世界遺産の白川郷合掌造り集落(岐阜県白川村)で14日、恒例のライトアップが始まった。点在する合掌造りの家屋32棟が照らされ、雪化粧した姿が幻想的に浮かび上がった。 この冬は気温の高い日が多く、茅葺(かやぶ)き屋根を覆う雪の量はまだ少ないが、「雪景色が間に合ってひと安心です」と白川郷観光協会の担当者。初日は約4千人の観光客が見学した。 今後のライトアップは21、28日、2月4、12、18日の午後5時半~7時半。集落や展望台に立ち入るための駐車場は事前予約のチケット制ですでに完売した。一部のバスツアーが残席を募集中という。問い合わせは同観光協会(05769・6・1013)。(荻野好弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学入学共通テスト、全日程終了 平均点の中間発表は17日に
大学入学共通テストは14日、全日程が終了した。 13日の1日目には地理歴史・公民、国語、外国語があった。地理歴史・公民のうち世界史Bは、各予備校が昨年よりも「易化」「やや易化」と評価した。昨年は問題の分量が多く、平均点が前年から大きく下がっていた。 また、代々木ゼミナールによると、英語(リーディング)は英文の総語数が昨年から150語弱増加して約6200語となった。難易度については「昨年と同程度」としたが、河合塾は「やや難化」とした。 2日目の14日は理科と数学… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マンションに2人組侵入、住人を切りつけて腕時計を奪って逃走 新宿
14日午後7時5分ごろ、東京都新宿区新宿7丁目の13階建てマンションの5階の一室に2人組が侵入し、住人の50代の男性を刃物のようなもので切りつけ、部屋にあった腕時計を奪って逃走した。警視庁は強盗致傷事件とみて、2人組の行方を追っている。 新宿署によると、2人組は宅配業者を装い、1階のオートロックと部屋の鍵を開けさせて侵入。持っていた段ボール箱を玄関の床に置いた後、刃物のようなもので男性を切りつけ、部屋のリビングのテレビ台の上にあった高級腕時計ロレックス1点を奪ったという。 男性は右手の指を切る軽傷。ベランダに逃げ、「警察を呼んで」と助けを求め、通行人が110番通報した。 逃げた2人組のうち、1人は身長160センチほどの20代くらいの男で、作業着を着ていた。もう1人は身長175センチほどの30代くらいの男で、がっちりとした体格で上下黒色の服を着ていたとみられるという。現場は都営大江戸線東新宿駅から東に約200メートルの住宅街。(福冨旅史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学共通テストで計4人の不正を確認、成績無効に カンペや定規使用
大学入試センターは14日、大学入学共通テストで4人の不正行為を確認したと発表した。全教科の成績を無効にする。また、2日間の日程を終えて、再試験の対象者は計50人、繰り下げは最長で110分になったことも明らかにした。 センターによると、不正行為のあった4人のうち、2人はカンニングペーパーの使用だった。山口県内の会場で地理歴史・公民の試験時間に受験生1人が複数枚のメモを机上に置いているのが確認された。広島県内の会場では受験生1人が数学2での時間に、数式が書いてある紙を机上に置いていたという。 残る2人のうち、1人は東京都内の会場で、外国語の試験時間が終了して「解答やめ」の指示があったのに従わなかった。もう1人は岐阜県内で理科2の試験時に不正行為とされる定規の使用が確認されたという。 一方、再試験の対象者は最終… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テスト数学ⅡB、二極化か 「差がつきそう」 予備校講師分析
大学入学共通テストは14日、数学と理科が行われ、全日程が終了した。数学Ⅱ・Bについては、SNSで「簡単だった」「難しかった」と両極端な声が聞かれた。河合塾の福眞剛司(ふくまつよし)講師は「差がつきそうな問題だった」と評価する。 ――難易度をどうみますか。 とても評価が難しいです。数学的に難しい問題や論理的思考力を求められる問題も少なくありませんでしたが、点数がとりやすい形式でした。 印象的だったのは、計算量の少なさです。私も解いてみましたが、ほとんど計算式を書いていません。ごりごり計算するのではなく、考えて解く問題が多かった。数学が得意で勘所がわかっている人は今までにないくらいのスピードで解ける一方、数学が苦手だという人はかなりてこずったかなと思います。 ――どんな問題が特徴的でしたか。 今回は、過去にほとんど出題… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁が創設から150年 西南の役もオウム事件も大震災も最前線で
首都の治安を担う警視庁は15日、1874(明治7)年に創設されてから150年を迎えた。事件・事故の最前線で対応し、現在4万人超を抱える巨大組織は、変化を続けてきた。 警視庁の前身「東京警視庁」が創設されたのは、明治時代初期の急速な近代化に伴い、複雑化する治安への対応が迫られたためだ。日本の警察制度の生みの親とされる川路利良が欧州を視察し、東京に首府警察をつくるべきだと政府に建議したのが始まりという。 1874年に東京・鍛冶(かじ)橋(現在の東京駅近く)に東京警視庁が設置され、初代大警視(現在の警視総監)に川路が任命された。当時は国の政治上の秩序を乱す国事犯については警視庁に執行の権限があり、西郷隆盛らによる士族の反乱「西南の役」などにも対応した。 大正時代に入ると、徐々に現在の姿に近づいてくる。交通信号機の使用やオートバイ(通称赤バイ)による取り締まりが始まったり、刑事部ができたりした。 1923年の関東大震災で、鍛冶橋から移転した日比谷赤れんが庁舎は焼失。31年に完成した旧桜田門庁舎は青年将校らによるクーデター未遂事件で占拠された「2・26事件」(36年)などを経て77年まで使われた。 戦後、警察法が施行され、110番制度やパトカーの運用も始まった。世界情勢の変化や経済発展とともに事件の様相も変わってきた。 60年安保闘争を始め、東大安田講堂事件(69年)、あさま山荘事件(72年)などでは多くの警察官が対応し、死傷者も出た。白バイの警察官を装った男に現金輸送車が強奪された「3億円事件」(68年)は今も未解決だ。 高度成長期、バブル景気が終わり、90年代に経済が停滞し始めると、世相を反映するような事件が相次いだ。 警視庁の創設140年を機に、警視庁職員や国民を対象に実施した重大事件を選ぶアンケートでは「オウム真理教事件」が1位だった。95年に地下鉄に猛毒サリンをまき、6千人以上の死傷者を出す前代未聞の事件などがあった。 いまも未解決の殺人事件もこのころに起きた。95年には八王子で女性店員ら3人が射殺された事件、96年に葛飾区で上智大生が殺害された事件、2000年の年末に世田谷区の一家4人が殺害された事件などだ。 02年をピークに刑法犯認知件数は減少傾向にあるが、特殊詐欺やサイバー攻撃といった新しい形の犯罪への対応が課題となっている。 警視庁は東京都内を管轄するが、全国の事件や災害に関わることも少なくない。11年の東日本大震災では、発生から3年後までに被災3県に約2万5千人を派遣した。(田内康介) 明治23年の刑法犯認知件数は3万247件 警視庁150年の歩みを、数… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テスト「こなれた」 2次試験出願、どうする? 駿台部長に聞く
大学入学共通テストの本試験が終わり、国公立2次試験や私立大入試へと、大学受験が本格化していく。共通テストを終えた受験生は、今年は何に気をつけて、どう動けばいいのか。被災した受験生へのアドバイスは――。1995年1月の阪神・淡路大震災の時、被災した受験生を指導した、駿台予備学校入試情報室の石原賢一部長に聞いた。 今年の共通テストは易化? 気をつけたい今後 ――導入4年目の共通テストの本試験が終わりました。どうみますか? まだ終了したばかりなので、各科目の十分な分析はできていないですが……、旧課程対応の共通テストの集大成らしく、驚くような出題形式も難問もなく、全体的に大学入試センター試験にも近い標準的な出題だった印象です。複数資料を読み解くなど、共通テストらしい問題も随分こなれてきて、共通テスト対策を続けてきた受験生は解きやすく感じたのではないでしょうか。 難易度が上がったのは、英語リーディング。語数も増え、内容がややこしい大問があり、昨年も低かった平均点は、さらに少し下がる予想です。 記事後半には、阪神・淡路大震災の時、受験生を指導した経験から、被災した受験生へのアドバイスがあります。 一方で、特に国語や世界史B… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生物の平均点は上昇か? 共通テスト終了 火災で開始遅れの会場も
大学入学共通テストは14日、理科と数学があり、2日間の日程を終えた。静岡、広島両県の試験会場では交通機関の遅延で試験の開始が繰り下げられた。1日目(13日)の地歴・公民と英語リスニングで計48人が再試験の対象になった。 大学入試センターによると、14日午前、JR東海道線の磐田―豊田町間の沿線火災で電車が遅れ、静岡文化芸術大(浜松市、志願者数470人)で数学1(数学Ⅰ、数学Ⅰ・A)を受けた全員の試験開始を20分繰り下げた。同じ火災の影響で、浜松医科大でも1人が50分繰り下げて別室受験となった。同日午前の理科1(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)でも電車の遅れがあり、県立広島大(広島市)で受けた2人が30分繰り下げて別室受験となった。 また、1日目の英語リスニングを愛知工業大(愛知県豊田市)で受けた1人が27日の再試験の対象になった。受験生から音声の再生機器について不具合の訴えがあった際は試験を中断させ、正常な機器に取り換えた上で試験を続行する「再開テスト」の手順を踏む必要があるが、監督者が対応を誤った。 1日目に地理歴史・公民の試験時間が約15秒短くなるミスのあった大阪府内の会場の47人と合わせ、計48人が希望すれば再試験を受けられる。 14日の試験では、昨年まで2年連続で過去最低点となり、得点調整の対象にもなった生物の試験があった。 生物は一昨年の平均点が48… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テストの数学ⅠA「差がついたポイントは…」 予備校講師が分析
大学入学共通テストは14日、数学と理科が行われ、全日程が終了した。一昨年に平均点が過去最低となった数学Ⅰ・Aの問題は、今年はどうだったのか。河合塾の木村雅一講師(数学)に分析を聞いた。 ――数学Ⅰ・Aの難易度は。 昨年(平均点55・65点)とほぼ同じか、やや難しくなった印象です。平均点は若干下がり、50点台前半ぐらいになるかもしれないとみています。難しめの問題が多かった一方、解答のヒントになるような「誘導」を多く入れたことで、解きやすくなっています。ただ、読まなければならない文章量が多くなり、時間が足りなくなった受験生もいたと思われます。 ただ、平均点が37・96点と過去最低だった一昨年に比べれば、分量は抑えられていました。 測量問題、正答率低い傾向 ――特徴的な問題は。 第1問の太陽光の向きと電柱の影を巡る三角比の問題は、実社会の題材を取り入れた共通テストらしい出題でした。 こうした測量問題は一昨年にも出ましたが、正答率が低い傾向がありました。今回も苦戦した受験生は多かったのではないでしょうか。測量問題についての事前の対策の有無で差がついたと思われます。 また、第2問の図形の面積を二次関数で表す問題は、関数の式を設定するための誘導がなく、自力でしなければならなかった点が難しいと感じた受験生も多かったでしょう。正答率が低くなるかもしれません。 ――大問全5問中、2問は必答問題で、3問はうち2問を選ぶ選択問題です。 選択問題のうち、図形の線分比の問題は丁寧な誘導がついているうえ、選択肢のなかから選ぶ問題もあり、解答が比較的、楽だったと思います。 一方、確率の問題は、読まなければならない分量が多いうえ、問題の後半は誘導が少なく、前半の問題で出てきた考え方を応用して解く思考力が求められました。問題ごとに難易度のばらつきがあり、どの問題を選んだかによって差がついたでしょう。 ■2次試験に向けて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
孤立集落、地震後断水2週間 「川で洗濯、落ち込んでも仕方ない」
能登半島地震発生から2週間が経つが、石川県輪島市の鵠巣(こうのす)地区では、いまでも一部で孤立状態が続いている。 近隣の小学校に孫らと避難している水口美子(よしこ)さん(76)は、用水路の水を使って洗濯をしていた。「避難所は周りにも気を使うし、清潔にしないと」。 自宅は地震で電気と水道が断たれているため、16日には金沢市へ避難する。「川の水で洗濯なんて初めて。水は冷たいけど、避難所にいるよりも気が晴れる。落ち込んでいても仕方ないし、生きていればなんとかなる」と話した。(西岡臣) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル