鹿児島県の屋久島沖で米空軍の輸送機CV22オスプレイ(乗員8人)が墜落した事故で、県は2日、米海兵隊からオスプレイ2機が奄美空港(奄美市)を3日まで使うとの届け出があり、受理したと発表した。救難活動などが理由。九州防衛局によると、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイ2機が午前8時50分ごろ、同空港に着陸した。 使用届は2日午前1時過ぎに空港事務所に提出された。救難活動と人員輸送を目的に滑走路や誘導路、エプロンを使用する。 県は、民間機の使用に支障がないことなどを確認したうえで使用届を受理。九州防衛局に対し、安全に万全を期すること、県民に事故のリスクが及ばないよう陸上を飛行しないことなどを米軍に要請するよう申し入れた。 塩田康一知事は11月30日、国に対し、事故原因が究明され再発防止策が講じられるまではオスプレイの飛行停止を米軍に要請するよう申し入れ、「捜索救助活動であっても人命救助活動上やむを得ない場合に限るなど、慎重に対応していただきたい」と求めていた。 事故直後でのオスプレイの飛… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「生きる」教育、子どもの癒やしにも 西岡加名恵・京大教授に聞く
大阪市立田島南小学校と、昨年度から一貫校となった市立田島中学校で行われている「生きる」教育。子どもたちの自己肯定感を育み、自分も相手も大切にする方法を学ぶことを目指しています。「生きる」教育は子どもや学校に何をもたらすのか。京都大学教授で教育方法学が専門の西岡加名恵さん(53)に聞きました。(編集委員・大久保真紀) 「生きる」教育は、権利主体としての子どもを育てることを主眼に置いた教育です。子どもの権利を学校づくりの主軸に据えて取り組んでいる学校は、珍しいと思います。 自分や周囲の権利侵害やトラウマ、恋愛の中での支配や依存などリアルな問題を扱いますが、社会問題として捉え直す視点が大切にされています。もちろん、教材化されているのでプライバシーは保護されています。架空であってもリアルなことを議論し、友人がどう考えているかを知り、様々な価値観に触れることができるようにもなっています。 子どもたちの「認識」へアプ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「二度と来るな」と追われた母校 75年ぶりに同級生と校門くぐる
有料記事 床並浩一 青山祥子2023年12月2日 11時00分 【動画】ハンセン病回復者が75年ぶりに卒業式と母校訪問=床並浩一撮影 ハンセン病患者に対する差別や偏見を理由に地元の小学校への通学が許されず、退学した回復者の男性が、75年ぶりに静岡県御前崎市の母校を訪問した。当時のつらい記憶をたどりながら、卒業生の一人として名誉回復の門をくぐった。 「私の知る限り、母校を訪れ、これほど歓迎されたことがある仲間はいない。温かく迎えてくれた古里を誇りに思う」 川崎市在住の回復者、石山春平さん(87)は10月19日、実際に通っていた小学校が統合された御前崎市立第一小学校に到着。駆けつけた支援者や同級生と足を踏み入れ、喜びをかみしめた。 担任に蹴られ、涙の思い出 石山さんは1936年、旧浜岡町(現御前崎市)に生まれた。47年、小学6年生の夏。校内健診で1人残され、大きな病院で診断書を書いてもらうようにと告げられた。左手の小指が少し曲がり、病の兆候は表れていた。夏休みに、静岡市の病院で診察を受けた。診察室から出てきた父親は、診断書が入った封筒を手にうなだれていた。 2学期が始まり、学校に封筒を提出した。2時間目、職員室から戻ってきた担任は顔色を変え、「もう帰れ。お前は汚い病気になった」と言い放った。曲がった指をさすってくれた優しい先生だった。「僕は元気です!」と答えたが、竹の棒で押されて教室の外へと出された。 翌朝、父親に「今日は休め」と言われた。「何でだ」と聞くと、「お前は人にいえない病気になった」という。呼びに来た近所の下級生に促されて登校すると、自分の机と椅子は燃やされてなくなっていた。「二度と来るな」と担任に突き飛ばされ、激しく蹴られた。理由も分からず、涙が出てきた。それが小学校の最後の思い出となった。 石山さんは当時の学校や教師の対応について、「差別意識が根強かった時代だから先生たちを責められない」と思いやる。 漏らした言葉に支援者奔走 75年ぶりの母校訪問は、今年6月に小学校の卒業証書が贈られたことがきっかけで実現した。 2001年、ハンセン病患者… この記事は有料記事です。残り1088文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
品川区長が国交相に要望書提出 羽田新飛行ルート「区民負担軽減を」
東京都品川区の森沢恭子区長は1日、区の上空を通って羽田空港に着陸する航空機の新飛行ルートについて、区民のアンケート結果に基づき、区民負担軽減に関する要望書を斉藤鉄夫国土交通相に提出した。区によると、ルートを巡って大臣が自治体から直接要望書を受け取るのは初めて。 区は8~9月、15歳以上の全区民約36万人を対象に調査を実施。約8万7千人が回答し、44・5%が「影響を受けている」「やや影響を受けている」とした。地区別では東大井や勝島など、ルート下地区が6割を超えた。影響を受けていると回答した人のなかでは、騒音(88・9%)や落下物など安全性への不安(61・8%)が高かった。 新飛行ルートをめぐっては、再選挙となった昨年12月の区長選で議論となり、初当選した森沢区長がアンケート実施を公約に掲げていた。森沢区長は「全区民に郵送して実施したアンケートで、重たい結果として大臣に受け止めてもらった」と強調。今後は、ルートの固定化回避についても検討されるとみられる。 区によると、今回の結果は速報値で、今後約2万8千件集まった自由回答の分析結果などを踏まえ、国交省への働きかけを続けていくとしている。(中村英一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
渋谷駅前に「渋谷サクラステージ」完成 駅をぐるっと一周可能に
渋谷駅直結の大型施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」が11月30日に完成し、12月1日から供用が始まった。 100年に1度といわれる再開発が続く渋谷で、渋谷駅の南西にある、国道246号とJRの線路に挟まれていた一角が整備された。これにより、歩道橋やエレベーターを使って地上に降りることなく、渋谷駅の周囲を一周できるようになった。 渋谷サクラステージはオフィスや商業施設が入る高さ約179メートルのA街区と、住宅やサービスアパートメント、商業施設などが入る高さ約127メートルのB街区からなる。間には横断デッキを挟んだ「にぎわいステージ」があり、Sの形をした「しぶS」が設置された。 渋谷の谷地形に対応するため… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヴィッセル神戸「優勝を祝う会」3日に開催 パレードなしの理由は…
神戸市は、サッカー・J1リーグで初優勝したヴィッセル神戸の「優勝を祝う会」を、メリケンパーク(中央区)で3日に開催すると発表した。市民やサポーターら約2万人の来場を想定しているという。 市によると、会にはクラブの全選手や監督、スタッフが参加予定で、優勝報告やJリーグ杯のお披露目、花束贈呈などがある。午後7時15分から約30分間。参加費は無料で、申し込み不要。 主催は市や兵庫県、神戸商工会議所などでつくる実行委員会で、開催経費の約1500万円は企業協賛や市の予算で賄う予定だとしている。 優勝パレードの開催は、数カ月の準備期間内に所属選手が移籍する可能性があるため、見送ったという。 市の担当者は「阪神・淡路大震災のタイミングでスタートした、市民に根ざしたクラブ。多くの市民に、喜びを分かち合ってほしい」と話す。 ヴィッセル神戸は、同日午後2時からガンバ大阪との今季最終戦に臨む。(小川聡仁) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
街路樹伐採で反対住民らに「立ちいり禁止」仮処分申し立て 千代田区
東京都の千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採問題で、伐採に反対する住民側が1日、都内で記者会見し、「伐採を強行する姿勢に怒りを感じる」と抗議した。 区は11月15日に、反対する住民側や区議ら10人に対し、工事期間中、現場への立ち入り禁止の仮処分命令の申し立てを東京地裁に行った。さらに、28日夜には街路樹のイチョウ1本を新たに伐採したという。 区が10人に対して申し立てたのは、区道約1・4キロを整備するうちの2期工事分(約230メートル)の歩道、車道へ午後8時から午前6時までの間、立ち入り禁止を求めるというもの。 住民側は夜通し現場で座り込むなどの抗議を続けていた。住民側は樋口高顕区長に対し、工事代金の支払い中止を求める住民訴訟なども同地裁に起こし、現在係争中だ。区は「手続き中なのでコメントは差し控える」と回答した。(森下香枝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Xに投稿の取材メモ 子会社派遣スタッフが提供 NHKが会見で謝罪
NHKは1日、記者が作成した取材の企画案や関連の取材メモなどが記された文書が、インターネット上に流出したと発表した。NHKが流出経路を調査したところ、子会社が契約している30代の派遣スタッフが流出させたことを認めたという。同日、NHKは会見し、リスクマネジメント室の小形修一室長が「取材対象者や視聴者の信頼を損なうあってはならないこと」と謝罪した。 NHKによると、流出した文書は、首都圏局の記者が作成したもの。ネットの誹謗(ひぼう)中傷の問題を取り上げる取材の企画概要が記載されたものと、関係者インタビューを文字起こししたものがあり、企画概要の方には「放送希望」「12月1日(金) 『首都圏ネットワーク』で5分程度」などと記載されていた。また、インタビューメモの文書は、都内の虐待や性暴力被害を受けた女性を支援する団体に、ネット上でかつて中傷を繰り返した「匿名男性」に対して行った一問一答などが、19ページにわたって記されていた。 NHKによると、これら文書は、局内のネットワーク上に保管され、「専用端末」を通じて閲覧できる状態にあった。今回流出させたスタッフも閲覧権限があり、端末から文書を印刷して、この団体を批判している別の人物に提供したという。この人物は、11月28日にX(旧ツイッター)上で、「(男性に)インタビューしたこちらの記事が放送されるかもしれない」と投稿し、文書を入手できるリンク先を掲載していた。NHKはインタビューに応じた人物に謝罪しているという。 スタッフは、ニュース番組のテロップや字幕などを制作する仕事に携わっているが、今回の取材には無関係だった。スタッフはNHKの聞き取りに対し「興味本位でやった。大変なことをしてしまい、申し訳ない」と話しているという。また、スタッフと女性団体を批判している人物との関係性について、NHKの担当者は「個人的関係は全くないとのこと」とする一方、「投稿を見ていたということははっきりしているが、深いことは聞けていない」と答えた。 流出した取材内容を元にした番組や報道は、現時点では放送されていない。 この日の会見で、小形室長は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
待ってました!5年ぶりの「こんぴら歌舞伎」松本幸四郎さんら出演へ
コロナ禍などの影響で公演の見送りが続いていた香川県琴平町の旧金毘羅大芝居(金丸座)で開催される「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が来春、5年ぶりに開催されることが決まった。1日に出演者と演目が発表され、中止された2020年の公演に出る予定だった松本幸四郎さんの出演が決まるなど、豪華な顔ぶれがそろった。 金丸座は現存する国内最古の芝居小屋で、20年10月からの耐震補強工事が昨年4月に終わっており、来春がこけらおとし公演となる。 第37回となる今回の座頭は松本幸四郎さん。このほか、中村雀右衛門さん、中村鴈治郎さんらが舞台を飾る。幸四郎さんの長男・市川染五郎さんと、鴈治郎さんの長男・中村壱太郎さんも出演し親子共演となる。 記事後半では、公演の演目や入場券の販売予定を紹介。再開を心待ちにした地元の声も聞きました。 地元の経済効果は「10億円」 こんぴら歌舞伎は毎年春に開… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浸水後も3日運航で罰金45万円 JR九州高速船クイーンビートル
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