15歳の少女に酒やたばこを提供したなどとして、福岡県警は1月31日、福岡市博多区中洲4丁目の飲食店「SEED」代表の玉田隼也容疑者(32)ら3人を風俗営業適正化法違反(年少者への酒類など提供、無許可営業)の疑いで逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。 他に逮捕されたのは、店長の船越優希(21)と従業員の花村雄人(21)の両容疑者。少年課によると、玉田容疑者らは風俗営業の許可を取らずにホストクラブを経営し、昨年9月3日午前0時から明け方にかけ、15歳少女を接客した疑い。船越、花村両容疑者は少女が未成年と知りながら、酎ハイやシャンパン、たばこを提供した疑いなどがある。 昨年、同市・天神の公園に集… この記事は有料記事です。残り319文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知・武豊の火力発電所で火災、けが人なし 中電「電力は安定供給」
2024年1月31日 16時00分(2024年1月31日 19時27分更新) 【動画】JERA武豊火力発電から出火し、周囲からも煙や火が確認できた=読者提供 31日午後3時すぎ、愛知県武豊町竜宮のJERA(ジェラ)の武豊火力発電所で爆発音が聞こえ、黒煙が上がっていると消防に複数の通報があった。施設の一部から出火したが、県警などによると、けが人はいないという。 JERAは東京電力ホールディングスの子会社と中部電力が折半出資する会社。同社によると、同日午後3時15分ごろ、敷地内にあるボイラー付近から発煙を確認した。燃料を運ぶベルトコンベヤーからも火災が起きた。発電所は、同29分に運転を停止した。 発電所で稼働中の5号機(石炭および木質バイオマス)は出力107万キロワット。火力発電所1基では国内最大級で、原発1基分の発電能力という。 中部電力の林欣吾社長は同日の定例記者会見で、「地域の皆様にご心配をおかけし、申し訳ございません」と述べた。現時点では「(電力の)安定供給はずっと守られると思っている。ちゃんと電気をお届けできると考えている」と話し、火災の原因究明を急ぐという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
火力発電所で「爆発音と黒煙」通報相次ぐ 愛知・武豊のJERA
2024年1月31日 16時00分(2024年1月31日 16時55分更新) 31日午後3時すぎ、愛知県武豊町竜宮のJERA(ジェラ)の武豊火力発電所で爆発音が聞こえ、黒煙が上がっていると消防に複数の通報があった。県警や消防が原因などを調べている。 JERAは東京電力ホールディングスの子会社と中部電力が折半出資する会社。同社によると、同日午後3時15分ごろ、敷地内にあるボイラー付近から発煙を確認した。燃料を運ぶベルトコンベヤーからも火災が起きた。けが人はいないといい、発電所は同29分に運転を停止した。 武豊火力発電所の敷地面積は約63万平方メートルで、稼働中の5号機(石炭および木質バイオマス)は出力107万キロワット。火力発電所1基では国内最大級で、原発1基分の発電能力という。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「天台宗の寺で性暴力被害」 尼僧が僧侶と大阿闍梨の懲戒申し立て
天台宗の寺で約14年にわたり僧侶から性暴力を繰り返し受けたとして、四国に住む尼僧の叡敦(えいちょう)さん(55)が1月31日、東京都内で記者会見し、天台宗務庁(大津市)に対し、この僧侶と、加害行為の手助けをしたとして大僧正の僧籍剝奪(はくだつ)を求める申し立てをしたことを明らかにした。 懲戒審理申立書などによると、叡敦さんは2009年10月、僧侶から寺に呼び出されて性行為を強要され、その後も恫喝(どうかつ)や暴力などで心理的に監禁され、繰り返し性暴力を受けたという。母の供養を頼みに訪ねた大僧正から、一番弟子としてこの僧侶を紹介され、寺への参拝を指示された、と訴えている。 大僧正は、僧の最高位で、現在6人しかいない比叡山での千日回峰行を満行した「北嶺大行満大阿闍梨(ほくれいだいぎょうまんだいあじゃり)」の一人。叡敦さんによると、僧侶からの被害を大僧正に相談したが、そのたび僧侶に従うよう指示されたという。会見で叡敦さんは「大僧正は僧侶の行為を助長し、被害を隠蔽(いんぺい)し続けた。僧侶による心理的監禁を放置し、助長した。天台宗は正しい判断をしてくれると信じている」と語った。 僧侶は朝日新聞の取材に「いまは申し上げられることはない」と回答。大僧正は、代理として寺の執事が「事実かどうかも申し上げられない。今後は延暦寺と天台宗務庁が対応する」と答えた。天台宗務庁は「対応を協議している」としている。 叡敦さんは19年に僧侶の行為を強姦(ごうかん)罪などで警察に告訴したが、嫌疑不十分で不起訴処分となった。(編集委員・大久保真紀) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
組織委元理事側「職務権限なく、賄賂ではない」 五輪汚職公判で反論
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、受託収賄罪に問われた大会組織委員会の元理事・高橋治之被告(79)の公判が31日、東京地裁であった。無罪を主張する元理事側が冒頭陳述し、スポンサー集めを担う理事としての職務権限を否定した上で、企業から受領した資金は「民間のコンサル業者としての業務報酬で、賄賂ではない」と反論した。 高橋元理事は、スポンサー選定などで便宜を図った見返りに5ルートで計約2億円の賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴された。検察側は昨年12月の初公判の冒頭陳述で、組織委会長だった森喜朗元首相が、広告最大手「電通」元専務の高橋元理事を「マーケティング担当理事」にしたと指摘していた。 「民民の取引」と強調 高橋元理事は起訴内容を否認… この記事は有料記事です。残り473文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アイヌ民族を「見える化」する思考 自身もルーツの教授が解きほぐす
「アイヌは先住民族じゃない」「見たことがない」。アイヌ民族がルーツの人たちが心をえぐられる言葉や場面。誤った理解に基づくコミュニケーションをどう解きほぐせばいいのか。自身も同じルーツの北原モコットゥナㇱ・北海道大教授に、歴史的背景や当事者を傷つけない対話のヒントを聞いた。 1976年、東京都出身。アイヌ民族組織の結成に関わる両親や、北海道に暮らす祖母の影響でアイヌの言葉や文化に関心を持つ。 ――アイヌ民族のことはよく分からないので、触れてはいけないと考えている人もいるようです。どう思われますか? アイヌは国籍としては日本人で、民族としてはアイヌ。外見からは分からないことが多いでしょう。一方、日本社会のマジョリティー(多数派)は国籍としては日本人で、民族性だけを示す自称がありません。まずこのことを意識してもらう必要があると思います。 そのうえで、たとえば教育現場では「日本社会にはアイヌがいる」とはっきり民族の名前を出してもらうことが大事かなと。そうでないと、アイヌにルーツがある人は「ここは自分がいていい場所なんだ」という存在承認を感じられなくなってしまいます。名前を出してもらわないとマイノリティー(少数派)は事実上いないことになっちゃうんです。 もう一つ。「日本人」や「私」とは何かということを客観的に考えてもらってマジョリティーを解体していくことも、アイヌなどマイノリティーを考える手段になります。木村さん(記者)は方言がありますか? ――はい。でも聞きとる分にはいいのですが、ほとんどしゃべれません…… 授業でアイヌ語を使い続ける権利(言語権)は十分でないと話すと、「自分の方言の言語権だって保障されていない」と言われます。そんな時、私は「その通りなので、質問や感想は自分の地域語で書いて」と言います。そうすると、表記法がなくて文字で書けないとか、書けたとしてもイントネーションが分からないとか学生は気付きます。「フォーマルな言葉じゃないから提出物で使えない」という意見も出てきます。でもこれは東京弁以外の地域語に関するスティグマ(偏見による差別)なんですよ。 ――自分は多数派だと思っていても、ある枠組みでは少数派になる可能性がある、と? そうです。だから、「日本と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パラグライダーの翼よ再びはばたけ バッグやポーチへエコにリメイク
兵庫県丹波市のパラグライダーのスクールで、古くなって使われなくなった翼の部分を、エコバッグやポーチなどに再生させている人がいる。エコなだけでなく、人の命に関わる翼だけに生地の機能性は高く、色もカラフル。愛用者は徐々に増えているという。 神戸市中央区出身の安國真理子さん(40)=京都市北区。六甲山を見て育った影響で山登りが好きになり、御影高校で山岳部、甲南大学ではワンダーフォーゲル部に入って全国各地の山を登った。 神戸市のアウトドアメーカー勤務などを経て、2019年にイベントプランナーとして独立。県内外で手作り品の販売イベントの開催に携わった。 イベントで手工芸品を見ているうち、「自分で小物を作りたい」という気持ちがわき、ミシンを学び始めた。 軽くて丈夫、水もはじきやすく 転機は22年夏、友人の働く「丹波パラグライダースクール」(丹波市)へ行ったときだった。 役割を終えた翼の生地が、倉庫の中に保管されていることを友人に教えてもらった。ポリエステルやナイロンなどの素材の生地には金具やひもが付いていて、廃棄するのに手間がかかり、なかなか捨てられない、ということも。 実際に生地を見せてもらうと… この記事は有料記事です。残り647文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登半島地震の死者、4割が圧死 窒息や心不全が2割強 警察まとめ
能登半島地震の死者238人のうち、警察が取り扱った222人の死因を警察庁がまとめた。全体の4割を「圧死」で、「窒息・呼吸不全」が2割強で、多くの人が倒壊した建物の下敷きとなったとみられる。「低体温症や凍死」が続いた。 石川県によると、地震の死者は1月30日午後2時時点で238人。うち15人は災害関連死とみられる。警察は、関連死などを除く222人の遺体を取り扱い、医師が判断した死因をまとめた。 警察庁によると、死因は「圧死」が92人、「窒息・呼吸不全」が49人、「低体温症・凍死」が32人、「外傷性ショック」が28人。他に輪島市の火災による焼死が3人いた。溺死(できし)はいなかった。「その他」が6人、「不詳」が12人いた。 場所別では、圧死の7割近くを珠洲市(40人)と輪島市(32人)が占めた。そのほかの死因でも、2市が9割だった。 年代別では70代が56人と最多で、80代47人、90代24人が続き、70代以上が6割近くを占めた。10歳未満は4人、10歳代が8人だった。 石川県は氏名や年齢が公表されている死者について、死亡の状況をまとめている。「家屋倒壊」「土砂災害」「津波」などに区分されている。(板倉大地) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
修復した矢先、炭焼き窯4基全壊 それでも職人は「やめませんよ」
石川県内で唯一、専業で炭焼きを営む珠洲市東山中町の「ノトハハソ」。能登半島地震で4基あった炭焼き窯が全壊した。同社代表で炭焼き職人の大野長一郎さん(47)は、「途方もない」と肩を落とす。 2022年の地震で工場の天井が崩れ、23年の地震で一部の窯が壊れた。周囲の協力を得ながら修復し、ようやく炭を焼き始めた矢先、今回の地震で全壊したという。 1971年に父親が創業した製炭業を03年に引き継いだ。炭に使うクヌギの木は、大野さん自らが、炭焼き工場の近くに植林した。 バーベキューなどに使われる木炭だけでなく、茶道で使われる茶炭も扱い、全国の茶会で愛されてきた。大野さんを案じて金沢から訪ねてきた常連客は「大野さんの炭は美しさが他と違う」と評価する。 地震の度に修復を行ってきた大野さん。今はまだ模索中だが、「この土地で炭焼きを続けるために、窯も見直して持続可能な方法で続けたい。やめませんよ」と前を向いた。(金居達朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
たった5分で勝負が決まる花いけバトル 香川の最強コンビ、頂点狙う
「はじめ」の声がかかり、制服姿の高校生が「よろしくお願いします」とお辞儀をする。 小走りで取りに行ったのは枝や流木。大きな作品にするには、花以外でつくる土台が重要だ。流木で作った隙間に竹を立てたり、枝を斜めに倒して立てかけたりして、多少の衝撃があっても花器が倒れないよう安定させる。 「重~い」と言いながら、1メートル以上ある枝を持ち上げて花器にいけた。 そこから、白色のキクや青色のキンギョソウなどをいけていく。 花が前を向くように。 色のバランスがとれるように。 丁寧にかつ、すばやく花器に差し込む。ここで茎部分が水についていないと「保水ミス」となるため、注意が必要だ。 わずか5分で、天井につきそうなほど高く枝が広がり、こぶしほどの大きな白いキク4輪の周りを、紫や青の花が彩る作品ができあがった。 香川大会3連覇の「花笑み」 ここは、香川県立飯山(はんざん)高校(丸亀市)の校舎の一室。 1月中旬の放課後、フラワーアレンジメント部の3年生、黒川愛夢(あゆ)さん(18)と秦風花さん(18)が、今年2月にある「全国高校生花いけバトル全国大会」に向けて、試合形式の練習に取り組んでいた。 2人はチーム「飯山 花笑(はなえ)み」で、昨年8月にあった全国高校生花いけバトル香川大会で優勝し、大会3連覇を果たした。 この日、笑い声が響く和やかな雰囲気で、初の全国一に向けての練習は進んだ。 高校3年間、好成績を残し続けてきた2人だが、初めて花をいけたのは、2年10カ月前。高校入学時の生け花経験はゼロだった。 香川大会3連覇と圧倒的な強さを誇る「飯山 花笑み」の2人ですが、3年時の香川大会決勝では苦戦をしいられました。記事の後半では決勝の様子や、「花笑み」に込められた思いについて紹介しています。 2人は小学校からの同級生… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル