土舘総一2024年2月12日 14時05分 12日午前5時すぎ、東京都あきる野市小和田の民家から「強盗に入られ、父が殴られた」と110番通報があった。2人組が押し入り、バールのようなもので住人を殴って現金5万円を奪って逃げたといい、警視庁は強盗致傷事件とみて調べている。 五日市署によると、住人の80代男性と70代女性がバールのようなもので殴られ、「金を出せ」と脅された。男性は頭などを負傷し、女性は腕をけがした。 女性が物音に気づき、居間に行ったところ、男性が殴られていた。女性も手にスマートフォンをもっていたところをたたかれたという。 2人組の性別は不明で、ニット帽をかぶり、黒っぽい服装だったという。(土舘総一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サンダーバード乗車中の記者が見た光景 沿線火災、荷物そのまま外へ
河原田慎一2024年2月12日 14時30分 12日午前11時15分ごろ、福井県鯖江市下河端町の住宅兼作業所から「火が燃え広がった」と119番通報があった。鯖江・丹生消防組合によると、木造一部2階建ての建物が全焼し、約2時間半後に鎮火した。鯖江署によると、80代の男性1人がやけどをして病院に搬送された。意識はあるという。 この火災の影響で運転を見合わせることになった大阪発金沢行きの「サンダーバード13号」に記者が乗り合わせた。 午前11時20分ごろ、本来通過するはずの鯖江駅に停車した。「沿線で火災が発生したので運転を見合わせる」とのアナウンスが入った。 車内は外国人観光客や国内のツアー客などで7割ほどがうまった状態。白川郷(岐阜県)や宇奈月温泉(富山県)に向かう団体ツアーの添乗員が、旅程の変更をしようと忙しく電話でやりとりし始めた。 消防車のサイレンの音が聞こえたが、車内からは火災の様子はうかがえない。「午後1時ごろに運転再開予定」とのアナウンスに、乗客は一時、ひとまず安心した様子だった。 だがその後、沿線火災で鉄道の設備が損傷したとの情報が入り、運転再開見込みの時刻が「午後3時ごろ」となった。午後0時半過ぎには列車は停電し、駅員らが2、5、8号車のドアを手動で開けて、運転再開まで乗客が車外で待てるようにした。 外国人の乗客は、日本語での車内放送の内容をたずね合いながら、不安そうな表情で駅におりた。薄暗い車内には、乗客らのスーツケースが網棚などに残されていた。 団体のツアー客は、添乗員の誘導でスーツケースを持って下車。鯖江駅に手配されたバスで目的地に向かった。姉妹5人でツアーに参加していた兵庫県西宮市の女性(57)は、「この日のために沖縄や東京からきょうだいで集まった。えらいことになったが、これもめったにない経験です」と話した。(河原田慎一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神山まるごと高専生が地域住民と育む、「少し背伸びして挑戦する力」
私立高等専門学校「神山まるごと高専」(徳島県神山町)には「ネイバーフッド概論」という全国でも珍しい授業がある。 ネイバーフッドは「隣人」の意味で、社会と関わる力を育むのが目的だ。学生が学びの一端を地元の人たちに発表する機会があると知り、特別に参観させてもらった。 同校は県中部の山あいに昨春に開校。全国から集まった1期生43人が寮生活をしながら、テクノロジー、デザイン、起業家精神をまるごと学んでいる。 参観したのは、地域共生論やコミュニティー論を専門とする佐野淳也准教授(53)が担当するネイバーフッド概論。この授業の一環で昨夏から学生たちに課してきた「マイプロジェクト」の取り組みを町民や町出身者らに発表する公開授業が1月16日と同23日にあり、取材が認められた。 マイプロジェクトとは、身の回りの課題の解決法を考え、実践する学習法で、近年全国の高校などで導入が進む。人口減と高齢化が進む一方でIT企業のサテライトオフィスが進出する神山町を舞台に、まるごと高専の学生たちがどう取んできたかが見どころだ。 学生たちは1人3分の持ち時間で、半年間の成果を発表した。 町民の思いに触れ、考えが進化 男子学生の一人は、友達が持… この記事は有料記事です。残り934文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最優秀賞の黒板アートに込めた願い 高校生が気づいた、大切な時間
黒板をキャンバスに、作品を描き出す黒板アート。好文学園女子高校(大阪市西淀川区)の美術部が、「日学・黒板アート甲子園2023」のメイン大会(高校生の部)で、最優秀賞に輝いた。部員たちは作品に、ある願いを込めた。 大会は、黒板・ホワイトボードメーカーの日学株式会社(本社=東京都)が2015年に始めた。今回はメイン大会に、全国84校から127作品の応募があった。 同校の美術部は20年にも最優秀賞を受賞。21、22年は優秀賞だった。23年は美術部と有志の1~3年生計13人が参加。夏休みから1カ月かけて制作した。 「今、この瞬間を。」と題した作品は、ピーター・パンのネバーランドのような世界を思って、描いた。 時間を表す砂時計の砂を吹き飛ばすイメージで、今がとどまっているような表現にした。砂は、妖精ティンカー・ベルの鱗粉(りんぷん)のように輝く。その周りにスマホで写真を撮ったり、ポテトチップスを食べたりと、思い思いの高校生活を楽しむ仲間の姿を描いた。 込めた願いとは何か――。大… この記事は有料記事です。残り569文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅の玄関に車いすの70代夫婦の遺体 室内で火災か 新潟・長岡
棟形祐水2024年2月12日 23時25分 12日午後、新潟県長岡市加津保町の住宅で、この家に住む藤沢林越(りんえつ)さん(74)と妻の正江さん(71)の遺体が見つかった。発見された時、2人は玄関で車いすに乗った状態だったという。県警は事件と事故の両面で捜査を進めている。 長岡署によると、この日、藤沢さん宅を訪れたヘルパーが、応答がないため窓から家の中をのぞいたところ室内に焼けた跡が複数あり、連絡を受けた夫婦の親族が午後3時45分ごろ、「家の中で人が意識を失っている」と110番通報した。署員が駆けつけたところ、2人は車いすに乗った状態で亡くなっていた。 署は室内で火災が起きたとみている。夫婦は2人暮らしで、目立った外傷はなかった。(棟形祐水) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車同士が正面衝突 1人意識不明、子どもなど6人重軽傷 長野・塩尻
棟形祐水2024年2月12日 23時48分 12日午後3時半ごろ、長野県塩尻市上西条の国道153号で乗用車同士が正面衝突し、同市の女性(38)が意識不明の重体となったほか、子ども2人を含む6人が重軽傷を負った。 県警塩尻署によると、一方の乗用車には5人が乗っていて、意識不明となった女性は後部座席に乗っていた。運転していた母親(69)が胸椎(きょうつい)骨折の重傷、女性の長男(10)も足を骨折する重傷を負い、次男(2)と女性の姉(39)が軽傷を負った。 もう一方の車は、助手席の女性(29)が鎖骨骨折の重傷。運転していた男性(28)は軽傷だった。 現場は片側1車線で、ゆるやかなカーブ。署が詳しい事故原因を調べている。(棟形祐水) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最高齢は92歳、空き家に避難の12人 もう「どこにも行かん」
能登半島地震で被災した石川県輪島市門前町の谷内和田(やちわだ)地区の住民12人が、倒壊を免れた空き家に自主避難している。避難生活は1カ月以上続くが、「どこにも行かんことに決めた」と住民たちは結束し、生まれ育った土地での再起を目指している。 山あいにある同地区では25世帯が暮らしていた。今回の地震では、ほとんどの家屋が傾き、崩れた。地震直後は60人ほどが避難生活を余儀なくされた。現在の住人は20代から90代で、大半を高齢者が占める。 区長の高崎覚さん(69)によると、住民たちは1月2日、地区の中心部にある被害を免れた家屋で避難生活をはじめた。2007年の地震で倒壊した家屋の後に建てられ、空き家になっていたという。今回の地震後、家主が家と車庫を開放した。 住民たちは地区内の農地に仮設住宅を建てるよう市に要望している。しかし、土地や地盤の問題などもあり計画は進まない。 それでも、区長の覚さんの表情は明るい。 「最初は1カ月もおれんぞってみんなで話していた。でも、暮らしてみれば、もめ事もストレスもなく暮らせている。なんとか、やっています」 住民たちは朝昼晩の3食を自炊して食べている。畑から持ち寄ったホウレン草、白菜、ニンジンなどの野菜を、支援でもらった食材と合わせて料理する。断水は続くが、住民たちは交代で給水所へ調理用の水をくみに行ったり、山のわき水で洗濯したりと、やりくりしている。 最高齢の高崎きくえさん(92)は気心が知れている住民どうしでの生活は安心という。 「昔から、田んぼ行こうが畑に行こうが、『おはよう』『おやすみ』って声かけあってたから、仲がいいんよ」 きくえさんらは「みんなでおろうね」「元気でいようね」と励まし合いながら避難生活を過ごしているという。 「いつになるか分からんけども、仮設が建つまで、ここでがんばります」(田辺拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
情念の歌い手だった八代亜紀さん 箱根の山荘で感じた画家の息づかい
顔に雪がはりつき、たちまち凍りついた。これより先に鉄道はない。日本列島最北端の北海道稚内市。 今はあるのかどうかは知らないが、JR稚内駅近くに「ラーメンは北へ行くほどうまい」と書かれた看板があった。実際、朝日新聞の稚内支局長としてこの街で暮らしていたので、看板に偽りはなかった。北の街のラーメンは絶品である。 演歌は北へ行くほど味が出る 同じように「演歌は北へ行くほど味が出る」ということも事実だろう。雪がしんしんと降り積もる夜、単身赴任の支局で聴いたのが八代亜紀さんの「舟唄(ふなうた)」だった。哀愁たっぷりのハスキーボイス。その歌声は、男と女の情念が揺らめく「艶歌(えんか)」でもあった。 「東京に戻ったら八代さんの取材をしたい」 そう思い、50年の歌手人生をたどった連載や企画記事、週刊朝日の単独インタビューなど取材を続けた。事務所は東急自由が丘駅から徒歩十数分の閑静な住宅街。何度も通った。 八代亜紀さんと親交があった大衆文化担当の編集委員が、箱根の別荘「八代山荘」を訪れたときのエピソードなどを紹介します 「いつか、こちらにも遊びに… この記事は有料記事です。残り986文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知人女性を路上に放置、車にひかせて殺害の疑い 沖縄県警、男を逮捕
2024年2月12日 20時29分 沖縄県宜野湾市の国道に知人女性を放置し、車にひかせて殺害したとして、県警は12日、同市の建設作業員、古謝(こじゃ)勝也容疑者(30)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。県警は捜査に支障があるとして、認否は明らかにしていない。 逮捕容疑は、1月27日午前2時5分ごろ、宜野湾市大山1丁目の国道58号で、市内のパート店員玉城まゆみさん(当時58)を引きずって道路中央付近に放置し、走ってきたタクシーにひかせて殺害したというもの。 県警によると、古謝容疑者は市内の飲食店で玉城さんと酒を飲んだ後、タクシーで移動し、現場付近で降車。自力で動けない状態の玉城さんの両手をつかんで引きずり、道路に仰向けに放置したという。 県警には今年1月、玉城さんから計4回、古謝容疑者に関して通報があった。暴力を受けたほか金銭トラブルがあったと訴えていたといい、県警は古謝容疑者に口頭で警告していた。 古謝容疑者は2月1日、別件の脅迫容疑で逮捕されていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR北鯖江駅そばで火災 特急サンダーバード、しらさぎ計36本運休
12日午前11時15分ごろ、福井県鯖江市下河端町の住宅兼作業所から「火が燃え広がった」と119番通報があった。鯖江・丹生消防組合によると、木造一部2階建ての建物が全焼し、約2時間半後に鎮火した。鯖江署によると、80代の男性1人がやけどをして病院に搬送された。意識はあるという。 現場はJR北陸線の北鯖江駅のすぐ北隣。JRの送電線の一部が熱で溶けたとみられるという。 火災の影響で、JR西日本は敦賀―福井間の上下線で運転を見合わせ、午後4時35分現在、上下線で大阪―金沢・七尾間の「サンダーバード」と名古屋・米原―金沢間の「しらさぎ」の特急計36本をほぼ全区間で休止、普通列車計22本も休止。約1万600人に影響が出た。午後5時半に運転を再開した。 現場周辺には焼け焦げた臭いと白い煙が立ち込めた。警察が周囲に規制線を張り、消防隊がホースをのばして消火活動にあたっていた。 近くに住む会社員の男性(25)は外出中に煙が上がっているのを見つけ、午前11時20分ごろに現場を訪れたという。「建物北側から炎が上がり、パチパチという破裂音のような音や、ガラスの割れるような音がしていた。においはしなかった」 男性は十数年前の学生時代に通学で北鯖江駅を使っていたという。平日は通勤・通学で多くの乗客が使うが、週末や祝日の利用客はあまりいないといい、出火元とみられる建物については「人が出入りしているのは見たことがない」と話した。 金沢駅では、運転見合わせを受けて改札前に長い列ができた。 櫛田哲平さん(34)は観光で富山県を訪れ、大阪へ帰る途中だった。明日は仕事のため、「大阪までバスで迂回(うかい)するか、いったん東京まで出て、新幹線で大阪に行くか、どうしようと思っている」と話した。 愛媛県から友人と金沢に観光で訪れていた女性(28)はSNSで火災を知り、駅に来ていた。やはり明日の朝から仕事のため、今日中に帰るために迂回路を探していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル