交通違反取り締まりで偽った書類を作ったなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた福岡県警柳川署の元警部補、於保貴昭被告(58)の初公判が28日、福岡地裁(岡本康博裁判長)で開かれ、於保被告は起訴内容を認めた。 起訴状などによると、於保被告は2021年8月~23年2月、8件の違反処理で検挙書類を偽造したとされる。 事件の背景について検察側は冒頭陳述で、於保被告が15年3月、中央署の内勤から春日署の交番勤務となったのに伴って給料と小遣いが減った中、取り締まりの表彰1回につき、小遣い1千円を妻から得るようになったことを指摘した。 動機について検察側から問わ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
18歳女性、遺体で見つかり30歳男逮捕 女性の交際相手の車に血痕
東京都江戸川区に住む会社員の野本結梨香さん(当時18)の行方が6月から分からなくなり、山梨県内の山林で今月27日、遺体で見つかった。警視庁は28日、野本さんの遺体を遺棄したとして会社員の堀俊哉容疑者(30)=千葉県八千代市=を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。 捜査関係者によると、野本さんの交際相手の男(31)が使った車から血痕が見つかった。警視庁は遺棄事件との関連を調べている。 捜査1課によると、堀容疑者は6月上旬ごろ、山梨県北都留郡の山林に野本さんの遺体を遺棄した疑いがある。遺体は11月27日に一部白骨化した状態で見つかり、歯型の鑑定で野本さんと確認された。着衣や所持品は見つかっていないという。 交際相手が使用の車 後部座席に血痕 捜査関係者によると、野本さ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「急がば回れ」環状交差点方式で混雑緩和へ JR新宿駅で実証実験
乗降客数全国トップのJR新宿駅で、道路の環状交差点(ラウンドアバウト)の仕組みを用いて、ラッシュ時の混雑解消をめざす実証実験が進んでいる。床に進行方向のマークをはった2回目の実験は15日から始まり、12月1日まで。メガホンで呼びかけたり、電子看板で示したり、試行錯誤が続いている。 環状交差点は信号機がなく、枝道から入った車は環状道を一定方向に回りながら、行きたい方向の枝道に抜けていく仕組み。出合い頭の事故が起きにくいとされ、全国で導入が進んでいる。 今年7月に新宿駅で始まった… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「家から逃げたかった」当時19歳被告、動機語る 甲府殺人放火事件
甲府市で2021年10月、全焼した住宅の焼け跡から50代の夫婦が遺体で見つかった事件で、犯行当時19歳で殺人と現住建造物等放火など四つの罪に問われた無職遠藤裕喜被告(21)=同市=の裁判員裁判が28日、甲府地裁(三上潤裁判長)であった。被告は被告人質問で「普段から疲れていて家から逃げたかった。夫婦の長女からの(交際を断る)LINEが後押しした」と、事件の動機を初めて自らの言葉で語った。 14日の被告人質問では、事件当時の行動や動機を尋ねられても、被告は下を向いて黙ったままだった。この日は受け答えに積極的な姿勢を見せた。証言用のマイクをつついて音が出ることを確認。質問に対して「正確には」と切り出して説明した。 まず弁護人の質問があった。母親に暴言を吐かれたり、就職先を決められたりしたことを振り返り、「逃げたかった」と述べた。そんな中、同じ定時制高校の生徒会同士で、一方的に好意を寄せていた長女にLINEで交際を断られ、絶望感と怒りが湧いたという。 「交際を断られて」気持ちが限界に 当時の心境は「限界が100… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
赤字路線の存廃めぐり「もの言う株主」に 岡山・真庭がJR株取得へ
JRローカル線の存廃を含む議論を進める新たな仕組みができるなか、岡山県真庭市の太田昇市長は28日、来年度に市がJR西日本の株式を取得する方針を表明した。「地方の足を確保するという立場から資本参加する」としている。 太田氏は記者会見で、取得価額として「億単位」を想定しているとし、「ものも言うし、責任も持つ」と述べ、「もの言う株主宣言」をした。市長会などを通じ、各地の首長にJR株の取得を呼びかけるという。 県北部の真庭市には、JRの姫路駅(兵庫県姫路市)から新見駅(岡山県新見市)に至る姫新線が通る。赤字区間を抱え、今後、存廃の議論の対象になる懸念がある。 真庭市内の駅などではJR西の交通系ICカード「ICOCA」(イコカ)は利用できない。太田氏は「同じ交通料金体系で、(都市部との)サービスに差があっていいのか。(路線維持の)原則を忘れるな」と訴えた。 また「(株主になったら)無責任なことを言うつもりはない。地方路線を維持するために私たちも頑張るよ、という決意表明でもある」などと語った。今後、市議会とも調整を進める。 太田氏は京都府副知事を経て2013年に初当選し、現在3期目。(礒部修作) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
こたつに入って小樽運河をクルージング ホットチョコに焼き菓子も
完成から今年で100年になる北海道小樽市の小樽運河で12月2日から、船にしつらえたこたつで温まりながら冬景色を楽しめる「こたつクルージング」が始まる。船内では「小樽洋菓子舗ルタオ」のホットチョコレートと焼き菓子「プティフロマージュ」が振る舞われる。運航は土日のみ、来年3月31日まで。 乗船は星野リゾートのホテル「OMO5(おもファイブ)小樽」の宿泊者に限られる。初めて企画された昨季はニシンのブイヤベースを提供したが、今季は「気軽に楽しめるメニューを」と人気のスイーツにした。種市裕介総支配人は「今年はこたつもより暖かく改良した。特別な体験を楽しんでほしい」と話す。 1日1回、午後6時に出発し、運航時間は約40分。1人4800円(税込み)。定員16人。12月30、31日休み。問い合わせはOMO予約センター(050・3134・8095)へ。(岡田昇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外部と通話の「ルフィ」と弁護士、署内で2人だけ 携帯電話持ち込み
「ルフィ」を名乗って強盗事件を指示したとして起訴された今村磨人被告(39)に接見した弁護士の事務所が、証拠隠滅容疑で警視庁の家宅捜索を受けた。今村被告はこの加島康介弁護士と2人だけでいた警察署の一室で、口裏合わせの電話をしたとされる。憲法に基づく接見交通権が悪用された恐れがある。 接見交通権、悪用の恐れ 接見交通権は、身体を拘束されている容疑者らが外部の人物と面会などをする権利。犯罪や証拠を隠す疑いがある場合、容疑者らは裁判所の判断で外部との面会を禁止されることがあるが、憲法34条は容疑者らの弁護人依頼権を保障し、刑事訴訟法は弁護人が警察官などの立会人なしに接見できると定める。 捜査関係者によると、加島弁護士は2月下旬、窃盗容疑で逮捕された今村被告と原宿署内の一室で、透明な仕切りを挟んで対面した。警視庁は刑訴法に基づき、弁護士の接見時は席を外しており、この時も室内には2人きりだった。加島弁護士は自身が持ち込んだ携帯電話を使い、今村被告と何者かが会話するのを仲介した疑いがある。 接見時の携帯電話について、警視庁は持ち込まないよう文書や口頭で依頼している。証拠隠滅を図られたり、内部構造が漏れて逃走されたりしないようにするためという。ただ捜査関係者の一人は「手荷物検査をしているわけではなく、弁護士が持ち込んでいる例はあるのではないか」と話す。 日弁連の関係者、携帯電話の持ち込み「ある」 日本弁護士連合会の関係者は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
検察側が祖母に懲役9年を求刑、弁護側は無罪主張 寝屋川3歳児死亡
大阪府寝屋川市の自宅で2021年、孫の男児(当時3)に暴行して死なせたなどとして、傷害致死と暴行の罪に問われた介護職員の寺本由美被告(48)の裁判員裁判が28日、大阪地裁であった。検察側は「強烈な暴行を受けた男児の苦しみは大きい」として懲役9年を求刑し、弁護側は「男児は棚などに登ろうとして転落し、死亡した」として傷害致死罪は無罪を主張し、結審した。判決は12月13日。 亡くなったのは豊岡琉聖翔(りせと)ちゃん。検察側は、頭部に複数のけががある一方、室内に転落の形跡はないとして「被告が体を突き飛ばすなどして、硬膜下血腫などの傷害を負わせて死亡させた」と主張。事件当夜、琉聖翔ちゃんが眠らなかったとの寺本被告の説明から「暴行の動機もあった」と指摘した。 弁護側は、「琉聖翔ちゃんが棚や家具に登ろうとして誤って転落した」と反論。隣人が「子どもの泣き声は聞かなかった」と証言したとし、「暴行を受ければ泣き声をあげたはずだ」と訴えた。一方、同市内の飲食店で琉聖翔ちゃんの頭を殴ったとする暴行罪は起訴内容を認めた。(山本逸生) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川崎で長男を監禁した罪 父に有罪判決 保護責任者遺棄致死罪は無罪
川崎市麻生区の自宅で長男(当時37)を拘束して放置し死なせたとして、逮捕監禁と保護責任者遺棄致死の罪に問われた横山直樹被告(71)に対する裁判員裁判の判決公判が28日、横浜地裁であった。足立勉裁判長は逮捕監禁罪について、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役6年)を言い渡した。保護責任者遺棄致死罪は無罪とした。 判決によると、長男の雄一郎さんは2004年ごろから自宅にひきこもり、11年ごろから奇声を上げ、壁を壊し、暴力を振るうようになり、統合失調症の疑いがあると指摘を受けた。13年ごろから被告が一人で世話を担い、16年ごろからは長男が浴室や廊下に大小便を垂れ流すように。21年5月、長男が全裸のまま外に出て警察官が出動する騒ぎとなったことを機に、その両手足を手錠や足錠などで拘束し、自宅に監禁。長男は同年8月に脳出血で寝たきり状態になり、同年9月6日ごろ、床ずれ部分からの感染症が原因で死亡した。 14日の初公判で、被告は逮捕監禁罪は認めたが、「医師の診断が必要な状況だと思っていなかった」と保護責任者遺棄致死罪は否認した。検察側は20日の論告で「世間体を気にして場当たり的な対応をした」などとして、両罪で懲役6年を求刑。弁護側は長男との意思疎通が困難で、体調の変化に気づけなかったなどとして、執行猶予付き判決を求めていた。 判決は、被告には長男が寝たきりとの認識がなく、体調の異常の訴えはなかったとする被告の供述を踏まえると、床ずれの進行を認識するのは困難だったなどとして、保護責任者遺棄致死罪は無罪とした。 一方で、逮捕監禁罪については約4カ月に及び、そのやり方も「明らかにやりすぎだ」とし、「医療機関や保健所に相談して公的支援を受ける機会は幾度もあった」と指摘した。ただ、「約10年もの長きにわたり、異常な言動を繰り返す長男への対応に明け暮れ、精神的に追い詰められた」として、執行猶予付きの判決を言い渡した。 裁判員を務めた女性は判決後の記者会見で、「被告に同情する部分もあった。もっと行政に相談もできたかなと思う」。別の裁判員は「自分で何でも決める一家の大黒柱の影響があったのでは」と述べた。 一部無罪の判決を受け、横浜地検の塩沢健一次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。(手代木慶、原晟也、中村英一郎) 「家族以外と接点を」 精神疾患の経験者は、事件をどう見たのか。 「ひきこもった時点で家の中… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジブリパーク、「魔女の谷」開園時に新チケット体系に 内覧会も開催
スタジオジブリ作品の世界観を表現した「ジブリパーク」(愛知県長久手市)に来年3月16日、新エリア「魔女の谷」が開園することにあわせ、愛知県は28日、3月からの新たなチケット体系を発表した。 新チケットは3種類。パーク内の全5エリアに入場できる「ジブリパーク大さんぽ券」は大人3500円(休日4千円)、4歳~小学生の子ども1750円(同2千円)。5エリアに加え、「サツキとメイの家」など五つの建物を楽しめる「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」は大人7300円(同7800円)、子ども3650円(同3900円)。いずれも来年3月入場分を1月10日午後2時~販売する。 ジブリの大倉庫を除く4エリアを観覧できる「ジブリパークさんぽ券」は1週間前からの直前販売で、大人1500円(同2千円)、子ども750円(同1千円)。 「魔女の谷」には、ジブリ作品にちなんだ動物などを装飾した有料の「メリーゴーランド」など、遊具も整備される。 来年3月6日と10日には、全5エリアに入場できる一般向けの内覧会を開催する。計1万1千人を募集し、11月29日から12月7日まで、オンラインチケット販売サービス「Boo―Wooチケット」で受け付ける。(三宅梨紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル