「恒心(こうしん)教」と称する人たちが拠点とする匿名の掲示板に、企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されており、企業や組織側への取材で少なくとも計113万件が確認された。情報は企業のサイトがハッキングされるなどして流出したとみられる。 「信頼を失ってしまった」 関東地方にある小売会社は、大量の顧客のメールアドレスが「恒心教」の掲示板に掲載された。昨夏、警察庁から「客のものと思われるメールアドレスが公開されている」と連絡を受け、発覚したという。 同社が調べたところ、自社の通販サイトの顧客情報と一致した。サーバーの管理業者に連絡すると、不正アクセスが確認された。流出はメールアドレスのみで、名前やカード情報などは確認されていないという。 同社の担当者によると、顧客に通知した後に通販サイトを退会した人もいたという。「お客様に迷惑をかけたことで、我々の信頼度が落ちてしまった。信頼回復には時間がかかる」と話す。 流出した人材派遣会社「金銭支払わないで」 関東地方の人材派遣会社は昨… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
差別はなぜダメなのか? 中高生とヘイトを考える授業、一冊の本に
特定の民族や人種に対する差別をあおるヘイトスピーチや、ヘイトクライム(憎悪犯罪)にどう向き合い、どう乗り越えていけばいいのか。それを中高生と考える本を、東京都立大特任教授の風巻浩さん(68)と立教大大学院特任准教授で在日コリアンの金迅野(きむしんや)さん(63)がまとめた。「意見の押しつけを避け、どう考えるかを車座で語り合う本にしたかった」と2人は言う。 本は「ヘイトをのりこえる教室 ともに生きるためのレッスン」(大月書店、1870円)。この7月に出版された。 きっかけは20年近く前にさかのぼる。神奈川県立高校の教員だった風巻さんが、在日外国人と地元住民の交流施設「川崎市ふれあい館」職員だった金さんを、人権学習会の講師に招いた。 金さんは学習会でこんな話をした。 ■「そこに賢一君はいるのかよ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
エゾシカが札幌市中心部で急増 河川を移動か 交通事故や農業被害も
札幌の都心部にエゾシカが出没している。24日には札幌駅から約1キロに位置する北海道大学植物園にシカが侵入したことで、同園が休園する事態となった。道内ではシカに絡んだ交通事故や農林業被害は増加。背景には個体数の増加傾向が考えられるが、問題解決は一筋縄ではいかなそうだ。 JR札幌駅から南西約1キロにある植物園は、多くの市民や観光客が集う観光名所で知られる。 市によると、オスジカ1頭が園に現れたのは24日午前10時ごろ。入園者の安全確保のため、園は休園を決めた。翌日、シカの姿が見当たらなかったため、植物園は通常通り開園。同じ個体の可能性があるシカは東方向に逃げたことも確認された。 市周辺では10月中旬以降、シカの出没が増えている。道警によると、10月16~25日正午に寄せられたシカに関する110番通報は150件。このうち札幌市中心部の出没情報は19件あった。 市街地で目撃されるシカは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「恒心教」掲示板に個人情報113万件流出 ハッキングで脅迫被害も
大学に爆破予告ファクスを送ったとして男2人が起訴された事件に絡み、男ら「恒心(こうしん)教」を称する人たちが拠点とする匿名の掲示板に、企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されていることが分かった。企業や組織側への取材で、少なくとも計113万件が確認された。 情報は企業のサイトがハッキングされるなどして流出したとみられる。流出したアドレスに脅迫メールが送りつけられたり、氏名や住所などが会員登録に悪用されたりといった被害が出ている。 「恒心教」は、不特定多数の人物が集まる匿名のネット掲示板を拠点とし、特定の弁護士らへの嫌がらせなどをすることについて使われる言葉。2012年ごろから続き、宗教性はない。 「恒心教」が集う掲示板は複数ある。朝日新聞がそのうち二つを確認したところ、20年から23年9月までの間に、27の企業や組織の名と共に、個人情報とみられる計129万4026件分が投稿されていた。うち11の企業・組織が不正アクセスによる情報流出被害があったと公表しており、合計で113万822件が取材で確認された。残る約16万件は企業側が取材に応じなかったり、取材で確認しきれなかったりした。 被害企業の業種は様々 捜査関係者は「承認欲求」指摘 被害を受けたのはアパレルや… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奥多摩町でバイクとトライクが衝突 1人死亡、1人意識不明
29日正午ごろ、東京都奥多摩町川野の都道で、三輪自動車(トライク)と大型バイクが衝突し、トライクを運転していた50代の男性が死亡した。警視庁によると、大型バイクを運転していた50代の男性は搬送時に意識がなく、重症という。 青梅署によると、現場は片側1車線のカーブで、トライクとバイクが正面衝突したという。同署は、曲がりきれずに対向車線にはみ出した可能性もあるとみて原因を調べている。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安全装置が機能せず自転車と接触 国内初の完全自動運転で初の事故
国内で初めて公道での本格的な自動運転を行っている福井県永平寺町で29日、初めての接触事故が起きた。本来は車が走るコースに障害物があれば自動的に停止して事故を未然に防ぐ機能があるが、それが機能しなかった。運営会社は事故後は車の運転を止めており、再開のめどは立っていないという。 福井県警福井署によると、事故は29日午前10時25分ごろに起きた。車は4人の乗客を乗せて走行していたが、進路上に駐輪してあった自転車の後輪と接触したという。4人にけがはなかった。永平寺町は事故の原因について「調査中」としており、安全対策が確認できるまでは運行を中止するという。 永平寺町での自動運転は今年5月に始まった。特定の区間や条件のもとで「完全自動運転」するレベル4で、土日祝日に約2キロの区間を往復運転していた。 政府は、2025年をめどに全国50カ所ほどで、27年までに100カ所以上で、地域限定型の無人自動運転移動サービスを実現できるよう、あらゆる施策を講じるとしている。(小田健司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仙台で保護された長野の女子高校生を誘拐した容疑 岩手の男を逮捕
8月下旬から長野県大町市の高校1年の女子生徒(16)が行方不明になっていた件で、同県警は29日、岩手県奥州市前沢生母、派遣社員千葉裕生(ゆうき)容疑者(28)を未成年者誘拐容疑で逮捕し、発表した。生徒は同日朝、捜査員が仙台市内で発見し、保護した。生徒にけがなどはないという。 長野県警によると、千葉容疑者は生徒が未成年だと知りながら、8月29日に生徒を連れ去り、9月30日ごろまで奥州市の自宅に滞在させていた疑いがある。 県警は、生徒が仙台市内にいるとの情報を得て捜していた。保護したあと、事情を聴いているという。 生徒は8月29日午後10時ごろまでは家族と一緒に過ごしていたが、翌30日朝に家族が自室に起こしに行くと姿がなかった。家族はその日のうちに県警大町署に捜索願を出した。家族に感謝の意を示す書き置きが見つかっていた。 生徒は保護された時、行方不明になった時とは異なる服装をしていた。携帯電話は持っていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男女切りつけられ、女性の元交際相手逮捕 今春ストーカー容疑で立件
28日午後10時半ごろ、浜松市東区のマンション4階から、「男が部屋の中にいる」と110番通報があった。この部屋に住んでいる30代女性と60代男性が、室内で男に刃物で切りつけられた。静岡県警によると、2人とも命に別条はない。 県警は29日、自称、浜松市中区の派遣社員、大田原広和容疑者(41)を殺人未遂や住居侵入などの容疑で逮捕し、発表した。女性の元交際相手で、容疑を認めているという。4月に女性に対するストーカー規制法違反容疑で逮捕されていた。 逮捕容疑は28日午後10時半ごろ、浜松市内の60代男性方のマンションに侵入し、帰宅した女性と男性に刃物で切りつけ、殺害しようとしたなどというもの。浜松市消防局によると、2人は複数の箇所を刺され、男性は重症で、女性は命に別条はないという。 県警「毎月1回程度、女性に連絡していた」 県警によると、今年1月に金銭トラブルで女性から相談があり、3月にストーカー規制法にもとづいて大田原容疑者につきまといの禁止命令を出し、4月には同法違反容疑で逮捕したという。県警は毎月1回程度、女性に被害がないか連絡を取っていて、9月20日に連絡した際に特に異常はないという回答だったという。(本間久志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハロウィーンイベントの看板倒れ小3女児が重傷 神戸・しあわせの村
29日午後0時50分ごろ、神戸市北区の総合福祉施設「しあわせの村」で、子ども向けのハロウィーンイベントの看板が倒れ、近くにいた小学3年生の女子児童(9)に当たって左足骨折の重傷を負った。 神戸北署によると、看板は幅5・4メートル、高さ2・4メートル。枠はアルミ製で、底部についた脚で自立していた。事故は午前の部と午後の部の間に起きた。ステージ後方に設置された看板が何らかの理由で倒れ、脇を通りかかった女児に当たったとみられる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍昭恵氏、長州人らの顕彰会会長に 「主人の魂と一緒に英霊弔う」
戊辰戦争などで命を落とした長州の人たちの功績をたたえる「明治維新防長殉難者顕彰会」の総会が29日、京都市で開かれ、故・安倍晋三元首相の後任となる会長に妻の昭恵氏を選出した。 昭恵氏はあいさつで「主人が亡くなったあと、大東亜戦争全戦没者慰霊団体協議会の会長もお引き受けした。常々、主人が『英霊とともに自分は仕事をしている』というようなことを言っていたので、主人の魂と一緒に英霊を弔うことが私の務めと思っている」と述べた。 顕彰会は1895年、京都・… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル