名古屋市教育委員会の職員が、中学生の保護者からいじめの調査に関する相談の電話を受けた際、保護者を呼び捨てにする不適切な対応を行っていた。電話は保留になっておらず、職員の会話が保護者に聞こえたという。市教委は発言を認め、保護者に謝罪した。 市教委によると、今月1日、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定して対応していた中学生の保護者から電話があり、応対した職員が「お待ちください」と告げ、近くにいた別の職員に報告。するとその職員が「○○(氏名)か」と保護者を呼び捨てにしたという。本来の担当者は会議中だったといい、職員2人は「じゃあ出ないほうがいいと思う」「担当がいないと言っておいて」などと話し、保護者に担当者の不在を告げたという。 電話は保留になっておらず、こうした職員の会話は保護者に聞こえていた。市教委は同日、保護者に対面で謝罪したという。 朝日新聞の取材に保護者は「クレーマーのような扱いをされた。反省も感じられず、いじめ問題に真剣に取り組んでいるとは思えない」と話している。 市教委は「担当の者がきちんと対応したほうがいい、という意味だった」と釈明し、「呼び捨てはあってはならないこと。適切ではない言葉遣いで不快な思いをさせてしまったことは申し訳ない」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ダメなやつ」学生にハラスメント発言 熊本大准教授を停職処分
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愛知県警がビッグモーター2店舗を家宅捜索 街路樹損壊の疑い
各地にある中古車販売大手ビッグモーターの店舗前の街路樹が枯れた問題で、愛知県警は10日、器物損壊の疑いで名古屋中川店(名古屋市中川区)と西尾店(西尾市)に家宅捜索に入った。押収した資料を分析して、従業員や本社の関与の有無などについて調べる。 小雨が降るなか、名古屋中川店には午前10時すぎ、捜査員十数人が入った。店舗前の枯れた街路樹や切り株の写真を撮るなどした。 この問題では、名古屋市は名古屋中川店を含めた市内4店舗で、県も西尾店前で除草剤の成分を検出し、県警に被害届を提出。県と名古屋市は同社に街路樹の原状回復などの費用を請求したことを明らかにしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中日の聖地、ラーメン「竜」閉店へ 忘れられない「10・8」の一杯
プロ野球・中日ファンらの「聖地」とも呼ばれたラーメン店が22日に閉店する。ナゴヤ球場(名古屋市中川区)のそばにある「ラーメン専科 竜」。中日選手やファンをはじめ、相手チームや報道陣など、野球を愛する多くの人の胃袋を満たし、長年愛されてきたが、「引退」を決めた。 「竜」は1982年7月に開店。店主の吉田和雄さん(81)は当時40歳で、脱サラし、自宅マンションの1階にあるテナントを借りて妻の貴美子さん(77)と新たな道へ踏み出した。 商社マンだったとき、名古屋に移り住んだ和雄さん。海外赴任を断った後の転勤だったといい、「名古屋で何年か過ごしたあと、将来のことを考えていたとき、ラーメン屋をやろうってパッと思いついた」。 料理の経験はなく、貴美子さんは「まさかラーメン屋とは思わなかった。でも、本人の決意が固かった。やると言った以上、他人を雇ってやるわけにもいかないし、私も一緒に始めました」と話す。 最終戦前、中日監督が食べたのは… 強く印象に残っているのは、史上初めて同率首位同士が最終戦で決着をつけることになった1994年の「10・8決戦」だ。 セ・リーグ優勝をかけ、中日… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
情報がなだれ打ってくる アルゴリズムに違和感 山田ルイ53世さん
「ルネッサーンス!」のギャグで知られるお笑いコンビ「髭(ひげ)男爵」の山田ルイ53世さんは、情報番組のコメンテーターも務め、日ごろからニュースに接している。雑誌での連載が「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞するなど、物書きでもある山田さんに、ニュース報道について思うことを聞いた。 内外の暗いニュースにうんざりすることも ――先ほど、情報番組の生放送を終えたばかりとか。 はい。今日の話題はイスラエルとガザの紛争、マイナンバーカード保険証、減税、スーダン情勢などでした。事前に取り上げる項目が分かる場合、結構しっかり調べて臨みます。そのうえで、自分の知識は付け焼き刃ですので、あくまで芸人という一職業人の立場で話すよう心がけています。 ――どんなニュースをどうやって見ていますか。 移動の時間などを使い、スマホでニュースを見るのが主でしょうか。先日、ガザをめぐる情勢について、国連安保理は法的拘束力のある即時停戦を決議できませんでした。「人道的」という見地でも一致できなかったのは残念でしたね。 インボイスも気になるところです。私自身、給与明細の書き方も変わって、消費税が可視化された。その一点だけでも、改めて「負担感」は増した気がします。そういう戦争や景気、それにコロナ禍など内外の暗いニュースにうんざりする部分はありますよ。 ――暗いニュースに疲れませんか。 うんざりしますが、それには背景があると思います。現代人はスマホやタブレットばかりを見るようになって、検索し過ぎです。昔は辞書を見たり、図書館に行ったりするぐらいでしたが、今は簡単に検索ができ過ぎて、目や耳から入る情報が膨大になって、しんどくなっていると思います。 うんざりするのは、戦争や犯罪とかの暗いニュースばかりではありません。大谷翔平さんと藤井聡太さんのニュースをやり過ぎている。これを見過ぎているのも、非常にいけません。 ――というと? 彼ら本人だけでなく、メディ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被害を広げたのは「40年間の不作為」 宗教学者が問う政治の責任
文部科学省は10月13日、宗教法人法に基づいて、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令を東京地裁に請求しました。信教の自由との関係でどう考えたらよいのか、手続きは適正だったのか。「統一教会」(中公新書)の著書のある宗教学者の櫻井義秀・北海道大学教授に聞きました。 ◇ ――昨年10月24日、宗教研究者有志の名前で「旧統一教会に対する宗務行政の適切な対応を要望する声明」を発表されました。適正手続きの注意喚起でしたが、その観点から今回の解散命令請求をどう評価されていますか。 「適切だったと思っています。文科省は質問権を計7回行使し、旧統一教会側からの回答を得て、調査も行った。170人を超える被害者から個別の経緯や被害状況を聞き取り、裁判資料も民事の方を中心に内容を吟味したということです」 「盛山正仁文科相が記者会見で指摘していたように、被害が甚大であり、被害救済が求められている。旧統一教会の行為は、著しく公共の福祉を害しているし、宗教団体の目的を著しく逸脱している。宗教法人法に基づく行政処分要件もクリアされていて、解散請求が出されたことに問題はないと思っています」 宗教界の反応には「失望」 ――宗教界から賛否様々な意見が出されました。「自民党などとの癒着による根本的な問題が全く明らかにされていない」「国家権力による宗教介入」などとする見方もありましたが、どう受け止められましたか。 「一言で言えば、失望してい… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
友禅染の下絵支える「青花紙」 洗い流せば消えるけど、技は消さない
友禅染の下絵を描く際に絵の具として使う「青花紙(あおばながみ)」。滋賀県草津市の特産品だ。大正時代に約500軒あった生産農家は、化学染料が普及した影響で数えるほどになった。有志による保存会のメンバーが、地域の宝を受け継ごうと活動している。(八百板一平) 青花紙は、ツユクサ科のアオバナの汁を和紙に塗って乾燥させたもの。小さく切って水に浸すと、青い色素が染み出る。筆に含ませ、絵の具として使う。 洗い流せば色が落ちるため、友禅染や絞り染めの下絵を描くのに用いられてきた。 アオバナの花が咲くのは夏。青花紙作りの季節でもある。 8月初旬、滋賀県草津市青地町で、アオバナの花摘みが行われていた。地元有志でつくる「草津青花紙製造技術保存会」のメンバーが、数センチほどの青い花びらを次々に摘み、かごに収めていく。 「一つ一つ、花を見ながら、摘むのが大事です」と、会長を務める中村雅幸さん(68)。指先は花の汁で青くなっている。 花は早朝に咲き、昼ごろには… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トイレに乳児の遺体流した疑い、母逮捕 「何か知らなかった」と否認
自ら出産した乳児の遺体をトイレに流して遺棄したとして、愛知県警は10日、ボリビア国籍で愛知県小牧市村中の自称派遣社員、スアレス・セキモト・ケニア容疑者(34)を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表した。逮捕は9日。「それが何か知らなかった」と容疑を否認しているという。 小牧署によると、スアレス・セキモト容疑者は10月31日午前10時半ごろ、自身が出産した乳児の遺体をトイレットペーパーで包み、自宅のトイレに流した疑いがある。 今月8日に、スアレス・セキモト容疑者が通院していた小牧市内の病院から「『おなかが痛いので踏ん張ったら子どもと胎盤が出てきた。そのままトイレに流した』と患者が言っている」と署に通報があった。署員が容疑者宅を捜索したところ、トイレの配管設備から乳児の遺体が発見されたという。 署によると、乳児は推定22週程度の女児で、身長は約32センチ。目立った外傷はなかった。署は遺体を司法解剖し、死因を調べる方針。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和牛の肉質、AIで予測します 「業界アップデート」に挑む技術とは
黒毛和牛の子牛の血液から将来の脂肪交雑(サシ)の状態などの肉質をAI(人工知能)で予測する――。近畿大学生物理工学部の松本和也教授(畜産学)らの研究グループがそんな技術を開発した。子牛の段階で将来の予測ができることで、肉質の向上、安定生産につなげることができるという。この技術を「AIビーフ」と名付け、大学発スタートアップ企業としてサービス開始を目指している。 畜産業界では、「肉質は出荷してみないと分からない」ということが悩み。研究グループは、この課題の解決に挑んできた。 牛への負担も少ない 松本教授によると、黒毛和牛… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「秘密保持契約」求め、秘匿性高いアプリ使う ソフトバンク巨額詐欺
山口啓太 福冨旅史2023年11月10日 5時00分 ソフトバンクの事業への投資とうそをついて12億円を詐取したとして同社元統括部長ら3人が逮捕された事件で、元統括部長らが被害にあった会社経営者の男性側に、事業に関する「秘密保持契約」を結ぶよう要求していたことが捜査関係者への取材でわかった。 連絡には秘匿性の高い通信アプリを使うようにも求めており、警視庁は事件の発覚を免れようとしたとみている。 逮捕されたのはソフトバンク元統括部長の清水亮(47)、同社元課長の枡田健吾(42)、元アパレル会社代表で風俗店従業員の森田真伍(41)の3容疑者。 捜査2課によると、3人は共謀し、ソフトバンクの事業への投資名目で2022年1~3月、30代男性から7回にわたり、計12億円を清水容疑者が代表のITコンサル会社の口座に振り込ませて詐取した疑いがある。 捜査関係者によると、2021年12月~22年8月、東京都港区にあるソフトバンク本社の会議室で、架空の事業の「説明会」が複数回開かれた。参加者は計20人以上で、いずれも森田容疑者らが勧誘。清水容疑者が自身で作った資料をもとに説明し、部下の枡田容疑者がサポートしたという。 清水容疑者は、22年1月の説明会に参加した会社経営者の男性に、書類を示して「秘密保持契約」を要求し、結んでいた。「事業は極めて機密性が高い」と主張し、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」でのやりとりも求めたという。 事件では詐取金12億円のうち10億円以上が、最終的に森田容疑者が管理する口座に送金されていたことも判明した。警視庁は森田容疑者が事件を主導したとみて調べる。(山口啓太、福冨旅史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル