旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、「Kis-My-Ft2」の結成時の元メンバーで、被害を告白した飯田恭平さん(35)が9日、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして神奈川県警に被害届を出した。 飯田さんは13歳のころから5年間にわたって、ジャニー氏から多数回、性被害を受けたという。性加害を告発した9月以降、ネット上で「今さら出てきて金目当てだろう」といった内容が書き込まれたり、職場の情報をさらされたりした。「性被害が理由ではなく子どもができたから事務所をやめた」などといった事実と異なる投稿もあったという。 飯田さんは「声をあげた被害者に対しての誹謗中傷はあってはならないこと。気軽に誹謗中傷やデマを投稿することが罪にあたるという認識をもってもらうきっかけになれば」と話す。今後、刑事告訴についても検討するという。 被害を告白した人たちへの誹謗中傷をめぐっては、喜多川氏からの被害を訴える元ジャニーズJr.らでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の代表の平本淳也さんが神奈川県警に刑事告訴し、同会の発起人の一人で元Jr.の二本樹顕理(あきまさ)さんが大阪府警に被害届を出している。(島崎周) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ムラマツフルート」借りたまま詐取容疑 男逮捕、転売1千万円超か
有名メーカーのフルートを転売目的でレンタル業者から借り、そのままだまし取ったとして、警視庁は会社員の男(37)=東京都大田区=を詐欺容疑で逮捕し、9日発表した。「借金返済や生活費のため売却した」と容疑を認めているという。 蒲田署によると、男は6月上旬、東京都新宿区のフルート専門店から、転売目的でフルート2点(時価合計60万円相当)をレンタルし、だまし取った疑いがある。 フルートはそれぞれ国内有名メーカーが製造した「ミヤザワフルート」と「ムラマツフルート」で、男は借りた数日後までに転売し、計約30万円を得ていたという。 男は別の楽器店からもトランペットやホルン、クラリネット、サックスなど十数点をレンタル後に転売していたという。時価総額は計1千万円超とみている。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
軽乗用車の不正名義、自治体の指摘後も申請受理 検査協会、44台分
帰国したベトナム人の住民票が悪用され、軽乗用車が不正に名義変更された事件に絡み、愛知県津島市が「国外への転出届が出ている人名義の変更の届け出が受理されている」と軽自動車検査協会側に伝えていたことがわかった。同市幹部が朝日新聞の取材に明らかにした。だがその後も状況は変わらず、申請が受理され続けたという。 捜査関係者によると、問題となった名義人はベトナム人女性。女性の帰国後に届け出された車は44台に上るといい、県警は協会側の対応の甘さが不正の背景にあったとみて調べている。 軽乗用車を巡っては、自動車税は名義人が住む市町村が徴収し、名義変更は「軽自動車検査協会」(本部・東京都新宿区)の各事務所や支所が請け負う。市町村は同協会側から名義変更の情報を受け、これをもとに年に1度納税通知書を送付している。 津島市税務課によると、7~8月に同協会愛知主管事務所(名古屋市)から提供された名義変更の情報を精査したところ、国外への転出届が出ている元住民のものが含まれていることがわかった。同課職員が協会側のコールセンターに電話し、職員であることを伝えた上で事情を説明。「届け出を止められないか」と問い合わせた。 だが、協会側から「書類に不備がなければ受理する」と説明され、その後もこの名義人の届け出が受理され続けたという。 担当者「情報提供を受けた事実は確認できず」 捜査関係者によると、名義人の女性がベトナムに帰国したのは6月。その後、計44台分について女性名義で変更届が提出されたことを県警は把握している。 同協会愛知主管事務所の担当者は朝日新聞の取材に「(津島市から)そういった情報提供を受けた事実は確認できなかった」と回答。変更届と添付の住民票やそのコピーの内容に不備がないかを確認できれば受理する運用だといい、一般論として「自治体から情報提供があったとしても、届け出を拒否できる形になっていない」と説明した。 一方、同市は来年4月に納税通知書を送付する際、この女性名義のものは徴収できないとして対象から外す方針という。 この事件では、帰国したベトナム人男性の名義で軽乗用車1台分の名義を不正に変更したとして、ベトナム国籍の男(31)が電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕された。この男性名義で29台、今回の女性名義で44台、別のベトナム人男性名義で7台と計80台分の名義がいずれもそれぞれが帰国後に不正に変更されたことがわかっている。(国方萌乃、奈良美里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「頂き女子」マニュアルで詐欺、共犯男に有罪判決 「計画的で巧妙」
「頂き女子りりちゃん」を巡る詐欺事件に関連して、詐欺罪に問われた元ホスト岡島弘樹被告(26)に対し、名古屋地裁は9日、懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。岩田澄江裁判官は「犯行は計画的で巧妙だ」と述べた。 この事件ではSNSで「頂き女子りりちゃん」と称し、経済的に困っているなどとうそをついて男性から金をだまし取る方法をマニュアルにして販売したなどとして渡辺真衣被告(25)が起訴されている。岡島被告は、このマニュアルを購入して実践したとして詐欺罪に問われた大学生家田美空被告(21)の共犯として起訴されていた。 判決によると、岡島被告らは4月6~10日、名古屋市内で、家田被告がインターネットで知り合った男性(当時63)に「スカウトマンに借金をして、返済を迫られている」とうそをついて、170万円をだまし取った。 判決は、岡島被告が家田被告のうそに登場するスカウトマンとして現場に居合わせたことを「犯行で必要不可欠な役割を果たした」と認定。その上で岡島被告が家田被告から詐取金の一部を受け取っており、「報酬目当てで加担し、動機に酌むべき点はない」と断じた。ただ、被害者と示談したことなどを踏まえ、執行猶予が相当だとした。(渡辺杏果) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
登山道に親子連れのクマ、男性襲われ軽傷 自力で下山し病院に 群馬
8日午後1時ごろ、群馬県安中市松井田町北野牧の稲村山の登山道で、埼玉県川越市の契約社員の男性(58)がクマに襲われて顔や手に軽傷を負った。男性は自力で登山口近くの駐車場まで歩き、車で病院に駆け込んだという。 安中署によると、稲村山に紅葉狩りに訪れた男性が1人で下山中、前から親グマが走ってきて、男性の唇付近や左手首をひっかいたという。そばに子グマもいたという。 富岡市原では8日午後2時40分ごろ、有害鳥獣駆除に訪れた男性(93)ら2人が、わなにかかっていたイノシシにかまれるなどして、けがをした。駆けつけた富岡署の男性署員(39)も腕に軽傷。署によると、わなが外れた可能性があるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
auPAYポイント1.7億円詐取容疑で6人逮捕 16万回架空取引
福冨旅史2023年11月9日 14時06分 スマートフォン用の決済サービス「auPAY」で架空取引を繰り返し、約1億7千万円分のポイントをだまし取ったとして、警視庁は会社役員の南元貴(げんき)容疑者(37)=東京都墨田区=ら30~40歳の男女6人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕し、9日に発表した。6人は容疑を認めているという。 犯罪収益対策課によると、6人は共謀して2020年3月~22年10月ごろ、南容疑者が代表の古物販売会社から、「auPAY」のポイントで商品を購入したなどという虚偽の情報を、ポイントを運営するKDDIのサーバーに送り、約1億7千万円のポイントをだまし取った疑いがある。 6人は、①クレジットカードを使って複数のアカウントにポイントをチャージ②ポイントで古物販売会社から商品を購入したとする架空取引③KDDIからポイント付与を受ける、という流れを繰り返したという。 auPAYの利用者は決済金額の0・5%がポイントとして付与され、5・5%などに増えるキャンペーンもある。auPAYの加盟店は、決済ごとに2・6%の手数料を負担する必要があるが、コロナ禍などで無料になるキャンペーンもあった。同課は、6人がこうした期間を狙って約16万7千回(決済金額約276億円)の架空取引を繰り返したとみている。 「ポイ活」仲間募集と称して 南容疑者は、ポイントを集める「ポイ活」の仲間募集と称し、SNSで他の容疑者らを集めていたという。同課は南容疑者以外の5人の自宅からスマートフォン計約250台を押収。計数千のauPAYアカウントを使っていた可能性があるとみている。 同課は、南容疑者がSNSで募った数十人とともに、他に数百億円の架空取引を繰り返し、auPAYなどのポイントをだまし取っていたとみて調べている。(福冨旅史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
履歴書の空白、低い自己評価 就労に不登校の影 支えてくれたのは…
23歳の頃だった。 関西地方の実家にいた男性(30)は、アルバイトをしようと履歴書を書き始めてがくぜんとした。 学歴欄を埋めようとして、手が止まった。 小3から不登校になり、中高と続いた。 4浪してようやく受かった私立大学は、1年経たずに中退した。 不登校で周囲とのつきあい方がわからないまま、新しい集団に所属するたびになじめずに苦しんできた。 アルバイトの採用担当者が履歴書を見たら「また辞めるんじゃないか」と思い、書類ではじかれてしまうのではないか。 「不登校の『ハンディ』は一生続くんだ」。重い気持ちになった。 不登校になったきっかけは教員の暴力だった。 演じた「お調子者」 突然のほおの痛み 小1の秋ごろ、父の転勤で関東から関西に引っ越した。初めての転校。クラスの雰囲気はがらりと変わった。 周囲との壁を崩すために「お調子者」になることにした。授業中でも、何かあるとふざけて声を上げた。 小3の秋、担任の教員がクラスの騒がしさに声を荒らげた。 「先生が一番うるさいでーす」。からかうように言うと、ほおに痛みが走った。教員から平手でたたかれたのだ。 同級生の前で受けた突然の暴力。強いショックを受けた。教員はその後謝罪したが、腫れ物に触るような扱いになった。居心地が悪く、次第に登校できなくなった。 環境を変えようと、母の発案で遠方に引っ越した。だが、転校先で新たな人間関係をつくれるような精神状態ではなく、やはり登校はできなかった。 関西へ戻ることになり、中学へ。親を悲しませたくなくて、決死の覚悟で登校した。だが、入学直後に同級生から金を要求され、再び行けなくなった。 不登校による進学・就労への影響を考える連載の後編。男性はなんとか入った大学もすぐ中退してしまいます。社会に放り出されて感じた就労への不安とは。 部屋でゲーム、ネット 「消えてしまいたい」 部屋でゲームやインターネッ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
偽サイト判別に生成AI活用 ネット口座の不正送金急増で警察庁検討
インターネットバンキングの利用者の預金が、他の口座に不正に送金される被害が急増している。金融機関の偽サイトに誘導してIDなどの情報を抜き取る「フィッシング」の手口が目立ち、警察庁は生成AIを使って偽サイトを見分ける検討に入った。 9日に有識者検討会の初会合を開き、今後の導入をめざす。 警察庁によると、ネットバンキングの不正送金被害は、今年上半期(1~6月)で昨年1年間の2倍となる2322件になった。 偽サイトの情報は全国の警察から警察庁に寄せられる。警察庁職員がそれらのサイトを実際に目で確認し、偽物かどうかを検討。偽サイトと判断すれば、ウイルス対策ソフトの業者らに情報を提供している。警察庁への情報は今年の上半期で約31万件になり、人の目による確認に手間と時間を要しているという。 チャットGPTなどの生成AIを使い、偽サイトか判別する研究は、民間のNTTセキュリティ(東京)といった企業で進む。警察庁は民間技術を活用し、偽サイト判別の効率化を図る考えだ。 また警察庁は、不正送金が実行される際に、金融機関側が犯人側による名義の変更を検知して送金を事前に阻止する仕組みの導入も検討する。 有識者検討会は金融機関やEC事業者、サイバーセキュリティーに詳しい大学教授らで構成。今年度中に報告をまとめる。(板倉大地) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
悪臭ご注意、洗濯物にびっしりカメムシ 油、洗剤…有効な撃退策とは
秋空が広がる週末の午後。洗濯物を取り込もうとベランダに出ると、背後にブーンと羽音が聞こえた。どこからか飛んできた体長1・5センチほどの焦げ茶色の虫がハンガーにとまり、細い触角を動かしている。 「あ、カメムシだ」。周囲を見渡すと1匹や2匹ではない。コンクリートの壁や雨樋(あまどい)、窓や網戸、物干し竿(ざお)――。衣類やタオルにも張り付いていて、ざっと数十匹はいる。「やばい」。洗濯物を上下左右に激しく振って払い落とし、急いで部屋に取り込んだ。 今年はカメムシが全国的に大… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横浜のリフォーム会社、3400万円脱税容疑 代表「深く反省」
売り上げの一部を除外する手口で約3400万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、横浜市旭区のリフォーム会社「ピップフォーム総業」と橋本幸弘代表(46)を法人税法違反の疑いで横浜地検に告発したことがわかった。 関係者によると、同社は主に戸建て住宅のリフォーム工事を手がけているが、工事代金のうち現金売り上げの一部を除外するなどして、2021年10月期までの4年間に約1億4900万円の所得を隠し、約3400万円を脱税した疑いがある。得た金は橋本代表が個人的な投資に充てていたとみられる。 同社は査察を受けた後の今年5月、「リ・ラクティブ」(横浜市瀬谷区)から社名を変え、所在地を移転した。橋本代表は取材に対し、修正申告を済ませたとし、「深く反省している。二度とこのようなことがないようにしたい」と話した。(花野雄太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル