2023年1月10日 16時30分 鳥取県の平井伸治知事(61)は10日の記者会見で、3月23日に告示される同知事選に5選をめざして立候補すると表明した。同知事選への立候補表明は、平井氏が初めて。 平井氏は、多くの県民から立候補の要請があったことを挙げ、「それに応え、身を投じるのが、県民の道具としてなすべきことだと思った」と説明した。ポストコロナを見据えた地域経済の再生などに注力する方針を示した。 同知事選を巡っては、昨秋以降、業界団体や県内全19市町村長、自民党県連などから平井氏に立候補を求める要望が相次いでいた。 平井氏は東京都出身。1984年に自治省(現総務省)に入り、鳥取県総務部長や副知事、総務省政党助成室長などを経て2007年の知事選で初当選。21年9月から全国知事会長を務めている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夜通しのナースコール、つい…自分が嫌に そして私は介護職を辞めた
A-stories「ケアワーカーがいなくなる?」 「こんな私が、介護をやってちゃダメだと思うんです」 母校の恩師にそう告げると、涙が止まらなくなった。 2016年7月。日向野(ひがの)由佳さん(28)が埼玉県内の特別養護老人ホーム(特養)で働き始めて、2年目の夏を迎えていた。 その日、入居者のトイレを介助していた。別の入居者が日向野さんの名前を呼ぶ声が何度も聞こえた。トイレに行きたいと訴えていた。 「ちょっと待っててね」 ――また、この言葉を言ってしまった。 本当は待たせたくない。 しかし、ほかに頼める職員はいない。だから、「ちょっと待って」が口をつくことは、それまでにも何度もあった。あとで「何度も呼んでごめんね」と謝られたこともある。 でも、対応できない自分が、悪いのかな。 なんだか、涙が出てきた。 この仕事、向いていないのかもしれない。 短大の介護福祉科で2年間教わった岡田圭祐(よしひろ)さん(45)のもとに、車を走らせた。話を聞いてほしかった。 「私は介護に向いていないのでしょうか。辞めたいんです」 「介護が好きなのはわかるよ。でも少し休憩してみたら? また走り出せばいいんだし」 恩師の言葉に、少し気が楽になった。 しかし、長くは続かなかった。 この特養では70人ほどが暮らす。当時、介護職員は二十数人だった。短大の授業では、高齢者の意思や意見を尊重することが大事だと学んだ。すぐに対応してほしいと思っている入居者を待たせることは、こうした考えに反すると思った。できるだけ待たせないようにと心がけていた。 しかし、実際には、勤務時間の間に食事からトイレ、入浴など、決められたことを「流れ作業」のようにすることで精いっぱい。手が回らないこともしばしばだった。 お年寄りにイライラするなんて、やばい 特に、夜勤の時間は職員も3人だけと少ない。 3人でおむつ交換や服薬などにあたっていると、あちこちの部屋からナースコールで呼ばれる。「ちょっと待ってよ!」。忙しい夜勤中は、口調まできつくなってしまう。 トイレに付き添ったばかりの女性入居者にナースコールで呼ばれ、湿布を貼ってほしいと頼まれた。それを終えて居室から出ようとすると、また名前を呼ぶ声が後ろから聞こえた。 「また?」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Hawks announce signing of former Rangers starter Kohei Arihara
Fukuoka – The Fukuoka SoftBank Hawks announced the signing Tuesday of free-agent right-hander Kohei Arihara, making his return to Nippon Professional Baseball following a two-year stint with the Texas Rangers. The 30-year-old is expected to be part of the starting rotation for the 2022 Pacific League runners-up following the departure […]
廃線になった31駅を訪ね続ける元運転士 急行「能登路」の記憶
石川県にかつて金沢と奥能登を結ぶ二つの路線があった。その区間を走ったのが急行「能登路」。廃止からまもなく21年になる。今年7月に定年を迎える元運転士が当時を振り返った。 能登路は、1964年に準急でデビュー。金沢を出発し、津幡から七尾線に入り、途中の穴水で分割と連結が行われた。能登線(穴水―蛸島)の珠洲方面と、そのまま七尾線終点の輪島まで両線を走った。 七尾線は戦前の1935年に輪島まで、能登線は戦後の64年に蛸島まで全通した。しかし、能登線は国鉄時代から赤字続きで、87年のJR発足の翌88年に第三セクター「のと鉄道」に転換された。91年には七尾―輪島間も同社へ移った。 その後も赤字は改善されず、2001年に穴水―輪島間が廃止、05年には能登線が全線廃止となり、穴水以北の鉄路が地図から消えた。国鉄民営化後に三セクになった路線での全線廃止は、JR西管内では初めてだった。 能登路の定期列車は2002年3月22日まで走った。車両は国鉄の急行用気動車「キハ28」「キハ58」。七尾機関区には多いときは約100両があり、10両編成の列車もあったという。ヘッドマークは、昨年6月の能登地震で斜面の一部が崩落で話題となった見附島が描かれていた。 「今なら映えスポットになったはず」 能登路の元運転士で、JR西… この記事は有料記事です。残り980文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「わかやまポンチ」である三つの条件 土産からコースのデザートまで
大蔦幸2023年1月10日 14時00分 梅の生産量が日本一の和歌山県(2020年農林水産統計)。ミカン、桃、柿、ハッサクなど様々な果物が育つフルーツ王国でもある。ご当地スイーツ「わかやまポンチ」が最近、人気だ。どんな「ポンチ」? ①県産梅の加工品等を使う②一つ以上、県産の果物を使う③果物が県産品であると示す――が「わかやまポンチ」である条件。これさえ満たせば、ゼリーでもケーキでも名乗れる。09年、県と地元飲食店が協力し、果物と梅の魅力をPRしようと始まった。今や県外を含め、72店が登録する。コース料理のデザートで出されたり、お土産として売られたり、様々な広がりを見せ、店ごとに違う「ポンチ」が提供される。県では、21年に「#わたしのわかやまポンチ」と題し、インスタグラムでオリジナルポンチを投稿してもらうコンテストも行った。 「県内外の人に和歌山が食の宝庫だということを、再確認してもらえたらうれしいです」と県食品流通課の戸瀬憲人さん(34)。 全国わかやまポンチ協会総裁で、和歌山市内でバー「サウスウエストカフェ」を営む小山よしおさん(54)は、フローズンのミカンをベースに、イチゴや柿など季節の果物を山盛りにのせた「わかやまポンチ」を提供する。シャリシャリしたフローズンミカンの口当たりがよく、甘さも控えめ。イチゴ、柿、ブドウ、ミカンにキウイ、7種類ほどの果物を順番に口に入れる。多くが県産だ。 「こんなにたくさんのフルーツを一度に食べられるなんて、とてもぜいたくでしょう」と小山さん。(大蔦幸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
タンクトップ1枚で誘った笑い 「さわやかラジオ」アナの転機
放送直前まで、どう話そうか迷っていた。 4時間ほど前、サッカーのワールドカップ(W杯)で日本がPK戦の末、クロアチアに敗れた。 マイクの向こうには、ラジオを聞きながら慌ただしい朝を過ごす人たちがいる。一日のスタートを少しでも前向きな気持ちで過ごしてほしい。 朝7時、そんな思いで放送ブースに座ったフリーアナウンサーの雫石将克(しずくいしまさかつ)さん(29)は大きく息をつき、意を決して話し始めた。 「最後まで諦めない気持ち、勇気、元気をもらった人、多いんじゃないでしょうか。日本代表の背中を見て、一つのことに取り組む力をもらいましたね」 番組は「さわやかラジオ」。西日本放送(高松市)で40年以上続く看板番組だ。ニュースを交えながら4時間、共演者との軽妙なやりとりが続いた。 だが、音声のみの放送では伝えきれない「秘め事」が、雫石さんにはある。 白いタートルネックに身を包… この記事は有料記事です。残り1385文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥インフルエンザ 殺処分対象が今季1千万羽超える 宮崎で57件目
宮崎県は10日、同県川南町の養鶏場で高病原性が疑われる鳥インフルエンザが発生したと発表した。同日朝から、飼育する採卵鶏約10万羽の殺処分を始めた。農林水産省によると、今季2022年シーズン(昨年秋~今年春)の57件目の発生で、殺処分対象数は計約1008万羽となり、1シーズンとしては初めて1千万羽を超えた。 農水省によると、養鶏場から9日に死亡羽数の増加の通報があり、同県が立ち入り検査を実施。10日の遺伝子検査で高病原性が疑われる鳥インフルエンザだと分かった。(大野博 前川浩之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪湾のクジラ、回遊続く 見守る海保「関係機関と対応協議」
2023年1月10日 10時43分 【動画】大阪湾・淀川河口付近にクジラ=朝日放送テレビ撮影 大阪湾の淀川河口(大阪市西淀川区)近くに体長約8メートルのクジラが迷い込んだ。大阪海上保安監部によると、通報から24時間が過ぎた10日午前9時半の時点でも、時折潮を吹きながら、付近を回遊する状況が続いている。 通報があったのは9日午前8時ごろ。クジラが阪神高速湾岸線の下あたりを泳いでいるのが見つかった。 付近の水深は干潮のときで約2メートル。大阪市港区の水族館「海遊館」によると、ふだんは深い外洋にいるマッコウクジラとみられ、餌を追いかけて入り込んだ可能性があるという。 同保安監部は、10日も早朝から巡視艇1隻を出して川の上流に行かないか監視している。刺激して体調に影響が出ないよう、無理に沖に追いやることはせず、「見守りながら関係機関と対応を協議する」という。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石塔の下から漢字が書かれた石ざくざく 2万個を埋めた地域の経済力
石塔を移動させようとしたら、下から文字が書かれた小石がざくざくと出てきた。その数、2万個以上。文字はどうやら約250年前に書かれたものらしい。これはいったい何なのか。研究者はこの場所の信仰心と経済力を示すと言う。 昨年10月、岩手県大槌町吉里吉里の吉祥寺(高橋英悟住職)で見つかった。参道の入り口に立っていた「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」と呼ばれる石塔の間や下から出てきた。 宝篋印塔は、礼拝すれば功徳が積まれるとされる石塔。参道の工事があったほか、東日本大震災でずれて危険だとして、移設作業をしていたところだった。 その下の石室から見つかった石は、二つの大きなかめや小さな肥前陶磁器の中に、まるでタイムカプセルに入れられたかのように約600個あった。その周辺の土の中からは約2万個が見つかった。 恐山から持ち帰った石も そのうちの一つのかめのふた… この記事は有料記事です。残り692文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
臼を投げ飛ばし、水を浴びる「臼かぶり」 始まりは155年前の大火
外尾誠2023年1月10日 7時00分 水を張った臼を持ち上げ、水を浴びながら後方に投げ飛ばして火災防止を願う伝統行事「臼かぶり」が9日夜、福岡県大牟田市の三池本町祇園宮であった。 1868年に周辺の80戸が焼けた大火を受けて始まったとされる。1950年代まで氏子の家々の前で水をかぶっていたが、道路事情で一時途絶え、83年に祇園宮で行う形で復活した。 この日は白装束に身を包んだ20~60代の氏子約20人が挑んだ。重さ30~80キロの臼を両手で持ち上げ、体を反らせて豪快に投げ飛ばすと、見物客から拍手と歓声があがった。地元の児童らもバケツの水をかぶって参加した。その一人の矢野雅明君(11)は「全身がびしょびしょになって楽しかった」と笑顔だった。 祇園宮の中野義治・神社会長は「コロナ禍でも無事に開催できてよかった。地域の大切な行事として守っていきたい」と話した。(外尾誠) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル