福岡県警は14日、早稲田大学3年で相撲部所属の園田陽司容疑者(20)=東京都西東京市東伏見3丁目=を大麻取締法違反(譲受未遂)の疑いで逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。 県警薬物銃器対策課によると、園田容疑者は7月中旬ごろ、友人の会社員広渡翔馬容疑者(21)=福岡県福津市西福間3丁目、同法違反容疑(所持)で逮捕=に「大麻を送ってくれないか」と電話で依頼。大麻を含む植物片1・568グラムを隠匿した郵便物1個を用意させ、大麻を譲り受けようとした疑い。 県警は同日、園田容疑者が暮らす同大の寮などを家宅捜索した。同大の広報担当者は朝日新聞の取材に「驚くと同時に、大変戸惑っている。事実関係を早急に確認し、事実であれば、厳正に処分する方針」とコメントした。(松本江里加) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
平和記念資料館に「風景印ポストがあれば…」 あります、ひっそりと
広島市の平和記念資料館東館の1階に、高さ30センチほどの長方形の箱がある。情報コーナーの隅にひっそりと置かれ、足を止める来館者はいない。銀色に輝くこの箱は一体――。 「ポストカードを受けとった世界の人々に、ヒロシマの思いを伝えてもらいたい」。資料館の滝川卓男館長が期待を込めるその箱は、「ピース・ポスト」と名付けられている。 2006年に設置され、「ピース・メール」として同年8月6日から郵便サービスを開始した。ただはがきを投函(とうかん)できるだけでなく、風景印(消印)を押してもらえることが、サービスの目玉だ。 日本郵便によると、印は1985年から使用されていたもので、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑や広島城、もみじがあしらわれている。「特に子どもたちに当館を見学した感想や平和に対する思いをポストカードに書き記し、家族や友人に発信してもらう」。2006年8月のプレスリリースでは、そううたわれている。 07年10月の朝日新聞の記事によると、サービス開始から約1年で1千通あまりが投函された。だが、近年は利用が少なくなっているという。 切手の需要減り…「知る人ぞ知る」に 理由の一つは昨年3月、平和… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛されて11年、「色々な形があっていい」 涅槃像は黄金の薬師如来
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死亡劇団員への「いじめ・ハラスメント認められず」 宝塚歌劇団会見
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の劇団員の女性(25)が9月末に死亡した問題で、外部の弁護士による調査チームの調査報告書がまとまり、歌劇団は14日、宝塚市内で記者会見を開いた。報告書は、「(女性に)強い心理的負荷がかかっていたことは否定できない」と指摘。木場健之(こばけんし)理事長は「報告書にはいじめやハラスメントは認められなかったと記載されている」としつつ、「大切なご家族を守れなかった」と女性の遺族に謝罪し、辞任を表明した。 報告書は、週刊誌で報道された、上級生がヘアアイロンを女性の額に当ててやけどを負わせたことについて「(故意だとは)確認できなかった」と指摘。また、劇団員へのヒアリングで上級生から女性に対して「うそつき野郎」「やる気がない」といった発言があったとの指摘もあったが、「いずれも伝聞であり、認定できない」と判断した。 その上で、「長時間にわたる活動に、上級生からの指導が重なり、(女性の)心理的負荷となった可能性は否定できない」と指摘。劇団側は「安全配慮義務を十分に果たせていなかった」と認めた。 劇団員の女性は9月30日朝、宝塚市の自宅マンションの敷地内で倒れて亡くなっているところを発見された。兵庫県警は自殺の可能性が高いとみている。 歌劇団は10月7日、木場理事長が記者会見を開き、外部の弁護士らでつくる調査チームを立ち上げたと発表。調査チームは女性が亡くなるに至った背景について、女性が所属した宙(そら)組の関係者を中心に聞き取り調査を進めてきた。 一方、女性の遺族の代理人弁護士は11月10日に記者会見し、死亡の原因について、月250時間を超える時間外労働といった長時間労働や、複数の上級生(先輩劇団員)による暴言などのパワーハラスメントがあったと指摘。歌劇団と運営する阪急電鉄に対し、事実に基づく謝罪と適切な補償を求めていた。 遺族側弁護士によると、女性は入団7年目で、新人公演の出演者のまとめ役を担っていた。同期生は女性を含めて8人いたが、退団などで2人に減り、新人公演に向けた稽古や下級生の指導など過重な業務を課されていたとしている。 さらに遺族側弁護士によると、パワハラについてはLINE(ライン)の記録などから確認し、2021年8月に上級生から「前髪を巻いてあげる」と言われてヘアアイロンを額に当てられ、やけどを負ったとしている。亡くなる直前には別の複数の上級生から頻繁に呼び出され、「下級生の失敗は、全てあんたのせいや」などの暴言を受けたとしている。 ■調査報告書の骨子… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
巨大IT企業への監視強化を 公取委が弁護士増員、昨年の2.5倍に
公正取引委員会で働く弁護士が急増している。巨大IT企業への実態調査の強化を目的に採用を強化したためで、実務経験のある弁護士は25人と、昨年の2・5倍にあたる。来春にはさらに増員し、監視態勢を強める。 今年採用した弁護士は3年前に新設された「デジタル市場企画調査室」などで、巨大ITが優越的な地位を利用して公正な競争を妨げていないかどうかの調査などをしている。世界的に巨大ITへの監視強化が進む中、デジタル分野で実務経験があったり、海外の判例に詳しかったりする弁護士が取引事例の調査やデータ分析にあたり、新たな規制の立案などに携わっている。 任期は原則2年で5年まで延長できる。30~40代が多く、係長級や課長補佐級として処遇されている。 公取委の調査に対し、IT企… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鶏の欲求満たす鶏舎とは 世界で広がるケージ飼育の規制、日本は?
現場へ! 鶏たちの「福祉」はいま② 日本では1人あたり年間339個もの鶏卵を消費しています(2022年、国際鶏卵委員会調べ)。メキシコに次いで世界で2番目の卵消費大国です。それなのに、私たちは鶏のことをどれだけわかっているでしょう。そもそも鶏とはどんな動物なのか――。もっとよく知るために、東海大学阿蘇くまもと臨空キャンパス(熊本県益城町)へ向かいました。 今年4月に完成したばかりの実習農場で、鶏の生態に詳しい伊藤秀一・農学部教授(51)が出迎えてくれた。鶏の祖先種は東南アジアに生息する赤色野鶏(せきしょくやけい)だ。その習性について、伊藤さんはこう説明する。 「人間の生活とジャングルの中間くらいの場所で暮らし、オス1羽とメス4、5羽でハーレム(群れ)を形成する動物です。日中は地上で過ごし、脚とクチバシで地面をほじくり返す動作を続け、種子や虫などのエサを探す。羽についた汚れや寄生虫を落とすため、砂浴びを好む。夜は木の上で眠る。そして春先を中心に、メスは年間10個程度の卵を産む。鶏は、そうした形質を受け継いでいます」 ケージ飼育の継続「難しくなるかも」 ただ鶏は、人の手で家畜とし… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビキニ被曝事件や第五福竜丸描く演劇 17日から東京など各地で
米国の水爆実験で漁船が被曝(ひばく)した「ビキニ事件」から来年で70年。事件の歴史をさまざまな視点から描く演劇「わが友、第五福竜丸」が17日から東京など各地で上演される。劇団「燐光群(りんこうぐん)」主宰で、劇作家・演出家の坂手洋二さん(61)が2年以上かけて準備した。 1954年3月1日に米国が太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で、静岡県焼津港のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝した。事件は広島や長崎をはじめ、全国で原水爆禁止運動が起きるきっかけとなった。 その後、船は保存運動により廃棄を免れ、76年から東京・夢の島の都立第五福竜丸展示館で展示されている。水爆実験の周辺海域には延べ約1千隻の日本漁船が操業していたといい、高知の元漁船員らが国に補償を求めるなどの訴訟が東京と高知の地裁で今も続く。 演劇は展示館や漁師町などを… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ホッケの父さん、北の海で子育て真っ最中 卵見守る姿「がんばれよ」
居酒屋の定番としておなじみの食用魚「ホッケ」が、北海道東部の沿岸で繁殖シーズンを迎えている。 ホッケのメスは、岩のすき間にびっしりと卵を産み付ける。卵の直径は2・5ミリ前後。孵化(ふか)を間近に控えた卵の内部には、銀色に輝く赤ちゃんの目玉が透けて見える。 卵を守るのは、オスの役目だ。卵を狙ってカレイなどの魚が近づくと、猛ダッシュして追い払う。 11月上旬、知床半島にある羅臼町沖の水深11メートルの岩場では、卵の表面にオスが口をつけてスパスパと動かす独特な行動を繰り返していた。そうすることで、酸素を多く含んだ新鮮な海水を卵に行き渡らせる。 命をつなぐための懸命な作業に、知床ダイビング企画の関勝則代表(69)は「がんばれよ、と声をかけてやりたくなる」と話す。 この海域での繁殖シーズンは10~11月。オスは卵がかえるまで、ずっと見守り続ける。(山本智之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋田のクマ捕獲、100頭が確実に 想定以上で一転、狩猟自粛求める
環境省の速報値(10月末現在)では、クマによる人身被害は全国で180人に上る。うち死者は5人で、岩手県2人、北海道、富山県、長野県が各1人。 秋田県内の負傷者は69人(13日夕現在)で、過去最多の3倍を超える異常事態となっている。県は積極的な駆除を促すため、狩猟者への慰労金支給や猟銃用弾丸の購入費補助を決めた。 県は11月からの狩猟期に合わせ、捕獲上限を過去最多の96頭から更に引き上げて100頭まで認めることを決めた。ところが想定以上に狩猟が進み、猟期中に100頭に達することが確実視されるとして、県は10日、一転して猟友会などに狩猟の自粛を求めた。(阿部浩明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「FUJIWARA」藤本敏史さんを書類送検 接触事故を不申告容疑
東京都渋谷区で10月、乗用車を運転中に別の車と接触し、警察官らに報告せずにその場を離れたとして、警視庁は14日、お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史さん(52)を道路交通法違反(事故不申告)の疑いで東京地検に書類送検した。 渋谷署によると、藤本さんは10月4日正午ごろ、乗用車で渋谷区桜丘町の交差点に入った際、別の車と接触し、それを報告しなかったという。事故を受け、所属する吉本興業は「当面の間、芸能活動を自粛する」と発表していた。(増山祐史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル