2013年に閉館した大阪市住之江区の海洋博物館「なにわの海の時空館」の跡地について、大阪市は24日、今後建物を利活用する民間事業者が決まったと発表した。今年度中に正式に契約を交わす予定だ。 時空館は「大阪の海の交流史」をテーマに、市が2000年に176億円をかけて開館した。ただ入館者は年間10万人と低迷し、毎年約2億~3億円の赤字が続いたため、当時の橋下徹市長が「負の遺産」と位置づけ、閉館を決めた。 事業者に決まったのは観光コンサルタント会社「シンフォニックスリール」(本社・大阪市中央区)。時空館を5600万円で買い取り、1万平方メートル近い土地を月約198万円で市から借りる。目玉だったガラス張りのドーム棟(直径70メートル、高さ35メートル)、中に置かれた江戸時代の和船「菱垣廻船(ひがきかいせん)」(全長約30メートル、高さ約27メートル)をそのまま活用し、体験型の博物館を整備する予定という。 市はこれまで事業者を2回公募したが、菱垣廻船を運び出すことの難しさやコロナ禍が理由で成立しなかった。昨年度までの10年間で光熱水費として約7094万円の市の負担が生じており、今年9月に3回目の公募を実施していた。(原田達矢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「積極的に養育に関わっていれば」 同居の男が公判で 女児熱中症死
大阪府富田林市で2022年6月、2歳の女児が自宅のベビーサークル内で熱中症で死亡した事件で、女児の手足を粘着テープで縛ってサークルに閉じ込めたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた桃田貴徳被告(52)の第4回公判が24日、大阪地裁堺支部であり、被告人質問が行われた。 桃田被告は冒頭、事件や亡くなった小野優陽(ゆうは)ちゃんへの思いを弁護人から聞かれ、「非常にかわいそうなことをした。養育にもっと積極的に協力すればと反省している。責任は私を含め全員にある」と述べた。 事件当時、優陽ちゃんは祖母で、桃田被告と内縁関係だった小野真由美被告(47)、小野被告の四男(17)、五男(7)、桃田被告と暮らしていた。 桃田被告は2020年1月に優陽ちゃんを預かった当初、入浴などを手伝おうとしたが、実父が難色を示したという。「あまりいい気持ちはせず、近づきにくかった」と説明した。 サークルに板を付けるなどの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
苦情1千件 ふるさと納税「日本一」都城に逆風 産地偽装で市長陳謝
ふるさと納税の寄付受け入れ額全国一位の宮崎県都城市が、返礼品業者の「産地偽装」で対応に追われている。大手ふるさと納税サイトは一時、市のすべての返礼品の掲載を停止し、問題の返礼品を受け取った寄付者らからは、24日午前までに964件の苦情が寄せられた。 「市のふるさと納税は、かかわった全てのみなさまの努力で全国的に評価を受けてきた」 24日の定例記者会見。池田宜永市長は深々と頭を下げて陳謝した。 「1社が、市に対する信用を失墜させる指導を受けたことは、ブランドイメージを大きく損ね、これまで支援いただいたみなさまの思いを踏みにじる行為だと極めて遺憾に思う」 都城市は牛豚鶏の合計産出額が全国トップ。 特産の肉と焼酎に絞った返礼品でファンを増やし、昨年度の寄付受け入れは195億9300万円。ふるさと納税のメリットを様々な施策に生かしてきた。 そうした中で今月14日、九… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジョッキ2杯と酒2合、自転車を飲酒運転し帰宅 市部長を停職2カ月
兵庫県加西市は、飲酒して自転車を運転したとして、市民部長(55)を24日付で停職2カ月の懲戒処分とし、発表した。10月にあった自身の歓送迎会で飲酒後、自転車に乗って帰宅し、その途中に転倒して顔にけがをした。部長は、外部から市への指摘があるまで報告していなかった。 市によると、歓送迎会で部長はビールをジョッキ2杯、日本酒を2合ほど飲んだという。出席者から「自転車でも飲酒運転になるのでダメですよ」と注意喚起があったが、「押して帰る」と答えた。歓送迎会があった店から50メートルほどの曲がり角で転倒したという。 車両の飲酒運転は、自転車であっても道路交通法で禁じられている。市の聞き取りに対し「自宅まで約700メートルで通い慣れた道だったので、油断があった」と話しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線、東京―米原間で一時運転見合わせ 豊橋駅で「不審物」
24日午後8時15分ごろ、愛知県豊橋市のJR豊橋駅の駅員から「新幹線車内に不審物がある」などと110番通報があった。新幹線は豊橋駅に停車中のひかり657号(東京発新大阪行き)で周囲は一時騒然となった。 JR東海によると、「不審物らしいものがある」と客から申し出があったという。消防や警察によると、車内のデッキにゴミ袋があり、中身は食品だったという。その後、危険性がないことが確認された。 この影響で下り線の東京―米原間で一時運行を見合わせたが、約1時間後に運行を再開した。 別の新幹線を利用した女性(28)は「京都から豊橋駅へ戻ってきたところ、不審物があるから駅改札から出て行って下さいと言われた。訓練かと思ったが、違っていたので手が震えました」と驚いた様子だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
佐賀の採卵養鶏場で鳥インフルか 養鶏場での疑い例は今季全国初
佐賀県は24日、同県鹿島市の採卵養鶏場で、鳥インフルエンザの疑い例が発生したと発表した。死ぬ鶏が増えたとの通報があり、簡易検査の結果、陽性だった。今後、遺伝子検査でも陽性となり、農林水産省から感染の疑いが濃い「疑似患畜」と決定されれば、この養鶏場の4万羽は殺処分される。 県によると、疑い例の発生は、養鶏場では今季全国初という。(岡田将平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「油性ペンで目印」書かれた石垣、また受難 今度はスプレーで落書き
三重県鈴鹿市にある県史跡「神戸(かんべ)の見付(みつけ)」の石垣が、幅1メートルほどにわたり、真っ黒なスプレーで落書きされていたことがわかった。この石垣は、油性ペンで数字が書き込まれる事案が7月に判明したばかり。繰り返される文化財の受難に、担当者は頭を抱えている。 被害があったのは史跡東側の石垣の壁面。22日午前8時10分ごろ、若い男が落書きをしているのを自治会長らが見つけ、声をかけると逃げていったという。現場に駆けつけた市文化財課の職員が幾重にも円を描いたような落書きを確認し、鈴鹿署にも通報した。 石垣では7月にも、付近のごみ集積所の目印として収集業者が油性ペンで数字を書き込んでいたことが判明。県教委の助言を受けた文化財課の職員が、除光液で数字を薄くする作業に追われた。 文化財課の担当者は「今回は明らかな落書き。二度としてほしくないし、絶対にやめてほしい」と憤る。近く史跡の「毀損(きそん)届」を県教委に出し、石垣を傷つけずに復旧する方法を相談するという。神戸の見付は鈴鹿市須賀3丁目から神戸8丁目にまたがる市所有の県史跡で、住宅街にある。伊勢街道神戸宿の北の入り口で、江戸時代には木戸があった場所と伝わる。(山本知弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪都心でつるんつるん ビルに囲まれたアイスリンクがオープン
JR大阪駅に隣接するグランフロント大阪の「うめきた広場」(大阪市北区)に24日、スケートリンク「ウメダ☆アイスリンク つるんつるん」がオープンした。 20×27メートルのリンクには本物の氷が張られていて、大阪駅前のビル群に囲まれた屋外でアイススケートが楽しめる。今年で10回目の開催で、親子連れやカップルなどが初滑りを楽しんでいた。来年2月25日まで。滑走料は貸し靴料込みで、大人1900円、大学生1700円、高校生1600円、中学生以下1400円。 大阪管区気象台によると、日本海側から入り込む寒気の影響で今週末は日中の気温が上がりにくく、関西各地は最低気温が12月中旬並みに冷え込む予想だという。(田辺拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
維新の江東区議も選挙中に有料ネット広告 馬場代表「ケアレスミス」
東京維新の会は24日、4月の東京都江東区議選の期間中に公認候補が有料のインターネット広告を流していた、と発表した。公職選挙法では選挙運動で候補者名を示した有料ネット広告を出すことを禁じている。区議は警察に申し出ており、東京維新は「司法判断の結果を待って厳正に対処していく」としている。 東京維新によると、有料ネット広告を出したのは、千田昌寛区議(43)。告示日の4月16日、SNSなどで70秒の動画広告を掲載し、周囲からの指摘を受けて翌日に取り下げた。広告費は計6959円だったという。 江東区では、同時に実施された区長選で元自民党衆院議員の木村弥生氏の陣営が、投票を呼びかける有料ネット広告を配信。公選法違反容疑で東京地検特捜部の捜査を受け、木村氏は初当選からわずか半年余りで辞職した。 東京維新は今月21日になって、外部からの指摘を受けて問題を把握。千田区議は「違法との認識はなかった」と説明しているという。東京維新は幹事長の音喜多駿参院議員の名前で「今後こうした認識の相違による選挙違反が起こることのないよう再発防止に努める」とのコメントを出した。 日本維新の会の馬場伸幸代表は同日、報道陣の取材に「無料と有料との勘違いをしていたと聞いている。すぐに削除したということで、これは私はケアレスミスの範疇(はんちゅう)に入るのではないかなと思う」と話した。(土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大学長ら、辞任勧告受け入れない方針 アメフト部の薬物事件で
日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件への対応をめぐり、理事会で辞任を求められた酒井健夫学長と沢田康広副学長(競技スポーツ担当)が、勧告を受け入れない方針であることが24日、関係者への取材で分かった。 22日に行われた理事会では、一連の問題の責任の所在について議論され、酒井学長には年度末での、沢田副学長には即時の辞任が提案された。理事会で結論は出ず、2人は、27日までに勧告を受け入れるかどうかの回答を求められたという。 林真理子理事長に対しては、減給50%(6カ月)が提案され、本人が受け入れる意向を示したという。(山本知佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル