知人男性の遺体を刃物で切断し、一部を地中に埋めるなどしたとして、広島県警は1日、広島市佐伯区皆賀3丁目、パート従業員渡部大地容疑者(31)を死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。渡部容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、渡部容疑者は2021年10月29~30日、広島市佐伯区千同3丁目の親族宅で、警備員の植木秀俊さん(当時70)=同区藤の木1丁目=の遺体を刃物などを使って切断し、一部をこの住宅敷地内に埋めたり、近くの沿岸に投棄したりした疑いがある。渡部容疑者と植木さんは、この親族宅に出入りしていたという。県警は、植木さんは殺害された可能性もあるとみて、殺人容疑でも調べる。 今年4月、佐伯区の海岸で「人骨のようなものが打ち上げられている」と通行人から通報があり、県警が捜査していた。植木さんは職場に出勤せず、連絡が取れなくなっていたことから行方不明の届けが出ていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ようこそ北陸新幹線 新区間6駅で市民が歓迎 W7系、一般に初公開
ようこそ、新幹線――来年3月16日の金沢―敦賀間の開業を控え、同区間の各駅で1日、歓迎セレモニーがあった。9月末から同区間で試験走行を始めたJR西日本の営業用車両「W7系」が一般向けに公開されるのはこの日が初めてで、抽選で選ばれた参加者は喜びを見せていた。 新しく停車する石川県の2駅(小松、加賀温泉)と福井県の4駅(芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀)であった。 小松駅と加賀温泉駅では、約4倍の倍率から選ばれた各500人が参加。まっさらの駅構内をうれしそうに歩いた。2駅の間の移動中には、田畑に車を止めて撮影する住民の姿も至る所で見られた。 小松駅では午前10時33分、ヘッドライトをつけたW7系が入ると、カメラを構える人垣ができた。セレモニーでは馳浩知事が祝福の言葉を述べ、「これまで苦労された方々がいることを忘れず、南加賀の振興に一生懸命取り組んでいきたい」などとあいさつ。出迎えた小松市立芦城小6年の明正いこいさんは「観光客にいっぱい来てもらって、加賀の良さを知ってほしい」と述べた。 駅の位置決定や予算取りなど… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
伊藤詩織さんが見たジャニーズ問題 「被害者に負わせない社会に」
ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏による元少年たちへの性加害問題が浮き彫りにしたのは、被害者が声を上げることの困難さでもあった。 自身も性被害を受けたジャーナリストの伊藤詩織さんは、誹謗(ひぼう)や脅迫にさらされながら、性暴力の問題を追及してきた。被害者の声を封じないためにはどうすればいいのか。被害者の救済とは。伊藤さんに話を聞いた。 ――今回のジャニーズ事務所における性加害問題や事務所の対応について、どう見られましたか。 「芸能界だけでなく、教育機関、会社でも、ハラスメントや暴力は、組織におけるパワーのバランスの崩れから起きると思います。では、ゆがんだ権力構造に、どうやってメスを入れていくか。その意味では、ジャニーズ事務所の新社長に東山紀之さんが就任されましたが、かつてハラスメントをした疑いについて質問され、『自分は覚えていない』というような人物を組織のトップに置くことは、真摯(しんし)な対応とは思えませんでした」 ――今回の性加害問題では、多くの被害者が長く声を上げられず、声を上げた後も報じたメディアは多くありませんでした。これは、伊藤さん自身も経験されたことです。 「私が自分の性被害について記者会見をした2017年と、23年の今では、性暴力に対する目線やメディアの対応は変わったところもあると思います。私が最初に会見をしたときは、なぜ被害を受けた人間が顔と名前を出して話をするのかと、好奇の目を向ける記者もいました。私の服装について書いた新聞もあったのです」 「会見をしたのは、『#MeToo』運動が世界的なうねりになる直前のことでした。知り合いの記者に話を聞くと、編集局の男性デスクの理解が得られず記事を出せなかった、と。性暴力は重大な犯罪であり、人の心や体を傷つけるものであるにもかかわらず、軽く見られていたのではないかと考えています」 「ジャニー氏による性加害問題についても、これまで様々なチャンスがあったにもかかわらず沈黙を保ち、英BBCが今年3月に問題を報じた後も、すぐ後追いをしようとしなかった。日本の大手メディアの大きな組織的問題だと思います」 ――構造的な問題がある、と。 「背景にあるのは、記者クラ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
やまぬ高速道路への誤進入、年間3千件超 ナビアプリ誤設定などで
各地の高速道路で原付きバイクや自転車、歩行者による誤進入が後を絶たない。9月には首都高で、誤進入した自転車の男性が死亡する事故も起きた。近年は原因として、スマートフォンのナビアプリの設定を誤ったケースが目立つ。都市部の高速道路で起きやすいとの指摘もある。 神奈川県警高速隊によると、死亡事故は9月25日午前3時15分ごろ、横浜市西区の首都高横羽線下りで起きた。走行中の乗用車が、右側からの合流車線から出てきた自転車と衝突。自転車の男性が骨盤を骨折するなどし、死亡した。乗用車を運転していた会社役員の男性(34)も頭を切るけがをした。「自転車が目の前に急に現れて止まりきれなかった」と話しているという。 県警は、事故現場から約2・4キロの三ツ沢入り口から自転車が進入した可能性が高いとみている。 工事作業員が止めたその直後 事故現場の手前で、道路工事… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
落雷で5人けが 北海道北見市の公園、高校の伝統行事中に
1日午後3時45分ごろ、北海道北見市常盤町6丁目の公園で、「立ち木に雷が落ちてけが人がいる」と近くにいた人から119番通報があった。消防によると、公園にいた40代から50代の5人が病院に運ばれたが、いずれも軽傷だという。 1日は北見北斗高の伝統行事である「強行遠足」が行われており、落雷に遭った公園はゴール地点だった。けが人に高校生は含まれていない模様だ。同高によると、強行遠足には全日制、定時制合わせて全校生徒約730人の多くが参加。最も長い距離を歩く全日制の男子生徒は、北見市内や訓子府町などの約71キロを走破する予定で、午前4時に北見市内の同高を出発していた。 強行遠足は1932年から続く今年で91回目を数える伝統行事で、落雷を受けて同高は強行遠足を中止した。(堀篭俊材) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知の保育園運営法人で2.4億円横領 「SNSでもうかる」誘われ
愛知県瀬戸市で民間の保育園を運営する社会福祉法人「菱野団地子どもセンター」は1日、森田正明・前理事長(64)が約2億4千万円を横領していたと発表した。法人は近く、業務上横領の疑いで県警に刑事告訴する方針。 法人によると、森田氏は2019年7月~今年8月、法人が運営する3保育園の資金計約2億4千万円について、インターネットで送金したり定期預金を解約したりして、横領したという。森田氏は「申し訳ない。警察に行きます」と話しているという。 森田氏はネット上で「SNSでネットショッピングの店を出せばもうかる」などと誘われ、自身の金も合わせて約3億5100万円を振り込むなどしていた。8月中旬に森田氏が別の理事に打ち明け発覚。8月20日に理事長を解任された。 保育園の運営費は残っているものの、園舎建て替えのための貯蓄がほぼなくなったという。記者会見で森田氏の妻の洋子理事長(61)は「大変申し訳ない。今後、市の力をいただきながら法人の運営をさせてほしい」と話した。 市によると、法人には昨年度、運営補助金など計約2億4千万円が支払われていた。市も刑事告発を検討している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ノーベル賞、2日から発表 受賞者を改めて調べると…何が見える?
今年のノーベル賞の発表が2日から始まる。2021年の真鍋淑郎氏(物理学賞)に続く日本の29人目の受賞者が出るか、期待が高まる。今後も受賞者を輩出していくためのカギを探ろうと、改めて受賞者のことを調べてみると……。 「人類への貢献をたたえるノーベル賞を、我が国の研究者が受賞されることは、日本の研究者にとっても大きな励みになる。今年も日本の大学や研究機関の研究者の方々、また海外で活躍されている日本人研究者の方々が受賞されるように祈りつつ期待している」 発表を翌週に控えた9月29日、高市早苗科学技術担当相はこう話した。 ノーベル賞と言えば、京都大学、というイメージがとりわけ年配の人には強いだろう。 これまでの日本の自然科学3賞(生理学・医学、物理学、化学)の受賞者は計25人。卒業した大学(学部)は、京大が最多の8人だ。 1949年、日本初のノーベル賞受賞者となった湯川秀樹氏(物理学賞)をはじめ、81年化学賞の福井謙一氏、87年生理学・医学賞の利根川進氏と、3賞の日本「初」をすべて独占している。 最近では、リチウムイオン電池の開発に貢献した吉野彰氏(2019年化学賞)、がん免疫治療の本庶佑氏(18年生理学・医学賞)らが記憶に新しい。 かつて取材した元京大総長は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
動き出す議論、ローカル線の廃止は「前提」か JR西の本部長に聞く
赤字ローカル線の将来像を、国や沿線自治体、鉄道事業者らが話し合う「再構築協議会」の仕組みが10月から動き出します。JR西日本が全国に先駆けて、国に協議会設置を要請すると表明した広島・岡山の芸備線は維持されるのでしょうか。 存廃論議の見通しや課題について、蔵原潮・JR西 中国統括本部長(常務執行役員)に聞きました。 シリーズ 線路は続くか ローカル鉄道の問題を現場から考えます。国交相や県知事ら関係者へのインタビューもお伝えしていきます。 ――見直し協議の要請はいつになるのですか。 新しい法律を作っていただいた。10月に施行されて速やかに出したい。 ――全国初のケースです。なぜ芸備線に。 芸備線の役割は、備中神代(岡山県新見市)から備後庄原(広島県庄原市)を通って広島を結ぶ大動脈で、山陰と山陽の連絡、広島への通勤通学という三つの性格があった。この間に高速道路が整備され、一般国道も通りやすくなり、沿線も道路主体の街づくりになっている。 少子高齢化、過疎化も進む。その結果、データを開示しているように、残念ながら利用が非常に少なくなった。我々が列車の本数を減らしてきたこともあるが、「鉄道の特性」を発揮できていない。 ――鉄道の特性とは。 鉄道会社は、線路や信号など様々な設備をすべて自前で整備している。列車を運転させる以外の固定費が非常に高い。多くの方に利用いただくと、1人当たりのコストは下がるが、利用いただけないと固定費が突出して高くなる。 ローカル線であっても、お客様の多い少ないに関係なく安全を最優先するには、労力とコストが非常にかかる。単に収益だけではなく、労働力の確保も大変な状況だ。 存続か廃止か、協議はどう進むのか ――現状では、運行を続けるのは難しいと。 我々はそれに近い考え方は持… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「未稼働案件」でも失効は実質免除 守られた高額な電力買い取り価格
東シナ海に浮かぶ長崎県佐世保市の離島、宇久島。港を望む高台にある妙蓮寺の本堂で、住職の佐々木浄栄さん(44)が書類の山を見せてくれた。NPO「宇久島の生活を守る会」の代表だ。島の約4分の1を占める国内最大のメガソーラー計画に地元の声を反映させようとしている。国や長崎県、佐世保市などに行政文書の開示請求を重ね、事業の経緯を調べてきた。 話は10年前にさかのぼる。 2012年7月、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)がスタートした。前年の東京電力福島第一原発事故を受けて原発が相次いで停止し、太陽光を中心とした再エネへの期待がふくらんでいた。メガソーラーを含む事業用太陽光の最初の買い取り価格は「1キロワット時あたり40円」。国際的にもかなり高かった。 出力約48万キロワットのメガソーラーを宇久島に設置するというFITの認定は、ドイツに本拠を置くフォトボルト・デベロップメント・パートナーズの事業会社が13年3月27日に取得したものだ。買い取り価格は年度ごとに変わるため、40円が適用される年度末ギリギリの日付だった。 FITは、再エネの集中的な… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛しのパル、私を待ってたんだね あれから10年…愛犬が今も支えに
光文社で書籍編集者として働いている山川江美さん(43)。 8月上旬、新聞社のデジタル版に掲載されていた記事に目がとまり、じっくり読み込んだ。 タイトルは「亡き愛犬から届いたメッセージ 火葬場へ向かう車内、笑顔もう一度」。 気になった理由が、二つあった。 一つは、自らが編集を担当して4月に発売された「君をおくる」(泉ゆたかさん著)との共通点。 「ペットのみとり」をテーマに、出会いと別れ、そして幸せを描いている。 もう一つは、福島県いわき市の実家で飼っていた柴犬(しばいぬ)を思い出したこと。 記事に登場するシーズー犬が「ハル」で、自分が飼っていた柴犬は「パル」。 記事中のハルは17歳で旅立ったとあり、パルは20歳9カ月まで生きたので、どちらも長生きだった。 そして、お別れの時に不思議な出来事が起こった点も共通していた。 まるで、この世を去る前のメッセージみたいな出来事が。 記事を読み終えてしばらくして、こんな文章をSNSに投稿した。 ◇ 私の福島の実家で飼っていた… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル