福岡市から糸島市へと走る市民マラソン「福岡マラソン」が12日に開かれ、1万人以上のランナーが秋の街並みを駆け抜けた。 フルマラソン(42・195キロ)に約1万2千人のランナーが参加したほか、ファンラン(5・2キロ)に約1800人がエントリー。車いす競技(5・2キロ)もあり、約10人が参加した。 この日の朝は気温14度と、やや肌寒い天気。ランナーは福岡市の繁華街・天神をスタートし、福岡タワーの足元や海岸沿いを走った。アニメのキャラクターなど、仮装を楽しむ人も目立った。 沿道には多くの観衆が集まり、「頑張って」「楽しんでね」といった声援が響いた。(西岡矩毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
(番外 天声人語)マスクな日々
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部活メニューや修学旅行コースすらすら 生成AIで「先生の負担減」
長時間労働が問題になっている教員の負担を減らそうと、富山県朝日町教育委員会は来年度、小中学校の業務に生成AI(人工知能)のChatGPT(チャットGPT)を導入する。修学旅行のコースや保護者向け文書のたたき台作りなどを任せることを想定し、先進的な活用例として全国に発信するという。 町教委は今年度、文部科学省の「リーディングDXスクール」事業を受託している。富山大と協力し、1人1台のタブレット端末などデジタル技術活用の研究と普及に取り組んでおり、生成AIの導入もその一環だ。 7日にあった町総合教育会議では、林誠一・富山大大学院教授が、生成AIと接続した人型ロボット「ペッパー」を使い、デモンストレーションを行った。 「中学校部活動、バスケ部の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍の無人偵察機MQ9、海自鹿屋基地から撤収完了 嘉手納で運用へ
米軍が海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)で運用してきた無人偵察機MQ9の部隊が12日、撤収を完了した。九州防衛局が明らかにした。鹿屋基地での無人機運用は昨年11月21日からの1年で終わった。 米空軍は無人機の嘉手納基地(沖縄県)での運用に向け、10月中旬から移駐を始めていた。防衛局は、米軍が11月14日に無人機の関連機材、人員すべての搬出を完了させると公表していたが、撤収作業は2日早まった。 鹿屋基地には無人機8機が配備されていた。今年8月には滑走路をオーバーランする事故が発生した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
映える浜で大の字ジャンプ 私のスマホで撮ってくれた「おっちゃん」
「傘を持ったまま横向いて」 「次は空中で大の字ジャンプ」 「2人でハートをつくるよ」 長靴を履き、帽子をかぶった80代の男性がスマートフォンのレンズを向け、矢継ぎ早に指示を飛ばす。 香川県三豊市の父母(ちちぶ)ケ浜。潮だまりに夕焼けが映る絶景が、南米ボリビアの「ウユニ塩湖」に似ていると評判になり、多くの観光客が訪れている。 次々とポーズを指定されて困惑していた人たちも、撮影してもらった写真を見ると、表情が一変。 「おっちゃん天才」「プロじゃん」と感嘆の声をあげた。 カメラマンの正体は「ちちぶの会」のおもてなし撮影スタッフ。60~80代の男性5人が昨春から無料で「映える」写真を撮っている。 【動画】「日本のウユニ塩湖」で映え写真を撮る、おもてなし撮影スタッフ=内海日和撮影、榊原敏方さん提供 「おっちゃん」たちは当初、上手に撮れませんでした。どのようにして撮影の腕を上げたのか。記事後半で、その努力と工夫、撮影を始めたきっかけを紹介します。記者も大学生のころ、「おっちゃん」に撮ってもらっていました。 日が沈みかけると、浜で写真… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「うまい棒」の悲劇を防げ 専用ケース開発、車で踏まれても壊れない
楽しみにしていたお菓子の「うまい棒」。食べようと袋を開けたら、いつのまにかモロモロに崩れていた――。そんな悲劇を防ごうと、大阪府枚方市にある製造会社が立ち上がった。できたのは、車で踏まれても壊れない専用ケース。市はふるさと納税の返礼品にする計画だ。 開発のきっかけは、ある会社員の悲しい体験だった。 昨年10月、新商品開発の会議で、設計担当の男性社員(62)が熱く語った。 「孫の悲しい顔もう見たくない」→ケースができた そして孫の反応は… 「孫の悲しい顔はもう見たくない。うまい棒が壊れないケースを作りたい」 この少し前のことだ。社員の孫の女の子が幼稚園から帰ってきた。通園バッグをブンブン振り回しながら。中には、園のお楽しみ会でもらったうまい棒が入っていた。 うれしそうに袋から取り出す… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夜な夜なバーナーを持ち歩いた女 きっかけは警備会社のホームページ
飼い猫2匹と自宅周辺の地域猫たちのお世話も、洋服や化粧品のネットショッピングも、やめられなかった。月15万円の自身の給料では足りなかった。 福岡県中部の市で、つつましく2人で暮らしていたはずの60代以上の姉妹。だが、元会社員の妹(63)は2020年3月ごろから、お風呂好きで毎晩1時間は入るという姉の入浴に合わせ、こっそり外出するようになった。 妹が夜持ち歩いたのが、マイナスドライバーとガスバーナーだ。空き巣の知識も技術も持っていなかった妹が教科書としたのが、警備会社のホームページだった。 猫の餌代のため? 「焼き破り」や「こじ破り」に習熟 妹は、月約8万円の年金暮ら… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
革靴、桐たんす、乾麺…刑務所「矯正展」が人気 被害者支援にも貢献
刑務所の受刑者が出所後の生活に備え、様々な技術を身につける「刑務作業」。ここで作られた製品を一般の人に割安で売り、利益の一部を犯罪被害者支援団体に寄付する「矯正展」が各地で人気だ。中には即完売する商品もあるほど。埼玉県川越市の「川越少年刑務所」ではコロナ禍で中止が続いていたが、18日に4年ぶりに開かれることになった。全国の刑務所から約170種類、2千点が並ぶ。 品質は高い。受刑者が協力企業や一流の職人から指導を受けるためだ。安い理由は利益を求めないから。価格の大部分は材料費で、その他は、一部を公益財団法人矯正協会(東京都)を通じて犯罪被害者支援団体に寄付する。受刑者に被害者への思いを大切にしてほしいためだ。2005年度~22年度の寄付額は約8千万円に及んだという。 残りは受刑者の報奨金などで、出所直後の生活費などに充てられるという。 川越少年刑務所で積み木を作る男性受刑者(23)は、「作業は難しいが、支援につながっていると思うと、意味があると感じる」と話す。指導をする法務技官によると、売り物になる積み木を作れるようになるまでの期間は約10カ月間。「商品が売れるようになるには大変な努力が必要で、辛抱強さを養える。更生につながる大切なことです」 大人気の固形せっけん「ブルースティック」も販売 川越少年刑務所は今回、積み… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「車いすOK」な釣り堀、釣り船増えてます 東京には専用釣り堀も
車いすでも、釣りをしたい――。そんな人たちのために、車いすでも利用可能な釣り堀や遊漁船が全国で少しずつ増えている。 先駆けと自負するのは、20年近い実績がある「忠彦丸」(横浜市)。10隻ほどある釣り船のうち、2隻はバリアフリー対応になっている。 けがで車いすになったという客から「何とかして船釣りができないか」との相談を受け、船を改造したという。段差をなくし、複数の車いすが入れるスペースを確保。2隻のうち1隻には車いすでも入れる水洗トイレを備えつけた。 口コミで評判が広まり、今では50人以上の固定客がいる。黒川和彦代表は「釣り好きだった人がけがなどで障害者になる場合もあり、車いすで釣りを楽しむ人は増えている」と話す。福祉施設のほか、車いす利用者がいる職場のレクリエーションとして団体客が来たこともあるという。 長崎県佐世保市では、障害者専用の貸し切り遊漁船「海馬瑞峰丸」が3年ほど前から営業中だ。 本業は造船業の山下勝也さん(50)が遊漁船事業への進出も考えた時、自宅近くの海沿いの道路から車いすで釣り糸を垂れていた人を思い出したという。人づてにこの人を探し出し、遊漁船づくりにアドバイスをお願いした。 海馬瑞峰丸では、乗船前に障害の内容を聞き取り、必要なら転倒防止用のベルトや柵を用意している。脳性マヒの子の家族連れなども利用した。山下さんは「車いすに限らず、例えば発達障害があって、家族が周りに気を使う場合もある。そういう人も気兼ねなく利用できる場所にしたい」と話す。 釣り堀のバリアフリー化も進んでいる。 2014年にオープンした神奈川県三浦市の「J’s Fishing 城ケ島海上イケス釣堀」は、車いすでも海上釣り堀を利用できるよう、バリアフリー化している。月に1、2人は車いすの客が訪れるという。 釣り桟橋がある熊本県水俣市の湯の児フィッシングパークは14年、改修工事で車いすが使える昇降機や多目的トイレを整備した。 ニジマス釣りが楽しめる東京都青梅市の奥多摩フィッシングセンターは19年、渓流釣りとは別に、都内初の車いす専用釣り堀を整備。軽くてさおの長いたも網や、餌などを置ける専用の台も用意している。 木岡和恵事務局長によると、高齢者だけでなく、車いすの親が子連れで遊びにきたり、車いすに乗った子どもが釣った魚を焼いて帰ったりと、若い世代にも利用されているという。「コロナ禍で途絶えた客足が徐々に戻ってきており、車いすでも釣りを楽しめることを周知していきたい」と話す。(渕沢貴子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車いすでも「チヌは狙える」信じて 磨いた技術、広がった釣り仲間
【動画】波止場でチヌ釣りをする車いす釣り師の井垣伸也さん 九州各地の港や堤防をまわり、チヌ(クロダイ)の大物を狙う車いすの釣り師がいる。 その腕前は、複数の釣り具やエサのメーカーから「フィールドスタッフ」や「テスター」として商品提供を受けるほど。車いす利用者としては異例のセミプロ釣り師の活躍に、熱い視線が注がれている。 車いすでも、釣り人としての限界はない。記事後半では、井垣さんが磨いた「技」を、文章と動画で紹介しています 「ボラやな、これ。……いや、チヌやった!よしよしよし」 6月中旬、福岡市中央区の博多港の堤防。井垣伸也さん(44)の釣りざおが弓なりにしなった。釣り糸の先で水しぶきがあがり、うろこがきらりと日光をはじく。 井垣さんの車いすはブレーキがかかっていてぴくりともしない。上半身だけで釣りざおを操り、たも網の長い柄を器用に伸ばし、魚体を入れて引き寄せる。 44センチほどの立派なチヌだ。 それでも、今まで釣った最大57センチには遠く及ばない。目標は60センチに達する超大物「ロクマル」だという。 新しい餌をつけて釣り糸を投げ込むと、車いすの右側に置いたバッカン(容器)から、小さい玉じゃくしのようなひしゃくでビュンビュンとまき餌をすくって飛ばす。ボラが群がる。「餌はすぐばらけるよう軽めに作ってある。邪魔なボラを海面近くに集めて、底の方にいるチヌと分けるんです」 頻繁に釣り針を引き上げて餌を付け替える。潮の動きを確認しながら、投入ポイントをずらす。 全ての動作は車いすに乗ったまま こうした一連の動作の間、井… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル