温泉の源泉を使った入浴施設があり、磐梯朝日国立公園に立地する環境下、子どもたちが自然と親しむ催しにも使われてきた。 山形県米沢市で1996年12月に開館した森林体験交流センター「白布森の館」。約2312平方メートルの土地に木造一部鉄骨2階建て、延べ床面積約690平方メートルの建物がたつ。 だが、利用者と使用料収入が次第に減り、老朽化も進んだ。市は今年3月末、施設を閉館にした。 跡地をどうするか。選んだのは、民間に活用してもらう道だった。 5月2日~6月23日に譲渡先を決める公募型プロポーザルの参加者を募集。しかし、応募はなく、期間を約1カ月間延長した。 現場説明会には企業や個人など5者が参加し、多くは「気象条件が厳しく、除雪や光熱水費が高い」「改修費が相当かかる」と断念。プロポーザルには2者が参加を表明したが、1者は書類に不備があった。 YUGE(ユゲ)という団体だけが審査に臨んだ。 施設の不動産鑑定価格は建物1409万円、土地191万円の計1600万円。それに対し、YUGEが示した購入希望額は、わずか1700円だった。 YUGEは市内の30~40… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横浜・中国籍姉妹殺害、被告の無期懲役が確定へ 最高裁が上告棄却
横浜市で2017年、中国籍の姉妹を殺害したとして、殺人などの罪に問われた岩崎竜也被告(45)の上告審で、最高裁第一小法廷(深山卓也裁判長)は被告側の上告を棄却した。11日付の決定。被告を無期懲役とした差し戻し後の一審・横浜地裁判決が確定する。 判決によると、被告は17年7月、横浜市中区のマンションの一室に侵入し、飲食店従業員の知人女性(当時25)と妹(同22)を絞殺。翌日に2人の遺体をスーツケースで運び出し、神奈川県秦野市の山林に遺棄した。 被告側は公判で、殺害を認めず無罪を主張したが、18年に地裁が懲役23年を言い渡した。しかし二審・東京高裁は「量刑が軽すぎる」として審理を地裁に差し戻した。 地裁は、過去の量刑を参考にできる「量刑検索システム」を使った際、「凶器なし」という条件で検索していたが、高裁は「体格差のある女性の首を5分ほど圧迫した行為は、凶器を使ったのと同じ危険性がある」と指摘。地裁は条件設定を誤り、不合理な量刑にしたと判断した。 これを受け、差し戻し後の地裁は改めて被告を無期懲役とし、高裁も支持した。 上告審で被告側は、差し戻し審は被告は犯人だとの前提で量刑だけが審理され、無罪主張を禁止されたと主張。「裁判を受ける権利の侵害だ」などと訴えた。しかし最高裁は、高裁による差し戻しの判断は、被告が犯人であることを前提としていると指摘。差し戻し後の一審はその判断に拘束されるとして、訴えを退けた。(遠藤隆史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女児へのしつけ「頼んでない」 男の公判で母証言 岡山6歳児虐待死
岡山市で西田真愛(まお)ちゃん(死亡当時6歳)が虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死や強要などの罪に問われた船橋誠二被告(40)=同市=の裁判員裁判が12日、岡山地裁であり、真愛ちゃんの母親の西田彩被告(35)=逮捕監禁致死と強要の罪で起訴=への証人尋問が行われた。彩被告は虐待が続けられた経緯を証言した。 岡山地裁で11日から始まった裁判員裁判。法廷でのやりとりを詳報します。 彩被告の証言によると、船橋被告は交際を始めて約2カ月後から真愛ちゃんらの体を布団たたきでたたくなどの暴力を振るい始めた。「口で言っても分からないなら、手を上げるしかない」と言われたという。 警察や児童相談所に虐待を相談しなかった理由について、彩被告は「(船橋被告による)禁止事項が多くて制限されていた。病院に行ったらダメ。児相への相談は『俺と(の関係が)終わってからにしてくれ』と言われ、行けなかった」と説明した。交際約2カ月後には自分の携帯を取られ、持たされた別の携帯を24時間つなぎっぱなしにさせられ、終始監視されていたと語った。真愛ちゃんを鍋の中に長時間立たせるなどの虐待を止めなかった理由を問われると、「当時は精神が崩壊していた」と話した。 真愛ちゃんについては「助け… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北九州市の住宅に2人の遺体 70代の夫婦か
12日午後4時10分ごろ、北九州市小倉北区大畠2丁目の住宅で、福岡県警小倉北署の警察官が男性1人と性別不明の1人の遺体を発見した。男性に目立った外傷はなく、もう1人の遺体は顔面の一部が白骨化していたという。同署は2人がこの家に住む70代の夫婦の可能性があるとみて調べている。 署によると、同日午後3時50分ごろ、新聞配達員が「郵便受けに新聞がたまっている」と近くの交番に届け出たため、警察官が駆け付けた。男性は台所の流し台に寄りかかり、もう1人は和室に横たわっていたという。玄関は施錠され、室内に荒らされたような形跡はなかったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
まるで雲海に浮かぶ金堂 世界遺産・仁和寺、ライトアップで異空間に
世界遺産・仁和寺(京都市右京区)で、国宝の金堂が雲海に浮かぶようにライトアップされた。インバウンド(訪日外国人客)の回復に向けた取り組みの一環。観光庁の支援事業に選ばれ、微細な水を噴霧して雲海を表現する装置を約2800万円かけて新たに設置した。 仁和寺は888年創建で、真言宗御室派の総本山。江戸時代まで皇族が門跡を務め、金堂は御所の紫宸殿(ししんでん)を17世紀前半に移築したものだ。同寺の大林実温執行長は「紅葉と共に、普段は目にすることのできない異空間の境内を楽しんでいただきたい」と話した。 「雲海ライトアップ」は12月3日までの金~月曜と祝日に開催。大人2800円、高校生以下無料。金堂裏堂にあり、通常非公開の五大明王の壁画も見ることができる。(西田健作) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
無断欠勤を心配→部屋訪れた上司や親が発見 大麻栽培容疑で男を逮捕
福岡県警博多署は12日、久留米市津福本町のアルバイト岡田優也容疑者(25)を大麻取締法違反(所持、栽培)の疑いで逮捕し発表した。容疑を認めている。 署によると、岡田容疑者は2月上旬ごろから、当時住んでいた福岡市博多区のアパート一室で大麻草25株を栽培し、大麻成分を含む乾燥植物片約115グラムなどを所持した疑いがある。 5月10日、建設会社で働く岡田容疑者の無断欠勤を心配し、上司の男性と両親が自宅を訪ねた。本人は不在だったが、3人はすぐに異変に気づいたという。 リビングの机や棚にプラスチックの食品保存容器や、大麻草とみられる葉が並べられていた。栽培中の植木鉢も五つ以上あった。上司の110番通報で駆けつけた警察官が確認。その後、植物の鑑定や調べを進めていた。 岡田容疑者は「自分で使うために大麻草を育て、乾燥させていた」という趣旨の供述をしているといい、苗の入手経路を調べている。(太田悠斗、西岡矩毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被選挙権の年齢引き下げ訴訟、東京地裁で始まる 国側は争う姿勢
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市管理の道路に穴、無断補修 外環道工事のNEXCO東 東京・狛江
東京外郭環状道路(外環道)の工事を担う東日本高速道路(NEXCO東日本)は12日、東京都調布市の野川サイクリング道路に、穴のあいた損傷が6カ所見つかったと発表した。道路管理者である狛江市に連絡せずに補修していた。調布の住宅街で陥没事故が起きてまもなく3年。住民には不安と不信感が広がっている。 NEXCO東日本によると、掘削が完了した区間を巡回していた今年8月から10月にかけて、サイクリング道路で大きさ約5~10センチ、深さ約20センチの損傷を計6カ所見つけた。いずれもトンネル工事の真上ではないものの、野川を挟んですぐ近くだった。 いずれも確認した当日か翌日のうちに、砕石や砂、常温合材で応急処置をした。道路管理者に連絡せず、情報共有もしていなかった。同社はその理由について「道路を利用されるみなさまの安全を第一に考えた」としている。 また、この区間のトンネル工事の掘削は2020年7月に終わっているとして、「今回の損傷がシールド掘進による影響である可能性は低いことを有識者に確認している」と説明した。 道路を管理する狛江市は穴について知らされておらず、第三者から情報提供を受けた時には、既に埋め戻されていたという。市は今月6日、掘り返した上で、アスファルトで舗装し直した。担当者は「事業者には経緯を確認している。事前に連絡を頂くべきだった」と話す。 調布市の陥没現場から1.3㌔ 住民に不信感 住民の不信感はさらに高まっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「映画すみっコぐらし」のナレーション、井ノ原快彦さんが降板
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最大の危機に立たされた旧統一教会 教団本部の1日を追った
政府は12日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令を東京地裁に請求することを決めた。日本の教団にとっては1959年の設立以来、最大の危機に立たされた。歴史的な1日となったこの日、東京都渋谷区にある教団本部周辺で取材をした。 午前7時。 まだ本部内には人影がほとんど見えない。通勤・通学の人たちが行き交う。 しばらくすると、50代の会社員が足を止め、スマホで建物を撮影し始めた。 記者が声をかけ、午後にも政府が解散命令請求を表明する方針だと伝えると、「これが(旧)統一教会の建物かと思って来たんですけど、今日解散命令請求が決まるんですか」と驚いた様子だった。 解散命令請求に賛否の意見はないというが、結果的に請求に向けた流れのきっかけが安倍晋三元首相の銃撃事件だったことが気になるという。 「教団がやっていたことは事件前も事件後も同じだったじゃないですか。身勝手な事件をきっかけに、世の中が動くのがおそろしいと思う」 姿を現した教団の前会長 声をかけると 午前8時45分。 銃撃事件以降、報道機関との窓口役になっていた教団の広報担当者が自転車で通勤してきた。解散命令請求の受け止めを聞くと、「信者の方の生活に不都合がたくさん生まれてくる。少しでも改善できるような広報をしていきたい」と語り、本部に隣接する建物に入っていった。 直後、教団の前会長である徳野英治氏が本部前に姿を現した。徳野氏は2009年に教団信者が社長を務めていた会社が霊感商法で摘発されたことをきっかけに辞任した人物だ。 「今のお気持ちを聞かせてほ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル