山口啓太 福冨旅史2023年11月10日 5時00分 ソフトバンクの事業への投資とうそをついて12億円を詐取したとして同社元統括部長ら3人が逮捕された事件で、元統括部長らが被害にあった会社経営者の男性側に、事業に関する「秘密保持契約」を結ぶよう要求していたことが捜査関係者への取材でわかった。 連絡には秘匿性の高い通信アプリを使うようにも求めており、警視庁は事件の発覚を免れようとしたとみている。 逮捕されたのはソフトバンク元統括部長の清水亮(47)、同社元課長の枡田健吾(42)、元アパレル会社代表で風俗店従業員の森田真伍(41)の3容疑者。 捜査2課によると、3人は共謀し、ソフトバンクの事業への投資名目で2022年1~3月、30代男性から7回にわたり、計12億円を清水容疑者が代表のITコンサル会社の口座に振り込ませて詐取した疑いがある。 捜査関係者によると、2021年12月~22年8月、東京都港区にあるソフトバンク本社の会議室で、架空の事業の「説明会」が複数回開かれた。参加者は計20人以上で、いずれも森田容疑者らが勧誘。清水容疑者が自身で作った資料をもとに説明し、部下の枡田容疑者がサポートしたという。 清水容疑者は、22年1月の説明会に参加した会社経営者の男性に、書類を示して「秘密保持契約」を要求し、結んでいた。「事業は極めて機密性が高い」と主張し、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」でのやりとりも求めたという。 事件では詐取金12億円のうち10億円以上が、最終的に森田容疑者が管理する口座に送金されていたことも判明した。警視庁は森田容疑者が事件を主導したとみて調べる。(山口啓太、福冨旅史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タイ拠点に特殊詐欺の疑い 日本人の49歳男に逮捕状 岐阜県警
タイを拠点に日本へ特殊詐欺を繰り返していたとみられるグループを現地の警察当局が摘発していたことが捜査関係者への取材でわかった。身柄を拘束された日本人ら4人のうち男1人について、岐阜県警が9日までに詐欺の疑いで逮捕状を取った。来週にも日本に強制送還して逮捕する方針だ。ほかの3人についても関連を調べる。 捜査関係者によると、男は尾川大介容疑者(49)。9月中旬、金融機関をかたって岐阜県在住の70代男性に「キャッシュカードが不正利用されている」などとうその電話をかけ、カードを郵送させて、だましとった疑いがある。 タイの拠点からは、尾川容疑者の関与を裏付けるような電話の内容などが書かれたメモが見つかったという。県警は尾川容疑者が現地から日本の被害者に電話をする「かけ子」だったとみて調べる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
複数の女性に「始末書」書かせたか 不同意性交容疑で逮捕の警視正
マッチングアプリで知り合った女性に警察官だと告げて性的暴行を加え、「始末書」とする書面を作らせたとして中国四国管区警察学校の警視正が不同意性交などの容疑で逮捕された事件で、岩本幸一容疑者(58)が別の女性に書かせたとみられる書面を広島県警が押収したことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は被害者がほかにいないかを調べている。 県警によると、岩本容疑者は9月、広島市内のホテルで初対面の20代の女性に「実は警察官なんだよ。売春を担当する部署にいる。これは犯罪になる」などと言って抵抗できない状況にして性的暴行を加えた疑いがある。その際に「始末書」を作らせたとして、強要の疑いも持たれている。 捜査関係者によると、この20代女性に書かせたとされる書面には「売春していたことを反省する」との内容が手書きで記されていた。岩本容疑者の関係先からは、別の女性が書いたとみられる同種の書面も複数見つかったという。 また、捜査関係者によると… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ガラス割って入ってきた」横浜の住宅で60代女性縛られ強盗被害
9日午前9時50分ごろ、横浜市都筑区加賀原で、「知らない男3人組がガラスを割って入ってきた」とこの家に住む60代女性から110番通報があった。捜査関係者によると、男らが午前9時ごろ、女性宅に侵入。女性を縛り貴金属などを奪って逃げており、都筑署は強盗容疑などで逃げた男らの行方を追っている。 署によると、女性は家族と同居しているが、当時は1人で家にいたという。現場は市営地下鉄川和町駅近くの住宅街。近所の60代男性は「帰宅すると警察官が大勢いた。いつも静かで、事件が起きるような場所ではない」と驚いていた。 一方、緑署によると、9日午後2時40分ごろ、緑区の住宅で、呼び鈴を聞いて玄関のドアを開けた80代女性が複数の男から金品を要求され、暴行を受けた。男たちは玄関から見えるところに来た夫に気づき、何も取らずに逃走したという。(中村英一郎、村野英一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小樽運河で藤井聡太八冠「懐かしい」 将棋・竜王戦3連覇に向け決意
将棋界初の八冠独占を達成した藤井聡太竜王が伊藤匠七段と対戦する第36期竜王戦七番勝負の第4局を前に、北海道小樽市内で9日、前夜祭が開かれた。将棋ファンら約400人を前に登壇した両者は花束を受け取り、大一番に向けた意気込みなどを語った。 ここまでのシリーズ成績は藤井竜王の3勝0敗で、3連覇に王手をかけている。藤井竜王は「長い対局になるが、一手一手しっかり考えて作り上げていくような将棋にできれば」、伊藤七段は「自分にとってはカド番で厳しい状況だが、素晴らしい舞台で一局でも多く対局を続けたい」とそれぞれ決意を述べた。 司会から北海道での楽しみを… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅内で男女3遺体を発見 目立った外傷なし、家族か? 愛知・常滑
9日午後5時25分ごろ、愛知県常滑市北汐見坂1丁目の住宅内から「異臭がする」と県警常滑署に通報があった。現場に駆けつけた署員が住宅内の別々の場所に仰向けに倒れた男性1人、女性2人の遺体を見つけた。 県警によると、3人の遺体に目立った外傷はなく、死後、時間が経っているという。3人はこの住宅の所有者の男性とその家族とみて、身元の特定を急ぐとともに、死亡したいきさつを調べる。 近所の50代のパート女性によると、男性は妻と娘の3人暮らしで、10年ほど前に引っ越してきたという。「男性は今年の初めに車いすに乗って出かけるのを見たことがあるが、奥さんは見かけていない。近所付き合いはあまりなかったと思う」と話した。 現場は名古屋鉄道常滑線の西ノ口駅から東へ約500メートルの住宅街。近くには市立保育園などがある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
若いオスのヒグマ、登山者を襲ったか 遺体に砂をかけた形跡 北海道
北海道南部の福島町の大千軒岳(だいせんげんだけ、標高1072メートル)で登山中にヒグマに襲われたとみられる男性の遺体が見つかった事故で、北海道は9日、現地に入り、遺体の近くにあったヒグマの死骸を調べた。ヒグマは体長1・25メートルの若いオスで、首に刃物による深い刺し傷があり、致命傷だった。男性の事故の後日に、ヒグマに襲われた消防隊員3人がナイフで刺すなどして撃退しており、同じヒグマと断定した。 死亡したのは10月29日に1人で入山したとみられる北海道函館市の北海道大学水産学部学生の男性(22)。11月2日に遺体が見つかり、全身の損傷が激しかった。 道ヒグマ対策室と現地調査に入った道立総合研究機構の担当者が福島町役場で取材に応じた。それによると、遺体の発見場所は標高500メートル付近の沢沿いで、登山道から約50メートル離れた険しい崖の下。遺体には砂や植物がかけられていた。ヒグマは1回で食べきれない食べ物を土などで覆って隠す習性がある。 ■ナイフの傷が致命傷と断定… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不正プログラム作成、アカウント情報抜き取ったか 高校生を書類送検
不正なプログラムを作成し、対話アプリ「ディスコード」上でゲームの攻略情報を提供すると偽って、利用者の個人情報を抜き出したとして、奈良県警が9日、北海道の10代の男子高校生を電子計算機使用詐欺や不正指令電磁的記録作成・同供用などの疑いで書類送検していたことがわかった。 捜査関係者によると、男子高校生は今年4月、長野県のディスコード利用者に対して、ゲームの攻略を容易にさせる「チートツール」とうたって自作した「マルウェア」(悪意のあるプログラム)をダウンロードさせ、アカウントにログインするために必要な情報を抜き取った疑いがある。インターネット上にある情報を組み合わせ、自らマルウェアを作成したとみられる。 男子高校生は今年1月にゲームアカウントを売買するサイトで、利用者のアカウントを使い不正アクセスをした疑いも持たれていた。そのアカウントで、ゲーム内でアイテムなどを購入するために使われるポイントをショッピングサイトのギフト券に交換していたという。 マルウェアは感染すると、メールの内容やコンピューター内のファイルや個人情報が抜き取られてしまう悪質なプログラムだ。 プログラミング低年齢化 リテラシー教育が必要 サイバー犯罪に詳しい明治大… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会に「生んだ被害の責任を認め、速やかな賠償を」 弁護団
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による被害者の集団交渉に取り組む全国統一教会被害対策弁護団は9日、教団に対して、被害者への謝罪と速やかな賠償を求める声明を発表した。 声明は、教団の田中富広会長が7日に開いた記者会見について「責任を末端信者に転嫁し、教団の組織としての責任を否認した」と批判。「自らが生んだ被害の責任を正面から認め、すべての被害者に向き合い真摯(しんし)に謝罪し、速やかに賠償を」と求めた。 「供託金100億円を国に預ける」という教団の提案については「100億円を用意しておわびする気持ちがあるなら、被害者側と話し合い、解決策を提示すべきだ」と主張。「いきなり政府に法整備を求めること自体が非常識で、被害者を無視した無責任かつ身勝手な対応。財産保全の法整備や解散命令逃れの保身、パフォーマンスだ」と断じた。 弁護団は、教団側の記者会見により「財産保全のための法整備の必要性はより一層明らかになった」として、国会議員に対し「党派を超えて今国会で速やかに被害救済の実効性ある財産保全の法整備を」と求めた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強盗殺人容疑で整体師を再逮捕 被害女性の金引き出そうとしたか
長野県伊那市西箕輪の住宅で昨年12月、この家に住む原貴努代(きぬよ)さん(当時85)が殺害されて遺体で見つかった事件で、県警は9日、近くに住む整体師の橋爪亮太容疑者(28)=詐欺未遂などの罪で公判中=を強盗殺人の疑いで再逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。 県警によると、再逮捕容疑は昨年12月1日午後6時19分ごろから2日午後0時32分ごろの間に、原さん宅で原さんの首を絞めて殺害し、通帳と印鑑などを奪ったというもの。県警は同月4日に橋爪容疑者を別の詐欺容疑で逮捕。今年1月に、原さんの死亡後に偽造した委任状と原さん名義の通帳を使い口座から自分の口座へ350万円を振り込もうとした詐欺未遂などの容疑で再逮捕し、橋爪容疑者はその後起訴されていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル