6日夜に能登半島沖を震源とする地震があり、気象庁は同日、石川県志賀町で最大震度6弱を観測したと発表した。ただ、周辺の震度が震度1~3だったため、7日に現地の計測機器を調査。異常は見当たらなかったという。 同庁によると、地震は6日午後11時20分に発生。いずれも暫定値で震源の深さは5キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は4・3。志賀町香能で震度6弱を観測したものの、最も近い観測点である同町富来領家(とぎりょうけ)町ですら震度3にとどまっていた。周辺との震度の差が大きすぎたことから、観測データに異常がないかを確認し、発生から16分後に震度速報を発表した。 その後、記者会見を開いた鎌谷紀子・同庁地震津波監視課長は、今回の地震は震源がごく浅く、観測点に近かったことから「M4・3でも震度6弱を観測することはあり得る」とし、地震の波形も「正常に見える」と説明。「揺れた時間が2~3秒程度と短く、揺れを感じにくい地震だった可能性がある」と話した。 ただ、周辺で震度4以上が観測されなかったことから、同庁は7日午前に現地に職員を派遣して計測機器の土台などに亀裂や破損などがないか調べたが異常はなかったという。 1日夕の能登半島地震以降、石川県内では複数の観測点でたびたびデータが送信されない不具合が確認されている。今回、震度6弱を観測した地震計もその一つ。同庁職員が3日に現地調査した際も、震度が過大に観測される異常は見られなかったという。(大山稜) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍派・池田議員、証拠隠滅を指示か 裏金事件、初の逮捕者に
自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化したとされる事件で、東京地検特捜部は7日、同派所属の衆院議員・池田佳隆容疑者(57)=比例東海、当選4回=と政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕し、発表した。一連の事件で逮捕者は初めてで、自民党は同日、池田議員を除名処分にした。 池田議員が証拠データの隠滅を秘書らに指示した疑いがあることが新たに判明。特捜部は事務所ぐるみで隠滅工作が行われた可能性があると判断し、逮捕に踏み切った。 池田議員は資金管理団体「池… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
池田議員、急転直下の逮捕劇 検察に方針転換させた「データ破壊」
政権や自民党を大きく揺るがす裏金事件は7日、安倍派現職の池田佳隆衆院議員の逮捕に発展した。当初は想定していなかったとみられる逮捕劇の背景には、重大な「証拠隠滅」の疑いがあった。 「逮捕は急転直下の判断だった」。検察幹部は池田議員と秘書の逮捕をこう語った。 安倍派(99人)では、所属議員の大半が、パーティー券の販売ノルマを超えた売り上げについて、派閥から裏金としてキックバック(還流)を受けた疑いがある。還流分を自身の政治団体の政治資金収支報告書に収入として記載しなかった金額は、政治資金規正法(虚偽記載)罪の時効が未成立の直近5年間で、5千万円超~数万円だったとされる。 過去の事件に照らすと、検察が正式起訴するおおよその基準は「1億円」で、悪質性が顕著な場合などは逮捕を経て起訴してきた。今回は、金額が最大規模の議員側も、書面審査で罰金を求める略式起訴が相場とみられていた。 「相当に悪質」…逮捕へ 一方、安倍派で2番目に多い… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
十文字が準優勝、高校女子サッカー 生徒「活躍にパワーもらった」
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
息子の命を救った母のひと言 その直後、電話越しに悲鳴が響いた
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志賀原発の前の海に油膜 北陸電「変圧器から漏れた油の可能性高い」
能登半島地震をめぐり、北陸電力は7日夜、志賀原発(石川県)前の海面に油膜を確認したと発表した。1日の地震で破損した屋外にある変圧器から漏れた油の可能性が高いという。 油が漏れた変圧器は放射線管理区域外にあり、油には有害な物質も含まれていないといい、北陸電は「環境への影響はない」としている。 北陸電によると、7日に詳細な点検を進めるなかで、地震で約1万9800リットルの油漏れがあった変圧器周辺の側溝に油膜を確認。排水路の先にあたる海面を確認すると、約10メートル×約5メートルの範囲に油膜が浮いていたという。 一般的に水面に油膜ができるときの厚さから試算すると、浮いていた油の量は100ミリリットル程度と考えられるという。 変圧器の下には囲いがあり、漏れた油を周囲に広げない対策をしているが、地震後には消火設備が作動。変圧器に霧状の消火用の水がかかったため、油が飛散したとみられる。その後、断続的に降った雨によって側溝に流出した可能性が高いという。(福地慶太郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地震後、露出した岸壁「海の底どうなってるのか」漁出られず嘆く漁師
石川県輪島市の輪島港で7日、能登半島地震の津波で流されて座礁した船が、港の中で浮かんだままになっていた。 「漁にはもう出られない。ダメだね」。漁師の男性は頭を抱えた。男性によると、船着き場や港全体の水位が下がり、船を出すと浅瀬に座礁する可能性があるという。 地震前は海中にあった港の岸壁の鉄骨部分が、地震後、海面から露出したままになっており、「海底が隆起したのでは。どこがどうなっているのか怖くて、海に出られない」と話した。 日本地理学会のグループの解析によると、地震後の隆起などにより、海岸線が沖方面へ前進して陸地が増える地形変化が起きているという。 男性は漁に出られないことを嘆く。「カニやノドグロ、捕れたての魚が自慢だった。けど、朝市も燃えて漁業もだめ。もう全滅ですよ」。(関田航) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登半島で85kmの海岸線が隆起 衛星画像で200mの前進も確認
衛星画像大手の米プラネット・ラボは7日までに、地震前後の能登半島の衛星画像を公開した。石川県輪島市の皆月湾や名舟町などで、海岸線が沖に向かって大きく前進したのが確認できる。 国土地理院が判読したところ、皆月湾周辺では海岸線が沖に約200メートル進んだ場所があった。総延長では約85キロ(暫定値)にわたって海岸線が前進したという。 地理院と判読範囲は異なるが、日本地理学会のグループの調べでは、陸地の面積は計2・4平方キロほど増えたとみられる。(篠健一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「非常に珍しい」地震5日後の救出 生き延びた要因を医師が振り返る
崩れ落ちた家屋の中。下敷きになっていた90代の女性はうめき声をあげながら、医師の手を握り返した――。 元日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市。6日夜、倒壊家屋から女性が助け出された。下敷きになって長時間が経過していたとみられるが、病院で治療を受け、快方に向かっているという。 7日、救助にあたった消防隊員や医師が取材に応じ、当時の様子を説明した。 「(生存率が下がるとされる)72時間を超えての救出は非常に珍しく、とても勇気づけられる」 女性の救助にあたった緊急消防援助隊・京都府大隊長の八田正人さんはこう振り返った。 現場は珠洲市正院町川尻の2階建て家屋。 救助活動は6日昼ごろに警察の救助部隊が始め、京都府大隊と、被災地で救援活動を行うNPO「ピースウィンズ・ジャパン」の医師、稲葉基高さん(44)らの医療チームが加わった。 同隊によると、女性は潰れた1階部分で見つかり、崩れた梁(はり)と床に左足を挟まれ、身動きがとれない状態だった。 隊員らは2階部分から家屋に… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】輪島市長「避難所ぎゅうぎゅう詰めでノロやコロナが発生」
1月1日夕に起きた能登半島地震。被害の深刻な地域を中心に、道路やライフラインの途絶が続いています。タイムライン形式でお伝えします。 ■■■1月7日■■■ 18:00 輪島市長、通報36件に未対応と説明 石川県輪島市の坂口茂市長は7日夕に開いた記者会見で、元日の地震発生からこれまでに安否不明者に関する緊急通報が448件寄せられたと明らかにした。6日午後3時時点で、うち36件に対応できていないという。坂口市長は「(孤立集落に)なかなか行けていないので対応が遅れている」と話した。 17:00 馳知事「何としても被災地守る」 発災から8日で1週間となることについて、石川県の馳浩知事は、災害対策本部員会議後の取材に、「何としても被災地を守る。それに尽きます」と話した。「家屋の下敷きになっている人、土砂崩れで埋もれている人がいる。その方々を救出するために最善の努力をする」と語った。 避難所の生活環境の改善のため、「1・5次避難所」となるいしかわ総合スポーツセンター(金沢市)、2次避難所のホテルなどへの移送に力を入れ、政府と連携して避難者救出、生活再建支援に取り組んでいくことを強調した。 16:00 輪島市長「雨で山腹崩壊が続いている」 石川県災害対策本部員会議で、輪島市の坂口茂市長は「雨で山腹崩壊が続いている。崩落土砂が新たに河川をせき止めており、この状況が続くと、下流の避難所の避難指示になるので土砂の除去を指示した」と述べた。そのうえで、「避難する場所がない状況で、市内の避難所もこれ以上無理だ。河井、鳳至(ふげし)(の学校)も傾き、学校としても避難所としても使えない。避難所もぎゅうぎゅう詰めで、ノロ(ウイルス)やコロナが発生している」と厳しい状況であることを説明した。 15:45 水道の技術職員170人派遣へ 3県で7万戸断水 厚生労働省は7日、水道の技術職員約170人を被災地に派遣すると発表した。被害状況の調査や復旧計画の立案を担うとしている。 同省によると、7日午後1時半現在、石川、富山、新潟の3県で約7万1550戸が断水している。うち石川県の断水は約6万6千戸にのぼる。 石川県には日本水道協会などから給水車を47台派遣し、応急対応にあたっている。 15:30 防衛相、温かい食事支援の拡充・入浴支援の開始を発表 木原稔防衛相は悪天候や低気温が続く被災地で、温かい食事の支援を拡充すると発表した。被災者からの希望が強かった入浴の支援も開始したという。防衛省で記者団に語った。 食事の支援は5日から石川県七尾市で実施してきたが、対象地域を同県の珠洲市と輪島市、富山県氷見市に広げる。入浴支援は珠洲市や七尾市で行っているという。 木原氏は「これらの活動を強力かつ確実に推進するため、本日から約5900人に隊員を増強する」と述べ、被災地で活動する自衛隊員を約500人増員したことを明らかにした。 15:26 志賀町で震度4、七尾市などで震度3 7日午後3時26分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、最大震度4を観測した。志賀町で震度4、七尾市、輪島市、中能登町、穴水町で震度3を記録した。 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・5と推定される。この地震による津波の心配はないという。 14:37 珠洲市と能登町で震度4、津波の心配なし 7日午後2時37分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、最大震度4を観測した。珠洲市と能登町で震度4、輪島市で震度3を記録した。 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・5と推定される。この地震による津波の心配はないという。 14:25 特定非常災害に指定へ、岸田首相が方針 岸田文雄首相は非常災害対策本部会議を首相官邸で開き、1日に発生した能登半島地震を「特定非常災害」に指定する方針を示し、閣議決定に向け準備を急ぐよう関係閣僚に指示した。指定されれば、運転免許証の更新などの行政手続きで期限の延長が認められる。 6日夜に倒壊した家屋から90代の女性が救出されたことについては「厳しい現場環境の中で希望の光となる出来事だ。決して諦めず、粘り強く救出活動にあたっている全てのみなさまに敬意を表し、心から感謝を申し上げる」と述べた。 また、首相は「水はいくらあっても足りない」とし、全国各地の給水車をできる限り被災地に集めるよう指示。「夕方から大雪も予想される。被災者のためにやれることは全てやるとの姿勢で対策を全力で進めてください」と述べた。 13:46 高校ラグビー決勝 スタンドに「頑張ろう石川!」 第103回全国高校ラグビー大会は7日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で決勝を迎えた。桐蔭学園(神奈川)と東福岡の優勝候補同士の顔合わせ。試合前、東福岡の応援団が陣取るスタンドには「頑張ろう石川!」のプラカードが掲げられていた。 13:00 「北陸の大谷」が故郷へ決意 ロッテ2位指名 石川県小松市出身で、昨秋のプロ野球ドラフト会議でロッテから2位指名された大谷輝龍(ひかる)投手(23)=日本海L富山=が7日、さいたま市で入寮式に臨んだ。 最速159キロの速球が武器の右腕。大リーグで活躍する大谷翔平選手と同姓で、「北陸の大谷」と呼ばれている。被災した故郷について「僕の地元はあまり被害はなかったですが、(小松大谷高校時代の)能登の友達からは『家が壊れた』『住めなくなった』という話を聞いている。これから僕にできることは、石川県を勇気づけるような選手になっていくことかなと思う」と決意を語った。 11:24 輪島市で炊き出し 「温かい食事で元気が出た」 約300人が避難する輪島市の大屋小学校で、NPO法人「まるごみJAPAN」(向井耕作代表)のスタッフ約30人が炊き出しを行った。千人分の豚汁やコーヒーなどが振る舞われた。炊き出しを受け取った池端克彦さん(41)は「冷たい物ばかり食べていたが、温かい食事で元気が出た」と話した。 10:00 被災地で降雪、注意呼びかけ 【動画】地震で大きな被害を受けた石川県輪島市で激しい雪が降り続いていた=内田光、関田航撮影 最大震度7を観測した能登半島地震は7日、被災地では雪が降り始めた。捜索や救助活動、支援物資の搬送に影響を及ぼしそうだ。 […]