上山崎雅泰2023年12月21日 20時44分 岡山県倉敷市玉島で2日に会社経営の問田(といた)正さん(57)が刃物で刺され死亡し、妻(50)も重傷を負った事件で、県警は21日、自営業村上航希容疑者(26)=岡山市北区東花尻=と、夫婦の長男で、問田さんの会社の役員問田直孝容疑者(29)=倉敷市玉島阿賀崎1丁目=を殺人未遂と住居侵入の疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 玉島署捜査本部によると、2人は共謀して2日午後3時5分ごろから同6時15分までの間、問田さん方に侵入し、問田さんの妻に対して殺意を持って刃物で腹部を突き刺したり、顔や胸を切りつけたりするなどし、殺害しようとした疑いがある。妻は右横隔膜損傷や肝損傷など1カ月の大けがを負った。 事件をめぐっては、同日午後7時25分ごろに妻から玉島署に「刺された」と通報があった。署員が駆け付けたところ、問田さんは洗面所で横向きの状態で倒れており、死亡が確認された。妻は台所付近で倒れていたが、署員に「男が家に入ってきて刺された」という旨の説明をしていた。 村上容疑者と直孝容疑者の間には面識があったという。県警は村上容疑者が妻を襲った実行犯とみて、2人の役割分担などを調べる。また問田さんの殺害にも関与していた疑いがあるとみて捜査する方針。 問田さんは倉敷市内で自動車部品会社を経営し、妻や直孝容疑者らが役員を務めていた。県警は夫婦と直孝容疑者との間で金銭を巡るトラブルがなかったか調べている。 問田さんが倒れていた場所の近くには刺し身包丁(刃体約22センチ)が見つかり、凶器として使われた可能性があるという。(上山崎雅泰) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
記録的大雪の留萌市で交通マヒ、バスルート変更で日常の足を確保
奈良山雅俊2023年12月21日 21時00分 記録的な大雪と吹雪に見舞われている北海道留萌市は除排雪が追いつかず、21日も中心市街地は交通マヒの状態が続いた。沿岸バス(本社・羽幌町)は同日、運行ルートを変更して市外からの通院、通学の足を確保した。 沿岸バスは17日から市内線と増毛、羽幌方面からの郊外線を運休。郊外線は19日から除排雪が進まぬ市街地の手前まで運行を始めたが、ともに「終点」から留萌高校や市立病院までは徒歩で2~3キロ。タクシーも台数を制限しており、留萌高校は18日から20日まで休校せざるを得なかった。 市立病院には5日ぶりに郊外線のバスが到着した。週3日透析に通う70代の女性は「よかったわ」と杖をついてバスを降りた。前々日は「終点」でバスを降り、介護事業所の車で病院に来たが、透析を終えても暴風雪が収まらず、そのまま病院で一夜を過ごした。 沿岸バスによると、暴風雪による長期運休は2013年1月に市内線が12日間運休(3~14日)したことがある。当時は9日から運行可能な道だけを通る災害対策便を走らせ、市立病院までのルートを確保した。同社では「年末から2月ならわかるが、12月のこの時期にこんな大雪は聞いたことがない」という。 この日、中心市街地の道路脇には2~3メートルの雪壁が連なり、車からは店の2階部分が見える程度。道幅も狭く対向車とはすれ違うのがやっとで、あちこちで渋滞がおきていた。夕方から再び暴風雪になり、商店主は「いつまで続くのか。本当に参った」とため息をついた。 旭川地方気象台によると、留萌市の積雪は21日午後6時現在、90センチ(平年26センチ)。特に18日はドカ雪で午前9時までの12時間降雪量は63センチ、午後8時までの24時間降雪量は78センチと、ともに留萌市の統計開始(1999年)以来、最大となった。大雪は週末まで続く見込みという。(奈良山雅俊) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水道断水は「市に責任」、条例の免責規定認めず 福岡高裁で逆転判決
沖縄県宮古島市で2018年に水道施設が故障して起きた断水をめぐり、ホテル業者が市に賠償を求めた訴訟の差し戻し後の控訴審で、福岡高裁(久留島群一裁判長)は21日、水道施設の装置を40年間交換していなかった市側の責任を認め、宿泊キャンセルなどに伴う計約200万円の賠償を命じる判決を出した。 市条例は、給水の制限や停止で損害が生じても「市はその責めを負わない」と定めている。一、二審は条例の免責規定の合理性を認め、ホテル側の請求を棄却していた。 しかし、最高裁は昨年7月、自治体に常時給水を義務づける水道法の規定には、「災害その他正当な理由があってやむを得ない場合」は給水を停止できるとあることから、今回のケースも「やむを得ない場合」かどうかの検討が必要だと指摘。市条例の規定は「水道法の解釈を確認しているだけだ」として、市側の免責を規定する効力はないとした。 久留島裁判長は今回の判決で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR新橋駅近くで火災 木造2階建て飲食店付近、けが人情報なし
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
母を刺した殺人未遂容疑で次男を逮捕 居間に父の遺体 福井県大野市
同居する母親の首などを包丁で刺して殺害しようとしたとして、福井県警は21日、同県大野市深井、会社員富田雄大容疑者(34)を殺人未遂容疑で緊急逮捕し、発表した。自宅の居間で、父で会社員の富士夫さん(65)が首から血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。 県警によると、富田容疑者は同日午前8時ごろ、自宅で、母るみ子さん(70)を殺害しようと包丁で首や顔を刺し、重傷を負わせた疑いがある。富田容疑者は「殺そうと思って刃物で突き刺した」と容疑を認めているという。 けがをしたるみ子さんが自宅から逃げ、通行人が110番通報した。救急隊員らが居間で倒れている富士夫さんを発見したという。県警は、富士夫さんの死亡についても富田容疑者が何らかの事情を知っているとみて調べる。富田容疑者は次男で、両親と3人暮らしだった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三郷町長が漏洩認め陳謝、進退は明言せず 大阪地検特捜部が在宅起訴
奈良県三郷町発注の入札を巡り、森宏範町長(64)と幹部2人が大阪地検特捜部に在宅起訴された21日、森町長は記者会見を開き、謝罪した。町役場などの家宅捜索から2カ月半。職員からは「まさか3人も。町はどうなってしまうのか」と戸惑いの声が漏れた。 起訴内容は、森町長が2020年10月の一般競争入札で、業者側に設計金額を教えたというもの。森町長は21日夕の会見で、「深くおわびいたします。すみませんでした」と深々と頭を下げた。 問題の工事は町立西部保育園の建て替えに伴う仮園舎設置などの事業といい、違法性の認識を認めた。詳細は「公判で明らかにしたい」とした。 森町長は通信機器販売会社勤務や町議を経て10年の町長選で初当選し、4期目。自身の進退については「近々皆さんにちゃんと説明したい」と述べ、改めて会見を開く意向を示した。 特捜部の家宅捜索では福祉保… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島知事が20年運転延長を「了承」 川内原発の60年運転を容認
九州電力川内原子力発電所1・2号機(鹿児島県薩摩川内市)の20年運転延長をめぐり、塩田康一知事は21日、運転延長を「了承する」と容認する考えを表明した。国の審査や専門家らの議論を通じて科学的・技術的な安全性は確認できたと評価した。 1号機は2024年7月、2号機は25年11月に運転開始40年の期限を迎える。九電は昨年10月に運転期間の20年延長を申請し、原子力規制委員会が今年11月、九電の特別点検などは適切で、将来的にも設備機能は維持できると判断し、20年延長を認めた。国内での認可は5、6基目。 運転延長に関しては、地元同意は必須とされていないが、塩田知事が延長について考えを示したのは初めて。塩田氏は記者団に「延長にあたっては安全性が一番重要」とした上で、「100%(の安全)は難しいが、専門家の意見を踏まえた上で判断した。今後20年の安全性は評価された」と話した。 塩田知事は20年知事選で初当選した際、運転延長について賛否に触れず、公約で「必要に応じて県民の意向を把握するため、県民投票を実施する」と掲げた。 しかし、原発に関する県の専… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
偽サイトのテイクダウン、支援ツール誕生 全国初の講習「できそう」
銀行やクレジットカード会社など、実在する企業や組織を装った偽サイトにアクセスさせてアカウント情報などをだまし取る「フィッシング」。被害撲滅のためには「テイクダウン」(=フィッシングサイトの閉鎖)が有効だが、いたちごっこが続いている。 そんななか、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)が、一般市民でもテイクダウン活動を容易にできる支援ツールを開発した。 そのツールの名は「Predator(プレデター)」。ブラウザーがベースで、パソコンとインターネット環境さえあれば使用できる。来年以降、全国の警察が防犯ボランティアらを対象に講習会を開き、利用者を増やしていく計画という。 「一般人でも、テイクダウン活動ができるとは……」 今月、全国初となるテイクダウン講習会が「札幌デザイン&テクノロジー専門学校」(札幌市)などであり、参加した学生ボランティア・若林由生さん(20)はこう語った。「操作はわかりやすく、自分でもできると思った。効率的にテイクダウンできるよう、やり方を色々試してみたい」 講習では法令の知識や事例紹介もあり、「セキュリティーへの知見が広がった」という声もあった。同校の野村航介さん(21)は「フィッシングサイトの被害が増えるなかで、テイクダウン活動できる人が増えることは意義があると思う」と語った。この日は48人が参加した。(原知恵子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教え子を性的虐待、元小学教諭に実刑判決 東京地裁「関係性を利用」
約10年前、教え子だった10代女性に性的暴行を加えたとして、準強姦(ごうかん)未遂などの罪に問われた元小学校教諭、河嶌健被告(48)に、東京地裁(今井理裁判長)は21日、「担任と教え子という関係を利用し、性的虐待を繰り返した」として、懲役5年など(求刑懲役10年など)とする判決を言い渡した。 判決によると、河嶌被告は遅くとも2010年ごろから、小学校で担任していたクラスの少女の陰部を触り、動画撮影するなどの行為を始め、卒業後も繰り返した。その上で、12年5月、埼玉県内の知人宅で、抵抗できない状態の少女と性交しようとした。 被告は罪の成立争う 被告は公判で「抵抗不能では… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スポーツ感覚で雪かきを センサーグローブも登場 小樽で2月選手権
除雪車が入らない狭い道や急な坂道など住民が除雪に手を焼いている場所をチームごとに雪かきし、その出来栄えを競う「国際スポーツ雪かき選手権」が来年2月18日、北海道小樽市で開かれる。2014年に始まり、今回で11回目。当初は外国人観光客らの参加を見込んだ企画だったが、最近は地元の中高生による高齢者支援の意味合いが強くなっているという。 道内の大学生が中心となった実行委員会の主催。除雪する道は平均20メートルほどで、市内4地区周辺から町会と相談して選んだ。30分の制限時間内にどれだけ歩きやすくできたかや、消費カロリー量などを計算して順位をつける。今回から、スコップですくった雪の重さを測定できるセンサーグローブを導入し、採点項目に加える。 参加無料。1チーム3~5人編成で、先着20チーム、または来年1月31日締め切り。中学、高校、一般の3部門がある。問い合わせは実行委事務局(090・1702・6079)へ。(岡田昇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル