神戸の冬を彩る「神戸ルミナリエ」が、この冬から大きく模様替えする。阪神・淡路大震災を機に始まったルミナリエも、始まってまもなく30年が近づく。ルミナリエは神戸に何を残してきたのか。第1回から見続けて来た人たちに、思いを語ってもらった。 「ルミナリエは前向きな、生き残った人たちの励みになるものだと思います。鎮魂というイメージはあまりない」。そう話すのは、神戸市の中華街、南京町商店街振興組合理事長の曹英生さん(66)だ。 生まれ育った神戸は、震災で変わり果てた。ビルや教会は崩壊。活気があった南京町には人気がなくなり一部店舗も損壊、ガス臭が漂っていた。再起できるか不安だった。 南京町の店舗の緊急会合で、被災者に温かいものを提供して神戸を元気づけようと決めた。震災から2週間後、南京町で被災者にラーメンや水ギョーザを振る舞った。「久しぶりに温かいものを食べられてうれしい」と涙ぐむ姿が励みになった。2月2日には自身が社長を務める豚まんじゅう屋「老祥記」の営業を再開。他の店舗も徐々に店を開けると、観光客が戻ってきた。 ■「有事の時こそ、自粛を自粛… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
身分隠しマイルためた容疑、組員逮捕 各地の「出張」で15万円相当
暴力団組員であることを隠して航空会社の会員になり、ポイントにあたる「マイル」を不正に入手したとして、警視庁は指定暴力団浪川会系組幹部の谷川英二容疑者(56)=熊本県荒尾市=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、30日に発表した。「ポイントはためたが、規約で暴力団員が入会できないとは知らなかった」と容疑を一部否認しているという。 多摩中央署によると、航空会社のマイルをめぐり、暴力団組員が同容疑で立件されるのは異例という。 谷川容疑者は、国内の航空会社の会員規約に暴力団の利用を拒否する規約があるにもかかわらず、暴力団組員であることを隠して同社のマイレージ会員になり、今年5月、航空機を利用して計1958円相当のマイルを詐取した疑いがある。 2021年以降、約15万円相当のマイルをためていたという。浪川会の活動で航空機を使って各地を移動し、この際にマイルをためたと署はみている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
もしや幻の城の? 京都・淀の川底から謎の石材、独自に検証すると…
京都市伏見区の桂川の川底から、城に使うような石材が複数、顔を出している――。読者からの情報提供があったのは8月末。付近は、桂川、宇治川、木津川が交わる合流点で、昔から水運を利用した交通や軍事の要だった場所だ。すぐそばには淀古城もあったとされる。石には加工の跡も。この石の謎を追った。(才本淳子) 秀吉の側室・茶々ゆかりの場所 石を見つけたのは、歴史の勉強会やフィールドワークをしている「中之島考古学古代史探訪サークル」の植田正幸さん(66)=大阪府枚方市=らだ。 8月半ばに、河川敷を歩いていると大きな石がいくつも地面から顔を出しているのを見つけたという。 中学生の頃から、この辺りを歩いている植田さんによると、石を発見したところは、以前は川の水が流れていたという。植田さんは「大雨や長雨の影響で川底の砂がさらわれ、さらに川筋が変わったことで石が出てきたのではないか」。 石を確認した場所は、桂川、宇治川、木津川が交わる合流点に近い桂川左岸。古地図を広げると、ちょうど、豊臣秀吉が付け替え工事を行う前の旧宇治川や、秀吉の側室、茶々(淀殿)の産所でもあった「淀古城」があったとされる場所に近い。江戸時代には、将軍の代替わりや慶事の際に、朝鮮王から祝賀のために派遣された朝鮮通信使の船着き場(唐人雁木〈がんぎ〉)があった場所ともされる。ちなみに淀古城の遺構はこれまで、確認されていない。 「もしや幻の城が……」なんて、淡い期待を抱きつつ、10月に記者が専門家と現場を訪れた。 「矢穴の型式学」を提唱した古代学協会客員研究員の森岡秀人さんと、滋賀県立大の名誉教授、中井均さん(日本城郭史)と現場を歩いて、見解をうかがいました。 石材の年代 関ケ原の戦い前なのか、後なのか 植田さんらが8月に見たとい… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
出港する原子力空母を追う海保の調査艇 いざというとき避難は可能か
9月29日、原子力空母ロナルド・レーガンが米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)から出港すると、横須賀海上保安部所属の放射能調査艇きぬがさがその後を追い、放射線量を測定した。結果は入港前と同一レベルだった。 測定は、核燃料を使う原子力艦に対する安全対策の一環。基地周辺のモニタリングポスト10基による常時監視に加え、原子力艦の入港時、寄港中、出港時には、きぬがさに原子力規制庁の職員らが乗り込み、空間や海水の線量を毎日調べている。 今回の出港は度重なる延期の末だった。地元では原子炉が関係するトラブルかとの見方も出たが、米側は外務省に「原子炉とは関係はなく、原子力空母の安全性や周辺環境への影響はない」と説明した。 原子力空母は原発と同様、事故があれば放射能被害の可能性がある。だが、原発と同様の法規制はなく、日本側は安全性を直接確認できない。 目に見えない放射線、国の対応は ディーゼル型の空母から原子… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
家電量販店で酔ってプリンター投げつける 損壊容疑で福岡市職員逮捕
家電量販店でプリンターを床に投げつけて壊したとして、福岡県警博多署は30日、福岡市職員の田村恵一容疑者(37)=福岡市城南区堤1丁目=を器物損壊の疑いで現行犯逮捕したと発表した。 田村容疑者は「酒に酔っていて覚えていない。状況から考えると私が物を壊してもおかしくない」と話しているという。 発表などによると、田村容疑者は29日午後9時55分ごろ、福岡市博多区博多駅中央街の家電量販店「ヨドバシカメラ マルチメディア博多」で、陳列されていたプリンター2台を床に投げつけて壊した疑いがある。 地下1階の売り場で、物を投げるなどして暴れているのを見つけた店員の男性(35)が現行犯逮捕し、署に引き渡したという。 田村容疑者の呼気からは1リットルあたり0・88ミリグラムのアルコールが検出されたといい、当時酒に酔っていたと署はみている。(小川裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
顧客情報流出、勝手に会員登録… 「恒心教」ハッキング被害の深刻さ
「恒心(こうしん)教」と称する人たちが拠点とする匿名の掲示板に、企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されており、企業や組織側への取材で少なくとも計113万件が確認された。情報は企業のサイトがハッキングされるなどして流出したとみられる。 「信頼を失ってしまった」 関東地方にある小売会社は、大量の顧客のメールアドレスが「恒心教」の掲示板に掲載された。昨夏、警察庁から「客のものと思われるメールアドレスが公開されている」と連絡を受け、発覚したという。 同社が調べたところ、自社の通販サイトの顧客情報と一致した。サーバーの管理業者に連絡すると、不正アクセスが確認された。流出はメールアドレスのみで、名前やカード情報などは確認されていないという。 同社の担当者によると、顧客に通知した後に通販サイトを退会した人もいたという。「お客様に迷惑をかけたことで、我々の信頼度が落ちてしまった。信頼回復には時間がかかる」と話す。 流出した人材派遣会社「金銭支払わないで」 関東地方の人材派遣会社は昨… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
差別はなぜダメなのか? 中高生とヘイトを考える授業、一冊の本に
特定の民族や人種に対する差別をあおるヘイトスピーチや、ヘイトクライム(憎悪犯罪)にどう向き合い、どう乗り越えていけばいいのか。それを中高生と考える本を、東京都立大特任教授の風巻浩さん(68)と立教大大学院特任准教授で在日コリアンの金迅野(きむしんや)さん(63)がまとめた。「意見の押しつけを避け、どう考えるかを車座で語り合う本にしたかった」と2人は言う。 本は「ヘイトをのりこえる教室 ともに生きるためのレッスン」(大月書店、1870円)。この7月に出版された。 きっかけは20年近く前にさかのぼる。神奈川県立高校の教員だった風巻さんが、在日外国人と地元住民の交流施設「川崎市ふれあい館」職員だった金さんを、人権学習会の講師に招いた。 金さんは学習会でこんな話をした。 ■「そこに賢一君はいるのかよ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
エゾシカが札幌市中心部で急増 河川を移動か 交通事故や農業被害も
札幌の都心部にエゾシカが出没している。24日には札幌駅から約1キロに位置する北海道大学植物園にシカが侵入したことで、同園が休園する事態となった。道内ではシカに絡んだ交通事故や農林業被害は増加。背景には個体数の増加傾向が考えられるが、問題解決は一筋縄ではいかなそうだ。 JR札幌駅から南西約1キロにある植物園は、多くの市民や観光客が集う観光名所で知られる。 市によると、オスジカ1頭が園に現れたのは24日午前10時ごろ。入園者の安全確保のため、園は休園を決めた。翌日、シカの姿が見当たらなかったため、植物園は通常通り開園。同じ個体の可能性があるシカは東方向に逃げたことも確認された。 市周辺では10月中旬以降、シカの出没が増えている。道警によると、10月16~25日正午に寄せられたシカに関する110番通報は150件。このうち札幌市中心部の出没情報は19件あった。 市街地で目撃されるシカは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「恒心教」掲示板に個人情報113万件流出 ハッキングで脅迫被害も
大学に爆破予告ファクスを送ったとして男2人が起訴された事件に絡み、男ら「恒心(こうしん)教」を称する人たちが拠点とする匿名の掲示板に、企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されていることが分かった。企業や組織側への取材で、少なくとも計113万件が確認された。 情報は企業のサイトがハッキングされるなどして流出したとみられる。流出したアドレスに脅迫メールが送りつけられたり、氏名や住所などが会員登録に悪用されたりといった被害が出ている。 「恒心教」は、不特定多数の人物が集まる匿名のネット掲示板を拠点とし、特定の弁護士らへの嫌がらせなどをすることについて使われる言葉。2012年ごろから続き、宗教性はない。 「恒心教」が集う掲示板は複数ある。朝日新聞がそのうち二つを確認したところ、20年から23年9月までの間に、27の企業や組織の名と共に、個人情報とみられる計129万4026件分が投稿されていた。うち11の企業・組織が不正アクセスによる情報流出被害があったと公表しており、合計で113万822件が取材で確認された。残る約16万件は企業側が取材に応じなかったり、取材で確認しきれなかったりした。 被害企業の業種は様々 捜査関係者は「承認欲求」指摘 被害を受けたのはアパレルや… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奥多摩町でバイクとトライクが衝突 1人死亡、1人意識不明
29日正午ごろ、東京都奥多摩町川野の都道で、三輪自動車(トライク)と大型バイクが衝突し、トライクを運転していた50代の男性が死亡した。警視庁によると、大型バイクを運転していた50代の男性は搬送時に意識がなく、重症という。 青梅署によると、現場は片側1車線のカーブで、トライクとバイクが正面衝突したという。同署は、曲がりきれずに対向車線にはみ出した可能性もあるとみて原因を調べている。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル