記事の後半でレシピをご覧いただけます 料理研究家のヤミーさん(47)はかつて、世界の輸入食品が並ぶ「カルディコーヒーファーム(カルディ)」で販売員として働いていました。ヤミーさんにとって職場は好奇心を刺激する場所でした。 そんな職場で仕事と並んで楽しかったのが、電子レンジのある休憩室で過ごす休憩時間でした。 店にあった、電子レンジで完成するパスタをよく作りました。そのうち、生肉なども使うようになります。例えば、ひき肉をスーパーで、トマト缶とカレー粉をカルディで買って、キーマカレーに。様々な商品を試すことで、お客さんにもおすすめすることができました。 あるとき、食事をふるまっていた同僚から「本を出したらいいのに」と言われてはっとします。 当時、20代後半。美大を卒業し、テキスタイルデザイナーとして会社に勤めましたが、体調を崩し退職。30歳になるまでに安定した職業につかなければ実家に帰ると、両親と約束していました。やりたいことを見つけようとしていた時でした。 本好きだったため、いつかなにかの本を出したいと思っていました。同僚の言葉に後押しされ、2006年、カルディの食材を使ったレシピを紹介するブログを始めました。住まいの台所にあるのは一口コンロ、カルディの休憩室にあるのは電子レンジ。「不便」から生まれた電子レンジレシピが特徴となっていきました。「トライアンドエラーで使いこなし方を学びました」 ブログを目にした複数の出版… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
群馬テレビ労組が救済申し立て 報道巡る問題発言などで社長辞任要求
群馬テレビ(前橋市)の武井和夫社長による過度な人事異動や団体交渉に不誠実な対応をしたことが労働組合法に反するとして、同社労働組合は18日、群馬県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てた。組合は武井社長の辞任を求め、解決が見込めない場合はストライキも検討するとしている。 組合によると、群テレは歴代群馬銀行出身の社長を迎えており、武井氏は2014年に社長に就任。同氏によって、約60人の従業員が23年8月までの3年間で計25回(のべ122人)異動したり、経費削減として報道番組の時間短縮や下請けスタッフとの契約を打ち切られたりしたという。 社員の負担増や労働環境悪化を受け、組合は改善を求めて8月末に要求書を会社へ提出し、9月末には団交したが決裂。今後も合意形成の可能性が低いと判断し、申し立てを決断したという。前島将男執行委員長は「社長は社員だけでなく視聴者やスポンサーをも軽視していると言わざるを得ない。株主にも説明していきたい」と述べた。 これを受け、群テレは「組合側には誠意を持って説明してきたという認識を持っている」としている。(杉浦達朗、高木智子) 山本一太知事「事実なら非常に問題がある発言」 群馬テレビ(前橋市)の武井和夫社長による過度な人事異動などが不当労働行為にあたるとして同社の労働組合が行った県労働委員会への救済申し立てについて、筆頭株主の群馬県の山本一太知事は19日の定例会見で「(報道で)紹介されている武井社長の発言が事実なら、テレビの公共性や報道機関の姿勢を考えれば、非常に問題があるご発言」との見解を示した。 群テレの労組は18日に記者… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
92歳、防犯ボランティアの「鉄人」全国表彰 見守り活動30年
愛知県刈谷市の街角に、小学生の登下校を見つめる防犯ボランティアの「鉄人」がいる。青木一男さん(92)。30年にわたって地域の子どもたちを事故や事件から守ってきたことが自慢だ。活動に賛同する仲間は16人に増えた。 青木さんは月曜日から金曜日まで毎日、日高小学校区の街頭に立つ。紺色の上下の制服姿。「防犯」の腕章を着ける。数年前に妻を亡くし、別の学区に引っ越してからは、自転車やバスを使って通う。 ミシンメーカーやホテルなどに勤務し、定年退職を迎えた。見守り活動を始めたのは1993年。市の児童相談所で嘱託職員として働いていたときに、女子中学生が路上で不審な男に無理やり車に乗せられそうになっていた現場に出くわした。怒鳴り声を上げて男を撃退し、中学生を守った。 「子どもの安全を守らないといけない」。以来、小学生が登下校する時間帯に通学路を巡回。事故に遭わないよう、交差点をわたる子どもに声をかけたり、通学路を走る車には一時停止を呼びかけたりしてきた。 なぜ、90歳を超えても元気で活動を続けられるのか。「規則正しい生活に限ります」と青木さんは言う。毎朝、温かいお茶を飲んでから出かけ、午後9時には就寝する生活を続ける。 この30年、学区内で登下校中の子どもが巻き込まれる事故や事件はなかったという。「事故をなくすために、私たちのような活動に一人でも多くの人が参加してほしい」。青木さんがつくった刈谷地域安全パトロール隊には活動に賛同する住民16人が加わっている。 長年の功績が認められ、青木さんは今年、全国防犯協会連合会から防犯栄誉金章を授与された。18日、愛知県警刈谷署で受章を報告した。「中学生になった子どもたちから『あれ、おじさんまだやっているの!』と言われることが何よりうれしい。健康な限り努力していきます」と話した。(米田怜央) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋深まる尾瀬、草紅葉も最終盤 小屋じまい始まる まもなく冬ごもり
多くのハイカーたちでにぎわった尾瀬は秋もすっかり深まり、まもなく冬ごもりの季節を迎える。小屋じまいも始まっている。 10月中旬、尾瀬沼近くの大江湿原では草紅葉(くさもみじ)も最終盤。ナナカマドやダケカンバの葉が赤や黄色に色づき、緑の木々とのコントラストが鮮やかだった。 沼畔にある山小屋「長蔵小屋」の今季の営業は21日まで。閉鎖中に積もった雪で窓ガラスが割れないよう、スタッフが窓枠にくぎで板を打ち付けていた。 尾瀬保護財団によると、今季… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大麻草194株栽培、容疑の2人逮捕 賃貸戸建て住宅利用 千葉県警
賃貸の戸建て住宅を利用して大麻草を栽培したとして、千葉県警は19日、千葉県八千代市村上、自称建築業石川翔太(39)と同県船橋市習志野台5丁目、無職荒井悠人(27)の両容疑者を大麻取締法違反(営利目的共同栽培)の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 薬物銃器対策課によると、石川、荒井の両容疑者は9月28日ごろ、八千代市勝田台の石川容疑者が借りた木造2階建て住宅の室内で、営利目的で大麻草194株を栽培した疑いがある。 木造住宅には大麻草として認定されたもの以外に、大麻草とみられる植物が520株あり、鑑定を進めている。この民家に関する不審な情報が寄せられ、内偵捜査を進めていた。(鈴木逸弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同じクマ?襲われ5人搬送、40分間で4人被害 北秋田の中心市街地
秋田県北秋田市の中心市街地で19日午前、女子高校生ら男女5人がクマに襲われた。市消防本部によると、5人は頭や顔などにけがをし、病院に搬送された。同日夕には市内の別の場所で中学生も襲われた。 北秋田署などによると、午前6時40分ごろから40分ほどの間に女性4人が次々とクマに襲われた。 市立鷹巣小学校近くでは、81歳の女性が頭と胸をかまれた。さらに83歳の女性がクマに乗りかかられ、胸や腰などの骨が折れる重傷を負った。出血が多く、ドクターヘリで秋田市内の大学病院に搬送された。 その約20分後、北に約700メートル離れたバス停では、登校中の高校1年の女子生徒がクマに左腕をかみつかれた。さらに約20分後、近くで82歳の女性が頭や背中などをひっかかれ、倒れた際に後頭部を強く打ち、大館市内の病院に運ばれた。 4時間後の午前11時20分ごろには、女子生徒が襲われたバス停近くに住む男性(66)が自宅の庭にいたクマに襲われ、爪で頭と腹をひっかかれたという。県警は、5人は同じクマが襲った可能性があるとみている。 「この辺りにクマが出たのは初めて」 現場近くに実家がある女性(… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「6歳の未来奪う 重大な結果」 岡山女児虐待死 懲役14年判決
岡山市で西田真愛ちゃん(当時6歳)が虐待を受け続けて死亡した事件の裁判員裁判。逮捕監禁致死や強要などの罪に問われた船橋誠二被告(40)に対し、岡山地裁は19日、懲役14年(求刑懲役18年)の実刑判決を言い渡した。本村暁宏裁判長は「わずか6歳の被害者の未来が奪われた被害結果は極めて重大と言わざるを得ない」と断じた。 午後3時。船橋被告は初公判から同じグレーのスーツ姿で出廷。判決を言い渡された20分あまり、身動きせずに正面を直視していた。6人の裁判員は一様に、厳しい表情で手元の文書に目を落としていた。 この事件では、船橋被告の交際相手で真愛ちゃんの母親の西田彩被告(35)も逮捕監禁致死と強要の罪で起訴されている。判決では船橋被告について計18件を罪となるべき事実と認定。そのうち10件を2人の共謀とし、彩被告を「共犯者」と表現した。 記事の後半では、判決の理由を詳報します。法廷で被告を見て、虐待の様子が記録された映像も見て、裁判員たちが何を感じたかも伝えます。 判決では、船橋被告は2021年9月10~25日、彩被告宅で真愛ちゃんを椅子の上に置いた鍋の中に長時間立たせて口の中に指を押し込むといった暴行を加えたほか、嘔吐(おうと)することなどを繰り返し強要。同25日、真愛ちゃんの全身に布団を巻き付けて押し入れに約1時間半放置した結果、翌22年1月12日に低酸素脳症で死亡させたなどとした。 本村裁判長は真愛ちゃんにつ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市道にぬれたこけ、滑って骨折 除去せず市に280万円賠償命令
福岡県那珂川市の市道をランニング中に、ぬれたこけが原因で滑ってけがをしたとして、県内の50代男性が市に1650万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、福岡地裁であった。上田洋幸裁判長は「ぬれたこけを除去するなどの適切な措置を取らなかった」として、市に280万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は2020年8月10日午前8時45分ごろ、峠にある市道をランニング中、ぬれたこけで滑って転倒。背中を地面に打ち付け、坂道を約5メートル下まで落ち、肋骨(ろっこつ)が折れるなどのけがをした。 当時、歩道わきの壁から漏れた水で歩道一帯がぬれた状態となり、約5メートルにわたって、こけが歩道の表面を薄く覆っていた。上田裁判長は、「歩道が山地を切り開いたものであることを踏まえても、舗装された歩道の表面に約5メートルもこけが広がっていることが通常であるとは考え難い」とし、「事故の発生を予見し、回避することは十分可能であり、安全性を欠いていた」と、市の責任を認めた。 市は「判決を確認していないのでコメントできない」としている。(西岡矩毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私の2、3倍はできなきゃ」 桂由美さんが中学校で講演 東京・港
日本初のブライダルファッションデザイナーで、昨年12月に東京都港区の名誉区民に選ばれた桂由美さんが19日、区立赤坂中学校を訪れ、2年生約40人に講演した。和装が主流だった結婚式にウェディングドレスを根づかせるまでの道のりや、夢を持つことの大切さなどを語った。講演会は区が主催した。 桂さんは母の経営する洋裁学校で教えたあと、1964年、同区に日本初のブライダルファッション専門店を開いた。海外で本場のデザインを学ぶ一方、「西欧のまねではない、日本独特のドレスをデザインしたい」という志を抱き、国内外で成功を収めたいきさつを説明。「(戦中・戦後の)大変な時代でこんなにやってきたんだから、皆さんは少なくとも私の2、3倍はできなきゃ」と笑顔で語り、「好きなことを、夢を持って頑張ってほしい」と呼びかけた。(滝沢貴大) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知事、ディスってすみません 「翔んで埼玉」続編で二階堂ふみさんら
続編をつくってしまい、申し訳ありませんでした――。大ヒット映画「翔(と)んで埼玉」の続編(11月23日から全国公開、配給・東映)のPRイベントが19日に東京都内で開かれ、主演の二階堂ふみさんらが、今作の舞台となった埼玉県と滋賀県の両知事に「謝罪」をした。 前作「翔んで埼玉」(2019年公開)は、埼玉県民が虐げられている架空の世界で、GACKTさん扮する「麻実麗」や二階堂さん演じる「壇ノ浦百美」らが、東京都に行くために必要な通行手形の撤廃などを目指して戦うストーリー。「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ」というセリフも話題となり、東映によると興行収入37億6千万円、観客動員291万人を記録した。 一方、今回の「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」では、埼玉に海を作ろうと考えた麻実が、仲間たちと白砂を求めて和歌山県・白浜に向かい、関西地方では滋賀、和歌山、奈良の県民が非人道的な扱いを受けていることを知る。 「自虐ネタ」が満載 「寛大な心で鑑賞を」 埼玉や滋賀などの特徴をいじる自虐ネタが満載なだけに、イベントで二階堂さんは「茶番に付き合って下さってありがとうございます。そして、申し訳ございません」。一方で、「それぞれのルーツに関する思いや、人と人が交じり合っていく大切さ、平和への願いを込めた作品でもある」と思いを語った。武内英樹監督は「愛あるディスり(侮辱)をしていますので、滋賀、埼玉両県の皆様、ぜひ寛大な心で映画を鑑賞して下さい」と話した。 埼玉県の大野元裕知事は「い… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル