年の瀬の30日、東京・上野のアメ横商店街は正月用の食材を買い求める客らでにぎわった。約400店が軒を連ねる通りには「1万円でカニふたつにイクラもつけるよ!」「どうぞ近くで見ていって!」と店先から客を呼ぶ声が響いた。 アメ横商店街連合会によると、昨年の27~31日の人出は150万人だったが、今年は200万人近くと見込んでいる。 同会の千葉速人副会長(69)は「これだけ人出が戻ってきたのは本当に感謝。外国からの観光客だけでなく、北関東近郊のお客さんにももっと来て買い物を楽しんでいただければうれしいです」と話した。(柴田悠貴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
まだ見ぬ「ミノリ」に抱いた恋心 男は見知らぬ女性に手をかけた
元交際相手への逆恨みから、殺人のぬれぎぬを着せるために犯行に及んだ――。 前橋地裁は11月、そう指摘し、強盗殺人などの罪に問われた被告の女(34)に無期懲役の有罪判決を言い渡した。被告が無罪を訴えた中、地裁が信用したのは、共犯者とされた男(37)の証言だった。 判決や男の証言などから、事件の経過をたどる。 被告は2020年5月ごろ、マッチングアプリで知り合った被害男性と交際を始めた。だが、7月ごろ、被害男性のクレジットカードの不正使用を疑われ、距離を置くことになった。その後、電話やメールで連絡を取ろうとしても一切、応じてもらえなくなった。 同じころ、被告とゲーム仲間だった男のもとに、被害男性に危害を加えることなどを指示しているとみられるSNSのメッセージが届くようになった。被告に頼み、紹介してもらった女性「ミノリ」からだった。男の携帯電話には、次のような受信メッセージが残っていた。 「(男が)処理するってこと」「包丁で刺すって話。」(7月24日) 「用意しておいてほしいものが」「金属バット」「(一応)練炭」「刃物類」(同月25日) 「自殺しなければすぐ消すこと」「(被害男性が)殺したように仕向けて2階でもどこでも転がしておくこと」(同月30日) 被告がSNSで自殺志願の被害女性を誘い出し、その被害女性を男が殺す。そして、その遺体と身分証を被害男性の家に運び、家ごと燃やす――。 そんな計画に、男が加わっていった。被害女性や被害男性とは面識がないのに、なぜ応じたのか。男が理由に挙げたのは、まだ見ぬミノリへの恋心だった。 検察官「どうやってミノリと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
柿沢議員側「人身御供を」 前区長に提案 ネット広告関与隠す工作か
4月の東京都江東区長選をめぐり、前法務副大臣で衆院議員の柿沢未途(みと)容疑者(52)が選挙期間中に違法な有料ネット広告を掲載したなどとして逮捕された事件で、柿沢議員の秘書が木村弥生・前区長(58)=辞職=に対し、広告掲載を判断した人物として無関係の第三者を「人身御供」にする提案をしていたことが、関係者への取材でわかった。 提案を受けた木村氏の側は会見で「支援者が単独で行った」と虚偽説明をした疑いがあり、東京地検特捜部は柿沢議員や木村氏の関与を隠す偽装工作とみて調べている。 「早急にストーリー固めを…」 柿沢議員は28日、公職選挙… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
バトンチームで10代男子選手が指導者から性被害 協会、関係者処分
バトントワリングのチームで、10代の男子選手が指導者の男性から3回にわたって性被害を受けていたことが、日本バトン協会(東京都台東区)への取材でわかった。被害を覚知した協会の前の理事長は「同意の上の事案」などと決めつけ、話し合いで解決するよう促していたという。 このチームの創業者のホームページによると、チームは国内外の大会で複数回、金メダルやグランプリを受賞している。 協会は今年7月に弁護士3人の外部調査委員会を設置し、10月に報告を受けた。調査によると、男子選手は2月から3月にかけて、チームの代表で指導者だった男性の京都市内の自宅で、3回にわたって性被害を受けたという。選手は拒むことができなかったといい、精神的なショックを受け、選手生活を継続できなくなった。指導者の男性はその後、代表を辞任し、海外に渡航して連絡が取れない状態という。 当時の協会の理事長は選手か… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スーツケースから成人男性の遺体 釣りや散歩の人たち目立つ多摩川で
神奈川県警は30日、川崎市川崎区殿町付近の多摩川で、釣り人が見つけたスーツケースから成人男性の遺体を確認した、と発表した。県警は司法解剖して死因などを調べる。 捜査1課によると、29日午後10時10分ごろ、釣り人から「大きめのスーツケースがある」と110番通報があった。30日午前9時45分ごろ、捜査員が中を確認し、遺体を見つけたという。スーツケースはキャスター付きの大きめのサイズ。多摩川の泥が堆積(たいせき)した部分にあったといい、上流から流れてきた可能性もあるとみて捜査している。 発見場所は、京急大師線の大師橋駅から約1キロ離れた多摩川内。川沿いでは釣りやジョギング、犬の散歩をする人が目立つ。 29日にも釣りに来ていたという東京都世田谷区の30代男性は「昨日は約1キロの間に50メートル間隔で釣り人がいた。普段釣りをしている場所で事件が起きるなんて怖い」。近くにいたホームレスの男性は「昨日か一昨日に、警察官がたくさん来ていた。何かあったんだろうと思っていた」と話した。(原晟也、手代木慶) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
多摩川のスーツケースの遺体は46歳男性 殺人・死体遺棄容疑で捜査
川崎市川崎区殿町付近の多摩川で、釣り人が見つけたスーツケースから成人男性の遺体が見つかった事件で、神奈川県警は30日、遺体は住所、職業ともに調査中、原唯之さん(46)と判明した、と発表した。司法解剖の結果、死因は窒息と判明。県警は殺人・死体遺棄事件として捜査を始めた。 県警によると、死後、数日程度と思われ、刺し傷など目立った外傷はなく、手足を折り曲げた状態でスーツケースに入れられていたという。(手代木慶) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「あんみつ発祥」の銀座若松、最終日も客足途絶えず 1894年創業
山口啓太2023年12月30日 20時00分 東京・銀座の甘味処「銀座若松」が30日、130年の歴史に幕を下ろした。 銀座若松は1894(明治27)年、お汁粉屋として創業。1930(昭和5)年に客から「もっと甘いものが食べたい」と要望を受け、店の2代目がみつ豆に自家製のこしあんをのせ、あんみつが誕生したとされる。以降、「あんみつ発祥の店」として広まった。 71年に商業ビル「銀座コアビル」がオープンし、敷地内にあった店もテナントとして、その中に入った。創業以来、場所を変えずに営業を続けてきたが、今回、ビルの再開発に伴い、閉店することとなった。 この日夕方、店の前には食事と土産を目当てに50人ほどが列を作った。店の外観や商品を大勢の人が写真に収めていた。 東京都中央区に住む60代の主婦は40年ほど前、勤めていた会社が店の近くだった。「閉店すると知って、慌てて来た。当時から変わらない味で、懐かしくて、名残惜しい。最後にここで食べられて良かった」と話した。 東京都小金井市の自営業、水上治さん(75)は、「古くからある有名な店と知っていたので、最後になんとか一度食べたかった」と夫婦で訪れ、あんみつを味わっていた。「他にない素朴な味がいい。またどこかで食べられることを祈っています」 閉店予定の午後6時になっても客足は途絶えず、「在庫がある限り」と営業時間を延長した。 時期は未定だが、店は都内の別の場所で営業再開を検討している。店長の門脇桂子さん(43)は「創業時からたくさんのお客さんに支えられ、この場所で最後まで商品を出せたことに本当に感謝です。次の場所でも多くの人に知ってもらい、愛してもらえたらうれしい」と話した。(山口啓太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍派・下村博文氏を任意聴取 東京地検 パーティー収入裏金事件で
自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとされる事件で、東京地検特捜部が同派の下村博文・元党政調会長=衆院東京11区、当選9回=からも任意で事情聴取したことが、関係者への取材でわかった。 下村氏は2018~19年に派閥の実務を取り仕切る事務総長を務めた。同派は、会長だった安倍晋三元首相が22年に死去したことを受けて今年8月に集団指導体制を発足させ、会長代理だった下村氏は幹部から外れた。 事務総長を経験 関係者によると、安倍派では… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「最後の一冊」に涙も…家族で守った125年、老舗書店が閉まった日
東京都目黒区の「新高堂書店」が30日、閉店した。 新高堂書店は1898(明治31)年に台湾で創業し、戦後に日本に移り、中目黒駅前で営業してきた。 営業最終日となったこの日は、朝から常連客がひっきりなしに訪れた。 それぞれの「最後の一冊」への思い 小学生のころから40年以上も通い続けている人、毎週、週刊誌を買っていた人、仕事帰りに立ち寄ることを楽しみにしていた人……。 一人ひとりが「最後の一冊を」と本を選んでいた。涙を流しながら、レジに立つ5代目店主・梅田美音(みね)さん(48)に感謝を伝える人もいた。 50年以上前の高校生時代に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外出での危険、察知するAI搭載白杖「みちしる兵衛」 高校生開発中
視覚障がいのある人が安全に歩けるように――。前方の線路や横断歩道、歩行者や車などを人工知能(AI)を使って分析し、音声で伝える杖の開発をしている高校生がいる。AIに学習させた画像は自ら歩いて集めた9千枚超。安全な街の道標となるよう願い、スマート白杖(はくじょう)「みちしる兵衛」と名づけ、実用化を目指す。 開発を手がけているのは、群馬県立高崎高校3年の高田悠希さん(17)。杖を握る部分にカメラと小型のコンピューターを取りつけ、左右160度を映すカメラで前方を撮影し、AIがその映像を解析する。 事前に横断歩道や線路、踏切、自転車、歩行者などを「危険なもの」と学習させておく。外出中にそれらを認識したら、肩にのせたネックスピーカーから、自動で「横断歩道あり」「踏切あり」「自転車あり」などと音声で伝える仕組みという。 横断歩道から外れると「右に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル