岸田文雄首相は14日、参院徳島・高知選挙区の補欠選挙の応援のため高知、徳島両県に入った。4月の衆院補選では遊説中の岸田首相の近くに爆発物が投げ込まれる事件が発生。両県とも厳重な警備態勢が敷かれる中で街頭演説が行われた。 午後1時ごろ、高知市の中央公園。岸田首相は公明党の山口那津男代表と並んで自民党広報車の上に立ち、25メートルほど先にいる聴衆に訴えた。自民党高知県連によると、訪れた聴衆は約1200人。「こんなに物々しい街頭演説は初めて」と驚く人が多かった。 党県連はこの日、公園内に止めた広報車の周囲40メートル四方を高さ1メートル弱の金属柵で囲んで一般の立ち入りを禁じ、その外側に関係者エリア、さらにその外側に一般エリアを設定。入場者は金属探知機のゲートをくぐり、手荷物検査を受けた。 公園には目に付くだけで30~40人の制服警官が立ち、さらに多数の私服警官や爆発物を探知する警備犬が会場を固めた。 現職首相の選挙応援街頭演説は10年ぶり 県警などによると、高知県で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
増えるシカと列車の衝突 ハンター減り繁殖か JR支社対策探る
野生動物が列車とぶつかる事故が増えている。群馬県内や埼玉県北部などを管轄するJR東日本高崎支社管内では昨年、動物が絡む事故が過去最多になった。特に目立つのがシカだ。担当者は「動物が相手とはいえ、仕方ないでは済まされない」。あの手この手で有効策を見つけ出そうとしている。(吉村駿) 赤城山のふもとの群馬県渋川市赤城町。9月10日午後7時半ごろ、上越線水上行きの下り電車が線路内にいたシカとぶつかった。JR高崎支社は安全確認のため、上下線で一時運転を見合わせた。計3本の電車に最大1時間8分の遅れが出た。 上越線を含め、県内や埼玉県北部は山間部の路線が多く、動物との衝突が続く。同支社によると昨年度、動物との衝突が84件発生した。2020年度の82件を上回り、過去最多となった。路線別では、埼玉県北部と県内を結ぶ八高線が23件と最多で、上越線が22件と続いた。吾妻線や高崎線でもそれぞれ10件以上あった。 シカにイノシシ、カモシカ 衝突した動物のほとんどがシカだ。84件のうち62件と事故全体の7割以上を占めた。他にもイノシシやタヌキ、国の特別天然記念物ニホンカモシカとの衝突もあった。いずれも夕方以降、暗い時間帯になってからの衝突ばかりだという。 衝突で乗客がケガをしたり、列車が壊れたりしたことはない。多くの場合、30分ほどで運転再開が可能だが、同社鉄道事業部の宮崎政孝さん(42)は「運行再開までの作業には危険が伴う」と説明する。 衝突が起きた後の流れはこうだ。 生きたままの動物も 運転手はまず列車を停車させ… この記事は有料記事です。残り1088文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「戸籍が男性に変わったら…」 実現の鈴木さん、でも約束は少し先に
これで婚姻ができるよね――。家事審判で女性から男性ヘの性別変更が認められた浜松市天竜区の鈴木げんさん(48)とパートナーの国井良子さん(51)は、静岡家裁浜松支部の決定を喜んだ。ただ、実際に婚姻届を出すのはもう少し先にするつもりだ。 決定を伝えられた翌日の13日、ふたりは代理人弁護士や支援者らと、記者会見に臨んだ。審判では、トランスジェンダーが戸籍上の性別を変えるための「性同一性障害特例法」の規定のうち、生殖能力を失わせる手術を必要とする要件が、初めて「憲法違反」と判断された。 パートナーと「婚姻できるよね」 国井さんは今年3月、ふたり… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】天皇、皇后両陛下が国民文化祭で石川へ 行幸啓の1年
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「100年の約束」守り続ける庭園 高級住宅街の中、自由な散歩道に
松に桜、池を泳ぐニシキゴイ、並ぶ盆栽、岩間から落ちる小さな滝――。 そんな「ザ・ニッポン」の凝縮のような庭が、高級住宅街として知られる東京都港区の白金(しろかね)台にある。いかにも敷居が高そうだが、誰でも無料で散策できる。 【撮影ワンポイント】八芳園の庭園 風情あふれる「水亭」をメインの被写体に決めた。水亭、池、そして周辺の緑を画面に入れるため超広角レンズを使用。ただ広角レンズで建物のような被写体を端に配置すると不自然にゆがむため、出来るだけ水亭が写真の中心に来るようにフレーミングした。(岩下毅) 東京を代表する結婚式場の一つに数えられる「八芳園(はっぽうえん)」。昨年5月の日米首脳会談では、敷地内の料亭が岸田文雄首相とバイデン大統領の会食場所となった。 小さな木戸門をスタート地点とし、池を中心にぐるりと1周するのが定番の散歩コース。朝9時に訪れると、ほうきを持った社員たちがニッコリとあいさつをして迎えてくれた。 「1本たりとも」というルール 「営業も調理場の社員もいます」と、庭園管理担当の麻生秀男さん(47)。毎朝、当番の社員が、掃き掃除、雑草取り、砂利ならしに精を出す。 コロナ禍による営業自粛中も… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デマンド交通は空白区域の救世主なるか 専門家「AI任せではダメ」
AI(人工知能)やアプリを活用し、乗り合いバスを簡単に予約し、利用できる「デマンド交通サービス」が広がり始めている。「デマンド」は「あったらいいな」という意味。高齢者の運転免許返上を推奨する傾向が強まるなか、買い物や通院の足として地域に定着するか。各地でデマンド交通導入の助言にあたる福島大の吉田樹准教授(交通政策)に聞いた。 結局うまくいかなかった、とならないために 民間のバス事業者が撤退した路線を行政がコミュニティーバスとして引き継いだが、結局うまくいかなかった、そんな話は少なくありません。どういうところを走らせるのかコンセプトを明確にしたり、そのための課題解決を図ったりなど、持続可能にしていくには、行政の工夫が不可欠です。 最近はAIを活用することが「はやり」になっています。解決の糸口になればと自治体の期待は高いですが、AIが力を発揮するのは人口密度がそれなりに高く、利用者の需要が頻繁に発生する都市近郊です。 最近はアプリを提供する会社がコンサルタント業務までやっていますが、地域の真のニーズをくみ取れるとは限りません。行政には、住民とコミュニケーションをとりつつ、地域をデザインする視点が必要です。自分たちで考えていくことを続けていかないと、いくらAIの力を借りてもうまくいきません。 福島・会津若松では、風力発… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
突然のライン、主は「有名投資家の先生」 グループへ招待、実は詐欺
8月中旬の週末の夕方、大阪府の一軒家に独りで暮らす男性(67)のスマホから、聞きなじみのあるラインの通知音が鳴った。 「株式投資の勉強会」。そんな名前のグループへの招待。送り主は見ず知らずのアカウント。グループにはすでに100人を超える参加者が登録しているようだった。 グループでは、円安が続く株式市場や、株の優良銘柄に関する意見が交わされていた。5年ほど前、仮想通貨で一時成功した経験があり、投資に関心があった。「円安すごいですね」。2、3回ほどあいさつ程度に書き込んでみたが、反応はまったくなかった。 2日後、通知音が再び鳴った。顔写真付きのアカウントから個別にメッセージが届いた。「プロの投資知識を共有する」「高勝率の投資戦略を作成する」。インターネットで調べると、少ない元手から億万長者に成長した有名な投資家と同姓同名だった。 投資希望のメッセージを返信した。すると、「助手」という別のアカウントを紹介された。そのアカウントに連絡すると、「金は一定の価値が保証される」と金への投資を提案してきた。金の相場変動に応じて利益が出るという。同じ投資仲間が集まるというラインのグループにも招待された。 「すごい投資」と振り込むと…… 「先生のご指導に感謝しています」。グループ内ではそんな言葉が飛び交った。1千万円を投じたとしてスマホの記録を添付する人や、ステーキの写真を載せ高級レストランでの食事を報告している人もいた。 「成功報告」が次々に届いていると男性は感じた。「日本の先行きは不透明。老後の資金を増やしたい」。投資を決めると、専用の取引サイトを教えられ、登録。個人名義の銀行口座に現金を振り込むよう伝えられた。9月中旬、100万円を振り込んだ。 ラインで突然、投資関連のグループに招待され、詐欺被害に遭うトラブルが相次いでいます。ある機能が悪用された手口とみられ、運営会社は注意を呼びかけています。 助手に言われるがまま、サイ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
イノシシわなを見に行った男性が死亡、クマに襲われた? 長野の山林
14日午前6時10分ごろ、長野県飯山市旭の山林で、頭などから血を流して倒れている男性が見つかった。近くにはイノシシのわなにかかったクマがいて、男性はその場で死亡が確認された。県警飯山署は男性がクマに襲われて死亡したとみて、身元を調べている。 同署によると、13日午後6時前に「知人がイノシシのわなを見に行ったまま帰らない」という110番通報があった。 同日夜、署員と猟友会員で男性を探したところ、わなの近辺にクマのような動物が見えたため、捜索を中断していた。 日の出を待って14日午前6時から署員や猟友会員、県と市の職員ら計22人で捜索を再開。男性を発見し、わなにかかっていたクマを駆除したという。クマは体長約1・3メートルで、メスの成獣という。(鈴木剛志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
冷夏はもう起きない? 2010年以降、夏の北日本に居すわる高気圧
10年以上にわたって北日本(北海道・東北地方)で冷夏が起こらず、猛暑が続いている要因を明らかにしたと、三重大と九州大の研究チームが発表した。地球温暖化によって、新しい高気圧が発生するようになったためという。冷夏はもう起こらないのか? 北日本では数年に一度、冷夏に見舞われて農作物の不作などの被害を受けてきた。特に1993年は全国的にコメが凶作となり、タイや米国から輸入せざるを得なくなった。 地球は温暖化しているが、北日本の北側の海や大気は冷たく、北風が吹けば冷夏になる可能性がある。にもかかわらず、2009年を最後に冷夏は起きておらず、毎年のように記録的な猛暑となっている。 研究チームは、過去65年の気温や気圧、水温などの観測値の統計データを解析し、この要因を探った。 その結果、10年以降ほぼ毎年、日本付近に新型の高気圧が居すわっていたという。 この高気圧は、下層は北日本付近だが、上層はロシア・カムチャツカ半島付近の上空にあり、斜めになっている。チームは「南北傾斜高気圧」と名付けた。高気圧を中心に時計回りに風が吹くため、北風が吹かず、冷夏にならないと考えられる。 なぜできるのか。カギは地球… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ミラノの名門バレエ学校へ 13歳「夢への一歩」国際コンで留学打診
夢への扉が開いた。この夏、東京であったバレエの国際コンクールで優勝した山口県周南市立岐陽中2年、コスタコフ・ジュリアさん(13)に、イタリア留学の切符が舞い込んだ。「みんなから愛される世界的なダンサーに」。大志を胸に10日、ミラノへと渡った。 8月に都内であった国際バレエコンクール・ジャパングランプリ。中学1・2年部門の頂点に立った瞬間を「まさか1位とは。びっくりして、うれしくて。いろんな感情がごちゃごちゃになった」と明かす。 前回は3位だった。「さらに上を」と猛練習に励み、4度目の挑戦で手にした初めての栄冠。だが喜びはそこで終わらなかった。 国内トップレベルのこの大会には世界の名だたるバレエ関係者が審査員を務めている。その1人に、イタリアの名門、ミラノ・スカラ座バレエ学校の責任者がいた。将来を見込まれ、1年間の授業料免除で留学を打診されたのだ。「夢への第一歩が踏み出せる」。ホームステイの生活や言葉の壁など不安はよぎったが、迷いはなかった。 自分で決めた「武者修行」 いつも1人泣いていた新幹線 ロシア人の父と日本人の母がともにバレエダンサー。母の陽子さん(45)の主宰する教室「山口バレエアカデミー」(周南市速玉町)でバレエを始めたのは2歳の時だ。踊るのが楽しくてレッスンにのめりこみ、保育園の卒園式で発表した「大きくなった時の夢」はバレリーナだった。 「小さい頃は体が硬くて。柔… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル