文字を使った優秀なデザイン作品を選ぶ「日本タイポグラフィ年鑑2024」の受賞作が27日発表された。朝日新聞社からは3作品が、部門ごとの優秀作に授与されるベストワーク賞や審査委員賞に選ばれた。 インフォグラフィック部門でベストワーク賞を受賞した「侵攻1年 耐えるウクライナ ロシアの『戦争』ぶれる大義」は2月24日に朝刊掲載。ウクライナ侵攻1年の節目に、被害状況、各国の支援、これまでの動きを地図やグラフ表現などを効果的に活用してまとめた。 オンスクリーン部門では朝日新聞デジタルに配信された2作品が受賞。ベストワーク賞の「忽然(こつぜん) 吉川友梨さんを捜しています」(https://www.asahi.com/special/kotsuzen/)は行方不明事件の現場周辺地図や目撃証言などから、当時の状況や犯人につながる事実を振り返った。 同部門で審査委員賞を受賞した「坂本龍一が残した言葉」(https://www.asahi.com/special/sakamoto-ryuichi/)は坂本さんが残した言葉とともに、社会活動にも深く関わった半生を振り返った。 このほか入選作として、インフォグラフィック部門で「東日本大震災12年」など6点が選ばれた。年鑑はデザイナーや研究者で構成する特定非営利活動法人「日本タイポグラフィ協会」が発行。2104点の応募があり、受賞・入選作は、来年4月発行予定の年鑑に収録される。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
防犯の巡回員が無断で敷地侵入・SNS投稿、双葉町で 復興相が謝罪
復興庁は27日、福島県双葉町の避難指示を解除した区域を対象とした防犯対策の巡回事業で、住民が立ち入りを拒否していた敷地内に3人の巡回員が侵入していたと発表した。このうち1人は敷地内で写真を撮影し、SNSに投稿していたという。土屋品子復興相は「町民の安全を守るはずの巡回が安心を損ない、すべての町民に深くおわびする」と謝罪した。 この巡回事業は2021年度から復興庁が進めており、委託を受けた一般社団法人が13人体制で実施している。復興庁によると、10月に1人の巡回員が立ち入り拒否の民有地に侵入していたことが発覚。別の2人も無断で侵入していたほか、計12人が民有地や公共施設でクリや山菜などを採取していたという。 復興庁は再発防止策が整うまで巡回事業を中断する方針だ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大アメフト部員逮捕、3人目 薬物譲り受けた疑い 部内でまん延か
日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件で、警視庁は27日、大麻と認識しながら密売人から薬物を譲り受けたとして、3年生部員の藤津凜人容疑者(21)を麻薬特例法違反容疑で逮捕した。認否は明らかにしていない。逮捕された部員は3人目で、部内で大麻が蔓延(まんえん)していた可能性が強まった。 捜査関係者によると、藤津容疑者は今年、東京都内で2回にわたり、知人の密売人から大麻と認識しながら違法薬物を譲り受けた疑いがある。1回は無償、もう1回は有償で譲り受けたという。 日大アメフト部では、別の3年生部員(21)が寮の自室で覚醒剤成分を含む錠剤のかけらを合成麻薬と思って所持したとして、8月に麻薬取締法違反罪で起訴された。10月には、4年生部員(21)が大麻と認識しながら密売人から薬物を購入したとして麻薬特例法違反容疑で逮捕され、その後に略式起訴されて罰金30万円を納付した。 捜査関係者によると、3年生部員がX(旧ツイッター)で密売人に連絡をとり、4年生部員と現金を出し合って大麻を購入していたという。藤津容疑者の入手方法なども調べる。 日大の対応を検証する第三者委員会が10月に公表した調査報告書では、2人以外にも複数の部員が大麻を使用した可能性が指摘されていた。(福冨旅史、御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「本当の理由を知りたい」 法廷で読み上げられた京アニ遺族の思い
36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判が27日、京都地裁であり、量刑を検討するための審理が始まった。検察側は、遺族らの被害感情を立証するため、計8人の供述調書や陳述書を読み上げた。 事件で亡くなった岩崎菜美さん(当時31)の父親の供述調書では、岩崎さんが中学を卒業した際に受け取った手紙に「アニメーターになりたいと書いてあった」とし、高校での美術部、美術系の専門学校を経て京アニに進んだことを「うれしかった」と振り返った。 最後に会ったのは、事件の約2カ月前の19年5月の大型連休で、岩崎さんが帰省した時だった。「映画のアニメ制作で忙しい」などと話していたといい、「あまり仕事をしすぎないように、と言ったのが最後の会話だった」とした。 事件後、遺体と対面した際は、「白かった肌は少し黒くなっていたが、すぐに菜美だと分かった」。青葉被告に対しては、「なぜこんなことをしたのか、本当の理由を知りたい」と訴えた。 人気映画の原画を手がけたア… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自発砲事件の射撃場、中指立てた隊員を訓戒処分に 訓練再開は未定
陸上自衛隊員3人が銃で撃たれて死傷する事件があった陸上自衛隊日野基本射撃場(岐阜市)で、6日に訓練が再開された際、隊員が射撃場に向かう車両内から外部に向かって中指を立てる不適切な行為をした問題で、陸自第10師団(名古屋市守山区)は27日、この隊員を訓戒処分にしたと明らかにした。処分は24日付。 処分されたのは、20代の男性隊員。第10師団の幹部が27日に柴橋正直・岐阜市長と面会し、一連の経緯を説明しておわびしたという。問題を受けて陸自は訓練を再び中止しており、再開の日程は「決まっていない」としている。 射撃場では6月、自衛官候補生だった男(18)=殺人容疑などで送検=が男性隊員3人に発砲して、2人が死亡、1人が重傷を負う事件があった。(高木文子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「留守中、家族が世話と思った」 富田林女児熱中症死、同居男が説明
大阪府富田林市で2022年6月、小野優陽(ゆうは)ちゃん(当時2)が自宅のベビーサークル内で熱中症で死亡した事件で、優陽ちゃんの手足を粘着テープで縛ってサークルに閉じ込めたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた桃田貴徳被告(52)の第5回公判が27日、地裁堺支部であり、桃田被告が事件直前の行動を説明した。 被告人質問などによると、桃田被告は同年6月24日~29日、優陽ちゃんの祖母で、桃田被告と内縁関係だった小野真由美被告(47)、五男(7)と大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどを訪れ、ホテルで宿泊していた。 留守中の優陽ちゃんの世話は、同居する小野被告の四男(17)と小野被告らが連携していたと思っていたと説明。25、26日は日中に帰宅し、小野被告が優陽ちゃんの面倒をみたほか、27日も小野被告が四男に対し、同日は外泊し、優陽ちゃんを置いていくと伝えたとした。 ベビーサークルのふたについて、桃田被告は「22年5月に付けたが、すぐに取り外した」と説明。検察側が「取り調べでは『優陽ちゃんが亡くなった29日、救急隊が来るまでに外した』と供述した」と指摘すると、「何回も言ったが、そんなことないだろうと、そういう方向に決められた」と反論した。 この日は発達心理の専門家が証人として出廷した。四方に板が張られたサークルに入れられていた影響を「感覚遮断に近い状態で、意識レベルの障害や思考力、集中力の低下などにつながる」と指摘した。(前田智、井石栄司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
悪質なホストクラブ「徹底的に取り締まる」 警察庁長官が異例の視察
悪質なホストクラブが問題視されるなか、警察庁の露木康浩長官が27日夜、東京・新宿の歌舞伎町を視察した。警察庁長官による繁華街の視察は異例という。視察後、露木長官は取材に「卑劣で悪質な営業手法に対しては、徹底的にあらゆる法令を駆使して取り締まりをする」と述べた。 この日、露木長官は午後6時半ごろに歌舞伎町交番前を出発。新宿区内に約300店舗あるホストクラブの大半が集中する歌舞伎町の繁華街を、約30分かけて歩いて回った。普段は売春の客待ちをする女性が目立つ大久保公園周辺にも立ち寄った。 ホストクラブをめぐっては、若い女性客が支払い能力を超える高額な「売掛金(ツケ)」を背負い、売春をさせられるケースが問題となり、国会でも議論になっている。大久保公園周辺で売春目的で客待ちをしていた女性の多くが警視庁に対し、ホスト通いを理由に挙げた。警察庁によると、今年1~10月、女性に売春させるなどして3人のホストが検挙された。 警察庁は悪質なホストクラブの背後に、SNSなどで緩く結びついて違法な資金獲得活動をする「匿名・流動型犯罪グループ」が存在する可能性があると指摘。全国的な問題だとして、都道府県警察をあげて取り締まりを強化するとした。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
保護した男性、車いすで転倒させる 1カ月半後死亡で関係捜査 大阪
大阪府警は27日、倒れているところを保護した無職の男性(62)を車いすに乗せて移動していた際、誤って転倒させ、男性は約1カ月半後に死亡したと発表した。司法解剖の結果、死因は脳挫傷による誤嚥(ごえん)性肺炎だったという。府警は、転倒と死亡との因果関係を調べている。 府警によると、男性は10月6日夕、大阪市西成区で倒れているところを発見され、西成署に保護された。署員5人が翌7日午前、男性を車いすに乗せて自宅を探していたとき、マンション前で段差(11センチ)に気付かずひっかかった。この拍子で男性は前方に転倒して頭を打ち、病院に運ばれた。男性は入院中に体調が悪化し、今月24日に死亡した。 男性が保護される前の10月5日夜から6日夕までの間、現場付近の防犯カメラには、男性が計6回転倒し、頭部を打つ様子が映っていたという。府警は業務上過失致死容疑も視野に捜査している。(華野優気、田添聖史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
倉庫燃え54億円の被害 業務上失火容疑で工事会社の2人を書類送検
大阪府摂津市の段ボール製造会社で工事中、倉庫など4棟を燃やす火事を起こしたとして、府警は27日、工事会社2社の男2人を業務上失火の疑いで書類送検し、発表した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたという。 府警によると、2人は岸和田市の建築リフォーム業「上ヤマダ工務店」の部長(63)と、泉南市の工事業「咲工業」の元社員(30)。2021年3月27日、摂津市三島3丁目の段ボール製造会社「美鈴紙業」で、エレベーター設置工事中に天井の鉄板を溶断する作業をしていた際、足場にしていた樹脂製のパレットに引火させ、工場や倉庫など4棟を全焼させた疑いがある。この会社の被害額は約54億6千万円に上ったという。(田添聖史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
線路わきに生える大量の大麻…栽培容疑で会社員を逮捕 作業員が発見
福岡県大牟田市内の空き地で大麻草を栽培したとして、大牟田署は27日、みやま市瀬高町下庄の会社員、藤丸竜志容疑者(48)を大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いで再逮捕し、発表した。「自分で吸うために栽培していた」と容疑を否認しているという。 署によると、藤丸容疑者は西鉄天神大牟田線の線路わきの空き地で、大麻草88株を営利目的で栽培した疑いがある。現場は銀水駅から約500メートル南西の住宅などが立ち並ぶ地域で、電気設備の点検中だった西鉄の関連会社の作業員が6月、「大麻のようなものが植えられている」と署に通報。現場にあった肥料や殺虫剤、手袋などの購入元を捜査し、藤丸容疑者が浮上した。 藤丸容疑者は空き地付近のアパートを借り、自宅とアパートから計1キロ以上の大麻を含む乾燥植物片が見つかったという。10月末に同法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されていた。(鈴木優香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル