鹿児島県薩摩川内市の下甑(しもこしき)島から西330キロの東シナ海で中国の漁船が転覆した事故で、第10管区海上保安本部は19日も航空機などによる捜索を続けた。だが、行方不明者5人は午後4時現在、見つかっていない。 10管によると、現場海域では、中国の海警局など3隻の船が捜索する様子が確認できた。中国海警局からの情報によると、中国人乗組員26人のうち、5人の行方が分かっていないという。海保の巡視船「さつま」も向かい、引き続き捜索する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同性パートナーも「内縁関係」 面会可能に内規を変更 岩国刑務所
久保田一道2023年11月19日 18時00分 女性受刑者を収容する岩国刑務所(山口県岩国市)が、同性パートナーを内縁関係と認め、親族として受刑者と面会できるように内規を変更したことが分かった。昨年7月、弁護士や医師ら外部の市民でつくる「刑事施設視察委員会」の意見を踏まえ、内縁関係を異性間に限定していた記載を削除し、性別を問わない形に改めたという。 岩国刑務所の担当者は取材に対し「内縁者は、社会復帰に向けた重要なパートナーだ。社会の認識が変わる中、異性しか内縁と認めないのは時代に即していない」と説明した。法務省幹部は、ほかの刑事施設で、同様に内規変更した例について「聞いたことがない。視察委の提言に柔軟に対応した好例だ」と話した。 刑事収容施設法の定めでは、受刑者は「親族」との面会が認められている。親族には「婚姻の届け出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者」も含まれるとし、内縁関係の相手との面会も認めている。 岩国刑務所は従来、内縁関係について、内規で「男女の関係」と限定していた。受刑者が面会を希望する相手を申し出る用紙でも、同様の説明をしていたという。 こうした対応について、同性パートナーがいる受刑者から見直しの要望を受けた視察委が昨年度、「可能な限り実情に即した対応を行い、性的少数者の権利が不当に制約されることがないよう配慮されたい」と改善を求めていた。 刑事施設の人権問題などに取り組むNPO法人「監獄人権センター」の塩田祐子さんは「同性間でも内縁関係と認めるよう、内規まで変える事例は聞いたことがない。性的少数者を尊重するという時代の流れを反映した対応だ」と評価した。(久保田一道) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【そもそも解説】刑事施設はどう変わる? 視察委員会の役割とは
刑務所などの運営を第三者の視点でチェックする刑事施設視察委員会。名古屋刑務所の刑務官が受刑者に暴行を重ねていた問題を受け、法務省が制度の在り方を見直しています。視察委にはどんな役割があり、刑事施設はどう変わっていくのでしょうか。詳しく解説します。 Q 刑事施設視察委員会はどんな組織か A 刑事収容施設法に基づき、刑務所や拘置所など73の刑事施設に設けられた委員会で、弁護士や医師ら民間委員10人以内で構成する。委員は非常勤の国家公務員で、守秘義務が課される。任期は1年で、更新できる。視察委は視察や面接などを通じて運営状況を把握し、施設長に意見を述べる。施設長はできる限り運営に反映させるため、必要な措置を講じるよう努める。 Q なぜ刑事施設に視察委が設置されたのか A 1908(明治41)年… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「密行主義」のルール、市民の目で改善 刑事施設の視察委見直しへ
名古屋刑務所の刑務官が受刑者に暴行を重ねていた問題を受け、法務省は、刑務所などの運営をチェックする「刑事施設視察委員会」制度の在り方を見直している。塀の中に市民の目を取り入れる狙いで導入され、視察委の意見をもとに運営が改善されたケースがある一方、形骸化も懸念されている。どうしたら実効性を高められるか――。 「真摯(しんし)に(視察委の)意見を受け止めて対応せず、事案の発見に至らなかった」。暴行問題を検証した同省の第三者委員会は6月にまとめた提言書で、名古屋刑務所の視察委への姿勢を批判した。 視察委は2019~22年度に計151件、職員の言動の実情を調査するよう名古屋刑務所に依頼した。20~21年度には「所内での調査には限界がある」とも指摘したが、「不適切な事実は認められない」とされた。 だが、受刑者のけがを端緒に、実際には21年11月以降、刑務官22人が受刑者3人の顔をたたいたり、胸ぐらをつかんだりする暴行や申し出を無視するといった行為が繰り返され、不適切な言動は419件に上っていた。 生かされなかった匿名の手紙 視察委によれば、視察委は2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
酒気帯び運転で歩行者を負傷させた疑い 会社員を逮捕 宮城県警
19日午前5時ごろ、宮城県名取市上余田の県道で、歩いていた仙台市太白区中田3丁目のアルバイトの男性(27)が乗用車にはねられ、搬送先の病院で死亡が確認された。 県警は、名取市増田3丁目の会社員の男(39)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。容疑を認めているという。県警は、容疑を過失運転致傷から過失運転致死に切り替えて捜査する方針。 現場は横断歩道がない直線道路。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
泥酔状態で女性の体を押しつける 北海道警、警察官を暴行容疑で逮捕
北海道警は19日、女性の体を壁面に押しつけるなどの暴行を加えたとして、小樽署警備課の巡査部長・渋谷徹容疑者(24)=小樽市花園3丁目=を暴行の疑いで現行犯逮捕し、発表した。認否は確認できていないという。 監察官室によると、渋谷容疑者は19日午前11時25分ごろ、札幌市中央区の路上で20代女性が着ていたパーカのフードを引っ張り、その体をコンクリートの壁面に押しつけた疑いがある。 渋谷容疑者は、被害者の女性を含む男女複数人と前夜から飲酒していたといい、逮捕時は泥酔状態だったという。 葛西浩司監察官室長は「捜査結果を踏まえ厳正に対処いたします」との談話を出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋晴れの下、188人が快走 大分で国際車いすマラソン
第42回大分国際車いすマラソンが19日、大分市であった。障害の程度で各3クラスに分けられたマラソン(42・195キロ)とハーフマラソンに、海外15カ国を含む計188人が出場。秋晴れの大分路を快走した。 最も障害の軽いクラスのマラソンでは、男子が東京パラリンピック金メダリストのマルセル・フグ(37)=スイス=が1時間17分51秒で11回目の優勝を果たし、5連覇を達成。国内勢では鈴木朋樹(29)が1時間23分58秒で2位に入った。 女子は、大会初出場のカテリーヌ・デブルナー(28)=スイス=と、マニュエラ・シャー(38)=同=が1時間35分11秒の同タイムでゴールしたが、着順でデブルナーが初優勝した。最も障害が重いクラスでは、ピーター・ドゥ・プレア(43)=南アフリカ=が2時間31分07秒で、7連覇を果たした。(倉富竜太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
WRC日本大会ラリージャパン閉幕 トヨタが表彰台独占
愛知県豊田市の豊田スタジアムを起点に開かれていた世界ラリー選手権(WRC)の日本大会「ラリージャパン」は19日、豊田市と岐阜県恵那市などでの競技で4日間の熱戦を終え、スタジアムでのセレモニーで閉幕した。 自治体として初めて自動車競技の運営主体となった豊田市は、ピッチの天然芝をアスファルトに張り替えて競技エリアに提供し、観客増や盛り上げを図った。 市などでつくる大会実行委員会によると、スタジアムなど有料観客席で9万300人が競技を観戦。パブリックビューイングなど、各地のイベント会場では5万8600人、移動区間の沿道では38万8千人が、F1と並ぶ自動車競技の最高峰を楽しんだ。 優勝したエルフィン・エバンス選手(英)をはじめ、トヨタが1~3位と表彰台を独占。トヨタ所属で、愛知県長久手市出身の勝田貴元選手は総合5位に入った。 ラリージャパンは2024年も愛知、岐阜県で11月21~24日に開かれる。(中川史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鈴鹿サーキットでオートバイレース中に転倒 大阪の男性が死亡
19日午後3時5分ごろ、三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット国際レーシングコースで開かれていたオートバイのレース中、大阪市鶴見区のオートバイ販売業吉田和憲さん(54)がホームストレートで転倒し、全身を強く打って間もなく死亡した。 鈴鹿署によると、レースには45台が参加。1台が転倒したところに吉田さんらの後続車が突っ込み、計4台が転倒したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【専門家に聞く】刑務所をチェックする視察委、どんな仕組みが理想?
名古屋刑務所の刑務官が受刑者に暴行を重ねていた問題を受け、法務省は、刑務所などの運営を第三者の視点でチェックする「刑事施設視察委員会」制度の在り方を見直している。どんな仕組みをめざすべきなのか。有識者に聞いた。(聞き手・村上友里、高橋俊成) 今回の名古屋刑務所の問題は、刑務所で「行刑改革会議」の提言をふまえた運用がされていたかどうか、反省する機会になった。刑務所全体のあり方をもう一度考えるチャンスだ。 視察委は、閉鎖的な刑務所が内部を外に見せるようになった点で重要な意味はある。ただ、現状は、医師や弁護士ら専門家と、地域の一般市民から構成されている。意見をまとめる際、専門的に踏み込んだ意見を出しづらいという指摘もある。 視察委の権限を高めることは大事だが、仕事をしながら視察委員を務めている人が多く、活動には限界もある。イギリスのように、市民によるチェックとは別に、専従して運用をチェックする「査察官」の仕組みも検討すべきではないか。 名古屋刑務所視察委員会委員長の川本一郎弁護士 今回の事件が起きていた時も視察を重ねていたが、事実関係を確認できなかった。視察委制度が機能不全に陥っていることがはっきりした。視察委が、受刑者の不服や不満を確実に吸い上げる仕組みが必要だ。 無作為に選んだ受刑者への面… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル