常陽銀行(本店・水戸市)は2日、40代の女性行員が、客が預金などを引き出したように装い、現金約5400万円を着服していたと発表した。県警境署に被害届を出すとともに、1日付でこの行員を懲戒解雇処分とした。 広報室によると、境支店で預金や資産運用の業務にあたっていた元行員は、昨年7月~今年10月ごろ、計11回にわたって自身が担当する客5人が自分の預金などを引き出したように装い、預金記録などを改ざん。計5398万円を着服していた。生活費や借入金の返済に充てていたという。 内部手続きに不審な点が判明したため、銀行が10月13日に元行員へのヒアリングと内部調査を開始。改ざんされた預金記録などはすでに正しく復元したといい、客に金銭的被害は生じていないという。元行員からはこれまでに500万円の返金があったが、残りの約4900万円は、銀行が損失を補塡(ほてん)したという。 常陽銀行との取引で不審な点があった場合の問い合わせは、お客さま窓口(0120・060・131)で対応する。(宮廻潤子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「免許を取ったことない」71歳、自転車の小3をはねた疑いで逮捕
自転車に乗った小学3年の男児(8)を車ではねたとして、神奈川県警座間署は1日、座間市の71歳(職業調査中)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。容疑者は「免許を取ったことがない」と話しており、署は容疑を無免許過失運転致傷に切り替えて調べるという。 逮捕容疑は、1日午後3時45分ごろ、自宅近くで乗用車を運転中、自転車の男児をはね、軽傷を負わせたというもの。署によると、容疑者は正面から来た自転車をよけきれず、正面衝突したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
狩猟免許、抽選で受験者絞ったのに追加試験 北海道、方法に試行錯誤
北海道は2日、狩猟免許試験を受けるために行った抽選の落選者に対し、追加試験を実施すると決めた。ヒグマやエゾシカなど野生動物とのあつれきが増し、ハンターの確保が課題となる中、道は人材確保に向けた試験方法を模索している。 道は今年度から、狩猟免許試験を受けるために、抽選を伴う事前申請制を導入。当選者が試験を受ける形にしたが、前期と後期をあわせた今年度は222人が抽選にはずれた。 落選した札幌市の会社員女性(24)は大学時代、京都府でも応募したが抽選にはずれていた。「いつになったら試験を受けられるのだろう」と肩を落とす。 道は20~22年度まで電話… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめ訴えたのに不登校扱い? 過去最多の重大事態、早期対応に課題
2022年度の文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校調査」では、いじめの被害者が心身に重大な傷を負う「重大事態」は前年度から3割以上増え、923件で過去最多だった。そのうち約4割の事案では、重大な被害を把握する前にいじめと認知していなかった。いじめの早期発見・早期対応が依然として大きな課題となっている。 重大事態は13年施行の「いじめ防止対策推進法」で規定された。①生命、心身、財産に重大な被害が生じた疑いがある場合と、②被害者が長期欠席を余儀なくされている疑いがある場合に認定される。22年度は①は448件、②は617件だった(重複して認定される事案もある)。①の被害内容の分類では、「精神」が247件で最も多く、「身体」86件、「生命」76件、「金品等」39件と続いた。 国はいじめの深刻化を防ぐためには早期発見・早期対応が重要だとして、教育現場に積極的な認知を呼びかけてきた。認知件数は増え続け、22年度は68万1948件(前年度比10・8%増)で過去最高となった。 一方、重大事態も増え、22年度は923件で前年度から30・7%も増えた。このうち、重大な被害を把握する前にいじめと認知していなかったのは357件で38・7%(前年度43・9%)を占めた。357件のうち151件では、いじめに該当しうるトラブルなどの情報がありながら、いじめとして認知していなかった。文科省は「学校としてのいじめの認知や組織的な対応に課題がある」としている。 いじめの早期発見・早期対応がうまくいかず、心身に深い傷を残す例は後を絶たない。国は学校などによる重大事態調査の目的を「全容解明と同種事案の再発防止」と位置づけるが、調査結果から学校側が十分に教訓を得ているか、保護者が疑問視するケースもある。 「17日早くいじめ認知したことになっている」 千葉市に住む50代女性の長… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子どもに背中押されて退職 セクハラ被害をいまも受けている自衛官へ
【動画】「セクハラを訴えた私に起きたこと」#4 自衛隊でセクハラを訴えた女性が、意に反する形で加害男性と面会をさせられた際の音声記録を入手しました。加害者を励ますような上司の言葉。密室のやりとりからハラスメント問題が相次ぐ自衛隊の実態に迫ります。 記事の後半では、面談で実際にやりとりした音声を公開しています。 ◇ 西日本の地方の街で海上自衛官として働いていた20代の女性は、職場でセクハラ被害を訴えた後に突然、加害者と面会させられた。会いたくないと伝えていたのに、上司である所属部署のナンバー2(1等海佐)から、避けては通れないと言われた。 2022年の年末に起きたそのできごとの直後、女性は心を病んだ。 うつ病と診断され、仕事を休み、昼間からベッドに横になる日が続いた。 それでも、うつ病や、仕事を休んでいることを幼い子どもには説明しなかった。不安がらせたくなかった。 子どもが言葉をかけてきたのは発症から約1カ月が過ぎた今年1月だった。 「ママ死ぬの?」 心臓が止まりそうになった。 「死なないよ。どうして?」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「頂き女子りりちゃん」初公判 茶髪に眼鏡姿 20歳のあの日から…
渡辺杏果 国方萌乃2023年11月2日 19時56分 「頂き女子りりちゃん」の名前でSNSで活動し、男性から金銭をだまし取る方法を指南したとして、詐欺幇助(ほうじょ)の罪に問われた住所不定、無職渡辺真衣被告(25)の初公判が2日、名古屋地裁であった。渡辺被告は「(間違い)ないです」と起訴内容を認めた。 渡辺被告は胸元までの茶髪に眼鏡をかけ、上下黒っぽい色のスウェット姿で出廷。罪状認否で証言台に立つ直前、歯を見せながら口を手で隠すしぐさを見せた。 検察側は冒頭陳述で、渡辺被告が20歳のころからホストに多額の金をつぎ込み、支払いに困った際に勤務先の風俗店の客に援助を求めて成功したと指摘。これを機に経済的に困っているなどとうそをついて詐欺を繰り返すようになったと犯行に至る経緯を説明した。その後「頂き女子」「りりちゃん」を名乗り、詐欺の方法を詳細に記したマニュアルの販売をSNS上で開始したという。 渡辺被告は昨年6月、このマニュアルを名古屋市中区の大学生の女(21)=詐欺罪で公判中=に販売。女が男性2人から現金計1065万円をだまし取る行為を手助けしたとされる。 検察はこの日、渡辺被告がマニュアル販売後の今年2月、SNSの通話機能で女と会話し、「相手が求めているものを与えてあげる」などと助言したことも明らかにした。女からは「今月1千万プレーヤーになれたよ」と詐欺が成功したとの報告があり、マニュアルや相談のお陰だと感謝されたという。 検察は渡辺被告の供述調書の内容も紹介。マニュアルの売上高はこれまでに約1993万円、「頂いた額」は約3億円にのぼるという。 渡辺被告は今年4~8月、茨城県の50代男性に「借金を返済すれば同居できる」などとうそを言い、計約3800万円をだまし取ったとして詐欺罪でも起訴されており、12月6日の次回期日で審理される。(渡辺杏果、国方萌乃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
毎日新聞が記事取り消し 「パワハラで要望書送付」実は記者が手渡し
毎日新聞社は2日、10月13日付朝刊山口版の「宇部市長に『再調査を』 消防署パワハラ問題 職員が要望書」の記事について、要望書は送付されていなかったとして記事を取り消した。2日付山口版におわび記事を掲載し、「記者が要望書を入手し、市側に手渡していた」などと説明した。 記事では、宇部・山陽小野田消防組合(管理者=宇部市長)での若手署員へのパワハラ問題について、組合の職員有志が市長あてに「第三者を交えた再調査を求める要望書を送付した」と報じていた。組合は事実と異なるとする抗議文を公表。記者が組合に「再調査のお願い」を持参したのはどのような立場からか、などとただしていた。 毎日新聞西部本社代表室は「不適切な取材や記事により、関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをおわびします。今後、再発防止に努めます」とコメントした。(青瀬健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
朝日大ラグビー部の大麻事件、元部員に猶予付き判決 岐阜地裁
大麻を購入しようとしたとして、大麻取締法違反の罪に問われた元朝日大学ラグビー部員の被告の男(20)=退学処分=の判決公判が2日、岐阜地裁であった。平手一男裁判官は懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。 判決などによると、被告は7月11日ごろ、知人から大麻草約30グラムを12万円で譲り受けようと、大阪府内から岐阜県瑞穂市の朝日大ラグビー部の寮へ送らせたが、部の監督が気づいて警察に届け出て発覚した。判決は「大麻を買い求めて知人らと吸うなどしていた中、比較的多い量の大麻草を買い求めようとしており、刑事責任は軽視できない」と指摘。一方で、被告が薬物離脱に向けて取り組み、反省していることなどを考慮して執行猶予付きの判決とした。 朝日大の調査では、被告を含む当時の部員5人が「大麻を複数回吸ったことがある」と話し、このうち3人は「大麻を仕入れて売っていた」と明かしたという。大学は10月23日付で、被告ら3人を退学、残る2人を停学3カ月の処分にした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道の山中で遺体発見、ヒグマに襲われたか 近くにヒグマの死骸も
野田一郎2023年11月2日 20時30分 津軽海峡に面する北海道福島町の大千軒(だいせんげん)岳(標高1072メートル)の6合目付近で2日、登山者とみられる遺体が見つかった。損傷が激しいことから、道警などは登山者が10月29日ごろに1人で入山した後、ヒグマに襲われた可能性があるとみている。近くにはヒグマの死骸があった。現場周辺では同31日に消防隊員3人がヒグマに襲われ、ナイフを刺すなどして撃退しており、同じヒグマの可能性もある。 登山中にヒグマに襲われた死亡事故と認定されれば、半世紀以上前の1970年以来の惨事となる。 松前署などによると、遺体が見つかったのは中腹の「千軒銀座」(標高480メートル)と呼ばれる地点から、急傾斜を上った「休み台」の手前で、登山道から外れていた。性別は明らかになっていない。 登山口の駐車場には乗用車が止まったままになっており、運転してきたとみられる北海道函館市の20代男性と連絡が取れないことから、1日から関係機関が捜索していた。男性は友人に「10月29日に山に登る」と連絡していた。遺体の近くにあったリュックの中から男性の運転免許証が見つかったという。 遺体から数十メートル離れた場所ではヒグマが死んでいた。近くでは同31日午前10時ごろ、休暇を利用して登山をしていた消防隊員3人がヒグマに襲われた。隊員の1人が持っていたナイフでヒグマののど元を刺すなどして撃退していた。同じヒグマの可能性がある。 町などは1日から登山口のゲートを閉めており、来季まで入山禁止にする方針。 北海道ヒグマ対策室によると、ヒグマに襲われた登山者が死亡する事故は、1970年7月に十勝地方の中札内(なかさつない)村で18~20歳の男性3人が犠牲になったのを最後に起きていない。その後49年間、登山中の事故は起きていなかったが、2019年夏に同村で登山者が軽傷を負う事故が2件起きていた。 北海道ヒグマ対策室は、ヒグマの生息地で登山をする場合、①1人で行動しない②鈴などの音を鳴らして人間の存在をヒグマに知らせる③撃退スプレーを携行する――ことを呼びかけている。担当者は「基本的な対策をとっても事故は完全にはなくならないが、安全性はより高くなる」としている。(野田一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「エンヤ!」唐津くんち、宵曳山で開幕 旧城下町に響く掛け声
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