渡辺杏果 国方萌乃2023年11月2日 19時56分 「頂き女子りりちゃん」の名前でSNSで活動し、男性から金銭をだまし取る方法を指南したとして、詐欺幇助(ほうじょ)の罪に問われた住所不定、無職渡辺真衣被告(25)の初公判が2日、名古屋地裁であった。渡辺被告は「(間違い)ないです」と起訴内容を認めた。 渡辺被告は胸元までの茶髪に眼鏡をかけ、上下黒っぽい色のスウェット姿で出廷。罪状認否で証言台に立つ直前、歯を見せながら口を手で隠すしぐさを見せた。 検察側は冒頭陳述で、渡辺被告が20歳のころからホストに多額の金をつぎ込み、支払いに困った際に勤務先の風俗店の客に援助を求めて成功したと指摘。これを機に経済的に困っているなどとうそをついて詐欺を繰り返すようになったと犯行に至る経緯を説明した。その後「頂き女子」「りりちゃん」を名乗り、詐欺の方法を詳細に記したマニュアルの販売をSNS上で開始したという。 渡辺被告は昨年6月、このマニュアルを名古屋市中区の大学生の女(21)=詐欺罪で公判中=に販売。女が男性2人から現金計1065万円をだまし取る行為を手助けしたとされる。 検察はこの日、渡辺被告がマニュアル販売後の今年2月、SNSの通話機能で女と会話し、「相手が求めているものを与えてあげる」などと助言したことも明らかにした。女からは「今月1千万プレーヤーになれたよ」と詐欺が成功したとの報告があり、マニュアルや相談のお陰だと感謝されたという。 検察は渡辺被告の供述調書の内容も紹介。マニュアルの売上高はこれまでに約1993万円、「頂いた額」は約3億円にのぼるという。 渡辺被告は今年4~8月、茨城県の50代男性に「借金を返済すれば同居できる」などとうそを言い、計約3800万円をだまし取ったとして詐欺罪でも起訴されており、12月6日の次回期日で審理される。(渡辺杏果、国方萌乃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
毎日新聞が記事取り消し 「パワハラで要望書送付」実は記者が手渡し
毎日新聞社は2日、10月13日付朝刊山口版の「宇部市長に『再調査を』 消防署パワハラ問題 職員が要望書」の記事について、要望書は送付されていなかったとして記事を取り消した。2日付山口版におわび記事を掲載し、「記者が要望書を入手し、市側に手渡していた」などと説明した。 記事では、宇部・山陽小野田消防組合(管理者=宇部市長)での若手署員へのパワハラ問題について、組合の職員有志が市長あてに「第三者を交えた再調査を求める要望書を送付した」と報じていた。組合は事実と異なるとする抗議文を公表。記者が組合に「再調査のお願い」を持参したのはどのような立場からか、などとただしていた。 毎日新聞西部本社代表室は「不適切な取材や記事により、関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをおわびします。今後、再発防止に努めます」とコメントした。(青瀬健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
朝日大ラグビー部の大麻事件、元部員に猶予付き判決 岐阜地裁
大麻を購入しようとしたとして、大麻取締法違反の罪に問われた元朝日大学ラグビー部員の被告の男(20)=退学処分=の判決公判が2日、岐阜地裁であった。平手一男裁判官は懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。 判決などによると、被告は7月11日ごろ、知人から大麻草約30グラムを12万円で譲り受けようと、大阪府内から岐阜県瑞穂市の朝日大ラグビー部の寮へ送らせたが、部の監督が気づいて警察に届け出て発覚した。判決は「大麻を買い求めて知人らと吸うなどしていた中、比較的多い量の大麻草を買い求めようとしており、刑事責任は軽視できない」と指摘。一方で、被告が薬物離脱に向けて取り組み、反省していることなどを考慮して執行猶予付きの判決とした。 朝日大の調査では、被告を含む当時の部員5人が「大麻を複数回吸ったことがある」と話し、このうち3人は「大麻を仕入れて売っていた」と明かしたという。大学は10月23日付で、被告ら3人を退学、残る2人を停学3カ月の処分にした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道の山中で遺体発見、ヒグマに襲われたか 近くにヒグマの死骸も
野田一郎2023年11月2日 20時30分 津軽海峡に面する北海道福島町の大千軒(だいせんげん)岳(標高1072メートル)の6合目付近で2日、登山者とみられる遺体が見つかった。損傷が激しいことから、道警などは登山者が10月29日ごろに1人で入山した後、ヒグマに襲われた可能性があるとみている。近くにはヒグマの死骸があった。現場周辺では同31日に消防隊員3人がヒグマに襲われ、ナイフを刺すなどして撃退しており、同じヒグマの可能性もある。 登山中にヒグマに襲われた死亡事故と認定されれば、半世紀以上前の1970年以来の惨事となる。 松前署などによると、遺体が見つかったのは中腹の「千軒銀座」(標高480メートル)と呼ばれる地点から、急傾斜を上った「休み台」の手前で、登山道から外れていた。性別は明らかになっていない。 登山口の駐車場には乗用車が止まったままになっており、運転してきたとみられる北海道函館市の20代男性と連絡が取れないことから、1日から関係機関が捜索していた。男性は友人に「10月29日に山に登る」と連絡していた。遺体の近くにあったリュックの中から男性の運転免許証が見つかったという。 遺体から数十メートル離れた場所ではヒグマが死んでいた。近くでは同31日午前10時ごろ、休暇を利用して登山をしていた消防隊員3人がヒグマに襲われた。隊員の1人が持っていたナイフでヒグマののど元を刺すなどして撃退していた。同じヒグマの可能性がある。 町などは1日から登山口のゲートを閉めており、来季まで入山禁止にする方針。 北海道ヒグマ対策室によると、ヒグマに襲われた登山者が死亡する事故は、1970年7月に十勝地方の中札内(なかさつない)村で18~20歳の男性3人が犠牲になったのを最後に起きていない。その後49年間、登山中の事故は起きていなかったが、2019年夏に同村で登山者が軽傷を負う事故が2件起きていた。 北海道ヒグマ対策室は、ヒグマの生息地で登山をする場合、①1人で行動しない②鈴などの音を鳴らして人間の存在をヒグマに知らせる③撃退スプレーを携行する――ことを呼びかけている。担当者は「基本的な対策をとっても事故は完全にはなくならないが、安全性はより高くなる」としている。(野田一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「エンヤ!」唐津くんち、宵曳山で開幕 旧城下町に響く掛け声
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横浜の繁華街で3人刺され1人死亡 路上でトラブルか、警察が捜査
2日午後7時40分ごろ、横浜市中区若葉町2丁目の路上で「通行人同士が、刃物を持ってトラブルになっているようだ」と110番通報があった。神奈川県警伊勢佐木署によると、男性3人が刃物のようなもので腹や背中を刺され、搬送先の病院で同10時ごろ、このうち1人の死亡が確認された。県警は、殺人や傷害致死容疑を視野に捜査している。 県警や消防によると、このトラブルで、40代や50代などの計4人が病院に搬送されたという。 捜査関係者によると、刺された3人はいずれも日本人で、仕事仲間だという。県警は、現場にいた数人から事情を聴いている。 現場近くにいた複数の目撃者によると、路上を歩いていた、刺された男性ら数人のグループが、タイ料理店の前でタイ人の男性らともめて相手側の1人から刺されたという。 目撃したうちのひとり、50代の男性は「複数の人がもみ合いになった。その中で、一方的に殴られていた男がナイフを出した」と話す。 男のナイフがキラッと光るのが見えた後で、もみ合っていた人たちがみな、潮が引くようにその場からはけたという。その直後、「うち1人がぱたっと倒れて動かなくなった。十数分後に救急車がきて心臓マッサージをしていた」と当時の状況を振り返った。 現場は関内駅近くの飲食店などが立ち並ぶ繁華街。(原晟也、手代木慶、阿部育子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
硫黄島沖に島出現 直近に火山活動が活発化し、噴出した岩石が堆積か
小笠原諸島・硫黄島の南の沖合約1キロで噴火が起き、島が出現しているのを海上自衛隊硫黄島航空基地隊が1日、確認した。 海自によると、硫黄島に駐留する隊員が大きな音に気づき、土砂などが高く噴き上げられて島が出来ているのを確認した。 気象庁によると、硫黄島では10月21日ごろから火山性微動が数分に1度のペースで確認されており、その後に南側の翁浜沖で噴火が発生。今回の島が出来たのは、噴火口の近くだという。 硫黄島は以前から火山活動による隆起が続いていて、6月には付近の海上で軽石も確認されていた。担当者は「海底にある火口から噴出した大量の石や岩が堆積(たいせき)して、陸地を作った可能性がある」と話す。(大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バスケ部後輩を鎖で縛り暴行 容疑で上級生書類送検 福岡の私立中
福岡市の私立中学校バスケットボール部で、1年生男子部員が両手首と両足首、首を鉄製の鎖で縛られ、暴行された問題で、福岡県警西署は2日、同部の中2の男子部員を逮捕監禁容疑、中3の男子部員を暴行容疑でそれぞれ福岡地検に書類送検した、と発表した。 署によると、2年生部員は9月12日午後6時40分~午後7時ごろ、同級生=児童相談所に送致=と共謀し、1年生部員を抱えるなどして体育館控室に連行し、鎖で縛った疑い。3年生部員はすねのあたりをタオルで二度はたいた疑い。鎖は国旗掲揚用(長さ260センチ、太さ1・5センチ、重さ400グラムほど)で、当時は体育館に置かれていた。 学校によると、被害にあった1年生は学校を辞めたという。当時のバスケ部顧問は辞めている。学校側は、いじめの疑いがある重大事態と認定し調査中。(伊藤未来) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
進路指導中に生徒殴った疑い、額3針縫うけが 教諭を書類送検
九州産業大学付属九州産業高校(筑紫野市)の男性教諭(30)が生徒を殴ったとして、福岡県警筑紫野署は2日、この男性を傷害容疑で福岡区検に書類送検した。捜査関係者が明らかにした。 署によると、教諭は9月16日午後、教室で高校3年の男子生徒の顔などを複数回殴り、柱に頭を打たせ額にけがを負わせた疑い。学校によると、大学入試の願書提出に関する進路指導中で、生徒は額を3針縫うけがをしたという。(伊藤未来) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
法隆寺の「金堂壁画」、3日から限定公開 14日まで、CF寄付者に
「仏教美術の至宝」と呼ばれ、1949年の火災で焼損した奈良・法隆寺の金堂壁画(国重要文化財)が、3日から境内の収蔵庫で限定公開される。2日に報道機関向けの内覧会が開かれた。 壁画は7世紀後半~8世紀前半に金堂の外陣の12面に描かれ、如来(にょらい)や菩薩(ぼさつ)の仏の世界が表現される。49年1月26日に焼損したが、現存する国内最古の仏教絵画とされる。 法隆寺は2015年に文化庁と朝日新聞社の協力で壁画の保存活用委員会を設置し、一般公開に向けた調査研究を進めてきた。今年5月には委員会から8年間の検討結果をまとめた提言が提出され、1952年に建てられた現在の収蔵庫を改修して公開を目指す方向性が示された。 限定公開は3回目。調査研究費などを募るクラウドファンディング(CF)で寄付をした人が対象。法隆寺の古谷正覚(しょうかく)管長は「金堂壁画の実物がこうした形で残っていることを多くの人に知っていただき、ご協力を得て次世代に引き継ぎたい」と話した。 14日まで(8日を除く)。CFは1口1万円からで、返礼として壁画の見学枠(1口につき1人)と、同寺の参拝券1枚が贈られる。1日最大80人。申し込みは募集サイト(https://readyfor.jp/projects/horyujikondo2023)。(今井邦彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル