3日に開催された福岡国際マラソンで、福岡市東区の折り返し地点で大会運営車両が選手に接触し、転倒して腕の骨を折るけがをした。 大会事務局によると、選手は転倒後に立ち上がってレースを続け、福岡市中央区の平和台陸上競技場にゴール。その後に救急車で病院に搬送され、腕の骨折が分かったという。 折り返し地点で選手が周回した後、後から追っていた運営車両が後方からはねたとみられるという。 福岡国際マラソンはパリ五輪代表選考会を兼ね、国内外からトップ選手らが参加していた。大会事務局はけがをした選手名を明らかにしていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座の数寄屋橋交差点で事故 車とオートバイが衝突、20代男性搬送
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作家・今村翔吾さんが佐賀に書店開業 「たかだか1店舗。でも…」
直木賞作家の今村翔吾さん(39)が3日、佐賀市のJR佐賀駅内に新たな書店を開いた。全国で「町の書店」が減っていく現状に危機感を抱き、佐賀での書店出店が全国の状況を変える一歩となることをめざす。 午前10時、佐賀駅内の商店街の一角でシャッターが開き、「佐賀之書店」がオープンした。店内でくす玉を割ると、今村さんは「長く佐賀のみなさんに愛される書店にしていきたい」とあいさつした。 2022年に歴史小説「塞王の楯」で直木賞を受賞した今村さんは21年に、閉店の危機にあった大阪府箕面市の書店「きのしたブックセンター」の事業を引き継ぎ経営を続けており、佐賀駅での店舗は二つ目となる。 相次ぎ経営に乗り出す背景に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベートーベン「田園」に集まる鹿たち 奈良公園でホルンの「鹿寄せ」
奈良市の奈良公園で1日、ホルンを吹いて鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」が始まった。「奈良の鹿愛護会」の職員がベートーベン「田園」の一節を奏でると、木々の間から鹿たちが次々にやってきた。 鹿寄せは、明治時代にラッパで呼び寄せたのが始まりとされる。冬の奈良の観光を盛り上げようと、県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部が主催している。 愛護会職員の宇津木謙一さんがホルンを吹き、鹿たちにドングリを投げ与えた。「この音がすればエサがもらえると、条件反射でやってきます」 奈良公園では、一般の来訪者は鹿せんべい以外の鹿へのえさやりは禁止されている。一方、同会ではドングリの寄付を受け付けており、鹿寄せや、鹿苑(ろくえん)の飼料の一部に活用されている。 同組合主催の鹿寄せは14日まで。飛火野で午前10時から。奈良マラソンが開催される10日は休み。(机美鈴) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
万寿2年に沼の北岸で… 多々良沼の「たたら製鉄」伝説、事実と判明
群馬県館林市の西側に位置する多々良沼の名前は、かつてこの地で行われていた「たたら製鉄」の「たたら」に由来している――。そんな地元の伝説が事実だったことが市教育委員会の調査でわかった。沼から採取した遺物を分析したところ、製鉄が行われていた事実が確認できたという。時期は伝説よりも古い奈良から平安時代と推定された。 市教委文化振興課市史編纂(へんさん)センターによると、冬場に水位が下がった北岸の沼底から、「金糞(かなくそ)」(製鉄の時に流れ出る鉄の滓(かす))や製鉄で使われた炉の一部とみられる遺物を採取し、研究機関で分析した。遺物に含まれる植物成分から年代も測定した。 この結果、金糞は砂鉄が原料の精錬滓(せいれんさい)と推定された。砂鉄は渡良瀬川流域の砂鉄と似た成分で、近くで採取した原料を使ったとみられる。 炉とみられる破片には金属鉄… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島で鳥インフルの感染確認 全国4例目、2万3千羽の殺処分開始
鹿児島県は3日、出水市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、飼っている採卵鶏約2万3千羽の殺処分を始めたと発表した。農林水産省によると、農場での感染確認は今季、佐賀、茨城、埼玉県に続いて4例目。 県北薩家畜保健衛生所に2日、「死ぬ鶏が増えた」との通報が農協からあり、遺伝子検査によって鳥インフルエンザウイルスの「H5亜型」と確認された。 県は3日午前7時から鶏の殺処分を開始。この養鶏場から半径3キロ以内を移動制限区域、3~10キロを搬出制限区域とし、養鶏場などの関係車両を消毒する地点を7カ所設けた。 県によると、移動制限区域に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
灘中不合格、でも「うらやましい」 伴走した父が見せたかった景色
「灘コースに来ませんか?」 40代の会社員の男性宅に、子どもが通う中学受験塾から電話がかかってきたのは2020年の初夏。息子が小学5年のときだった。 西日本一の難関校・灘中を目指すクラスに移って以降、男性はいっそう我が子に寄り添い、ともに努力を重ねた。しかし、現在は中学2年になった我が子が通うのは、灘中ではない。 共働きのサラリーマン世帯で、夫婦ともに中学受験の経験はなかった。ユーチューブを見たりゲームをしたりしてばかりの息子を見かねた妻が、「何か熱中できることを」と息子を塾に入れた。3年の3学期のことだ。 勉強のことはしばらくは妻にお任せだった。息子は自ら進んで勉強するタイプだったわけではない。宿題はやるものの、テストで間違えた問題を解き直すことはなかった。 5年にあがる直前の3月、コロナ禍で学校が休校に。塾も授業がなくなった。コロナの影響で仕事に余裕ができた男性は、初めて子どもの勉強に関心が向くようになった。 「灘中」の存在を知ったのもこのころだ。 西日本最難関の中学だという。難しいことに立ち向かうことを知ってほしい。「灘コースを目指そう」と息子を誘った。 記事後半では、受験日までの親子の軌跡と、受験を終えた今の「課題」を紹介しています。「きょうこ先生」の愛称で知られるプロ家庭教師の安浪京子さんに、受験に伴走する親が注意すべき点についても聞きました。 勉強のための「環境」を整備 誘った手前、勉強の伴走を男… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
渋谷の真ん中、深夜にコンビニ強盗 男が3万円奪い、徒歩で逃げる
2日午後11時25分ごろ、東京都渋谷区宇田川町の「ファミリーマート渋谷オーチャードロード店」から、「店に強盗が入り、包丁を突けつけられて金を渡した」と110番通報があった。男に現金3万円を奪われたといい、警視庁が強盗事件とみて調べている。 渋谷署によると、男はカウンター内の20代の男性店員らに包丁のようなものを示して「金を出せ」と脅迫。3万円を奪って徒歩で逃げたという。当時、客はおらず、けが人はいなかった。 男は50代ぐらいで、身長160~170センチで小太り。白いマスクをつけ、茶色のジャケット、黒色のズボン、灰色のスニーカーを着用していたという。(福岡龍一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
数学者の「遊びが本気に」 何個つなげても無限に回せる図形 特許も
【動画】何個つなげても無限に回せる図形「メビウス・カライドサイクル」を数学者が発見し、特許取得 四面体をリング状につなげてクルクルと回すことができる折り紙「カライドサイクル」。遊んだ人もいるかもしれないが、この折り紙、つなげる四面体の数を増やすと回しにくくなる。いくつ増やしても回せる幾何学図形は存在するか。数学者が挑戦した。 2016年・沖縄。九州大マス・フォア・インダストリ研究所教授の鍛冶(かじ)静雄さん(43)は、研究集会で仲良くなったドイツの数学者に、あの話を振ってみた。「このおもちゃを数学の問題として扱えるだろうか」 八つ以上でもずっと回せる? カライドサイクルは、同じ形をした図形が数珠つなぎに連なったもので、クルクルと回すことができる。だが、つなげる図形の数を八つ以上に増やすと、たわんで回しにくくなる。 以前、学生の卒業研究として、この不思議な折り紙を調べる課題を与えたが、自分の方がハマった。 八つ以上でもずっと回せる図形は存在するだろうか。家で折り紙を手に考えていたら「また遊んでいるの?」と妻から言われた。頭から離れなかった。 鍛冶さんの専門は、モノの形に潜む性質を調べるトポロジー(位相幾何学)。 ドーナツとコーヒーカップを「同じもの」とするのがトポロジーの面白いところ。なぜなら、穴が一つだけなので、連続的に変形させることができるからだ。厳密さにこだわらず、柔軟にアプローチする手法だ。 そんな抽象的な概念で、このおもちゃを捉えられないか。話しかけた数学者と「面白そう」と意気投合。さらに別の数学者も入り、共同研究が始まった。 「元々はお遊び。数学者が本気でやる仕事ではないかもしれません。でもここまで発展するとは思ってもいませんでした」 オイラーもサーストンもハマった 実は、カライドサイクルが見せるようなモノの「動き方」は、社会と密接につながっている。 18世紀、ジェームズ・ワットは、いくつかの剛体をジョイントでつないだ機械を思いついた。蒸気の力で生じる直線的なピストン運動を、回転運動に変換する蒸気機関を開発。機関車や蒸気船がつくられ、産業革命が花開いた。 これらの機械は「リンク機構」と呼ばれ、車のワイパーや電車のパンタグラフ、折り畳み傘などの構造、蒸気機関などの動力を伝えるものとして応用される。「てこ」もその一つだ。 ただ、新たに設計したり、動きを数学的に解析したりするのは至難の業。近代数学の礎を築いたレオンハルト・オイラーや、天才数学者ウィリアム・サーストンなど、名だたる数学者も挑戦した。 そんな難問に鍛冶さんも挑んだ。 まず、カライドサイクルの形状を、複雑な二次方程式に置き換えて連立させた。 答えを一つ一つ直接解くのは難しい。そこで、答え全体がつくる図形を考え、それをトポロジーの力を借りて調べていった。 木を見ず森を見て、答えに近づく方法だ。 代数、幾何、解析をつなぐ交差点 計算により、特別な形の図形が出てきた。8個つなげるとクルクルと回せる。 普通、つなぐ図形の数を増やせば、色んな動きをしてたわむが、10個でも20個でもなめらかに回った。 厳密に計算された図形のなせるわざだった。 驚いたのは、豊潤な数学が現… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
9人犠牲の笹子トンネル事故から11年 遺族は第三者委の設置求める
山梨県大月市の中央道笹子トンネルで2012年に天井板が崩落して9人が亡くなった事故は2日、発生から11年になった。現場近くであった追悼慰霊式に約50人が参列し、犠牲者を悼んだ。 参列者は慰霊式に先立ち、事故が起きた午前8時3分に黙禱(もくとう)を捧げた。その後開かれた慰霊式で、中日本高速道路(名古屋市)の小室俊二社長は改めて謝罪。事故後に入社した社員が全体の4割近くになったとし「事故の記憶と教訓を風化させないよう、安全を最優先に、人材を育てていく」と再発防止を誓った。 遺族の追悼の言葉では、松本玲さん(当時28)の父・邦夫さん(72)=兵庫県芦屋市=が「事故後変わっていないのは、深い悲しみ、そして事故の原因が明らかにされていないことだ」と述べ、事故の原因や背景を調べる第三者委の設置を求めた。 天井板劣化を見逃した社内構造の不備を明らかにするべきとし「事故は起こらないという思い込みはどこからきたのか。点検・補修をないがしろにする思想はどのように形成されたか。公正・公平かつ多様な観点から検証が必要」と訴えた。 中日本高速社長「追加の調査しない」 遺族側が求める第三者委員会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル