学校の「アレ」は今(9) バトルえんぴつ 文房具なのか。遊び道具なのか。 鉛筆をさいころのように使って遊ぶ、ゲーム「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)の「バトルえんぴつ」。1990~2000年代に一世を風靡(ふうび)した、この鉛筆は、1人の社員の「計算」によって生み出された。鉛筆であり、ゲームでもある。そんなモノの行方は? ドラクエのバトルえんぴつ(バトエン)は六角形の鉛筆。それぞれの面に「全員に10のダメージ」などの指示が書かれている。交代で手持ちの鉛筆を転がしていき、与えられたポイントを守り切る勝負だ。 ゲーム会社の「エニックス」(現スクウェア・エニックス、東京)がバトエンを発売したのは1993年。ドラクエ人気にあやかり、ペンケースや下敷き、ノートなどと一緒に「文房具シリーズ」として売り出した。 突然のヒット、きっかけは はじめは売れなかった。 当時、鉛筆そのものが低迷期を迎えていた。通商産業省(現・経済産業省)の雑貨統計年報によると、90年代の生産量はピーク時の半分以下にまで落ちていた。 小中学生のころ、学校でよく使っていた「アレ」。まだあるのかな。今はどうなっているのかな。20~40代の記者たちが、懐かしみながら探ってみると…教育や社会の変化が見えてきました。 だが、状況は一転する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「殺すつもりで呼び出した」容疑者が供述 高1女子生徒遺体遺棄事件
栃木県上三川町で10月、乗用車の車内から高校1年の女子生徒が遺体で発見された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職安栖(やすずみ)達也容疑者(28)=埼玉県熊谷市拾六間=が、「車内で女子生徒の首を素手で絞めた」などと供述し、殺害への関与を認める説明をしていることが1日、捜査関係者への取材でわかった。栃木県警は殺人容疑での立件も視野に捜査している。 捜査関係者によると、安栖容疑者は女子生徒との間で2人の関係性をめぐりトラブルになったと話し、「殺すつもりで呼び出した」という趣旨の供述をしているという。 死亡したのは、千葉県柏市在住の坂巻杏月(あづき)さん(15)。遺体は10月19日午前3時ごろ、車の後部座席で見つかった。死因は頸部(けいぶ)圧迫による窒息死で、全身に複数のあざや擦り傷もあり、傷は前面に集中。10月17日前後に死亡したと推定される。 2人は坂巻さんの遺体発見の数日前からマッチングアプリのメッセージ機能を使ってやりとりを重ね、10月17日の坂巻さんの下校後、都内で待ち合わせて栃木県に向かったとみられるという。遺体が見つかった車は、安栖容疑者が同13日に宇都宮市内のレンタカー店で約1週間の予定で借りていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍基地、負担の平等は遠く 少数への押しつけ強いる政府姿勢転換を
■沖縄季評 山本章子・琉球大学准教授 米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同キャンプ・シュワブ(同県名護市など)への「辺野古移設」をめぐる国と沖縄県との訴訟は、国が県に代わって埋め立て工事を承認する代執行に向けた裁判を起こし、県が受けて立つという形で大詰めを迎えている。日米両政府が普天間返還に合意して27年、長年にわたる政治的な紆余(うよ)曲折をへて問題が見えづらくなっている感があるので、この機会に事の本質を問うてみたい。 国が戦後一貫して米軍基地を本土から沖縄へ、首都圏から地方へ、都市から過疎地へと移し、人口の多い地域から遠ざけることによって基地問題を「解決」してきた実態を、私は共著「日米地位協定の現場を行く」(岩波新書、2022年)で描いた。民家が密集する市街地の真ん中から過疎地域に基地を移設する普天間返還も、同じパターンの「解決」策である。 沖縄県の大田昌秀・稲嶺恵一両知事が重視していたのは国が県の理解を得て移設を進めることであって、2人とも途中まで県内移設じたいには同意していた。当時取材していた記者の中に、今でも「(米軍嘉手納基地内に移設する)嘉手納統合案なら問題なかった」と言う者がいるのは、県が事前に了承した案だったからだ。沖縄県は、国には47分の1でしかない自治体の意見を尊重するよう求めながら、県内では小さな自治体に負担を転嫁する冷徹な政治論理を通そうとした面があった。 沖縄県の論理が変化したのは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】過去には羽生結弦さんも 2日開催、園遊会の招待客
天皇、皇后両陛下が主催する秋の園遊会が2日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開催されます。今回はシンガー・ソングライターの松任谷由実さんや将棋棋士の加藤一二三さんら約1390人(配偶者を含む)が招待されています。 今春の園遊会では、天皇陛下は東京パラリンピック車いすテニス男子シングルスで優勝し、引退した国枝慎吾さんに「車いすテニス、パラスポーツの発展に大変なご尽力をなさって」とねぎらいました。 2018年春の園遊会では、足首をけがしながら平昌五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケート・羽生結弦選手に、天皇陛下(当時、現在の上皇さま)が「けがをしたあとの練習はまた、非常に気を使っての練習だったんでしょうね」と尋ねました。 平成以降に園遊会に招待された人たちを写真で振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
放置された棺から2遺体、いずれも高齢男性か 愛知・岡崎の葬儀会社
1日午前10時40分ごろ、愛知県岡崎市六名本町の葬儀会社「やすらぎ葬祭」に放置された二つの棺(ひつぎ)の中から2遺体が見つかった。いずれも高齢とみられる男性の遺体だという。県警は身元の確認を進める一方、遺体が運ばれた経緯なども調べる。 岡崎署によると、同日午前10時5分ごろ、近くの会社に勤める女性から「(葬儀会社の)ドアが開きっぱなしで不審だ」と110番通報があった。駆けつけた岡崎署員が建物内で遺体を見つけた。遺体はいずれも腐敗が進んだ状態だったという。 遺体発見時、建物内には誰もいなかった。葬儀会社を運営する代表者は取材に、「葬儀会社は3、4年くらい前にやらなくなった。前日(10月31日)に会社に行った際、二つの棺が置かれているのを確認した。中は見ていない」と答えた。 葬儀会社の土地と建物の所有者によると、今年1~10月の家賃計130万円が滞納されているという。 近くの自動車修理店の男性は「たまに霊柩(れいきゅう)車が来ているのを見た。最後に見たのは1年以上前だったと思う」と驚いた様子だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
博多の冬を彩るイルミネーション始まる 博多駅前で4年ぶりの点灯式
【LIVE】福岡・博多駅前ライブカメラ 博多の冬を彩るイルミネーション「光の街・博多」が1日、福岡市博多区で始まった。今年で13回目。 JR博多駅前広場では、新型コロナの影響で見送られていた点灯式が4年ぶりに行われ、青や白色などのLED約62万球が一斉に点灯すると、集まった人たちから歓声があがった。 今年新設された「人が通り抜けることができる『光のゲート』」や、高さ約15メートルのツリーなどが光を放ち、道行く人たちが記念撮影をして楽しんでいた。 駅周辺の街路樹や街路灯、地下入り口も「博多まちづくり推進協議会」などが手がけるイルミネーションで彩られる。点灯時間は午後5時~午前0時。来年1月8日まで。(日吉健吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
季節外れの暑さ広がる見込み 2日以降、都内で14年ぶりの夏日か
日本の上空に暖気が流れ込む影響で、2日から全国の広い範囲で季節外れの暑さとなりそうだ。日中の最高気温が25度以上となる「夏日」が北海道を除く各地で予想され、11月の東京都心では14年ぶりとなりそうだ。 気象庁によると、日本海北部に低気圧があるため南西の風が吹き、9月中~下旬並みの暖気が流れ込む。各地で秋晴れとなり、さらに北陸や東北の太平洋側などではフェーン現象が予想され、記録的な暑さとなる可能性がある。 連休初日となる3日が特に暑く、各地の最高気温は、富山29度▽鳥取28度▽福島、金沢、埼玉、福岡27度▽仙台、東京、大阪26度▽新潟、名古屋、広島25度などと予想されている。6日ごろから天気が崩れ、全国的に気温も下がるという。 高気圧に覆われた1日は、午後5時時点で岡山県高梁市、高知県四万十市、山口県岩国市など約90地点が夏日となった。(大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人気の「光の回廊」、全長270m→70mで有料化 神戸ルミナリエ
来年1月にリニューアルして開催することが決まっていた神戸ルミナリエについて、神戸市などで作る組織委員会(会長・久元喜造神戸市長)が1日、概要を発表した。例年人気を集める光の回廊「ガレリア」の全長は前回の4分の1に縮小し、観覧は初めて前売り券500円の有料制とする。入場者数に上限を設けることで、懸案だった混雑緩和に大きく踏み込む。 コロナ禍で中断していたルミナリエだが、この冬に復活。開催時期を従来の12月からずらし、来年1月19~28日とすることなどがすでに明らかになっていた。一方、料金やガレリアの詳細については公表されていなかった。 今回は、会場全体で計50点ほどの光飾作品を展示する予定。ガレリアはこれまで旧居留地(神戸市中央区)に設置していたが、今回からメリケンパーク(同区)南東部にある緑地に移す。前回2019年12月は約270メートルにわたったが、今回は70メートルに縮小する。高さは最大15メートル程度で、前回より5メートルほど低くなる。 当日券は1000円 このエリアに入るには有料の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
報道機関と偽る「アンケート」電話で高齢男性に接触、290万円詐取
福岡県警中央署は1日、福岡市の一人暮らしの男性(81)が、報道機関の社員を名乗る男から290万円をだまし取られる被害があったと発表した。署は電話で金の話をされたら詐欺を疑うよう呼びかけている。 10月23日昼ごろ、男性宅の固定電話が鳴った。報道機関の社員を名乗る男が「コロナ後の生活についてアンケートをとっている。困ったことはないか」と質問してきた。男性が日常の困りごとを話すと、電話が毎日のようにかかってくるように。やがて電話口の男から「報道機関の顧問弁護士が福岡で動いてくれる」「費用はかからないが、お金があると証明して」などと言われ、男性は「290万円しか用意できない」と伝えた。 同月31日夕方、顧問弁護士を名乗る男から電話があった。いつも相談にのっている男の代わりに、別の男が現金の確認に行く、と告げられた。午後5時半ごろ、報道機関の社員だというオオタニと名乗る男が自宅を訪れた。指示に従い、290万円が入った封筒を渡すと、封印のために粘着テープが必要だという。男性は室内に取りに行ったが、その前後、男が現金入り封筒と別の封筒をすり替えているのが目に入った。詐欺と気付いて声をかけたが、男は逃走したという。 中央署によると、逃げた男は20~30代で身長170センチほどの細身。上下黒の服装で、黒髪の短髪。管内で報道機関を名乗るニセ電話詐欺が確認されたのは初めてという。(伊藤未来) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
改革に期待した日大生 「確執」「内紛」…伝えらえる状況に懸念
ガバナンス不全が指摘された、日本大アメリカンフットボール部員の違法薬物事件。事件が明るみに出た8月以降、林真理子理事長と、競技スポーツ担当の沢田康広副学長の「確執」も報道されてきた。日大の学生は、現状をどのように見ているのか。日大改革の行方に注目し、林理事長と話をしたこともあるという4年生が、現在の思いを語った。 「学生や教職員への影響を考えて」 「ドロドロした人間関係をめぐる報道が続いて、復活しかけた日大のイメージがまた悪化している」。アメフト部の不祥事への対応をめぐり、学生はそう悔しがる。 事件をめぐる日大の対応を検証してきた第三者委員会の報告書によると、7月6日にアメフト部の寮で大麻とみられる植物片を見つけた沢田副学長が林理事長に伝えたのは7日後、警視庁に報告したのは12日後だった。関係者によると、こうした沢田副学長の対応を不適切として林理事長らが9月上旬、沢田副学長に辞任を勧めた。副学長側は「対応に問題はない」などとして拒んだという。 元検事の沢田副学長は、刑事訴訟法の授業を担当し、教科書も出版していた。学生は「沢田先生の授業は、実務経験もまじえた分かりやすい授業で学生に人気があった」と言う。ただ、「確執」や「内紛」と伝えられる状況が続けば、優秀な教員が大学を去ったり、受験生に避けられたりといった悪影響が出ると心配する。「私たち学生や教職員への影響を優先して考えて、対応してほしい」と求める。 ■「不可解さが不信感に」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル