沖縄県与那国町の洞窟でガイドとツアー客2人の計3人が一時行方不明になり、11日午後、客の会社員伊東秀恭さん(41)=名古屋市緑区鳴海町=が心肺停止の状態で発見され、死亡が確認された。10日夕、「洞窟探検ツアーに行った客とガイドが帰ってこない」と地元消防団から八重山署与那国駐在所へ通報があった。ガイドともう1人の客は、11日未明に自力で洞窟から出て無事が確認されていた。 八重山署によると、行方不明になっていたのは伊東さんと妻(52)、与那国町のガイドの男性(28)。ツアーがあった10日は雨が降っており、ガイドは「ツアー中に洞窟内が急に増水した」と話しているという。2人は水位が下がるのを待って自力で外に出たという。(棚橋咲月) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大津いじめ事件12年、教育現場は 「変わったと思えない」嘆く父親
いじめによって大津市の中学生の命が失われて10月11日で12年。その深い反省から生まれた「いじめ防止対策推進法」が施行され、今年で10年になる。いじめの状況はどうか。教育現場で何が変わり、変わっていないのか。 亡くなった男子生徒(当時13)が在籍していた市立中学校では11日午前、「命を思う集い」があった。 事件翌年の2012年から毎年行われてきたが、20~22年はコロナ禍のため各教室で実施。4年ぶりに体育館に全校生徒が集まった。 集会では、道徳や人権学習で学んだことを学年ごとに発表。1年は「自分を見つめる」、2年は「互いを認め合う」、3年は「自分の生き方を考える」がテーマ。各学年の代表者が登壇し、スクリーンを使って思いを伝えた。 発表では「一日一日を大切に生きていこうと思った」「何かに絶望しても、あきらめずに自分にできることを探そうと思った」などの感想が紹介された。 その後、登壇した校長は、2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「漠然と、京アニなくなってしまえば」 青葉被告が直前の心境語る
36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判は11日、京都地裁で第12回公判があり、被告人質問が行われた。事件前にどのくらいの犠牲者が出ると想定していたかを問われ、青葉被告は「7、8、9人。2桁までは考えなかった」と述べた。 犠牲者数は、7人が死亡、10人が重軽傷を負った東京・秋葉原の無差別殺傷事件(08年)などが念頭にあったとした。これまでの公判では、京アニに自身の小説のアイデアを盗用されたと主張し、「メッセージ性を込めた犯罪をしないと」と考えるようになったと説明してきた。 青葉被告「ここまで大きくなるとは」 犯行直前、青葉被告は現場となった京アニ第1スタジオ近くの路地で「十数分間、考え事をした」という。放火によって第1スタジオがどうなると思っていたのかを聞かれ、「漠然と京アニなんてなくなってしまえばいいと思った」と答えた。第1スタジオには社員70人がおり、36人が死亡、32人が重軽傷を負ったが、「ここまで大きくなるとは思わなかった」と語った。 青葉被告は、自身の小説が京… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ローリング族」の男女2人を逮捕 「頭文字D」で人気の峠で暴走か
峠道を車で走る漫画「頭文字(イニシャル)D」の舞台の一つとして登場し、有名になった埼玉県飯能市の国道の峠道で暴走行為をしたとして、埼玉県警は11日、男女2人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した。「かなりの速度で走ったことは間違いない」「速く走れることが運転がうまいことだと思っていた」などと供述しているという。 現場は、車同士で速度や運転技術を競う「ローリング族」のたまり場になっていた。住民から苦情を受けた県公安委員会が今夏、住民以外の車両の深夜通行などを禁じ、県警が摘発を強化した。 逮捕されたのは、同県狭山市の専門学生の女(21)と同県所沢市の会社員の男(23)。事件当時、2人と一緒に暴走行為をしていたとみられる別の人物も同容疑で任意で事情を聴かれており、書類送検される見通し。 交通捜査課によると、3人は5月19日午前1時半ごろ、共謀し、制限速度が時速40キロの飯能市の国道299号でバイクや乗用車を運転中、時速90キロ近くで周回したり、速度などを競う暴走行為をしたりした疑いがある。 現場は周回できる約12キロの道路で、県警は道路沿いに捜査員を配置するなどして暴走行為を撮影し、車両などを特定したという。 同課は3人以外にも現場で暴走行為をした人物を複数確認しており、今後も摘発を続ける考えだ。(山田みう、仁村秀一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
どんどん深まる秋色のグラデーション 旬のコキア、モフモフまん丸に
大分農業文化公園「るるパーク」(大分県杵築市・宇佐市)で、真っ赤に色づいたコキアが見頃を迎え、モフモフまん丸な愛らしい形を披露している。 西・中央アジア原産の一年草で、ホウキギとも呼ばれる。園内の広さ約5千平方メートルのフラワーガーデンには約4千本が植えられ、記念撮影をする人の姿があった。 同公園によると、9月下旬に夏の緑色から徐々にグラデーションが深まり、10月上旬には真っ赤な秋色に染まった。天候にもよるが、赤いコキアは20日ごろまで楽しめるという。 11月5日まで「コキアンヒルカーニバル」が開催され、赤から黄金色になっていく様子を見ることができる。10月は毎日開園(9時半~17時)。入園料、駐車場ともに無料。(日吉健吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベトナムから詐欺電話か 名簿13万人分、マニュアルも 6人逮捕
ベトナム・ハノイを拠点に日本の高齢者らにうその電話をかける特殊詐欺に関与したとして、大阪府警は11日、20~50代の男6人を窃盗の疑いで再逮捕し、発表した。府警によると、ベトナムを拠点にする特殊詐欺グループの摘発は全国で初めてという。 再逮捕されたのは、住居不定、無職の井上正智(52)、大阪市西成区長橋1丁目、無職の田中巨亘(きよのぶ)(56)の両容疑者ら。5人は容疑を認め、1人は黙秘しているという。 発表では、6人は共謀して7月25日、百貨店や銀行協会の職員をかたり、横浜市の70代女性宅に「クレジットカードが不正に利用されている」「キャッシュカードを新しく作り直す必要がある」などと電話。女性からキャッシュカード3枚を盗み、計約260万円を引き出した疑いがある。 府警によると、ベトナムの捜査当局が8月、情報提供に基づき、ハノイの6階建てビルにあるグループの拠点を摘発。うその電話の際に使うマニュアルのほか、東京、大阪、愛知など12都府県の約13万人分の名前や電話番号、住所などが書かれた名簿が押収された。マニュアルには、百貨店従業員を装う敬語による想定問答が書かれ、名簿の大半は高齢者の個人情報だったという。 府警は8~9月、6人を窃盗未遂容疑で逮捕。同一グループによる事件は大阪府内だけで少なくとも50件(被害総額約7200万円)確認したといい、井上容疑者が特殊詐欺の「かけ子」グループのリーダーとみている。(高井里佳子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅向け融資のはずが…飲食店に 沖縄の公庫、会計検査院が指摘
政府系の金融機関「沖縄振興開発金融公庫」の個人住宅向け融資について、会計検査院が調べたところ、23件(融資残高1億9千万円)の用途が飲食店などに変更されていたことがわかった。検査院は公庫に対し、条件にあった利用に戻すか、繰り上げ償還など必要な措置を取るよう求めている。 公庫は、沖縄経済の振興などを目的に設置され、県内の住宅向け融資についても取り扱っている。検査院が2021年度末時点で、3027件(融資残高約199億円)を対象に調べたところ、23件が公庫の承諾なしに飲食店などに変わっていた。公庫は融資物件の継続的な実態調査を行っていなかった。 公庫は取材に対し「速やかに必要な措置を取るとともに、融資物件の実態把握ができる仕組み作りを進める」としている。(座小田英史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男性が公園でクマに襲われけが 顔をひっかかれたか、石川県小松市
11日午前10時40分ごろ、石川県小松市三谷町の木場潟公園内の東園地を調査していた公園職員から「(同僚の)男性がクマに襲われた」と、119番通報があった。市などによると、東園地外側の農地からクマが出てきたという。男性は顔面をひっかかれ、右腕にもけがをした。ドクターヘリで金沢市の病院に運ばれた。意識はあるという。 公園はJR北陸線・粟津駅の東約1・5キロにある木場潟周辺にあり、ウォーキングやジョギングなどをする人が多い。 県内では9日、金沢市内の公園で男性がクマに襲われ、けがをした。県はこの日、「ツキノワグマ出没注意情報」を出した。(小崎瑶太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本土最南端、自転車のまちで国体 地元の強豪校がバンクを熱く
本土最南端にある人口約6千人の鹿児島県南大隅町には、かごしま国体でも使われる自転車競技場があり、「自転車のまち」を掲げる。日頃ここで練習している県立南大隅高校の自転車競技部員や卒業生が国体代表に名を連ねる。地元開催の国体で、町や高校を活気づけることができるか。 今月初め、町役場から約4キロ離れた山中にある県根占(ねじめ)自転車競技場では、地元勢のほか熊本や宮崎、京都などの選手たちが1周333メートルのバンク(走路)を反時計回りに走っていた。 11日から始まるトラックレースに備えてバンクに慣れるためだ。 この競技場ができたのは1982年3月。その年の夏に県内で開催される全国高校総体を機に整備された。 町がある大隅半島には約16キロのロードレースコースが設定されている。交通量が少ないため信号は2カ所しかなく、停車せずに1周できることもある。 地元の南大隅高校には、競技場ができる直前の81年に自転車競技部ができた。以後、バンクを毎日使える環境を生かして10人以上の競輪選手や日本代表選手が輩出してきた。 ■人口減の危機感、 生き残り… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「公務員時代、内心明かさずにいた」寺脇研さんが述懐した国旗・国歌
「31年余り公務員だった時期は、内心を明かさずふるまってきました」。公立学校の入学式や卒業式での日の丸・君が代の強制をどう考えるべきかを尋ねると、文部官僚時代に「ゆとり教育」を推進して「ミスター文部省」とも呼ばれた寺脇研さんからこんな答えが返ってきました。その真意とは。 ◇ 大阪府吹田市の教育委員会が自民党市議からの質問を受け、国歌などを暗記している児童・生徒数の調査を今年行ったと報じられました。これは明らかに教育への政治介入です。 第2次安倍政権下での教育委員会制度改変の帰結でしょう。第2次政権当時、大阪維新の会が唱えた教育委員会制度を廃止して首長に教育行政の権限を与えるという乱暴な案が危うく国レベルでも実施されそうになりましたが、反対の声で実現できませんでした。 国旗・国歌の強制せず、広島での教育長時代 ただ、首長の教育委員会への… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル