級特進=の長男で、同県警巡査部長の将吾さん(34)による追悼のことばの要旨は次の通り。 「じいじ、くだらない冗談言って笑わせて」 父は生涯を警察官として「住民の安心と安全を守る」という使命を持ち、昼夜を問わず、最前線で地域住民に寄り添い、職務に励んでいました。時にはパトカーに乗車し、荒れた現場に一番に駆けつけ、持ち前の話術と威厳で現場を即座に収束させるすご腕の警察官であり、時には40年間在隊した県警音楽隊のパーカッション担当として、音楽で住民との架け橋をつくるすご腕のドラマー警察官でありました。 私は幼い頃から父の背中を見… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バックは低速でも危険、判決が鳴らした警鐘 10年間で死亡610件
時速約16キロでバックし、自転車の男性(72)をはねて死なせたとして、被告の男(63)が実刑判決を受けた、27日の神戸地裁の裁判員裁判。判決は、バックの見通しの悪さや逆走行為を重く見て、時速16キロであっても危険運転致死罪にあたると警鐘を鳴らした形だ。 公益財団法人「交通事故総合分析センター」の調査では、2008年~17年の10年間で、バック中の自動車による死亡事故は610件。重傷事故も1万840件起きている。 バックモニターやセンサーなどの安全装置の普及で事故件数は減少傾向にある。ただ今回の事故で被告は、路肩に駐車しようとサイドミラーに目線がいき、バックモニターは全く見ていなかったとされる。 遺族の処罰感情強く 判決も、後退の場合、ミラー… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「週刊金曜日」が創刊30年 11月2日に東京・千代田区で記念集会
「広告収入に頼らず、政権や大企業に忖度(そんたく)しない」ことを旗印にしてきた「週刊金曜日」が、11月で創刊30周年を迎える。2日、東京都千代田区で「創刊記念大集会」が開かれる。同誌編集委員で作家の雨宮処凛(かりん)さん、弁護士の宇都宮健児さん、映画監督の想田和弘さん、元法政大総長の田中優子さん、ピアニスト崔善愛(チェソンエ)さんの5人が語り合う。 週刊金曜日は哲学者の久野収、作家の石牟礼道子、井上ひさし、椎名誠の各氏と、元朝日新聞記者の本多勝一、ニュースキャスター筑紫哲也の6氏を編集委員として、1993年11月5日に創刊。市民運動や環境の問題に取り組み、「買ってはいけない」企画など、大手企業の問題を多く扱ってきた。 文聖姫(ムンソンヒ)編集長は「小さな雑誌が30年続けられたのは読者のおかげ。私は在日コリアンの女性として差別や人権、平和、朝鮮半島の問題に力を入れていきたい」と語る。集会は2日午後6時から日本教育会館一ツ橋ホール(千代田区一ツ橋)で。参加費は前売り2千円、当日2500円。問い合わせは株式会社金曜日(03・5846・9001)へ。(編集委員・北野隆一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
かつて「ギャング」のブラジル人 仲間の人生も背負い地元に生きる
名古屋のベッドタウンで、工場も多い岐阜県可児(かに)市。日系ブラジル人の塩野ホドリゴさん(34)は、このまちで解体業を営んでいる。 大きな背中いっぱいに刻まれた「0574 familia」のタトゥー。ヒップホップ好きの仲間と結成したグループで、数字は可児の市外局番、familiaはポルトガル語で家族の意味だ。 かつては暴力的な「ギャング」でもあったが、いまはまさに「家族」だという。 「おれには、これしかないもんで」 中学に通えたのは週2日だけ ブラジルから先に働きに来ていた母親と一緒に暮らすため11歳で来日。小学校に通うことなく可児市立蘇南中へ。 「くろい」「きたない」。級友から教わった日本語の意味を後で知った。「勘違いもあったと思う。でも言葉が分からんで、手が出た」 体が大きく、負けん気も強かった。学校へ行けばけんかをし、廊下で音楽をかけて踊った。先生も手に負えず、通わせてもらえるのは通訳の先生が来る週2日だけだった。 2000年代前半の当時、日本語が十分に分からない子どもを学校で支える仕組みは、十分でなかった。 「不良は差別がなかった」。学校内外で仲間とバイクで暴走し、暴力に明け暮れた。 少年院で初めて日本語学んだ 「うちらにしたら、少年院が学校の代わりやった」 17歳で入った愛知県の少年院で、初めて本格的に日本語を学んだ。読書でポルトガル語の読み書きもできるようになった。 働きづめだった母と初めて一緒に食事をしたのも、少年院の運動会だったと記憶している。支給された昼食の唐揚げを、母が一つくれたのを覚えている。「別れる時はつらかったな」 だが社会に戻っても環境は簡… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
色とりどりの網が広がる秋の海 ノリの「種付け」有明海で解禁
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議会に届かぬ県民の声 政治系ユーチューバーが味わった「失望感」
有料記事 聞き手・加治隼人2023年10月28日 18時30分 約4万6千人の署名に基づいて提案された県民投票条例案が、26日の鹿児島県議会(定数51)で否決された。 九州電力川内原子力発電所(同県薩摩川内市)の運転延長について、県民の賛否を直接聞いてほしいという声は、政治に届かなかった。「二者択一では多様な民意を反映できない」などと考えた塩田康一知事も消極的な意見を述べていた。 県議会の議論や条例案の否決を有権者はどう見たのか。多くの県議らへのインタビュー動画などをネットに配信する「政治系ユーチューバー」の上野康弘さん(40)=鹿児島市=に聞いた。 ――議長を除く出席議員50人中、野党系会派を中心に計11人が賛成し、自民・公明など計39人が反対して否決されたが、どう思ったか 毎日傍聴しましたが、とにかく、もったいないなと。私は川内原発の運転延長に中立的な意見ですが、県民投票には賛成でした。4日間の審議を見ても、否決する理由はないと思いました。 実施に予算約7億円が必要とのことでしたが、非常にコストパフォーマンス(費用対効果)が高いと思いました。「大事なことはみんなで決めよう」という機会が実現すれば、多くの県民が県政の課題に興味を持つきっかけになりえた。ニュースや議会を見て、みんなでチェック機能を果たそうと。そんな波及効果があったはずです。機会損失が大きいと思います。 知事の本当に気持ちは? 「心のこもっていないスピーチ」 ――民主主義のあり方に関わる話だったと 民主主義で大事なのは、有権者が自分たちの意思で決めているという「納得感」だと思います。野党系会派や一部の無所属議員は「まずは県民の意向を聞こう」と訴えました。 県民投票をしたら反原発一色… この記事は有料記事です。残り1987文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水産業のまちでサッカー交流 実習生と国際試合、来年はミニW杯を
水産業のまち宮城県石巻市で28日、漁船で働くインドネシアの若者たちと日本人のチームが、サッカーで対戦した。技能実習生や特定技能外国人と、地域との交流の機会をつくろうと、関係者の奔走で実現した。 インドネシアチームの名は「ガルーダ」。数年前から漁が休みの週末に集まって練習するようになり、メンバーは30人以上いる。交流試合を企画したのは、彼らが礼拝に通うモスクを運営するバングラデシュ人のソヨド・アブドゥル・ファッタさん(53)。相談を受けた石巻サッカー協会が社会人選手の選抜チームを組んだ。 試合は4対2で石巻選抜の勝利。ガルーダの監督兼選手カシワンさん(32)は「日本人と試合がしたいとずっと思ってきた。楽しかった」。石巻選抜の渡辺大輔監督(41)は「石巻は東日本大震災以降、若者が減ってサッカーも下火になっていた。インドネシアの人たちのおかげで、また盛り上がれるんじゃないか」と話した。 石巻で働く技能実習、特定技能の外国人は約1千人。ソヨドさんは来年はベトナム人やミャンマー人のチームにも呼びかけ、「ミニ・ワールドカップ」にするつもりだ。(石橋英昭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
季節外れの海岸 足元照らすのは? 和歌山・白良浜でライトパレード
和歌山県白浜町の「白良浜」で、夜の砂浜をライトアップするイベント「白良浜シーサイドイルミネーション SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe」が28日、始まった。来年2月29日まで。 同町や南紀白浜観光協会らが、町の観光の閑散期にあたる秋冬に観光客を呼び込もうと始めた取り組み。国内各地でイルミネーションなどを手掛ける照明器具メーカーのタカショーデジテック(同海南市)の協力で、31基のLEDで砂浜を照らす。 イベントの実行委員長をつとめる同観光協会の藤田正夫会長は「夏のリゾートのイメージが強いが、秋冬にも美しい砂浜を楽しんでもらえれば」と話す。 期間中、午後5~10時にライトアップが実施される。(金居達朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
防波堤で釣り客が波にさらわれて転落、男性2人死亡 福井・坂井
28日午後0時20分ごろ、福井県坂井市三国町の三国防波堤で、釣りに来ていた男性3人、女性1人が波にさらわれた。福井海上保安署によると、4人は防災ヘリなどで救助され、病院に搬送されたが、うち20代と30代の男性2人の死亡が確認された。 同署によると、当時、約10メートルの風が吹き、波の高さは約3メートルだった。 防波堤にいたのは男女計6人で、愛知県から来ていた同じ会社の同僚だという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル