政府は26日、防衛施設など安全保障上重要な施設の周辺や国境の離島を対象とする土地利用規制法を巡り、規制対象の候補地として新たに184カ所を土地等利用状況審議会に示した。嘉手納基地や普天間飛行場など、沖縄県内の米軍施設17カ所も含まれる。沖縄の米軍基地が対象になるのは初めて。 土地利用規制法は昨秋に施行され、399カ所が規制対象区域として指定済み。政府は今年度内に計約600カ所の指定をめざしており、第4弾となる今回で「おおむね網羅した」としている。 同法は、自衛隊や米軍の基地、原子力発電所といった重要施設の周辺約1キロや、国境の離島を「注視区域」に指定。指定されれば政府は土地の利用状況を調べ、施設の機能を損ねる行為に罰則つきの命令などができる。さらに「特別注視区域」に指定されると、売買の際などに事前届け出が義務づけられる。 26日に提示されたのは特別… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ワクチン接種の自己決定権を脅かす」 甲賀消防の職員隔離に調査委
滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部で、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった職員が、ほかの職員との接触を制限され、退職した問題を検証する「ワクチン未接種者への対応事案等ハラスメント調査委員会」は26日、中間報告をまとめ、発表した。「違法、不当、または不適切な決定と対応があった」と認めた。 調査委員会は、委員長の新川達郎・同志社大名誉教授や、弁護士や甲賀市議らからなる6人で構成。問題発覚後の今年7月以降、計5回の会合で、元職員や当時の上司ら計16人から聞き取りをした。 26日、調査委が同組合管理者の生田邦夫・湖南市長らに対し、中間報告をした。 それによると、元警防課職員の30代女性は2021年4月、別のワクチンで副反応が出たことを理由に接種を拒絶した。上司らは「自分のことだけしか考えていない」「ほかの職員のことを考えているのか」などと主張し、接種するよう何度も面談して説得した。女性は子どもの授業参観を理由に休暇を希望したが、出勤させた日もあった。 5月6日から、女性をほかの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
残り33秒、託された1年コンビ 東海大福岡監督「自分が責任とる」
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は26日、女子準々決勝と男子3回戦があった。女子の東海大福岡は優勝候補の一角、大阪薫英女学院を劇的な逆転劇で破り、2年連続4強入りを果たした。 男子は福岡大大濠が京都精華を91―62、福岡第一が東海大諏訪(長野)を108―81でそれぞれ圧勝、そろってベスト8に入った。(榎本瑞希) 1年生にかけた監督 顔を見て「大丈夫」と信じた 52―61で残り時間は4分を切った。9点差を追いかける東海大福岡の宮崎優介監督は、浜口ゆずをコートに入れ、東口紅愛との1年生コンビに託した。「学年は関係ない。最後は自分が責任をとる」 大会前、エースの浜口さくら(3年)が負傷した。抜けた穴を埋めたのが、成長著しい1年生2人だった。ゆずはさくらの妹だ。 主将の境さくら(3年)や伊… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
郵便局立てこもり事件、男を自宅への放火容疑で再逮捕へ 埼玉県警
有元愛美子 野口駿 仁村秀一2023年12月27日 0時00分 埼玉県蕨(わらび)市の蕨郵便局で10月にあった人質立てこもり事件で、県警は、同県戸田市の無職鈴木常雄容疑者(87)について、自宅アパートに火をつけて全焼させたとする現住建造物等放火容疑で再逮捕する方針を固めた。逮捕は今回で4回目。捜査関係者への取材で26日、わかった。 再逮捕容疑は、立てこもり事件が起きた10月31日午後1時ごろ、同市新曽の木造2階建てアパートで1階の自室に火をつけ、アパートを全焼させたというもの。住民らは避難し、けが人はいなかった。 アパートに住んでいた50代の女性によると、鈴木容疑者が転居してきたのは20~30年前。アパートは来年3月に取り壊す予定で、全ての住民が立ち退きを求められていたという。 鈴木容疑者は火災が起きた日の午後2時過ぎ、蕨郵便局で職員を人質に立てこもったとして、約8時間後に人質強要処罰法違反容疑で緊急逮捕された。11月下旬に、郵便局に駆けつけた警察官らに向けて拳銃を撃ったなどとして殺人未遂や銃刀法違反(加重所持、発射)などの容疑で再逮捕された。 また、火災が起きた日の午後1時過ぎ、戸田中央総合病院(戸田市)で医師らのいた1階の診察室に向けて屋外から発砲したとして、同様の容疑で12月中旬にも再逮捕されていた。 捜査関係者によると、鈴木容疑者は郵便局のバイクと自身のバイクが接触した事故の処理や、病院の応対などに不満を持っていた疑いがある。県警は事件の動機につながるとみている。(有元愛美子、野口駿、仁村秀一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
損保大手4社に業務改善命令 「576取引先の保険で不適切行為」
損害保険大手4社によるカルテル疑惑で、金融庁は26日、保険業法に基づく業務改善命令を4社に出した。企業や官公庁など計576にのぼる取引先と結んだ保険で、不適切な調整行為が確認された。各社内で問題が認識されていたケースも少なくなく、金融庁は「法令順守意識や顧客本位の観点が著しく欠けていた」と指摘した。 4社は東京海上日動火災保険と三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン、あいおいニッセイ同和損害保険。大手が一斉に行政処分を受けるのは極めて異例だ。金融庁は経営責任の明確化や、経営管理体制の抜本的な強化を求めた。 金融庁によると、企業と複数… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
残り33秒、託された1年コンビ 東海大福岡監督「自分が責任とる」
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は26日、女子準々決勝と男子3回戦があった。女子の東海大福岡は優勝候補の一角、大阪薫英女学院を劇的な逆転劇で破り、2年連続4強入りを果たした。 男子は福岡大大濠が京都精華を91―62、福岡第一が東海大諏訪(長野)を108―81でそれぞれ圧勝、そろってベスト8に入った。(榎本瑞希) 1年生にかけた監督 顔を見て「大丈夫」と信じた 52―61で残り時間は4分を切った。9点差を追いかける東海大福岡の宮崎優介監督は、浜口ゆずをコートに入れ、東口紅愛との1年生コンビに託した。「学年は関係ない。最後は自分が責任をとる」 大会前、エースの浜口さくら(3年)が負傷した。抜けた穴を埋めたのが、成長著しい1年生2人だった。ゆずはさくらの妹だ。 主将の境さくら(3年)や伊… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「スーパークレイジー君」保釈、土下座して謝罪 不同意性交で起訴
知人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして、不同意性交致傷の罪で起訴された宮崎市議の「スーパークレイジー君」こと西本誠被告(37)が26日、保釈された。勾留されていた宮崎市の宮崎刑務所拘置区から姿を見せた西本被告は「大変申し訳ありませんでした」と謝罪し、土下座した。 起訴状によると、西本被告は9月3日未明、宮崎市内で知人の30代女性をホテルに無理やり連れ込み、ベッドに押し倒して馬乗りになるなどの暴行をし、同意しない意思を示すことが困難な状態で性交しようとした、とされる。女性は暴行と逃げる際の転倒で右腕や左手にけがを負った。 西本被告は2020年の都知事選に立候補し、特攻服姿で注目された。21年の埼玉県戸田市議選で当選したが、その後、居住実態がないとして当選無効に。22年12月には故郷の宮崎県知事選に出馬し、今年4月の宮崎市議選で初当選した。 西本被告の弁護人は、来年5月に開かれる初公判で、被告が起訴内容を認める方針を明らかにしている。(平塚学) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
家族失い「もう海は見たくない」 笑顔運び傷いやした入り江のサウナ
沈む夕日に照らされ、漁船が浮かぶ水面がオレンジ色に輝く。宮城県気仙沼市唐桑町の鮪立(しびたち)漁港。2023年7月、白いペンキで塗られた木造2階建てのこぢんまりとした小屋が、海のそばに完成した。 もとは漁網を入れる倉庫だった。11年の東日本大震災で津波に遭い、奇跡的に流されず残った。それを改修した。 その名は「Sauna of the bay つなかんサウナ」。 リアス海岸の入り江を望み、内壁には船上から見た三陸沿岸の山なみが描かれ、海と山に抱かれた気仙沼を体感できる。 「海は見たくないと思ってた。でもやっぱり、私が好きなこの海を見てほしかったの」。民宿「唐桑御殿つなかん」のおかみ、菅野一代(いちよ)さん(60)の言葉には、この約13年が凝縮される。 震災から6年後の17年3月、漁船の転覆事故で長女が亡くなり、夫の和亨さんと三女の夫が行方不明になった。津波の被災から立ち直ったあと、最愛の家族3人を失った。「海なんてなくていい。見たくない」 深い悲しみに沈むころ、菅野さんはあるものに出合った。特徴的な丸いフォルム。車両に薪(まき)ストーブが内蔵され、車で牽引(けんいん)できるトレーラー型サウナだった。 東北のサウナが熱い。厳しい自然環境を逆手にとったり、自然災害からの復興のシンボルとなったり……。少子高齢化、人口減が進むなか、おらほ(私たち)のサウナからみえる東北の魅力と可能性を探ります。 「家族のような」存在、集うサウナー 贈り主は、交流のあった公益… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・江戸川区の新庁舎工事費、2年前から倍増の590億円に
東京都江戸川区は26日、新庁舎の建設工事費が概算で約590億円になると発表した。2年前の基本構想時の約2倍に増えており、区は建設資材や人件費の高騰の影響と説明している。建設業界の人員確保も厳しく、工期が延びると想定されるため、開庁予定を1年10カ月遅い2031年1月に変更した。 区は、現庁舎が築60年を超えて老朽化したとして、都営新宿線の船堀駅近くに移転し、敷地面積9600平方メートルに、地上21階建て(高さ約99メートル)の新庁舎の建設を計画している。 庁舎の工事費は、21年3月の基本構想では、周辺自治体の庁舎建設費を参考に303億円と算出していた。今回は初めて設計に基づいて算出したといい、防災や省エネの機能を追加した機能強化分として87億円と工事費高騰による200億円をそれぞれ加算し、590億円とした。 区は、機能強化分を除く工事費は1・5倍に膨らんだとしたうえで、「今後も社会的要因によって工事費が下がる見込みはなく、必要な事業として推進していきたい」としている。(張春穎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
TOKYO強靱化プロジェクト、総事業費17兆円に 風水害対策など
東京都が長期防災計画「TOKYO強靱(きょうじん)化プロジェクト」を更新し、2040年代までに予定する風水害や大地震などへの対策事業費が17兆円になると明らかにした。計画を作った昨年末の時点から、新たに2兆円分の事業を加えた。 また、大雨時に増した河川の水を海に流すトンネル「地下河川」の整備など、30年ごろまでに進める中間目標も新たに設けた。 計画は、風水害、地震、噴火、災害時の電力・通信などの途絶、感染症の五つの危機について被害想定や政策目標をまとめている。 分野別では、「地震」の事業費が最多の9兆6千億円。中間目標として、耐震性が不十分な木造住宅(約20万戸)の半減をあげた。マンションでも、非常時の電源確保やエレベーターの早期復旧策をメーカーと進める。 次いで多い「風水害」は7兆1千億円。30年度までに、豪雨時の増水をためる施設として調整池など約200万立方メートル分を新たに整備する。 「噴火」対策は2兆1千億円… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル