【動画】立山砂防トロッコディーゼル機関車 運転台付き前面展望=筋野健太撮影 1987年に分割民営化され、JRの発足とともに消えた日本国有鉄道、通称・国鉄。 実は今でも国が管理する現役の「国鉄」の路線が残っている。 3千メートル級の山々が連なる北アルプスの玄関口、富山県立山町。緑が深い渓谷を縫うように続く鉄路を、ディーゼルエンジンの音を響かせて走る機関車が現役の「国鉄」。立山砂防工事専用軌道、通称立山砂防トロッコだ。 記事後半では、前面展望と同時に列車最後部から撮影した「後方展望動画」を全線ノーカットで収録。スイッチバックする路線の全貌をご覧いただけます。 急斜面で「連続18段」小回りの秘密は線路幅 砂防施設建設に使う資材や人… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
年間公募枠780人の狭き門、あこがれの秘境路線 立山砂防トロッコ
筋野健太2023年12月3日 8時10分 乗りたくてもなかなか乗れない鉄道。 そんな鉄道ファンがあこがれる路線が、北アルプスの山々のふもと、富山県立山町にある。立山砂防工事専用軌道、通称立山砂防トロッコだ。沿線が深い雪に覆われる冬を前に運行を終え、来年6月上旬の再開を待つ。 立山砂防トロッコは、労働安全衛生法に基づいて国土交通省北陸地方整備局立山砂防事務所が管理する工事用軌道。砂防施設建設に使う資材や人員の輸送を担うために設置された軌道だ。 立山黒部アルペンルートの玄関口、ケーブルカーの立山駅と同じ千寿ケ原の立山砂防事務所前から、立山カルデラ入り口にある水谷連絡所までの17.7キロメートルを最高時速約18キロで、約1時間45分かけて結ぶ。 路線の標高差は640メートル。トロッコは常願寺川に沿う路線を、木々が生い茂る森の隙間をくぐり抜けるように上っていく。途中、形状が異なるいろいろな砂防ダムや土砂崩れの跡も見ることができる。 路線最大の見どころは日本一の連続18段スイッチバックだ。列車は樺平(かんばたいら)の急斜面をジグザグに前進、後退を繰り返して上がったり下ったりし、高低差約200メートルを一気に上っていく。 トロッコは普段は、砂防工事や保線工事に携わる人たちや工事用の資材、終点の水谷にある宿舎で生活する約200人の作業員の生活物資などを運んでいて、旅客輸送はしていない。 だが、1984年からは、立山カルデラや砂防工事の体験学習会のために一般客でも乗車できるようになった。砂防事務所に隣接する立山カルデラ砂防博物館や富山県が主催していて、参加は公募制。個人・団体合わせて年間の最大参加人数枠は780人ほどで、今年の倍率は最大11.5倍と人気は高い。 トロッコの運行は例年6月上旬から10月下旬まで。トロッコに乗車する体験学習会は7~10月に個人、団体向けに毎週3回開かれている。(筋野健太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
求ム「笑ってジワる」歴史論文 「オタク」は研究者に転じ、決意した
「一瞬笑えて、後からジワジワ考えさせられる」。そんな歴史学の論文だけを掲載する、新しい学術誌の創刊に向けた動きが進んでいる。 学生に歴史学の面白さを伝えるのが目的で、「イグ・ノーベル賞」の歴史部門とも言えるような存在になれば、と関わる研究者は期待を込める。硬派なテーマや専門的な内容の学術誌がほとんどの中で「笑い」に焦点をあてたものは珍しいという。 愛好家、一般の人からも募集 雑誌名は、ラテン語で「冗談のような歴史」を意味する「Historia(ヒストリア) Iocularis(イオクラリス)」。創刊に向けて、「笑えて考えさせられる歴史学論文」(3万2千字以内)や「史料調査の中で見つけた誰かに言いたくなる小ネタや論文の構想」のコラム(1万2千字以内)などを募集している。来年7月ごろに電子ジャーナルとして発行する予定だ。 投稿は、大学の学生や研究者に限らず、他の仕事をしながらも歴史の研究を続ける愛好家や、一般の人からも幅広く受けつける。大学の教員が務める編集委員の査読を経て、掲載を決める。集まった論文は大学の講義で活用され、読み物としても楽しんでもらいたいという。 発起人は、京都府立大学文学部の池田さなえ准教授(35)。6月に創刊準備室を立ち上げた。「歴史オタクから研究者に転じた」と自称する池田さんは、高校生のときに読んだ司馬遼太郎の小説「幕末」がきっかけで、日本史の「沼にはまった」。 元歴史オタクはなぜ、自ら学術誌の創刊を手がけることになったのでしょうか。背景には若手研究者の共通の悩みがありました。 歴代総理大臣の写真を眺め… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
八丈島に40センチの津波 日本の広い範囲で観測 フィリピン地震
気象庁は太平洋沿岸の広い範囲に津波注意報を発表。会見で海の中や海岸から離れるよう呼びかけた=2023年12月3日午前2時1分、東京都港区の気象庁、大山稜撮影 [PR] 2日午後11時37分ごろ、フィリピン南部ミンダナオ島付近を震源とする地震が起きた。気象庁によると、地震の規模を示すマグニチュードは推定7・7。この影響で3日未明にかけて、日本の太平洋沿岸の広い範囲で津波が観測された。 観測された津波の高さは八丈島八重根で40センチ、神津島、八丈島神湊、和歌山県の御坊市と串本町、高知県土佐清水市、鹿児島県奄美市で各20センチなど。 気象庁は津波注意報を出し、海から出て海岸から離れるよう呼びかけている。同日午前5時時点で注意報が出ているのは次の地域。千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、奄美群島・トカラ列島、宮古島・八重山地方。 予想される津波の高さはいずれも1メートル。すでに津波が到達している可能性がある。(大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
二階派も1億円超の収入不記載か パー券ノルマ超え 地検が立件視野
自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)のほかに「志帥会」(二階派)も、所属議員が販売ノルマを超えて集めた分を、派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑いがあることが、関係者への取材でわかった。不記載の総額は、直近5年間で、安倍派と同様に1億円を超えるとみられる。 キックバック分は記載 両派とも不記載分の収入は議員側にキックバックしていたが、安倍派は支出にも記載せずに裏金化していた一方、二階派は支出には記載していたという。悪質性は安倍派の方が強いとみられるが、二階派も収入の不記載額は大きく、東京地検特捜部は二階派についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑での立件を視野に調べている模様だ。 安倍派と二階派の違いは? 関係者によると、一般的に自… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知人の男「6月7日に奥多摩へ」 不明直後に死亡か 18歳女性遺棄
東京都江戸川区の会社員野本結梨香さん(当時18)の遺体を山梨県内に遺棄したとして交際相手と知人が逮捕された事件で、知人の男が警視庁に「6月7日から8日にかけて奥多摩に行った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。野本さんは6月7日に外出して行方不明になっており、警視庁は外出してまもなく亡くなり、遺棄されたとみている。 捜査1課によると、野本さんは6月7日午後7時ごろ、行き先を告げずに自宅を出て以降、行方不明になった。同課は6月上旬ごろに山梨県東部の山林に野本さんの遺体を遺棄した疑いで、会社員の堀俊哉容疑者(30)を11月28日に、野本さんの交際相手で自称防水工の渥美遼馬容疑者(31)を12月1日に逮捕した。 堀容疑者は、渥美容疑者から一緒に奥多摩に行くよう依頼され、「ゆっくり走ったり、指示された場所に止まったりした」とも供述しているという。 外出翌日の6月8日、野本さんのLINEアカウントから勤務先の関係者に「体調が悪いので休む」との内容が送られていたことも判明。警視庁は、事件発覚を遅らせるために渥美容疑者が送った可能性があるとみている。7月には野本さんの飲食宅配サービスのアカウントから注文履歴もあったという。 父親や知人がメッセージを送ると返信が来たり既読になったりしていたが、10月末ごろ既読にならなくなったという。 渥美容疑者は死体遺棄容疑を認め、堀容疑者は「渥美に奥多摩に行って欲しいと言われた」などと供述しているという。(増山祐史、遠藤美波、長妻昭明) 18歳女性の死体遺棄事件の経緯 5月 野本結梨香さんの交際相手の渥美遼馬容疑者(31)が車を借りる 6月7日 野本さんが東京都江戸川区の自宅を出る 6月上旬 野本さんの遺体が山梨県の山林に遺棄された疑い 7月 渥美容疑者が借りた車が江戸川区内で見つかる 後部座席に血があり、警視庁が採取 10月末 野本さんのSNSに「既読」がつかなくなる 11月4日 野本さんの父親が行方不明者届を出す 上旬 渥美容疑者が放置した車の血液が野本さんのものと判明 12日 警視庁が渥美容疑者の自宅を逮捕監禁容疑で家宅捜索 血のついた靴が見つかる 21日 警視庁が車を横領した疑いで渥美容疑者を逮捕 27日 野本さんの遺体が山梨県の山林で見つかる 28日 死体遺棄容疑で渥美容疑者の知人の堀俊哉容疑者(30)を逮捕 12月1日 渥美容疑者を死体遺棄容疑で再逮捕 (捜査関係者などへの取材による) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床事故で犠牲、28歳男性の遺志継ぐ奨学金 20日まで希望者募る
滝口信之2023年12月2日 15時00分 北海道斜里町の知床半島沖で昨年4月、26人が乗った観光船が沈没した事故で亡くなった福島県会津若松市の青年がいた。小池駿介さん(当時28)。仕事に情熱を傾けた彼の遺志を引き継いでもらおうと奨学基金が設立された。返済義務のない奨学金制度で、20日まで希望者を募集している。 小池さんは福島県内外でスーパー約70店舗を展開する「リオン・ドールコーポレーション」(同市)の社長の長男で、2019年から取締役を務め、21年からは栄川酒造(磐梯町)の取締役にも就いていた。 小池さんは留学中に訪れたスコットランドでウイスキーに出会い、栄川酒造で新規事業としてウイスキー製造に情熱を注いでいた。そんな矢先、北海道に出張中、週末に時間ができたため訪れた知床で事故に遭った。 その後、遺族やリオン社の取引先が中心となり、6月に基金が設立された。ウイスキー製造などに強い気持ちで取り組んだ遺志を次世代に引き継ぎたい、という思いからだ。「小池駿介奨学基金」と名付けられた。小池さんの遺産や、遺族や親族、リオン社員などの浄財をあてるという。 会津若松市内の県立高校6校に通い、来年4月に国内の大学や専門学校に入学する生徒が対象。初年度は一時金100万円、卒業まで月額2万円を給付する。毎年10人程度を募り、今年の募集は20日まで。 1日には県教育委員会の大沼博文・教育長がリオン社を訪れ、「多くの高校生がこの奨学金制度を活用して夢を実現できるよう育っていってほしい」と述べ、感謝した。リオン社の安西靖雄・副社長は「(小池さんの)遺志を受け継いで、微力ながらお役に立てるようにしたい」と話した。 問い合わせは基金事務局(0242・26・2111)。(滝口信之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太平洋側を中心に広い範囲に津波注意報 フィリピンでM7・7の地震
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まるで古城、高台の「馬見所」 欧米諸国との社交場でもあった競馬場
横浜・根岸森林公園の高台に、欧州の古城のような遺構がそびえ立つ。 黒ずんだコンクリート壁に枯れたツタがからまり、ガラスのない窓がベニヤ板でふさがれている。高さ約30メートルの三つの塔が、公園の芝生で弁当を広げる親子連れや犬の散歩をする近隣住民らを見守っている。 ここに、幕末の1866(慶応2)年から競馬場があった。横浜の外国人居留地で暮らす英国人らの要望で、江戸幕府が「根岸競馬場」を建設した。 【撮影ワンポイント】旧根岸競馬場の一等馬見所 歴史ある建造物はやはり、太陽が沈む間際で少し逆光がいいのではないか。記者とは午後3時に待ち合わせることにした。 到着すると、学校帰りの子どもたちがツタの絡まる建造物のふもとを元気に走り回っていた。カラフルな遊具との対比も面白い。今は立ち入り禁止の場所も、近いうちに見ることができそうだ。(相場郁朗) 「騎手と馬泣かせの難しいコースだったようです」と、公園に隣接する「馬の博物館」の伊丹徳行学芸員(45)。右回りの約1600メートルで、スタートしてすぐに曲がりながら坂を下る。幅も狭く、接触事故が相次いだという。 ほどなく日本人にも開放され… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線でクマ撃退用スプレー誤噴射か 乗客5人が体調不良訴え
2日午後7時25分ごろ、静岡県警から浜松市消防局に「東海道新幹線内でスプレーが噴射された。複数人がせきこんでいる」と連絡があった。市消防局によると、新幹線内にいた7~32歳の女性の乗客5人が目やのどの痛みを訴えているという。 JR浜松駅の関係者からは、市消防局に「クマ撃退用のスプレーが誤噴射した模様」という連絡があったという。 JR東海によると、騒ぎがあ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル