東京都江東区では長年にわたり、「三つの家」が選挙でぶつかり合ってきた。事件の背景には、覇権争いがあったのではと指摘する声もある。 元自民衆院議員の木村弥生氏と前自民都議の山崎一輝氏らが争った今年4月の区長選。木村氏の父は元自民衆院議員の勉氏、山崎氏の父は2007年から区長を4期務めた故・孝明氏で、「2世」同士の対決でもあった。 もう一人の「2世」で選挙のキーマンとなったのが、柿沢未途氏だった。父は元外相の故・弘治氏だ。 「柿沢党」と呼ばれる強固な… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海岸で砂に埋もれた4歳男児死亡事故 管理者を不起訴処分に
宮崎県日南市の伊比井海岸で2022年4月、当時4歳の男児が消波ブロックそばの砂に埋もれて死亡した事故で、管理していた県日南土木事務所の当時の管理責任者を県警が業務上過失致死の疑いで書類送検し、宮崎地検が不起訴にしていた。28日、捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、県警は今年3月に書類送検し、宮崎地検は4月7日付で不起訴にした。県警は書類送検の際に検察に起訴を求める「厳重処分」ではなく、起訴を求めない意見をつけていたという。 事故は22年4月29日に発生。秋田県にかほ市から家族と観光で訪れていた男児が消波ブロック近くの砂浜に埋まった。消防や近くにいた人が砂の中から男児を救出したが、救急搬送先で死亡が確認された。死因は窒息死だった。 消波ブロック下の空洞 「過失責任問うのは困難」 男児が発見された場所は、砂… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
孤独な夜を乗り越え、煮るぜんざい 86歳店主が妻に見せたかった姿
100年以上経った古民家が連なる風景に似合う小さな丸い街灯だけが、ちらほらと旧街道沿いに散る。 人が住んでいる気配はほとんどない。古民家を改修した土産店やパン屋は営業を終え、看板がどこにあるのかも見えない。 「でんじろう」の看板だけが、店内から漏れる明かりで浮かび上がっていた。 ガラスを縦横に走る格子の向こう側に、高齢の男性が座って本を読む姿が透けている。 カフェだろうか。戸を引いて中に入る。 ♪lay across my big brass bed…… ボブ・ディランの「レイ・レディ・レイ」が流れていた。 テーブルには、米国の元大統領の回顧録が数冊。「ちょっと古い本ですけどね。本は読むたびに新しい何かを感じるものです」 西国伝次郎さん(86)。愛媛県内子町にあるこのカフェの店主だ。 壁にはボブ・ディランの2023年の大阪コンサートで買ったポスターがあった。 ボブ・ディランは米国の音楽史を代表するミュージシャンとして知られる。 「ニューヨークにいた30代初め、ブラウン大学の構内であったライブに行った。ずっとファン。大阪のコンサートでは半世紀ぶりにライブで酔った」 古民家カフェ「でんじろう」は手作りのぜんざいが人気です。西国さんがここにたどり着くまで、波瀾万丈な人生の歩みがありました。86歳になった今、向き合う孤独、そして心のよりどころとは。 商社の幹部候補生、がむしゃらに働いた 西国さんは櫛生村(現・愛媛県大洲市)の農家に生まれた。村では進学が珍しいころ、大阪の高校と大学に進み、大手総合商社に入った。 ニューヨークにいた1960… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都内の辰年生まれは107万人、十二支別で9位 一番多い干支は
東京都内の辰(たつ)年生まれは107万人――。新年を迎えるにあたり、都が2024年の「年男・年女」の人口(推計)を発表した。 都によると、辰年生まれは男性が52万4千人、女性が54万7千人。出生年別にみると、1976年生まれが20万8千人と最も多く、64年生まれが18万1千人、88年生まれが17万人と続く。 総人口に占める辰年生まれの割合は8・1%で、十二支別人口の中では9位。最も人口が多いのは丑(うし)年(118万9千人)で、最も少ないのは午(うま)年(101万8千人)という。(伊藤あずさ) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ととのう」アスリート、独自のお作法 フィギュア選手も意外な活用
近年ブームのサウナ。野球、サッカー、そしてフィギュアスケートなど、とりわけスポーツ選手の間で人気になっている。その分布図は首都・東京の錦糸町などの「激戦区」から、地方へと広がりを見せている。 例えば東北。サッカーのモンテディオ山形がスタジアムにテントサウナを設置した観戦イベントを開催した。ラグビーの釜石シーウェイブズ(岩手)やバスケットの青森ワッツの選手一覧をのぞくと、「趣味はサウナ」と答える選手が複数いる。ベガルタ仙台や秋田ノーザンハピネッツなど、公式グッズにサウナを取り入れるチームもある。 2023年11月26日の「いい風呂の日」。仙台市泉区の「スパメッツァ仙台 竜泉寺の湯」で、プロ野球・楽天の小深田大翔(28)と村林一輝(26)のトークショーがあった。楽天モバイルパーク宮城には選手やコーチが使えるサウナがあり、2人はそこで魅力に目覚めた。 村林は「球場のサウナで『ととのう』の意味を実感した」。小深田は「暑いのが苦手なので、最初に水風呂に入って体を冷やしてからサウナに入る」と独自のお作法を明かした。アスリートがサウナに魅せられるのは、心身の疲れを取り除きリラックスする「ととのう」ことにあるようだ。 フィギュアスケートの友野一希(25)=上野芝ク=は「ととのう」以外でサウナを活用する選手だ。 ナショナルトレーニングセンター(NTC)の「関空アイスアリーナ」近くにあるサウナに強化選手の仲間とよく行くという。 友野は「やっぱり『裸の付き合い』っていうのもあって仲良くもなれるし、結構コミュニケーションのツールの一つとしてサウナもありだな、と思います」。 サウナとはもう古い付き合いとなるアスリートもいる。野球の独立リーグ、埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する由規(34)。仙台育英時代からのサウナ好き。07年の高校生ドラフト1位で入団したヤクルトの寮には、サウナがあった。その後移籍した楽天もサウナ「あり」だった。 「代謝を良くして体を絞ったり、夏バテ対策をしたりする目的で入るようになった。『ととのう』という言葉が広まる前から、その感覚はつかんでいた」 由規は今では球団イベントで「熱波師」に扮することもある。ファンのためにスポーツの「熱い風」を一緒に届けるつもりだ。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高1女子が死亡、薬の過剰摂取か 放置した疑いで会社役員を再逮捕
大阪府茨木市のアパートで高校1年の女子生徒が死亡しているのが見つかり、体内から致死量を超えるせき止め薬の成分が検出された事件で、府警は28日、住居不定、会社役員の橘孝憲容疑者(58)=未成年者略取容疑で逮捕=を保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕し、発表した。黙秘しているという。 捜査1課によると橘容疑者は11月11日未明、女子生徒(16)を当時住んでいた茨木市のアパートに連れ帰り、薬の影響で危険な状態だと知りながら放置し、同日午後6時ごろ、急性薬物中毒で死亡させた疑いがある。 女子生徒は薬局でせき止め薬4箱を購入後、同日未明に大阪市内のカラオケ店で橘容疑者と落ち合ったという。2人は8月ごろにネットで知り合ったとみられる。周辺の防犯カメラには、女子生徒が容疑者と合流後、路上に崩れ落ちるなど、自分で歩けないほどの状態になった様子が映っていたという。 大阪地検は28日、未成年者略取容疑について処分保留とした。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生活保護受給者にわいせつな行為 就労支援相談員の男性を懲戒免職
平川仁2023年12月28日 14時00分 仙台市は27日、生活保護の就労支援相談員が受給者にわいせつな行為をしたとして、同日付で懲戒免職処分にし、発表した。職員は行為を認め、「好意があった」と話しているという。 人事課によると、懲戒免職になったのは青葉区宮城総合支所の男性相談員(70)。8月1日、担当する女性のハローワーク訪問に同行した後、飲食店に誘って体を触るなどした。また3日には「掃除を手伝う」と言って女性の家を訪れ、わいせつな行為をした。 同課は「相談員と受給者という断りづらい関係性の中で行為に及んでおり、悪質性が高い」と判断した。 また市は27日、障害者総合支援法に基づいて外部に委託している障害者相談支援事業と発達障害者支援センター運営事業について、消費税の課税対象であるにもかかわらず、非課税扱いで処理していたと発表した。委託先は14法人にのぼり、税務署への追納額など約2億2千万円を、市が事業者側に支払うという。 市障害者支援課によると、支払額は2018~23年度分の消費税と延滞税を含めた概算。市は「国や市の周知が不十分で、事業者の責任に帰することはできない」と判断し、市が支払うことを決めたという。 厚生労働省が10月、他の自治体で同様の問題があったことを受け、課税対象だと周知する通知を出し、仙台市も誤りに気づいた。来年2月の議会定例会に補正予算案を提出するという。(平川仁) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人の骨の一部?車内から確認 奈良の土砂崩れ、連絡とれない男性か
奈良県下北山村の国道169号で23日夜に起きた土砂崩れで、奈良県警吉野署は28日、土砂に埋もれていた車の中で、人の骨の一部とみられるものが確認されたと発表した。この車のナンバーは、連絡がとれない和歌山県の男性が乗っていたとみられる車と一致している。 同署によると、見つかったのは車の運転席とみられる場所だったという。 地元消防によると、道路を覆っていた土砂の中から26日午後3時すぎ、車後部のバンパーやナンバープレートを確認した。車の上には、道路脇に設置された防護柵の鉄骨がかぶさっていたという。 23日夜に道路西側の斜面が高さ約40メートル、幅約30メートルの範囲で崩れ、約4千立方メートルの土砂が道路に流れ込んだとみられる。 巻き込まれた軽乗用車1台から50代男性が24日未明に救助されたが、和歌山県の70代男性の車も埋まっている可能性があるとして、県警と消防が捜索活動を続けていた。この男性の家族からは「三重県に釣りにいった父親と連絡がとれない」との相談が奈良県警吉野署にあったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性の顔にも刺し傷 逮捕の男が一方的に切りつけか 名古屋2人死亡
名古屋市中心街のカラオケ店などで女性2人が刺されるなどして死亡した事件で、この店で襲われた女性(20)が顔にも刺された痕があったことが捜査関係者への取材でわかった。女性の上半身や腕にも複数の刺し傷があったことがわかっており、愛知県警は殺人未遂容疑で逮捕した男(25)が一方的に切りつけたとみて調べている。 男は自称・風俗店員の曽我春暉(はるき)容疑者。女性は搬送先の病院で亡くなっており、県警は28日に殺人容疑に切り替えて名古屋地検に送検した。 司法解剖の結果、女性の死因は心臓を刺されたことによる失血死と判明。現場からは凶器とみられる包丁1本を押収しており、県警は曽我容疑者が持ち込んだとみている。捜査関係者によると、曽我容疑者は女性の知人で、事件のあった26日は2人で来店したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
医師の「働いてる?うそおっしゃい」 福祉利用者のスティグマ解く鍵
Re:Ron連載「知らないのは罪ですかー申請主義の壁ー」第5回 「働いてる? うそおっしゃい。生保(生活保護)なんだからそんなわけないでしょう」 ある年の冬、40代男性の外来受診の付き添いをしたときのこと。仕事が忙しく受診間隔があいてしまったことを男性がわびた際に、医師が男性に向けた言葉です。 「いや、本当ですよ。先生、わたし、働いてるんです」 男性はそう応じましたが、医師はいぶかしげな顔をしてカルテに視線を落としました。 男性がうそをついていたわけではありません。 なぜ、医師はこのような言葉を男性に向けたのでしょうか。 連載5回目はこの医師の言葉を入り口に、スティグマと尊厳に焦点をあて、社会保障制度が抱えるもうひとつの矛盾について考えていきたいと思います(エピソードの内容は一部改変しています)。 日常に散らばるマイクロアグレッション スティグマとは、特定の人や集団に向けられる否定的なラベリングやステレオタイプのことを指します。例えば、精神疾患、HIV/AIDS、性的指向、人種、障害、疾病、経済的地位などへの否定的なラベリングやステレオタイプが、偏見や差別、排除を生じさせる原因となっています。 医師の診察は丁寧でしたが… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル