世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が7日、解散命令請求後初めてとなる記者会見を開き、献金問題について元信者ら被害者におわびの意を表明した。田中会長の会見での主なやり取りは次の通り。 ――おわびがこのタイミングなのはなぜか (安倍晋三元首相襲撃)事件直後は、事件に巻き込まれたという心境で記者会見した。おわびする立場ではなかった。だが、事件後、毎年10~20件だった相談・通知書案件が一挙に膨れあがった。法人の犯罪ではなくても、我々の不足故に心痛められる方がおられたことを細かく具体的に知った。今回この機会を頂いたので、改めておわびとした。 ――会長のおわびは、被害者への謝罪なのか 客観的事実があり、明確に教… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
これが福島第一1号機と同じ冷却装置 事故解明のカギ?規制委が視察
東京電力福島第一原発事故で最初にメルトダウン(炉心溶融)を起こした1号機。その分析に向け、原子力規制委員会が7日、同じ冷却設備を持つ日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県敦賀市、廃炉作業中)を現地視察した。その様子の一部が、報道陣にも公開された。 敦賀1号機は大阪万博が開かれた1970年、福島第一1号機はその翌年に運転を始めた。ともに沸騰水型炉(BWR)で、国内のほかの原発にはない「非常用復水器(IC=アイソレーションコンデンサー)」という冷却装置を備えていた。 ICは、電源なしで原子炉を冷やせるのが特徴。水を満たしたタンクの配管に、原子炉からの蒸気を通すことで水に戻し、再び炉の冷却に使う仕組みで、2系統ある。 しかし、福島第一原発事故では十分に機能しなかったとみられている。 電源喪失で表示灯も消え、弁の開閉状況や、作動状況の把握が難しくなった。発電所内でも認識の食い違いが生じ、動いているはずという「誤認」が続いた。 政府の事故調査・検証委員会の報告書は「ICの作動状況の誤認が、1号機への対処の遅延の連鎖を招いたともいえよう」と指摘。注水などの措置の遅れにつながったとした。 事故当時の福島第一原発所長… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阪神・オリックス優勝パレードの23日、御堂筋は午前から通行止めに
23日に大阪市と神戸市で開催されるプロ野球セ・リーグの阪神タイガースとパ・リーグのオリックス・バファローズのリーグ優勝を祝うパレードについて、実行委員会は7日、当日の交通規制の内容を発表した。大阪市中心部の御堂筋などで車両通行止めとなる。 大阪・御堂筋では、パレード会場となる北浜3交差点~新橋北交差点付近で、23日午前9時ごろ~午後4時ごろ、車両が全面通行止めとなる。緩速車線は午前8時から通行止め。御堂筋と交差する中央大通の高架道路は通行できる。神戸市でも交通規制を実施する。 パレードは御堂筋と、神戸市のフラワーロードなどで実施される。大阪では午前11時からオリックス、午後2時から阪神がパレードする。交通規制の概要は公式ホームページ(https://hyogo-osaka-victoryparade2023.com/)に掲載している。(吉川喬) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長野で高級レンタカー乗り逃げ疑いの男 酒気帯び容疑で警視庁が逮捕
長野県のレンタカー店で高級車を借り、期限を過ぎても返却しなかったとして被害届が出された大阪府の男(20)について、警視庁が道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで7日までに逮捕していたことが、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、男は酒気を帯びた状態で車を運転したとして、警視庁目白署に逮捕された。長野県警は目白署に連絡し、捜査を進める。 長野県諏訪市のレンタカー店によると、男は9月17日、高級車を借りた。当初5時間の予定だったが複数回延長し、一部は無断だった。店が車の位置情報を確認すると、9月23日に大分県内で動かなくなり、その後に事故を起こした状態で見つかった。男は代金などの支払いに応じず、店が長野県警に横領容疑で被害届を出していた。(谷瞳児) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
派手な広告で低速周回 東京都は都外ナンバーの宣伝車も規制へ
派手な色や発光を伴った大型広告を車体につけて走る宣伝車(アドトラック)について、東京都が規制の強化を検討している。現在は都内ナンバーの車に審査基準を設けるなどしているが、来年5月に都屋外広告物条例の施行規則を改正し、規制の対象を都外ナンバーにも広げる方針だ。 都は有識者でつくる都広告物審議会がまとめた規制強化の方針を公表し、6日からパブリックコメントを募集している。今後、審議会の答申を経て条例の施行規則を改正する。 アドトラックは、低速で周回することから景観や交通環境の悪化になるとして問題視されている。都内では派手な電飾をつけ、大音量を流す行為が日常的に横行しており、多くが過度なデザインを規制する都条例の及ばない都外ナンバーだ。 7日は新宿区の歌舞伎町周辺で都、同区、警視庁が合同で実態調査をした。 野田、横浜、野田、横浜……。同日午後7時過ぎ、西武新宿駅近くの道路では、ホストクラブのデジタルサイネージや女性向け求人広告をつけたアドトラックを警視庁や都職員らが次々と止めた。運転手に屋外広告の規定に関するチラシを配った。 この日は1時間に8台を確認し、いずれも都外ナンバー。今年2月の調査でも74台全てが都外だった。 現在の条例の施行規則(2011年改正)では、都内を走るには公益社団法人「東京屋外広告協会」のデザイン審査を受けた上で、都の許可が必要とされている。 審査基準は、公衆に不安・不快の念を与えない▽他の運転手の注意力を散漫にさせない▽彩度の高い色、原色、金銀色を広範囲に使用しない――など。無許可での走行には30万円以下の罰金も規定されている。 アドトラックをめぐっては、神奈川、埼玉、千葉の首都圏3県と3県内の5政令指定市のトップとでつくる「九都県市首脳会議」でも統一的な対応の検討会設置を合意。来年4月に向けて最終報告をとりまとめるという。(土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会、最大100億円の拠出「国が制度を」 被害弁護団は批判
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が「供託金」として政府側に60億~100億円を拠出する考えを示した。被害対策に取り組んできた弁護団は教団の姿勢を批判している。 田中富広会長は記者会見で「被害者も被害金額も不明確」と主張しつつ、「それでも不安を持つ方のため、特別供託金を提案したい」として、60億~100億円を国に供託すると語った。供託を受け入れる現行制度がないことを踏まえ、「特別措置として国のほうで制度を用意していただければ」と政府に求めた。 金額の根拠について問われると、全国統一教会被害対策弁護団が教団との集団交渉を求めている124人の被害者による要求総額が約40億円に上っていることに言及。「教団として法的に有効と認めたのは8億円」としつつ「60億円あれば十分と考えるが、念のため最大100億円まで対応できる」と説明した。 教団所有の土地や建物の資産価値と今回の金額との関係についての質問には「供託金は現金で出さなければならない。全国283の教会を売却すれば信徒の集まる場所がなくなる。不動産を手放すことは考えていない」と語った。 会見で田中氏は、安倍晋三元… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
虎戦士になりきり「アレ」の歓喜を体感 VRで胴上げもビールかけも
プロ野球セ・リーグを18年ぶりに制した阪神タイガース。阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)に隣接する甲子園歴史館では、優勝を決めた際の胴上げやビールかけを仮想現実(VR)映像で再現するコーナーが人気だ。チームの一員になった気分で「アレ」の歓喜を体感できる。 同館の「体験!タッチスタジアム」内のVRコーナーに専用の映像再生端末3台を使用。10月に加わった「胴上げ」(3分10秒)と「ビールかけ」(2分30秒)のほか、同コーナーで通常見られる「第100回全国高校野球選手権記念大会決勝戦」「グラウンド整備カー」「藤川球児引退試合リリーフカー」なども視聴することができる。 午前10時~午後5時(2月まで)。試合開催日と祝日を除く月曜休館。大人900円、高校生700円、子ども500円。問い合わせは同館(0798・49・4509)。(真常法彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上越新幹線で終電繰り上げへ 作業員減、夜間の工事時間確保のため
JR東日本は7日、上越新幹線の下り列車について、来春から終電時刻を約20分繰り上げると発表した。始発までに実施している夜間工事の作業時間を増やすのが目的。JR各社によると、こうした目的での新幹線の終電繰り上げは過去に例がないという。 現在、上越新幹線の下り最終列車は、新潟行き、越後湯沢行き、高崎行きの3本があり、それぞれ午後9時40分から午後11時までに東京駅を出発し、午前0時直前に終点駅に到着する。計画では、来春のダイヤ改定で、このうち新潟行きの終電時刻を20分ほど繰り上げる。残り2本の扱いは未定という。 上越、東北新幹線は開業から40年以上が経過。JR東によると、耐震補強に加え、レールや架線交換などのリニューアル工事が本格化するなか、管内の保線作業員の数は過去10年間で約2割減っている。同社は「作業の効率化には、夜間工事の時間帯を広げ、大型機械を導入する必要がある」と説明する。 今後は東北、北陸新幹線の終電繰り上げも検討していくという。(細沢礼輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会トップ頭下げおわびも謝罪否定 元信者「パフォーマンス」
謝罪ではなくおわび、被害者という言葉も簡単に使わない――。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が7日に開いた記者会見で、田中富広会長は頭を下げつつ謝罪とは一線を画す姿勢を強調した。元信者たちからは「パフォーマンスだ」との声が上がった。 「献金に際し、家庭事情や経済的事情に対して配慮が不足していた。当法人の指導が行き渡らず、つらい思いをされた皆様方に率直におわびしないといけない」 東京都渋谷区で開かれた記者会見。田中富広会長は冒頭、献金問題への道義的責任に触れ、勅使河原(てしがわら)秀行・教会改革推進本部長とともに約10秒間、頭を下げた。 ただ、「謝罪」や「被害者」という言葉は避けた。「おわびは謝罪か」と問われると「謝罪は被害者が特定されて使われる。犯罪性を含めて法廷で議論されていくことが始まったので謝罪という言葉とは距離を置かなければならない」と説明した。また「被害者が不明確であり、被害金額も不明確ななかで、私たちは被害者という言葉は簡単に使わない」「本当に被害なのか法廷で議論されていく。安易に使えない」とも語った。 会見がこのタイミングになったことについては「(返金要請への対応で)報告書に記された状況を読み、法人の犯罪ではなくても、我々の不足故に心痛めている方がいたことを具体的に知った。いつかおわびする機会を持たないといけないと思っていた」と話した。 「怒りもわいたが、あまりの反省のなさにあきれ返った」 元信者の60代女性は、仕事の合間にテレビで会見の一部を見た。「形として頭を下げただけ。『おわび』と言いながら、解散命令請求についても争う姿勢で、自分たちは悪くないと全く反省していない。教団として本当に謝るなら、韓鶴子(ハンハクチャ)総裁が謝罪すべきだ」と話す。 元信者 「解散命令から逃れ、世間の目をごまかすため」 田中富広会長は会見で、高額献金について「2009年以降、社会的に問題とされるような行き過ぎた行為をしないよう、徹底した指導をしてきた」と説明した。だが、女性は10年に入信し、自分が信者であることを隠して教団への勧誘を繰り返し、ほかの信者に「祈願書代」を払ってもらうために電話をかけたり、実際にお金をおろさせるために金融機関まで車で送迎したりしていたという。「教団の弁明は真っ赤なうそ。解散命令から逃れ、世間の目をごまかすためのパフォーマンスに過ぎない」 被害者への対応について「お… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安藤忠雄氏が贈る「こども本の森」、北大に開設 3年後の完成目指す
建築家の安藤忠雄氏が私費で建築し、建物を地元自治体などに寄贈する「こども本の森」が、札幌市の北海道大学構内に開設されることになった。土地を提供する北大、完成後に運営を担う札幌市、設計、建築する安藤忠雄建築研究所(大阪市)の間で7日、基本合意書が結ばれた。2026年夏までの完成をめざす。 こども本の森は、子どもたちに多様な本を手にとってもらい、無限の想像力や好奇心を育んでほしいと、安藤氏が各地で建築している。2020年7月に大阪市に「こども本の森 中之島」が開館したほか、岩手県遠野市(21年7月)や神戸市(22年3月)にも開設。蔵書は地元や世界各国の在日本大使館から寄贈されている。熊本市や松山市、バングラデシュの首都ダッカでも開館をめざしている。 北大札幌キャンパスには、ア… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル