大山稜2023年12月15日 20時00分 日本の北から真冬並みの寒気が入り込む影響で17日夜から18日朝にかけて、北陸地方で今季初めての大雪となる可能性がある。国土交通省は積雪や路面凍結による交通障害への注意を呼びかけている。 気象庁によると、17~18日にかけて、日本海の低気圧が急速に発達しながら北東に進んで冬型の気圧配置が強まり、北から真冬並みの寒気が流れ込む見通し。北陸では日本海から雪雲が断続的に入り込み、平野部でも局地的に降雪量が多くなるおそれがある。 18日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多いところで、北陸で50~70センチ、北海道、東北で30~50センチ。 車の立ち往生に注意 国交省によると、新潟、富山両県の国道や高速道路などで通行止めを実施する可能性がある。 大雪による車の立ち往生が相次いでいることから、同省は冬タイヤの装着やスコップ、車内用の食料などを準備するほか、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山下貴司議員、弾劾裁判員を辞職 岡口判事の弁護側が忌避申し立て
千葉雄高2023年12月15日 20時09分 SNSの投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして訴追された岡口基一・仙台高裁判事(57)=職務停止中=の弾劾(だんがい)裁判で、裁判員を務めていた山下貴司・衆院議員が裁判員を辞職した。14日付。山下氏は、岡口判事の弁護側から「不公正な裁判をするおそれがある」として忌避を申し立てられていた。 山下氏は当選4回。元検察官で法務大臣も務めた。 弁護側の申立書などによると、山下氏は10月25日の公判で、弁護側証人として出廷した刑法学者に対し、証拠請求されていない書籍の一部を読み上げて、弁護側の主尋問でその部分に触れないのはなぜか、などと問いただした。弁護側が異議を申し立て、裁判長が質問を変えるよう指示した。 弁護側は、中立公平であるべき裁判員として不適切だとして忌避を申し立てた。野間啓弁護士は「忌避が認められる前に辞めたということだろう」と話した。 山下氏は、取材に対し「忌避申し立ては、法令や最高裁判例に照らして理由がないことが明らかだが、不測の訴訟遅延をもたらすことがあってはならないと考え、辞任することとした」とした。 弾劾裁判の裁判員は衆議院と参議院から各7人ずつ、計14人の国会議員が務める。検察官役の訴追委員会と弁護側の立証をもとに、訴追された裁判官の職や法曹資格を失わせるか否かの判断を担う。(千葉雄高) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部下の女性のひざを触った自衛隊員を戒告 「居眠りから起こそうと」
2023年12月15日 20時16分 陸上自衛隊健軍駐屯地は15日、部下の女性隊員にセクハラをしたとして、西部方面システム通信群に所属する2等陸曹の男性(42)を戒告の懲戒処分にした。 健軍駐屯地司令業務室によると、2曹は昨年6月8日、トラックで移動中、隣に座っていた女性隊員のひざを触り不快にさせた。 トラックは3人掛けで、中央に女性隊員、左側に2曹が座っていた。2曹は「眠っていたので声をかけたが、起きなかったので触った。深く反省している」と話しているという。女性隊員が今年4月、防衛監察本部に通報して発覚した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
当直中の町職員、9割近くが飲酒認める 当直室に部外者入れた例も
熊本県高森町は14日、宿直業務を担う職員の9割近くが業務中に飲酒していたことを明らかにした。宿直以外の職員や町民を当直室に入れた例もあり、飲酒が常態化していたという。町長を減給とし、関係職員らも厳重注意にする。 町総務課によると、11月1日に町民から指摘を受け、管理職を含む全職員78人に4回にわたって調査を行った。休日などの日直では飲酒を認めた職員はいなかったが、2人組で就く宿直については、男性職員52人のうち45人がビールやチューハイなどを持ち込んで飲んだことを認めたという。 酒量はいずれも「夕食時に晩酌程度」などと回答。泥酔するなどして、業務に支障をきたした例はなかったとしている。 宿直は午後5時過ぎから翌朝8時半まで。電話や届け出などの対応や、火事が起きた時などの防災無線放送、庁舎内の見回りなどに当たり、手当て4400円が支給される。そうした業務がなければ、仮眠を含めて行動は自由で、車を運転する業務はなく、服務規定に飲酒を禁じる項目はない。 ある管理職は取材に「宿直時… この記事は有料記事です。残り247文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トンネル火災による山陽自動車道下り線の通行止め、3カ月ぶりに解除
宮沢崇志2023年12月15日 16時57分 兵庫県相生市と赤穂市にまたがる尼子山トンネルで9月に発生した火災の影響で、通行止めが続いていた山陽自動車道下り線の播磨ジャンクション―赤穂インターチェンジ間の通行が、15日午前11時に再開された。 トンネル内火災は9月5日未明に発生した。車両23台が焼け、鎮火に40時間以上かかった。NEXCO西日本は火炎によって被害を受けたトンネル内壁の強度を調査し、コンクリートを敷設し直すなどの工事を進めてきた。 この区間の通行止めは3カ月あまりかかって解除された。同社が実施していた中国自動車道へ迂回(うかい)した車へのクーポンとして使えるポイント付与は16日正午で終了する。(宮沢崇志) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新作ゴジラのエンドロールに「豊川」なぜ? 兵器工場あった街の遺産
興奮と余韻を残し、約2時間の新作ゴジラ映画は終わりを迎えた。エンドロールのキャストやスタッフを眺めていると、ある文字に目がとまった。「協力 豊川市生涯学習課」。豊川稲荷で知られる愛知県東部の街が、はたしてゴジラ映画にどんな協力をしたのか? 「映画に名前が出てたね」「どこに何が使われていたの?」 市教育委員会の生涯学習課には、こんな問い合わせが相次いだという。 映画は、11月から公開中の「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」。ゴジラ70周年の記念映画で、国内で興行収入は40億円を超えているヒット作だ。 太平洋戦争末期、架空の島の「大戸島」の飛行場に現れたゴジラ。終戦後に東京・銀座を襲い、特攻隊の生き残りの主人公・敷島浩一(神木隆之介)をはじめとする元軍人らが立ち向かう――というあらすじだ。 ストーリーからは、豊川とのつながりは見えないが、どう関わったのか。 「市が所蔵する『双眼鏡』を… この記事は有料記事です。残り960文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
未成年の新隊員22人に酒を飲ませる 陸上自衛隊員9人を減給処分
岡田昇2023年12月15日 13時00分 陸上自衛隊第11旅団(札幌市)は15日、未成年の新隊員22人に酒を飲ませるなどしたとして第11特科隊(当時を含む)の隊員9人の懲戒処分を発表した。訓練終了後、演習場内でバーベキューをした際、飲酒したという。 広報室によると、2022年9月9日、北海道大演習場島松地区(北海道恵庭市)で行った新隊員訓練の終了後、「団結会」の名目でバーベキューを実施。その場で20歳未満の新隊員22人が酒を飲んだという。 陸自は酒を勧めた男性3曹3人を減給15分の1(2カ月)、飲酒を見ながら止めなかった男女6人を同(1カ月)の処分とした。中には50代の男性佐官も含まれている。新隊員には口頭で注意をしたという。 今回の不祥事は内部調査で発覚。酒を勧めた3人は「少しぐらいなら大丈夫だと思った」と話しているという。飲酒により体調不良を訴えた隊員はいなかったという。(岡田昇) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「検察だけに頼るのは危うい」 政治資金の透明化へ、研究者の思い
有料記事 聞き手・田渕紫織2023年12月15日 13時00分 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑が広がっています。日本の政治資金について、法制度の「穴」を指摘してきた駒沢大の富崎隆教授(政治学)は、「やるべきは、一にも二にも、透明化」と強調します。どこから手をつけていけばよいのでしょうか。 検察だけに頼るのは危うい理由 ――自民党の派閥の裏金疑惑が連日、東京地検特捜部の動きとともに各メディアで報じられています。 議員個人や派閥の問題というだけではなく、構造上の問題です。政治資金についての法制度にたくさんの穴があることが、ようやく表に出てきたと思います。 我々研究者もずっと言い続けてきたものの、こうした大きい事件がない限り、改革の議論にはならない。政治家は、自分たちを縛る制度への改革に後ろ向きだからです。でも、世論が動くとやらざるをえません。 ただ、検察の動きだけに頼るのには危うさもあります。 ――というと?… この記事は有料記事です。残り3206文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スカッシュの人気再び?ロス五輪の競技に追加、選手育成へ専用施設も
30年ほど前、フィットネスブームに乗って人気が高まった、スカッシュ。その専用施設が今年、兵庫県尼崎市に完成した。2028年のロサンゼルス五輪の競技にも決まったばかり。コロナ禍の受難を経たいま、スカッシュの楽しさに再び注目が集まっている。(谷辺晃子) 阪神杭瀬駅から徒歩4分。国道2号沿いに8月、県内初の専用施設「リタンダイム尼崎」がオープンした。黒い外壁が目を引く。 1階にコートが2面、2階には更衣室やギャラリーがある。元日本ランキング1位や関西チャンピオンといった実力派のコーチ陣がプレーヤーを迎える。 「天候に左右されず、日焼けも花粉症も気にせず楽しめるのがスカッシュの魅力」とオーナーの山本博之さん(55)は言う。「誰でも始めやすいが、突き詰めるとものすごい技術と戦術がいるんです」 コロナ禍でまさかの…… 山本さんは、もともと市内にあるスポーツクラブのスカッシュコートへ通っていた。利用者は多く、レッスンも盛んでコートの予約をとるのも大変だったが、コロナ禍の影響で状況は一変した。 クラブは閉鎖となり、行き場… この記事は有料記事です。残り1457文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3歳で乗った車いす、断られた受験 経験から思う多様性への理解とは
全国の自治体で「多様性の尊重」をめざす条例の導入が相次いでいます。 ですが、そもそも「多様性」って何でしょうか。認め合うためにはどうすればいいのでしょうか。 千葉県議会でも同種の条例案が審議中です。1歳の時に、全身の筋力が低下していく先天性の難病・脊髄(せきずい)性筋萎縮症と診断され、現在は東京大学大学院に通う愼允翼(しん・ゆ・に)さん(27)に話を聞きました。 理解するとは、一つ一つ対処していくこと 多様性を理解するとはどういうことか。自分の経験から伝えたいと思います。私は3歳の時、地元の千葉県船橋市から電動車いすを支給されました。 厚生労働省の通知では現在でも、原則学齢児以上が支給対象ですが、病院で車いすに試乗して子どもたちと遊んでいる私の様子を見て、市の担当者が考えを変えたのです。「この子の成長には電動車いすが欠かせない」と思ってくれた。 似たようなことは、高校受験の時もありました。志望した県内のある難関私立校からは「受けないでください」と言われました。県立高校の受験相談では「受験時の配慮は認められない」と伝えられた。 しかし、国立の筑波大付属高校は受験時間を1.5倍にするなどの決定をしており、そのように県立高校側に伝えると判断が変わった。結局、県立校に入学できました。 人間だから間違えることはあるし、思考停止になることもある。その時に「それは駄目ですよ」と言ってくれるツッコミが必要です。そして一つ一つ自分の目で見て、考えて、対処していくしかないのです。多様性を理解するとはそういうことだと考えます。 ■多様性を認めるには覚悟と責… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル