障害者向けグループホーム(GH)で食材費を過大徴収していた大手運営会社「恵(めぐみ)」(本社・東京都)が運営する複数の社会福祉施設や事業所で、虚偽記録に基づいて実際よりも多くの診療報酬や障害福祉サービス等報酬を受給していた疑いがあることが関係自治体の調べでわかった。厚生労働省などは同社系列の各地の施設などで不正請求が行われていた可能性があるとみて調べている。 厚労省とともに調査している愛知県の監査関連資料によると、実際の勤務実態と異なる記録が確認された事業所の一つは、名古屋市緑区の「訪問看護ステーションMGK24」。元職員らから「行ってもいないのに訪問看護を週3回行ったことにしている」といった架空請求の告発が名古屋市に寄せられ、市は10月、立ち入り調査した。 市は調査で、移動支援と訪問看護という別々のサービスを同一人物に対して同じ時間帯に提供したとする記録や、訪問看護の時間帯が実態と異なる記録を確認した。それに基づき、実際よりも多くの診療報酬を受給していたことも確認した。 「虚偽」指摘の社内告発 「売上高に影響」と黙殺 市の調査に対し、MGK24の職員が「法人本部に虚偽記録の是正を訴えたが、売り上げに影響するからと取り合ってもらえなかった」などと社内告発が無視されたことを説明していたこともわかった。 愛知県内の恵系列の施設など… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自動運転バスがタクシーと接触 実証実験は当面見合わせ 福岡市
福岡市は25日、同市東区のJR箱崎駅周辺で、実証実験中の自動運転バスとタクシーが接触事故を起こしたと発表した。けが人はいなかった。原因や対応を協議するとして当面、バスの運行を見合わせる。 市や警察によると、事故は同日午後3時ごろ、同駅東口のロータリー内で起きた。乗降スポットに停車していたバスが右方向指示器を出して低速で発進した際、バスの右側を走っていたタクシーの左側面と接触した。 バスに乗車中だったオペレー… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「イニエスタ推しから始まって…」ヴィッセル優勝にスタジアムも感涙
サッカー・Jリーグのヴィッセル神戸が25日、J1初優勝を果たした。ホーム最終戦となった本拠地・ノエビアスタジアム神戸では、サポーターらがその瞬間を目に焼き付けた。阪神タイガースの日本一に続いて、兵庫にまた歓喜と感動がもたらされた。 勝利しなければ次戦の最終節まで優勝争いがもつれることになる、この日の試合。スタジアムにはサポーターら観客2万5365人が詰めかけて満員御礼となった。観客席の多くがクリムゾンレッド(えんじ色)を基調としたユニホームで染まった。 試合開始前。スタジアム内だけでなく外周部分も、サポーターらの熱狂に包まれた。ヴィッセルの応援歌がこだまし始めると、ユニホームを着た人たちが体を横に揺らしたり跳び跳ねたりして一体となった。 当直勤務明けに応援に駆けつけた姫路市の公務員福永真也さん(48)は前夜から気が気でなかった。優勝争いを繰り広げている2位横浜F・マリノスの試合が24日夜にあったからだ。 この結果次第ではヴィッセルの優勝の行方は最終節に持ち越されることになっていた。結果、マリノスは引き分けて、ヴィッセルの王手となった。 「最終節は仕事でどうしても休みが取れず応援に行けない。ぜひとも今日ホームで優勝を見させてほしい」とエールを送った。 試合が始まると、ヴィッセル… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名水の地に100年、天使と眠る ウイスキーを生んだ山崎蒸溜所
薄暗い貯蔵庫を開けると、年季の入った木製の樽(たる)がずらりと並ぶ。ゆっくり息を吸ってみると、フルーティーで重厚な森の香りが五臓六腑(ろっぷ)に染み渡った。 これが100年続くジャパニーズウイスキーの繊細な香りか。樽に詰まった無色透明の原酒は、もうすっかり琥珀(こはく)色に染まっているのだろう。アルコールや水分が蒸発し、原酒は樽の中で少しずつ減る。職人たちは、このことを「天使の分け前」と呼んでいるらしい。お酒好きにはたまらない、ぜいたくな異空間に魅了された。 ここは大阪府島本町にある「山崎蒸溜(じょうりゅう)所」。サントリーが誇る、日本初のモルト(大麦麦芽)のウイスキーを製造・出荷した発祥地だ。1923年10月、この地の良質な水と湿潤な環境にほれたサントリー創業者の鳥井信治郎氏が、ウイスキーづくりを始めてから、今年で1世紀を迎えた。 日本初のウイスキー原酒が眠る山崎蒸溜所 薄暗い貯蔵庫に入ると、芳醇(ほうじゅん)な香りに包まれた。積み重ねられた樽(たる)の刻印を見ながら隙間を歩いていくと、片隅に「1924」と記された操業開始当時の樽が置かれていた。 熟成の長い歴史と向き合うようにシャッターを切った。ウイスキーも写真も、時間を閉じ込めて、その深さを楽しむ行為だと思う。(筋野健太) エントランスや山崎ウイスキ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ペットの「看取り士」つくった女性、新たに始めた「最期の日々」支援
ペットの終末期を24時間態勢で見守る職業「看取(みと)り士」をつくった岡山市の柴田久美子さん(71)が、その経験をいかし、10月からペットのみとりのサポートを始めた。 ペットと過ごした日々を振り返ってもらいながら、ペットの性格、好み、動物病院での反応を聞き取る。最期の日々をどう迎えるか。家族の意向に沿い、黒衣として寄り添う。 家族にはペットを抱き、なで、ペットに呼吸を合わせてもらう。悔いのない送り方をすることで、「故人」が家族の心の中に生き続ける。手法も、考え方も、基本的には人のみとりと変わらないという。「動物は、言葉こそ発しないけれど、魂をもつ存在として人間と同じ」 今春、「ペット看取り学」を体系化した。みとりの作法やペットロスに関する知識などについて受講したうえで、民間資格「ペット看取り士」を取得してもらう。そして今月、約60人が全国で活動を始めた。その多くが、人のみとりの経験を積んだ人たちだ。 「ご臨終です、言われてからが家族の時間」 柴田さんは島根県出雲市生まれ。小学6年のとき、父は手を握って「ありがとう」と言って旅立った。 1時間ほど握り続け、ついに… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大家の女性にスタンガン当て強盗容疑 元住人のベトナム国籍の男逮捕
東京都板橋区のマンションで10月、住民の80代女性がスタンガンを押しつけられて現金を奪われる事件があり、警視庁は25日、ベトナム国籍の会社員ホー・ゴック・フー容疑者(32)=千葉市=を強盗致傷と住居侵入の両容疑で逮捕し、発表した。「株で損失が出てしまい、取り返したいと思い実行した」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、ホー容疑者は10月27日午後9時ごろ、板橋区大山町のマンション5階の女性宅に宅配業者を装って侵入。女性を押し倒して胸にスタンガンを押し当て、室内の封筒や財布から現金約11万円を奪った疑いがある。女性は頸椎(けいつい)打撲や胸のやけどなど10日間のけがをした。 同課によると、女性はマンションの大家で、ホー容疑者は数年前までこのマンションの一室に住んでいた。(遠藤美波) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
初練習の朝に…初優勝ヴィッセル、発足時のFWが知る「絶望の船出」
サッカー・J1リーグのヴィッセル神戸が25日、本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で名古屋グランパスを破り、発足から28年で初のリーグ優勝を決めた。 チーム名の由来は、VICTORY(勝利)とVESSEL(船)を合わせた「勝利の船出」。 チームは28年前の1995年に発足した。 最初の練習日は1月17日。 それはまさに、絶望の船出だった。 ◇ 大阪市で建築会社を営む奥井雄二さん(55)は、チーム発足時の選手の1人。発足1年目にFWで副主将を務めた。 91年、日本サッカーリーグに所属していた川崎製鉄サッカー部に加入。岡山県倉敷市を拠点にプレーした。 93年にJリーグが開幕すると、神戸市民らが「神戸にもプロサッカーチームを」と市民団体を立ち上げた。約24万人の署名を集め、川崎製鉄サッカー部を神戸に誘致することが決まった。 95年1月1日、プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」が正式に誕生。Jリーグの下部組織・ジャパンフットボールリーグ(JFL)に参戦することになった。 奥井さんはその一員として、1月12日、倉敷市から神戸市東灘区の寮に引っ越した。 チーム初練習を翌日に控えた1月16日夜、選手らは食堂に集まり、「明日から頑張ろう」と結束を固めた。 そして翌日、午前5時46分… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トンネル抜けると、紅葉の廃線跡 旧国鉄の「愛岐トンネル群」公開
1900(明治33)年の開通当時の姿で残る旧国鉄中央線の「愛岐トンネル群」の特別公開が25日、愛知県春日井市のJR定光寺駅近くで始まり、廃線沿いの紅葉を楽しむ人でにぎわった。 暗いトンネルの奥に赤やだいだい色のモミジが見えると、多くの人が足を止め、写真を撮影していた。家族と初めて訪れた愛知県小牧市の横井孝彦さん(45)は「景色が幻想的で、とても気持ちよかったです」と喜んだ。 初日のこの日は約4千人が訪れた。公開は12月3日まで。(長島一浩) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
初優勝のスタジアムに響く神戸讃歌 傷ついた市民と歩んだヴィッセル
サッカー・J1リーグのヴィッセル神戸が25日、本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で名古屋グランパスを破り、チーム創設から29年目で初優勝を決めた。 試合を終えた選手たちは、チームカラーのクリムゾンレッド(えんじ色)で染まるスタンドに向かって、肩を組んで並んだ。 スタンドには、「あの日の希望。今ここに輝く!」と手書きされた横断幕。 歓喜に沸くサポーターは、互いに肩を組んで、体を左右に揺らして、歌い始めた。 チームと、この街への応援歌を。 〈俺達のこの街に お前が生まれたあの日〉 〈どんなことがあっても 忘れはしない〉 〈共に傷つき 共に立ち上がり〉 〈これからもずっと 歩んでゆこう〉 〈美しき港町 俺達は守りたい〉 〈命ある限り 神戸を愛したい〉 「神戸讃歌(さんか)」。チームが低迷していた2005年、サポーターの間で生まれた応援歌だ。フランスの歌手・エディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」に、オリジナルの歌詞を乗せた。 現地で応援した神戸市灘区の市職員、新明(しんめい)正也さん(54)は言う。 「震災で傷ついた神戸市民とチームの一体感が生まれる歌。サポーターと共に立ち上がり、一緒に歩んできたチームですから」 1990年代前半、神戸にプ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昨季は卵高騰も 今季初の鳥インフル、佐賀の養鶏場で4万羽殺処分
佐賀県は25日、同県鹿島市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認された、と発表した。この農場の鶏約4万羽の殺処分が始まった。農林水産省によると、鳥インフルの養鶏場での発生は今季初という。 24日、養鶏場から死ぬ鶏が増えたとの通報があった。25日、遺伝子検査の結果で陽性となり、農水省が、感染の疑いがある「疑似患畜」と判断した。 これを受け、政府は25日、首相官邸で関係閣僚会議を開いた。松野博一官房長官は冒頭、「今後、今回の地域以外での発生の恐れもある。政府一丸となって感染拡大の防止のため、万全の対応をお願いする」と呼びかけた。 農水省も専門家による防疫対… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル