奈良県桜井市は26日、市のごみ処理施設の一部を私的に占有していたとして、環境部業務課の40代の男性職員2人を停職2カ月の処分にしたと発表した。 市人事課によると、2人は今年3~4月ごろから、市グリーンパークの駐車場内の「ピット」に扇風機やマットなどの私物を持ち込み、休憩に使っていた。ピットはかつて収集車のオイル交換や点検を職員がしていたときに使っていた場所で地下にあり、縦2メートル、横4メートルほどの広さという。 今年9月に市へ匿名のメールが届き、調査していた。市は「市財産を機能不全にし、業務時間内に私物を持ち込み、私物化していた」とし、顧問弁護士に相談の上で処分を決めたという。 2人は週数回、収集業務の後や昼休憩の際に利用していたと認め、「専用の休憩室がほしかった」と話しているという。(机美鈴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
西村前経産相を任意聴取 安倍派裏金事件 幹部ら、不記載の関与否定
辞表提出後、取材に応じる西村康稔経済産業相(当時)=2023年12月14日午前9時17分、首相官邸、岩下毅撮影 [PR] 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとされる事件で、東京地検特捜部が29日、新たに同派中枢幹部の西村康稔・前経済産業相から任意で事情聴取したことが、関係者への取材でわかった。 安倍派の中枢幹部は、座長の塩谷立・元文部科学相と、西村氏を含めて「5人衆」とされる松野博一・前官房長官、高木毅・前党国会対策委員長、世耕弘成・前党参院幹事長、萩生田光一・前党政調会長の計6人で、これで全員が聴取を受けたことになる。特捜部は全員の聴取結果を踏まえ、派閥の政治資金収支報告書を作成した会計責任者の職員との共謀の有無を判断する。 関係者によると、安倍派では… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
柿沢議員、秘書2人を休職させて派遣 選挙運動指揮か 選挙違反事件
4月の東京都江東区長選をめぐって公職選挙法違反(買収、有料ネット広告)容疑で逮捕された前法務副大臣で衆院議員の柿沢未途(みと)容疑者(52)が、自身の秘書2人を休職させて、木村弥生・前江東区長(58)=辞職=の陣営に派遣し、選挙運動に専従させていたことが、関係者への取材でわかった。東京地検特捜部は、柿沢議員や秘書が選挙戦を指揮していたとみて調べている。 特捜部は28日、柿沢議員と秘書4人を逮捕した。木村氏を当選させる選挙運動の報酬として、区議や陣営スタッフら14人に計約336万円の買収資金を渡すなどした疑いが持たれている。 「おんぶに抱っこの選挙」 関係者によると、柿沢議員は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日比谷交差点で車が歩道に乗り上げ、3歳と1歳が軽傷 東京・有楽町
29日午後2時50分ごろ、東京都千代田区有楽町1丁目の日比谷交差点付近で、「車が歩道に乗り上げた」と通行人から110番通報があった。警視庁丸の内署によると、歩道にいた男児(3)と女児(1)が軽乗用車の前のバンパーに接触し、軽傷という。車を運転していた50代男性は「運転操作を誤った」などと話しているという。 現場はJR有楽町駅から西に約300メートル。署は、車は直進しようとして誤って歩道に乗り上げたとみている。(谷瞳児) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「柿沢からのお届け物」は選挙買収?政治活動? 曖昧な線引き
「柿沢からのお届け物があります」 今年2月下旬、自民党の東京都江東区議に、柿沢未途(みと)衆院議員=公職選挙法違反容疑で逮捕=の秘書=同=から電話があった。区議は「今は忙しいから対応できない」と言って電話を切った。 その頃、区議会ではこんなうわさが流れていた。「柿沢さんが自民区議にそれなりの金額の現金を配っているらしい」 4月に控える江東区長選で、5選を目指す自民系区長に対し、柿沢議員が支援する元自民衆院議員・木村弥生氏が既に立候補を表明していた。 再び電話 「お届け物」の中身を聞くと… 3月上旬、区議に柿沢議員秘… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野生ザル350匹で「たつ」の文字 「通常の集団にはできない行動」
野生のニホンザル約350匹を観察できる「淡路島モンキーセンター」(兵庫県洲本市)で、来年のえと「たつ」のサル文字が披露された。淡路島のサルは優しい性格の集団として知られ、ほかのサルが近づいても追い払わないため、サル文字ができる。研究者の間では「通常のニホンザルの集団にはできない行動」とされている。 センターによると、12月上旬からほぼ毎日、夕方に練習をしてきた。センターの職員が広場でえさを「たつ」という形に並べると、サルたちが集まって背中を丸めて食べ始め、モコモコとした形のサル文字が完成した。センターのホームページでサル文字ができる過程の動画を公開する予定。 群れではオスの序列1位(リーダー)に、センターが昨年12月上旬に「13代目」に認定した「ビッグ」(推定23)が就任。それから1年がたった。センター長の延原利和さん(69)は「次第にリーダーとしての自覚が出てきた。今ではメスたちがビッグの周りに集まり、多くのサルから信頼されている」と話した。(森直由) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
来季のリーグ加盟申請を辞退 アイスホッケー・北海道ワイルズ
プロアイスホッケーチームの「北海道ワイルズ」(北海道釧路市)は29日、来季のアジアリーグ参戦の条件で、今月末が期限となる新規加入申請を辞退すると発表した。来年以後の加入申請については未定としている。 ワイルズは、「ひがし北海道クレインズ」(釧路市)を離脱した選手らを受け入れて発足したチーム。6月に新規加入を申請したが、当時はクレインズが存続していたことや書類上の不備があり、リーグは申請を受理しなかった。11月末にクレインズの脱退が決定。再提出を準備していたが、チーム関係者によると、リーグ側との協議が不調なため、いったん見送る判断をしたという。 岡本博司社長は取材に対し、「トップリーグ参戦を望むファンには大変申し訳ない。選手が活躍できる場を作れるよう、改めて準備をしたい」と話した。(古源盛一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「お兄ちゃん」と二人三脚のリハビリ 福岡第一エースの復活と栄冠
決戦の前夜、福岡第一のエース、崎浜秀斗(3年)はホテルのベッドで、体のケアを受けた。 トレーナーの西丸太一さん(27)は、試合で崎浜の視線がうつむきがちだったと思い出した。「乗り切っていない」ときの表情だ。 「あと1試合。自分でやりきれ」。西丸さんの言葉に崎浜は答えた。 第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023)は29日、決勝があり、福岡第一が福岡大大濠との「福岡対決」を制し、4年ぶり5度目の優勝を飾った。 「明日は自分でやります」 西丸さんは普段、プロバスケBリーグ2部のライジングゼファー福岡のU15、U18チームを教えている。週末や早朝の時間は、福岡第一の体育館で、選手のリハビリなどを担っている。 平日は朝6時に誰よりも早く体育館に着く。毎日のように選手とLINEで会話を重ね、「ささいな痛みでも教えて欲しい」と繰り返し伝えた。小さな変化を見逃さないためだった。 井手口孝監督は「選手は、お兄ちゃんのように慕っている」と話す。 しかし、西丸さんにとって、崎浜のけがは青天のへきれきだった。 9月下旬、試合中に相手選手… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「弱い」チームの土台となった3年生 バスケ決勝の舞台で見せた意地
「経験の無い、弱いチームから始まった」。福岡大大濠の主将、三輪大和(3年)はそう言う。 第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023)は29日、決勝があり、福岡第一が福岡大大濠との「福岡対決」を制し、4年ぶり5度目の優勝を飾った。 同級生に、身長2メートルの川島悠翔(ゆうと)がいたが、2年の終わりに中退し、米NBAをめざしてオーストラリアの「NBAグローバルアカデミー」に入った。 まったく新しいチームを作るとき、中核を担ったのは、渡辺伶音、湧川裕斗、高田将吾ら2年生だった。自分のガードポジションも、1年生の榎木璃旺が入った。 三輪は3年生の鈴木凰雅や村上騎士郎、岩下愛育、広瀬孝一と、「自分たちが土台として、練習から声を出して引っ張り、試合に出る下級生を支えよう」と誓った。同時に「自分たち3年が試合に出るんだ、という気持ちも失わずにやろう」と励まし合った。 三輪は「川島が抜けて、逆に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
政権と協調した元沖縄知事「沖縄の基地、安全保障は日本全体の問題」
有料記事 聞き手=豊島鉄博 伊藤和行 那覇総局長・渡辺丘2023年12月29日 19時00分 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、国が新たな区域の埋め立てに必要な設計変更を県に代わって承認する「代執行」に踏み切った。1998~2006年の2期8年、自民党政権との間で協調関係を築いた元沖縄県知事の稲嶺恵一氏(90)に、国と沖縄の関係の歴史、あるべき姿を聞いた。 ――裁判所の判決を受け、国が地方自治体の事務を初めて代執行しました。どう見ますか。 弱者(地方)に対するやり方としては、配慮が足りない。政府の方針だけを貫くのはおかしいという考え方はあります。ただ、国は法律で統治されているのだから、法律には従わざるを得ないと思います。 ――稲嶺さんは98年、普天間飛行場の県内移設を拒否した大田昌秀知事を破って知事になりました。県内移設について「軍民共用化」「(固定化を避けるための)15年の使用期限」という条件付きで容認する立場でした。 僕が大事にしてきたのは、常にベターの選択。ギリギリの線を求めることです。本土と県民の思いに挟まれて、問題解決のために、絶対に決裂はしませんでした。 橋本龍太郎さん(首相在任1996~98年)や小渕恵三さん(同98~2000年)らとは、ハートを通わせながら、やることができました。橋本、小渕両内閣は、特に戦争をめぐって沖縄に対する贖罪(しょくざい)意識みたいなものがありました。沖縄を肌で知っていて、本気でやってくれました。沖縄の考えていることで、受け入れられるものはそのまま受け入れたいという気持ちが感じられました。 ――ところが、稲嶺さんがこだわり、閣議決定もされた「使用期限」や「軍民共用」は、小泉内閣の2006年に撤回され、ほごにされてしまいました。回顧録で「挫折」と振り返っています。 あれは寂しかったですね。(… この記事は有料記事です。残り1438文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル