国内で初めて公道での本格的な自動運転を行っている福井県永平寺町で29日、初めての接触事故が起きた。本来は車が走るコースに障害物があれば自動的に停止して事故を未然に防ぐ機能があるが、それが機能しなかった。運営会社は事故後は車の運転を止めており、再開のめどは立っていないという。 福井県警福井署によると、事故は29日午前10時25分ごろに起きた。車は4人の乗客を乗せて走行していたが、進路上に駐輪してあった自転車の後輪と接触したという。4人にけがはなかった。永平寺町は事故の原因について「調査中」としており、安全対策が確認できるまでは運行を中止するという。 永平寺町での自動運転は今年5月に始まった。特定の区間や条件のもとで「完全自動運転」するレベル4で、土日祝日に約2キロの区間を往復運転していた。 政府は、2025年をめどに全国50カ所ほどで、27年までに100カ所以上で、地域限定型の無人自動運転移動サービスを実現できるよう、あらゆる施策を講じるとしている。(小田健司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仙台で保護された長野の女子高校生を誘拐した容疑 岩手の男を逮捕
8月下旬から長野県大町市の高校1年の女子生徒(16)が行方不明になっていた件で、同県警は29日、岩手県奥州市前沢生母、派遣社員千葉裕生(ゆうき)容疑者(28)を未成年者誘拐容疑で逮捕し、発表した。生徒は同日朝、捜査員が仙台市内で発見し、保護した。生徒にけがなどはないという。 長野県警によると、千葉容疑者は生徒が未成年だと知りながら、8月29日に生徒を連れ去り、9月30日ごろまで奥州市の自宅に滞在させていた疑いがある。 県警は、生徒が仙台市内にいるとの情報を得て捜していた。保護したあと、事情を聴いているという。 生徒は8月29日午後10時ごろまでは家族と一緒に過ごしていたが、翌30日朝に家族が自室に起こしに行くと姿がなかった。家族はその日のうちに県警大町署に捜索願を出した。家族に感謝の意を示す書き置きが見つかっていた。 生徒は保護された時、行方不明になった時とは異なる服装をしていた。携帯電話は持っていたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男女切りつけられ、女性の元交際相手逮捕 今春ストーカー容疑で立件
28日午後10時半ごろ、浜松市東区のマンション4階から、「男が部屋の中にいる」と110番通報があった。この部屋に住んでいる30代女性と60代男性が、室内で男に刃物で切りつけられた。静岡県警によると、2人とも命に別条はない。 県警は29日、自称、浜松市中区の派遣社員、大田原広和容疑者(41)を殺人未遂や住居侵入などの容疑で逮捕し、発表した。女性の元交際相手で、容疑を認めているという。4月に女性に対するストーカー規制法違反容疑で逮捕されていた。 逮捕容疑は28日午後10時半ごろ、浜松市内の60代男性方のマンションに侵入し、帰宅した女性と男性に刃物で切りつけ、殺害しようとしたなどというもの。浜松市消防局によると、2人は複数の箇所を刺され、男性は重症で、女性は命に別条はないという。 県警「毎月1回程度、女性に連絡していた」 県警によると、今年1月に金銭トラブルで女性から相談があり、3月にストーカー規制法にもとづいて大田原容疑者につきまといの禁止命令を出し、4月には同法違反容疑で逮捕したという。県警は毎月1回程度、女性に被害がないか連絡を取っていて、9月20日に連絡した際に特に異常はないという回答だったという。(本間久志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハロウィーンイベントの看板倒れ小3女児が重傷 神戸・しあわせの村
29日午後0時50分ごろ、神戸市北区の総合福祉施設「しあわせの村」で、子ども向けのハロウィーンイベントの看板が倒れ、近くにいた小学3年生の女子児童(9)に当たって左足骨折の重傷を負った。 神戸北署によると、看板は幅5・4メートル、高さ2・4メートル。枠はアルミ製で、底部についた脚で自立していた。事故は午前の部と午後の部の間に起きた。ステージ後方に設置された看板が何らかの理由で倒れ、脇を通りかかった女児に当たったとみられる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍昭恵氏、長州人らの顕彰会会長に 「主人の魂と一緒に英霊弔う」
戊辰戦争などで命を落とした長州の人たちの功績をたたえる「明治維新防長殉難者顕彰会」の総会が29日、京都市で開かれ、故・安倍晋三元首相の後任となる会長に妻の昭恵氏を選出した。 昭恵氏はあいさつで「主人が亡くなったあと、大東亜戦争全戦没者慰霊団体協議会の会長もお引き受けした。常々、主人が『英霊とともに自分は仕事をしている』というようなことを言っていたので、主人の魂と一緒に英霊を弔うことが私の務めと思っている」と述べた。 顕彰会は1895年、京都・… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡選手の前に先導車なし 「ツール・ド・北海道」第三者委が初会合
9月8日に自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で起きた交通事故で、死亡した選手が走っていた21人の集団の前には対向車に注意を呼びかける「先導車両」がいなかったことが29日、わかった。専門家でつくる第三者委員会「安全対策検討会」の初会合で主催者のツール・ド・北海道協会が明らかにした。今後、対策が十分だったかを検証する際のポイントになりそうだ。 事故現場は、片側1車線で見通しの悪いカーブだった。当時、自転車の走行車線は原則左側1車線のみとされていた。選手の対向車線へのはみ出しについては主催者側が禁止していた。 同協会によると、死亡した中央大の男子選手(21)が午前11時35分に十勝岳の頂上付近を通過した時は、21人中5位だった。その後、先頭に立ってカーブに突入した際、対向車線にはみ出て乗用車と衝突した。 衝突した車両は午前10時10分ごろ、頂上付近を往復している姿が目撃されていたほか、警備員から促されて上富良野町方面に移動していたことも判明した。 座長を務める萩原亨・北大院教授(交通工学)は「片側1車線しか使えないという要素が、即座に事故に結びつくわけではない」とし、時間をかけて再発防止策をまとめる考えを示した。会合では「ルール違反者に、金銭や時間の罰則を課す方法もある」との意見も出たという。(石垣明真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「恒心教」掲示板にハッキング手口 脅迫メール被害、奈良県警にも
「恒心(こうしん)教」と称する人たちが拠点とする匿名の掲示板に、企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されており、企業や組織側への取材で少なくとも計113万件が確認された。情報は企業のサイトがハッキングされるなどして流出したとみられる。 「恒心教」関連の掲示板には個人情報のほか、企業や組織のサーバーをハッキングし、サイバー攻撃の踏み台にする手口に関する情報も多数投稿されていた。これらが悪用され、昨夏、奈良県警に大量の脅迫メールが送り付けられていたことが分かった。 奈良県警の捜査関係者によると、昨年8月29日夜から翌日未明にかけ、電話での通報が困難な人向けの「メール110番」の公開されたアドレスに、「9月2日に県警本部を爆破する」などと書かれた脅迫メールが送り付けられた。メールは約4万通に及んだ。 県警がメールの発信元を調べたところ、ある風俗店のサーバーだった。事件の数時間前、「恒心教」の掲示板にこのサーバーを乗っ取る手口が投稿されていたことが判明した。サーバーの解析などから、この情報をもとにサイバー攻撃が行われたと県警はみている。 奈良県警に脅迫メールが送りつけられた同じ日、兵庫県明石市の泉房穂市長(当時)を脅迫する内容のメールが、このサーバーから送信された痕跡も見つかった。 奈良県警に脅迫メール送付と同じ日、別の被害も 今年3月、兵庫県警は泉氏の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年のテーマは「昆虫」 ファーブル生誕200年 あしや砂像展
大小27基の砂の像が海沿いに並ぶ「あしや砂像展2023」が、福岡県芦屋町の海浜公園で開かれている。 今年はフランスの昆虫学者ファーブルの生誕200年にちなみ、「昆虫」がテーマ。国内外の作家が2週間ほどかけて制作した。 大きなものは高さ約6メートル、幅約10メートルに及ぶ。カブトムシやアサギマダラ、カマキリなどが細部まで作り込まれている。日没後はライトアップされ、訪れた人々が熱心に見入っていた。 午前10時から午後9時まで。入場料は大人500円、小中学生200円。11月12日まで。(吉本美奈子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「日本で元祖」のハロウィーン 東京・表参道でパンプキンパレード
31日のハロウィーンを前に、東京都渋谷区の表参道エリアで、仮装した子どもたちが参加する「パンプキンパレード」が開催された。参加者は、歩道に集まった見物客に手を振るなどして、にぎやかなパレードを楽しんだ。 パレードは1983年から始まり、今年で39回目。商店街振興組合「原宿表参道欅(けやき)会」が主催した。「日本で最初にハロウィーンの仮装パレードを行ったイベント」とも言われている。 この日は、思い思いの衣装で仮装した子どもたちと家族などが参加し、表参道の約1キロのコースを歩いた。参加者同士で写真を撮りあったり、踊ったりしながら、ハロウィーンの雰囲気を満喫していた。 世田谷区の奥田麻衣さん(35)は、長男の春明君(6)、長女の葉名ちゃん(2)を連れて参加した。「非日常感を味わえるイベントが少なくなっていたので、今日はとても楽しかった」と話していた。(中井なつみ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警戒ハロウィーン、渋谷は「来ないで」 定番の広場に異例の巨大看板
新型コロナの「5類移行」後で初となる31日のハロウィーンは、各地で例年以上の警戒ムードとなりそうだ。昨年の韓国の雑踏事故の記憶も新しい上に、路上飲酒やゴミ放置の問題が毎年深刻に。ついに、「来ないで」と自治体が呼びかける事態となった。(比嘉展玖、宮野拓也、大下美倫、良永うめか、西晃奈、原田達矢) 外国人観光客にも人気の渋谷駅前のスクランブル交差点に、異色の特大看板が登場した。 「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません 渋谷区」 9月12日、長谷部健・渋谷区長も「ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないで」と記者会見で呼びかけた。 仮装した若者らの振る舞いが年々問題となり、2016年以降、区が更衣室やトイレを置くなどしてトラブル回避に努めてきた。しかし、18年に、暴徒化した集団に軽トラックが横転させられる事件が起き、ついに「来訪抑止」に転じた。 地元商店街は「ハロウィーンはメリット全くない」 今や地元商店街から「ハロウィーンはメリットが全くない」と言われるほど。区は、対象の時期と場所を定めた路上禁酒条例を19年に施行し、今回もそれに基づいて一部の繁華街が路上飲酒禁止となった。一部の店にはアルコールの販売自粛も要請する。 ただ、「路上飲み」は日常化… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル