高校野球の名将・迫田穆成(よしあき)さん(84)が1日朝、亡くなった。監督として1973年夏の全国選手権大会では広島商を優勝に導き、如水館では春夏通算8回の甲子園出場を果たした。全国の舞台で「広島野球」を牽引(けんいん)し、最後まで監督だった。 「選手の個性を見いだし、長所を伸ばす指導法に、いつも感心していた。選手の話を始めると止まらなかった」 迫田さんが2019年から監督を務めた竹原の梶白博志校長(59)が振り返る。昨夏の広島大会で、竹原は35年ぶりに4回戦へ進んだ。「監督の下でプレーをしたい」と、多くの生徒たちが県内各地から集まったという。 今年8月の秋季地区大会もチームを率いたが、10月ごろから体調を理由に公式試合を指揮することはなくなった。だが、11月上旬までは練習にも顔を出していたという。梶白校長は「また復帰されるものと信じていた」と肩を落とした。 逝去5日前、最後の電話で達川さんに頼んだのは 1973年夏に全国制覇した広島商で捕手だった元プロ野球・広島カープの達川光男さん(68)は、迫田さんの教えについて、「創意工夫をこらす野球だった」と振り返る。 試合中の声の出し方について… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
兵庫県警がコンビニ店員を誤認逮捕 店の現金窃盗容疑→実は被害なし
杉山あかり 宮島昌英2023年12月1日 23時28分 兵庫県警は1日、コンビニ店内から現金を盗んだ窃盗の容疑で、店のパート従業員の60代女性を誤認逮捕したと発表した。実際には現金被害はなく、誤りに気づいた県警は、逮捕から約14時間半後に女性を釈放した。任意の取り調べを含めた実質的な拘束時間は約24時間に及んだという。 捜査3課によると、11月30日、尼崎市内のコンビニ店内から現金数十万円がなくなっていると、店長から尼崎南署に通報があった。 署の捜査で、店内の防犯カメラ映像に、女性が同月24日に両替箱を開封している様子が映っているのが確認されたという。 署は女性に任意同行を求め、30日午後4時半から任意の取り調べを開始。女性が一貫して「盗んでいない」と主張するなか、翌12月1日午前2時4分、防犯カメラ映像を主な根拠として窃盗容疑で逮捕した。 同日昼になって店側から、盗まれていない可能性があるという趣旨の申告が署にあった。捜査の結果、被害はなく誤認逮捕だと判明した。店側が本部へ送る売り上げを、誤って数十万円多く送金してしまっていたためだという。 署は同日午後4時40分に女性を釈放し、謝罪した。 県警は逮捕当時、「捜査に支障が出る」との理由で逮捕の事実を発表していなかった。 捜査3課の石原智之次席は誤認逮捕について、裏付け捜査が不十分だったと認めたうえで、「適正捜査について指導教養を徹底して参りたい」としている。(杉山あかり、宮島昌英) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大アメフト部、廃部判断は「時期尚早」の声 理事会で継続審議に
日本大学アメリカンフットボール部員による違法薬物事件をめぐり、日大は1日、理事会でアメフト部の廃止を審議したが結論が出ず、継続審議にすると決めた。関係者によると、SNSなどで廃部撤回を求める意見もあり、「(廃部の)判断をするには時期尚早」といった声が出たという。 廃部の方針は11月28日に学内の会議で決まり、部員たちには伝えられていた。廃部する場合は理事会の議論を経て、学長の決裁で決まる。 日大が11月30日に文部科学省に報告した改善計画では「時間をかけて慎重に審議を重ね、競技スポーツ運営委員会により廃止(廃部)とする方針を承認」とした上で、「在学生及び入部希望の新入生に対し、教育的配慮として不利益が生じないよう対策を講じることを継続審議していく」としていた。 一方、現役部員らは29日、方針撤回を求めて大学に署名と要望書を提出している。日大は12月4日に会見を開き、林真理子理事長が出席して改善計画などについて説明する。 文科省、日大のためのフォローアップ体制 盛山正仁文科相は1日の記者会見で、日大のガバナンス(組織統治)改善のため、フォローアップ体制をつくることを明らかにした。文科省によると、改善計画が適切に行われるよう、弁護士や公認会計士らからなる有識者数人が指導や助言をする形を想定している。盛山文科相は会見で「関係者が一丸となり、当事者意識を持って改善に向けた取り組みを推進していただきたい」と述べた。(上野創、高嶋将之、山本知佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「勤務先でトラブル、自暴自棄に」2児殺害の罪で起訴の母親が供述
水戸市平須町のアパートで7月、8歳の男児と5歳の女児が殺害された事件で、2人に対する殺人容疑で逮捕された母親の飲食店従業員太田亜紀子容疑者(39)が、「勤務先でトラブルになり、自暴自棄になって子どもと自殺しようとした」という趣旨の話をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。 また、水戸地検は1日、太田容疑者を殺人罪で起訴し、発表した。地検は8月25日から3カ月間にわたって太田容疑者を鑑定留置とし、医師などの見解を踏まえて事件当時の精神状態を調べていた。その結果、太田容疑者に刑事責任が問えると判断した模様だ。 起訴状などによると、太田容疑者は7月23日午後11時55分~翌24日午前6時半ごろ、自宅アパート内で、就寝していた長男で小学3年の継真(けいしん)さん(8)と保育園児の長女梨心(りこ)ちゃん(5)の首を包丁で突き刺して殺害した、としている。 幼子2人との無理心中を決意した、その理由は 捜査関係者によると、太田容… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
運転手がインフルに、コロナに…4人離脱 路線バスの運行が「半減」
運転手4人の病欠と体調不良で、路線バスの便数が半減――。 バス運転手の人手不足が全国的な問題になるなか、多くの路線バスが走る福岡県でそんな事態が起きている。 西日本鉄道は30日、12月1日から当面の間、久留米―福岡空港線の運行を1日32便から16便に減らすと発表した。福岡空港発の最終便は午後10時20分発から午後7時30分に繰り上がるなど、1日あたり233人に影響が及ぶという。 西鉄によると、グループ会社の西鉄バスのある営業所で運転手の1人が季節性インフルエンザに、 別の1人が新型コロナに感染。人手不足の中、さらに体調不良を訴える運転手が2人相次いだ。 営業所の運転手の在籍数は11月末時点で48人で、そもそも運行便数に対して必要な50人を下回っていた状態だった。 他の営業所から応援の派遣を… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水中からメリークリスマス 大阪・海遊館にサンタダイバー登場
クリスマスを水中から盛り上げようと、海遊館(大阪市港区)に、サンタクロースの衣装に身を包んだダイバーが登場した。 サンタダイバーは魚たちと一緒に泳ぎ、来館者に手を振ったりじゃんけんをしたりした。北海道岩見沢市から家族5人で来た年長の関根暖人くん(6)は「水の中にもサンタさんがいるなんて知らなかった。プレゼントくれるかな」。 同館最大の「太平洋」水槽では午後1時15分と午後3時30分からの2回、「タスマン海」水槽では午前11時から、それぞれ30分ほどサンタダイバーが現れる。25日まで。(西晃奈) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4万筆の署名を国に提出 大学教員ら、国大法改正案の廃案求める
今国会で審議中の国立大学法人法改正案の廃案を求め、大学教員らの団体が1日、岸田文雄首相らにあてたオンライン署名4万3516筆を文部科学省に出した。法案は同日、参院本会議で趣旨説明が行われ、審議入りした。 改正案は、一部の大規模な国立大に、運営方針の決定などを行う合議体の設置を義務づけるもの。合議体の委員の選出に文科相の承認が必要なことなどに大学教員らが反発。日本学術会議の任命拒否問題を例に挙げ、「政府の方針に沿わない人は承認されないのではないか」「大学が忖度(そんたく)し、承認拒否されないような政府の意に沿った人を選ばざるを得なくなるのでは」などと懸念を示している。 署名提出後に会見した米田俊彦・お茶の水女子大教授は「いったん(法案審議を)止め、大学関係者の意見をきちんと聞いて考え直してほしい」と話した。(山本知佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
流行語大賞の「地球沸騰化」、受賞スピーチはサバ養殖者 訴えたのは
佐藤常敬2023年12月1日 19時30分 今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2023ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日発表され、福井県小浜市でブランド魚「小浜よっぱらいサバ」を養殖する田烏水産の横山拓也さん(55)が、トップ10入りした「地球沸騰化」で、代表者として受賞した。スピーチで、海水温の異変を訴え、温暖化よりも深刻な気温上昇を警告した。 「地球沸騰化」は国連のグテーレス事務総長の言葉だ。グテーレス氏は、今年6~8月の世界の平均気温が過去最高を更新したことを受け、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」と警告し、各国に温室効果ガス削減の具体的な行動を求めた。 横山さんは、酒かす入りの餌をサバに与えることから名付けられた「よっぱらいサバ」の養殖を若狭湾で19年から本格的に始めた。だが、近年は海水温上昇などが影響し大量死が相次いだ。今夏はいけすの海水温が最高31度に達し、3千匹のサバが死んだ。 スピーチで横山さんは「海水温がここ4~5年、毎年上昇し、今年はほとんどぬるま湯のような状況で、手を尽くして魚たちを生かそうとしたが、死なせてしまう悲しい状況を経験した」と話した。 そんな現状を横山さんはSNSやメディアなどを通して情報発信したことで注目され、「地球沸騰化」と向き合う生産者の代表として今回選ばれたそうだ。 横山さんは「沸騰という表現がふさわしいほどの地球温暖化の中で、私よりはるかに厳しい状況で苦しい闘いを続けている1次産業の生産者はたくさんいる」と述べ、「地球の環境を一気に元に戻すのは、不可能だと思うが、私たちが今から取り組んでいくことは、決して無駄には終わらない」と訴えた。(佐藤常敬) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【締め切り迫る】紙面ビューアー機能も使えるプレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オスプレイ墜落、海底の隆起は機体の可能性 不明の7人を潜水捜索
【動画】墜落したオスプレイの潜水捜索=飯野祐平撮影 鹿児島県の屋久島沖に米軍輸送機オスプレイ(乗員8人)が墜落した事故で、海上保安庁や自衛隊などは1日も、現場海域で行方不明となった7人の捜索を続けた。午前11時現在、不明者の発見には至っていない。 第10管区海上保安本部によると、11月30日の捜索で音波を出して海底の状況を調べるソナーを投入し、屋久島空港の南東約1・2キロ、水深約30メートルの地点で、周りの地形と異なる隆起があるのを確認した。墜落した機体の可能性があるとみて潜水して捜索。同日は岩しか確認できなかったが、1日も数十メートル潜れる訓練を受けた特殊救難隊などの約10人が、付近で潜水を続けている。 また、この日は、米兵ら約1… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
導入時の担当者に聞く、性教育の「はどめ規定」 当時懸念したのは…
国内外から遅れが指摘される日本の学校での性教育。その障壁として指摘されるのが、学習指導要領の「はどめ規定」だ。中学の保健体育では「受精・妊娠までを取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする」としているこの規定は、1998年度の指導要領改訂時に盛り込まれた。現場では、性交を教えない規定だと捉えられている。なぜ、この規定が必要だったのか。山形県の公立小中学校で教員として教壇に立ち、文部省(当時)の教科調査官としてこの改訂に携わった戸田芳雄・前日本安全教育学会理事長は「規定の目的は学習内容の整理だった。『はどめ』をかけた覚えはない」と語る。 ――中学の保健体育で「妊娠の経過は取り扱わないものとする」とした、いわゆる「はどめ規定」。98年の改訂で、なぜ盛り込まれたのでしょうか。 当時は文部省の教科調査官の立場で「規定」を入れることに携わりました。 その頃、性教育に関しては「もっとしっかり教えるべきだ」という推進派から、「若者の性が乱れる」との反対派まで、社会に様々な意見があり、それぞれが強く主張していました。文部省にも、意見や批判が届きました。 98年の改訂は非常に難しいものでした。かつての詰め込み教育の反動から、後に「ゆとり教育」と呼ばれる新課程を作らなくてはならず、授業時間数が大幅に削られました。中学の保健体育も例外ではなく、保健分野は55時間から48時間程度に減少しました。当時は「精選」という言葉がよく使われ、それまであった、教科や学年の間で学ぶ内容の重複を避けることが重要な課題でした。 一方で、健康課題として、ストレスへの対処法など心の健康に関することや阪神大震災(95年)の教訓からの防災教育、HIVなどの性感染症の予防などが、保健分野の新たな課題として上がっていました。授業時間数が減る中、この三つの重要な要素を盛り込まなければいけない。学習指導要領はあくまで、「これだけは学習する」という最低基準。あまり内容を盛り込みすぎないようにするのが大前提です。 性教育をすること自体は良いと思いますが、教科の目標や内容、授業時間数を考慮すると、保健という教科で全てを教えるわけにはいかないと考えました。理科や社会科、家庭科が担う部分もあり、重複することはできない。保健では、身体の発育以外の内容が広がりすぎないように、と考えました。 ――取り扱わない項目が、「妊娠の経過」だったのはなぜなのでしょうか? 当時、教職員への聞き取りや… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル