ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者である故ジャニー喜多川氏の未成年者への性加害問題をめぐり、被害を訴えている「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の発起人で元ジャニーズJr.の二本樹顕理(あきまさ)さん(40)が3日、ネット上などで誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、大阪府警に被害届を出した。 二本樹さんによると、喜多川氏の性加害を告発した5月から、ネット上で「売名」「金目当て」「タレントとして優遇されたのだから今さら文句言うな」「タレントになりそこない」などの投稿が繰り返され、なかには「道を歩くときには気をつけろ」といった脅迫めいた内容もあったという。 「精神的に苦しかったし、日常生活が怖くなったこともあった」と二本樹さん。「被害の証言だけでもつらいのに、誹謗中傷を受けると二重苦になる。このままでは声をあげたい人も声をあげづらくなってしまう」 今後、発信者が特定できれば刑事告訴する方針という。 被害を告白した人たちへの誹謗中傷をめぐっては、当事者の会の代表の平本淳也さん(57)も10月、神奈川県警に刑事告訴している。(編集委員・大久保真紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゆうちゃみ、ゆいちゃみ姉妹が東大阪PR大使に 語ったアピール作戦
大阪府東大阪市の情報を日本中に発信してもらおうと、市は3日、市出身でモデル兼タレントとして活躍する「ゆうちゃみ」(21)と「ゆいちゃみ」(18)姉妹を、東大阪魅力PR大使に任命した。 ゆうちゃみさんはまわりの人に、地元についてこんな風に語って、自分のポジションを優位にしているという。「ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、みんなが知らんうちに東大阪のネジなどが支えてる。日本がなりたってんのは、東大阪の町工場のおかげやで」 PR大使になっての抱負を、ゆうちゃみさんは言った。「姉妹で、日本で一番東大阪を有名にします」。ゆいちゃみさんは、うなずいて「イエーイ」。 テレビなどで東大阪のことを言いまくり、PR大使として、生まれて初めて「ガチ」で持つことになった名刺を配りまくるという。そして、東大阪のポーズをつくってテレビで披露する、とか。 「ものづくりの街、東大阪が日本を支えていることをアピールします。そして、平和で安全な街にしたい」とゆうちゃみさんは話していた。(編集委員・中島隆) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
踏切内に妻が倒れ、助けた夫が列車にはねられ死亡 神戸電鉄有馬口駅
3日午前10時35分ごろ、神戸市北区有野町唐櫃(からと)の神戸電鉄三田線有馬口駅の駅構内の踏切で、新開地駅発三田行きの準急列車(4両編成)に、神戸市西区の男性(84)がはねられ、その場で死亡が確認された。妻(78)も軽傷を負った。 有馬署によると、夫妻が列車から下車し、駅構内の踏切を待っていたところ、妻が体調不調で踏切内に倒れた。夫が線路側に身を乗り出して妻の腕を引っ張り上げ、線路の外に救出したが、直後に夫が列車と接触したという。駅の防犯カメラに様子が映っていた。 停車中の列車の運転手が非常停止ボタンを押したが間に合わなかったという。 神戸電鉄によると、道場南口―谷上間で約4時間にわたり運転を見合わせた。(宮島昌英) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
つけ麺ブームの火付け役 浅草開化楼の「カラス」が生み出す新しい麺
東京都台東区にある製麺所「浅草開化楼(かいかろう)」の一日は、午前5時に始まる。40坪ほどの作業場に20人以上がひしめき、小麦粉3~5トン分の麺を作る。 1950年創業。粉が舞い、ほのかに甘い香りが漂う町工場に、不死鳥カラスさん(53)がやって来たのは22年前だ。 高校卒業後、プロレスラー大仁田厚さんのマネジャーを約10年務め、不調の時代も支えた。自らもリングに立った。 負け続きで、リングネームは「負死鳥カラス」。そんな矢先の2001年、実家の町中華の取引先だった開化楼でアルバイトを始めた。 単調な工場の作業は大の苦手だった。でも、配達先の店主にはかわいがられた。つけ麺にこだわる店主が漏らしたのが「さぬきうどんみたいなコシの麺がほしい」。 当時の開化楼はつけ麺専用の麺を作っていなかった。気持ちに応えたい。「誰もやってないことをやんねえと」 仕事の合間に麺を食べ歩いては、小さなミキサーで複数の小麦粉を混ぜ、味を確かめること数カ月。「これだ」という麺を届けた。「できるじゃねえか」とほめてくれた。 ほどなく店主は病気で亡くなった。しかし、この麺が、東京・大崎で開店したばかりのつけ麺屋「六厘舎」で使われ、大人気になる。 原価を抑えるため、添加物を使わず、小麦粉2種類とかん水だけで作ったオリジナルの「チーメン」を、06年に開発。雑味がなく、小麦の甘みを感じる麺はつけ麺屋「つけめんTETSU」で有名になった。 つけ麺ブームの火付け役とも呼ばれるようになった開化楼と「カラス」。全国の店から多様な麺の注文が舞い込んだ。 全国に広まった「傾奇者」 種類や銘柄が様々な小麦粉をどう組みあわせるのか。配合を試行錯誤するなかで、また「誰もやってないこと」に挑んだ。 製粉業界最大手の日清製粉に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱気球から見えた絶景、同じ空の下には 空中散歩で記者は考えた
昇ったばかりの朝日が、朝もやに包まれた佐賀平野を照らす。その中、次々と色とりどりの熱気球が空に浮かんでいく。幻想的な光景に息をのんだ。 2日、記者の私(42)は開催中の佐賀インターナショナルバルーンフェスタで気球への体験搭乗をさせてもらった。 乗せてもらったのは、競技などのプログラムに出場する熱気球とは別の「オフィシャルバルーン」の一つ。午前6時半前、人が乗るバスケットにバーナーを設置するところから準備が始まり、地面にぺしゃんこの状態で広げられた球皮の中に空気が送られていく。 だんだん膨らむ気球を見て… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「経営を楽にし利益を上げる」 DXを進める老舗食堂が成長する理由
ポストコロナの時代、地方企業はどうすれば生き残れるのか。人工知能(AI)を用いた来客予測などDX導入の先駆者で、本業の老舗食堂の枠を超えた経営の多角化で成長を続ける三重県伊勢市の「EBILAB」(エビラボ)。代表取締役CEOの小田島春樹さん(38)に聞いた。 ――コロナ禍が一段落して、地方の企業の経営環境は変わりましたか 個人のお店、とくに飲食店はコロナ禍前に比べ、客数はトントンかちょっと少ないぐらい、というところが多い。その状況の中、コロナ下で受けた融資の返済が始まり、倒産する企業も増えている。原材料の高騰、人件費の上昇が続き、経営環境はさらに厳しくなっている。日本全体で人口が減り、経済規模が縮んでいく中で、地方はとくに大きな影響を受けるだろう。 ――「ゑびや」グループは成… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋→福岡に押しかけ、ストーカー容疑で男逮捕 県警同士が連携
元交際相手(17)の自宅に押しかけたとして、福岡県警豊前署は3日、名古屋中区の自称会社員の男(28)をストーカー規制法違反の疑いで逮捕し、発表した。 男は「間違いありません」と容疑を認めているという。 署によると、男は10月29日、福岡県豊前市に住む女子高校生(17)に「聞いていることに答えろや」「ちゃんと見ろや」といったメッセージを24回送り、11月2日午後10時ごろには女子高校生の自宅に押しかけた疑いがある。 別れ話をめぐってトラブルになっていたという。 容疑者逮捕は、異なる県警のスムーズな連携によるものだった。 今月1日、男の知人が愛知県… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ディズニーの特別パレードが館山で 市の人口上回る人出予想に警戒
千葉県館山市で12日、県誕生150周年を記念したイベント「館山チアアップ・県誕生150周年記念パレード」が開催され、東京ディズニーリゾート(TDR)のスペシャルパレードも行われる。人口約4万5千人を上回る5万5千人の人出が予想され、市は当日を前に対応に追われている。 TDRを運営するオリエンタルランドは今年、開園40周年を記念するスペシャルパレードを全国10カ所で開催すると発表。県内では4月に浦安市で実施し、今月は12日に館山市、23日に千葉市で開催する。 館山市のイベントは12日午後0時半から同1時45分まで、同市北条の鏡ケ浦通り(館山駅西口交差点付近~八幡海岸交差点付近)の約900メートルで実施。スペシャルパレードは同1時15分から、地元中高生のチアダンス、吹奏楽などの後に予定されている。 市のイベントでは、夏の花火大会に多くの観客が集まる。ただ花火は市内の各所でも見ることができるため観客は分散するが、パレードは見物できるのが沿道に限られ、観客は集中する。 そこで、市は人の流れをスムーズにするため歩行者のコースを通行用と観覧用に分け、市と県の約200人の職員に加えて警備会社にも依頼するなどして警備態勢を強化した。 一方、同市は房総半島南端に位置し、当日は遠方からも車で多くの人が来ることが想定される。花火大会では、約300台が収容できる北条海岸の無料駐車場に駐車できるが、今回のイベントでは観覧席を設置するため利用できない。臨時駐車場でカバーすることも難しいため、市はそもそも駐車場を用意しないことを決断。館山駅から海岸までの一帯を車両通行止めにして車を締め出すことにした。 イベントに合わせ、JR東日本は車両数を倍にするなどした館山行き11便、帰り10便の臨時列車を増便する。JR東は「これだけの臨時列車を出すのは極めて珍しい」と話す。市は「車ではなくJRで来てほしい」と呼びかけている。 10月22日にスペシャルパレードがあった愛知県岩倉市は人口約4万8千人と館山市と同規模。そこに4万人が集まった。ただ岩倉市は名古屋市に近く、館山市とは交通事情も異なる。さらに岩倉市は混乱を避けるために観客を事前申込制にした。 館山市はこうした前例を視察しながら対策を練った。担当者は「会場は天候が良ければ東京湾越しに富士山も望めるロケーションで、市始まって以来の人出が想定される。2001年の明石市の花火大会の事故のようなことがあってはならない。万全を期して取り組む」としている。(堤恭太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ディズニーリゾート内のモノレール3月値上げへ 260円→300円
東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)内の各施設を結ぶモノレール「ディズニーリゾートライン」が2日、平均12・4%の運賃値上げを国土交通省関東運輸局に申請した。運営する舞浜リゾートライン(同市)が同日発表した。 値上げは電気代や人件費の増加、駅舎改修などの設備投資に伴うもの。認可された場合、来年3月から運賃改定される。東京ディズニーランド・シーの両園を周回する同路線の運賃は一律で260円から300円に、1カ月の通勤定期は7850円から9千円、通学定期は4720円から5400円に改定される予定だという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自衛隊からにじみ出る保身の論理 識者「ハラスメント対策に魂ない」
海上自衛隊で女性が、先輩の男性自衛官からのセクハラや、被害を訴えた後の組織の対応を苦にし、退職した。なぜ自衛隊でハラスメントが絶えないのか。内部統制や不正対策に詳しい八田進二・青山学院大名誉教授(内部統制論)に聞いた。 ――自衛隊のハラスメントの問題がまた露見しました。どう見ますか。 「昨年来、陸上自衛隊での性加害問題を反省し、組織を挙げてハラスメント対策に取り組んでいたはずのタイミングにもかかわらず、現場では今回のようなことが起きていた。無論あってはならないことだが、防衛省のホームページ(HP)を見ると、ハラスメントに関するルールや決めごとは、それなりに整備はされているように見える。では何がまずいのか」 「組織の内部統制やコンプライアンス(法令や社会規範の順守)を考える際に使う『整備・運用』という概念で考えるとわかりやすい。ルールや仕組みといった形は『整備』されているが、そこに魂が入って機能させるという『運用』の部分ができていないのだろう」 「保身の論理が働いた可能性がある」 ――ルールや対策が組織に浸透していないということですか。 「そういうことだと思う。旧… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル