東孝司2023年11月2日 15時11分 徳島県佐那河内村の村立佐那河内保育所(園児50人)で、今年5月に不適切保育が3件発覚した問題で、村からの依頼で調査していた弁護士らが、虐待を含む30件の不適切保育を確認したとする報告書をまとめた。退職者を含む20~40代の女性保育士5人が関わっていたという。村は内容を精査し、該当する保育士を処分する方針。 村が1日夜、保護者説明会を開き、報告書の内容を明らかにした。岩城福治村長は記者会見で「極めて深刻で、大変重く受け止めている。職員一丸となって園児の心のケアや信頼回復に努める」と謝罪した。 報告書によると、虐待と認定したのは15件。叱る際に背中やお尻などをたたいた▽泣いて嫌がるのを無理やり食べさせた▽口から吐き出したものを食べさせた▽昼寝の時間なのに昼寝をするのを禁止した▽感染症の症状を示している園児の鼻水を複数の園児の体につけたり、キスをさせたり、くしゃみを浴びさせたりした▽冬、ぬれた衣服の状態で散策させた、といった事実が確認されたという。 保育に関係ないホラームービーの視聴も このほか「園児の排便が床に落ちてもティッシュで拭くのみで消毒をしなかった」「保育活動とは無関係なホラームービーを見せて怖がらせた」「ここはあんたのくるところちゃうよ、などと園児に言った」などの不適切な行為を15件確認したとしている。 被害を受けた園児は少なくとも9人とした。うち8人は、女性保育士5人が受け持った2021年度の1歳児クラス、22年度の2歳児クラスだったという。 保育所では5月、「こぼした牛乳を飲ませた」などの不適切保育3件が確認されたとして、30代の女性保育士2人が処分を受けた。村ではその後、徳島弁護士会の安田稔男弁護士と徳島文理大短期大学部の船本孝子准教授(乳幼児保育)に調査を依頼。7月から3カ月間かけて、21~23年度に保育所に通っていた園児22人と保護者延べ31人、職員・元職員計24人から聞き取りをした。 調査した弁護士らは報告書で、不適切保育が相次いだ原因として「『児童中心』の保育観の不足」「職員の意見交換の欠如」「保護者との関係が希薄」などと指摘した。(東孝司) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
準備遅れの大阪万博、西村経産相「こんなもんですよという評価を…」
2025年開催の大阪・関西万博をめぐり、西村康稔経済産業相は2日の記者会見で、遅れが指摘されている準備について「遅れているわけでもないし、早いわけでもないという評価、こんなもんですよという評価をいただいている」と述べ、見通しに自信をみせた。 西村氏はこの日、会場建設費について、当初の1・9倍となる2350億円への増額案を受け入れると表明。見通しの甘さを問われた際、「少し(海外)パビリオンの遅れなども指摘されているが、BIE(博覧会国際事務局)の(ケルケンツェス)事務局長の発言の通り、遅れているわけでもないし、早いわけでもないという評価、こんなもんですよという評価をいただいている」と発言。そのうえで、「『行ってよかった』『やってよかった』と言ってもらえる万博にすることが私たちの責任だ」と話した。 BIEは1928年に発足した国際機関で、BIEの承認のもとで万博は開催される。ケルケンツェス氏は9月の来日時に西村氏らと会談した際、「万博は何もことが起こらない『沈黙の期間』がしばらく続く」と激励していた。 このほか、西村氏は会見で、会場建設費の増額について「やむを得ない」と繰り返し強調したうえで、「これまで以上に管理をしっかりやっていくとことで、国民にも理解をいただけるよう取り組んでいきたい。何より、すばらしい万博にするということが一番だ」と訴えた。(相原亮) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Fumio Kishida veut 107 milliards d'euros pour soutenir l'économie japonaise – Le Figaro
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警察に威嚇射撃か 薬莢2つ発見 郵便局立てこもりで逮捕の男 埼玉
埼玉県蕨(わらび)市の蕨郵便局で10月31日に起きた人質立てこもり事件で、人質強要処罰法違反の疑いで逮捕された無職鈴木常雄容疑者(86)=同県戸田市新曽=が現場に駆けつけた警察官に威嚇(いかく)射撃をしていたことが捜査関係者への取材でわかった。 県警は、局内から空の薬莢(やっきょう)二つと自動式拳銃とみられるものを押収しており、拳銃を2回発射したとみて、弾が当たった場所の特定などを進めている。 捜査関係者によると、局内での2回の発射のうち1回は、通報で駆けつけた警察官を見て撃ったものだった。警官を銃撃する目的ではなく、威嚇のためとみられるという。警察車両のタイヤが一つパンクする被害が確認されており、県警は関連を調べている。 また、郵便局から約1・5キロ離れた戸田中央総合病院(戸田市)で同日に起きた発砲事件の現場でも、空の薬莢二つが見つかったという。事件では、病院の外から銃撃され、1階の診察室の窓が割れ、40代の男性医師と60代の男性患者がけがを負った。 鈴木容疑者はこの事件への関与も認めている。過去にこの病院を受診し、診察をめぐりトラブルになったことがあったという。ただ、負傷した医師は、鈴木容疑者の担当ではなかったという。県警は病院に恨みを持っていたとみて調べる。 2日午前、県警は鈴木容疑者を人質強要処罰法違反と建造物侵入の疑いでさいたま地検に送検した。 送検容疑は10月31日、営業中の蕨郵便局に侵入し、拳銃のようなものを使い、20代と30代の女性職員を人質に取り、駆けつけた警察官に、特定の人物への面会などを要求したというもの。午後2時15分ごろから現場で立てこもりを続け、警察官に取り押さえられたのは、約8時間後だった。 捜査関係者によると、鈴木容疑者は昨年10月中旬、戸田市でバイクを運転中、蕨郵便局の配達用バイクとぶつかる事故を起こした。この際に物損事故として処理されたことに不満を持っていたとみられ、約8時間に及んだ立てこもりの最中に、この事故を担当した警察官や郵便局長を呼ぶように警察官に求めたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ほら、あなたの横にも「プチ孤独」 元アイドルが自分を取り戻すまで
大木亜希子さんの小説「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(祥伝社文庫)が映画化され、11月3日から全国で公開される。自分の幸せを他人と見比べてしまいがちな一人のアラサー(30代前後)女性の観点から、華やかな東京に暮らし、SNS全盛の時代に生きるがゆえの「プチ孤独」を描く。羨望(せんぼう)とこだわりにとらわれていた主人公の心がほぐれ、「本来の自分」を取り戻すまでの印象的な物語だ。 人生の大先輩世代と、まさかのシェアハウス生活 物語は、元アイドルの「安希子」と、人生の大先輩にあたる56歳の会社員「ササポン」との一見奇妙なシェアハウス生活を軸に展開する。アイドルをやめて会社員となった後も、芸能人時代の習慣や思考を引きずり、SNSで目にする友人・知人の華やかな生活に心を乱される安希子。負けじと自らも「見栄え」にこだわった生活を送るが、仕事も恋愛も順調にはいかず、収入も心細い状態が続く日々。精神的に追い詰められていく安希子を心配した友人から「あなたには話し相手が必要だ」と勧められたのが、都内の一戸建てに暮らす「ササポン」宅での間借り生活だった――。 2012年までアイドルグループ「SDN48」に身を置き、同グループ解散後はウェブメディアで記者として働き始めた大木さん自身の「ほぼ実体験」という作品世界だ。原作小説は大きな反響を呼び、漫画化(全3巻)もされている。 安希子役は、俳優で、アイドルグループ「乃木坂46」元メンバーでもある深川麻衣さん、ササポン役は多くの映画やドラマで活躍するベテランの井浦新さんが演じる。気鋭の穐山茉由監督がメガホンをとった。 仕事、恋愛、結婚…価値観は多様化したけれど 仕事、恋愛、結婚。価値観が多様化し、かつて社会を覆っていた固定観念が解けつつあることを大木さんは歓迎する。だが、安希子がそうだったように、「『幸せ』を他人と比べてしまう心の動きは誰にでもある」と大木さんはいう。他人の発信する「幸せ」が嫌でも目に入ってくるSNS時代には、SNS時代特有の生きづらさと孤立感がある、と大木さんは考える。大木さんはそれを「プチ孤独」と呼ぶ。 ときに、気の置けない友人のしゃべりのようにも、俗世を超越した仏僧の箴言(しん・げん)のようにも響くササポンの言葉。映画の中で安希子は、そんなササポンとの日常会話を通じてプチ孤独を癒やし、「本当に生きたい人生」と向き合っていく。 アラサー世代の女性へ「救い」のメッセージを送りたいという思いを出発点に著されたという原作小説だが、映画版をみた大木さんは「同時代を生きる全ての方々に届けたいと思える作品になった」と感激の面持ちで感想を語った。 安希子役を演じる深川さんも「私自身もアイドルグループに身を置き、日々の競争の中で自分と周りを見比べていた経験があるからこそ、安希子の心情は胸に迫るものがある」と語り、「人は人の言葉によって変われる、救われるというメッセージを表現できていたらうれしい」と話した。 上映館や上映期間などは映画の公式サイト(https://tsundoru-movie.jp/)で。(阪本輝昭) 映画のあらすじ 元アイドルの安希子(深川麻… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福井駅前の恐竜像を蹴り壊した疑い 高校生を書類送検 容疑認める
JR福井駅東口の福井市観光交流センターの恐竜モニュメントの一部が壊された事件で、福井県警福井署が1日、同市の男子高校生(16)を器物損壊の疑いで、書類送検したことが分かった。容疑を認めているという。 捜査関係者などによると、男子高校生は10月18日午後4時45分ごろ、同センター屋上のベンチに設置された「フクイラプトル」の像を蹴って、脚の指を折って壊した疑いがある。 事件後、市の委託先の管理業者が被害届を出していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京メトロ副都心線「北参道」からすぐ「日本初?飲み放題」に世界初
東京メトロ副都心線・北参道駅を出て、明治通りを背に歩き始めた。一軒家や2階建てのアパートもあり、最初の印象は住宅街だった。同じ渋谷区でも高層ビルが並ぶ渋谷駅周辺とは異なる雰囲気がある。 同じ明治神宮(東京都渋谷区)の参道でありながら、「表参道」に比べると、いくぶん目立たない。渋谷からも原宿からも徒歩圏内にありながら、落ち着いたたたずまいの街を訪ねました。 国立能楽堂や将棋会館といった有名施設もあるが、大通りから一本入った場所にあり、周囲の住宅街とも調和している。 東京メトロによると、2008年にできた北参道駅の1日の平均乗降人数はメトロ130駅中120位の約2万人(22年度)。12位の表参道(約15万4千人)の1割程度だ。 5分ほど歩くと「日本初?ミルク飲み放題」と書かれた看板に目がとまった。10月で8周年を迎えたソフトクリーム専門店「レティエ」。居酒屋の飲み放題はなじみがあるが、牛乳とは珍しい。 店長青木ひろ美さん(33)は「2年ほど前からやっていて1人で3リットル飲んだ人もいますよ」。ソフトクリームと一緒に、70分500円の飲み放題をさっそく注文してみた。 牛乳の瓶は次々と空に 7種の味を試しながら 「どうぞ」とカウンターから… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知県警の白バイ隊員2人、息を合わせて選手先導へ 全日本大学駅伝
米田怜央2023年11月2日 7時00分 【動画】全日本大学駅伝で先導役を担う愛知県警の白バイ隊員の訓練風景=米田怜央撮影 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)が11月5日に開かれる。名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間、計106・8キロの行程のうち愛知県内のコースは、愛知県警第1交通機動隊の白バイ隊員2人が先導役を担う。 先導役を強く希望していたという中根駿介さん(32)と杉本聡太朗さん(32)。ともに経験豊富で、中根さんが中央分離帯側、杉本さんが歩道側を走る。 幼少期から白バイ隊員に憧れていたという中根さんは「隊員の誇りを持って、やり遂げたい」。交差点からの車の飛び出しなどに警戒しつつ、選手との距離を約20メートルに保って先導する。「ミラーを見て選手との距離を測りながら警戒にあたるのは大変」と話す。 一方、杉本さんは、同僚が先導役を務める姿をテレビで見て志願した。中根さんのバイクの速度に合わせ、沿道からの急な飛び出しに注意を払う。ブレーキランプで選手の気が散らないよう、アクセルの加減で速度を調整するなど気を配る。「先導役をやりたいという思いで仕事に励んできた。選ばれたからには、精いっぱいやりたい」 2人は普段、交通違反を取り締まる。数々の悲惨な事故現場を目にしてきた経験から、取り締まり以外にもドライバーへの積極的な声かけを心がける。違反者には、過去の死亡事故について話をすることで、安全運転の大切さを呼びかけてきた。 「選手がたすきをつなぐように、三重県警にたすきをつなぐのが私たちの任務」と杉本さん。選手と観客の安全を守る大役を前に2人は気を引き締める。(米田怜央) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
憧れの自衛隊、セクハラが日常だった 子どもには笑顔作って精神科へ
【動画】「セクハラを訴えた私に起きたこと」#3 自衛隊でセクハラを訴えた女性が、意に反する形で加害男性と面会をさせられた際の音声記録を入手しました。加害者を励ますような上司の言葉。密室のやりとりからハラスメント問題が相次ぐ自衛隊の実態に迫ります。 記事の後半では、面談で実際にやりとりした音声を公開しています。 ◇ 海上自衛官として西日本の地方の街で働いていた20代の女性は、職場でセクハラ被害を訴えた後に突然、上司から加害者との面会を迫られた。泣いて拒んだのに――。2022年の年末のできごとだった。 女性は西日本の山と川に囲まれた田舎町で育った。自宅から最寄りの駅まで1時間かかり、やってくる電車は1時間に1本。冬になると雪でしばしば止まった。バスは2時間に1本ほど。山や川が遊び相手だったからか子どものころから運動が得意だった。 2011年3月11日は、まだ社会に出る前だった。テレビに映し出される惨状の中、救援物資を運んだり、救助活動したりする自衛隊員たちの姿にひきつけられた。 将来は自衛官になると決めた。かねて公務員になることを勧めていた両親は「国のために働くなんてすごいね」と喜んでくれた。 入隊し、16年4月に熊本地震が起きた。最大震度7の被災地に派遣され、自衛隊の仮設風呂を使った入浴支援を担当した。 家屋倒壊や断水で、何日も風呂に入れていなかった被災者たちは泣いていた。被災者のひとりから「自分がやっていることに誇りを持ちなさい」と言われたことは、いまも心から離れない。やりがいを感じた。 その後、子どもを授かり、「ママのお仕事、格好いいね」と言ってくれることを励みに働いてきた。 上司「お前がチャラチャラしているから」 それでも、いいことばかりで… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学生が熱狂、バトルえんぴつは今 「最強の一本」作らなかった理由
学校の「アレ」は今(9) バトルえんぴつ 文房具なのか。遊び道具なのか。 鉛筆をさいころのように使って遊ぶ、ゲーム「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)の「バトルえんぴつ」。1990~2000年代に一世を風靡(ふうび)した、この鉛筆は、1人の社員の「計算」によって生み出された。鉛筆であり、ゲームでもある。そんなモノの行方は? ドラクエのバトルえんぴつ(バトエン)は六角形の鉛筆。それぞれの面に「全員に10のダメージ」などの指示が書かれている。交代で手持ちの鉛筆を転がしていき、与えられたポイントを守り切る勝負だ。 ゲーム会社の「エニックス」(現スクウェア・エニックス、東京)がバトエンを発売したのは1993年。ドラクエ人気にあやかり、ペンケースや下敷き、ノートなどと一緒に「文房具シリーズ」として売り出した。 突然のヒット、きっかけは はじめは売れなかった。 当時、鉛筆そのものが低迷期を迎えていた。通商産業省(現・経済産業省)の雑貨統計年報によると、90年代の生産量はピーク時の半分以下にまで落ちていた。 小中学生のころ、学校でよく使っていた「アレ」。まだあるのかな。今はどうなっているのかな。20~40代の記者たちが、懐かしみながら探ってみると…教育や社会の変化が見えてきました。 だが、状況は一転する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル