独自 有料記事 編集委員・沢伸也 高島曜介2024年2月16日 5時00分 盛山正仁文部科学相が2021年衆院選で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体から推薦状を受け取ったとされる問題で、団体主催の国政報告会の式次第に推薦状の授与が明記されていたことが関係者への取材でわかった。また盛山氏が事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したことを司会者が会場の参加者に説明していた、と複数の関係者が取材に証言した。 盛山氏は、これまで国会で推薦状について「(集会から)帰ろうとした時に、そういうふうになったのではないかと思われる」などと説明していたが、朝日新聞が入手した式次第には「開会の辞」「主催者挨拶(あいさつ)」に続いて「推薦書授与」と記されていた。 盛山氏の事務所は、推薦状の受け取りや推薦確認書への署名について朝日新聞が質問を送ったところ「朝日新聞の取材には応じない」とした。 関係者によると、21年10… この記事は有料記事です。残り614文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
金づち手に下校中の児童ら追い回し、男児に体当たり 暴行容疑で逮捕
下校中の小学生に体当たりしたとして、宮城県警角田署は同県角田市の無職の男(45)を暴行の疑いで逮捕し、15日発表した。 角田署によると、逮捕容疑は14日午後3時20分ごろ、同市内の路上で下校中の10代の男児の右肩に体当たりしたというもの。男は「体がぶつかったかどうかは覚えていない」と容疑を否認しているという。 男児を含む7、8人の児童が一緒に下校していたところ、金づちを持った男に突然追い回され、体当たりされたという。児童らは逃げて、全員けがはなかった。 調べに対し、男は「下校の時に小学生が家の前で騒ぎイライラした」「(金づちを使って)たたいてやろうと思った」と話しているという。体当たりされた男児と男は面識がないという。(福留庸友) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
職員玄関に置かれていた6人分 各校3個の「大谷グラブ」が広げた輪
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が全国の小学校に3個ずつ贈ったグラブが、神奈川県内の学校にも続々と届いている。「野球しようぜ!」と書かれたメッセージとともに受け取ったグラブに子どもたちは大喜び。大谷選手の思いは大人たちの心も動かした。 昨年12月下旬の夜。横浜市立あざみ野第二小学校(同市青葉区)の宇都宮桂(かつら)校長(62)が職員玄関に段ボール箱が置かれているのに気づいた。箱には「寄贈(グローブ)」と書かれた小さなはり紙。大谷選手のグラブだと思い、その日は大事に取り置いて帰宅した。 翌日、職員の前でわくわくして箱を開けると、黒いグラブが6個とボールが5個入っていた。 同封された匿名の手紙 添えられていた手紙には大谷選手が贈る3個に加え、「野球のチーム数となる様 追加で6つ(キャッチャーミット1・グローブ5)を寄贈したく思いました。もしよろしければ学校でお使いください」と書かれていた。最後に「卒業生より」とだけ記され、名前はなかった。 大谷選手のグラブが届いたの… この記事は有料記事です。残り1266文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学生が「いじめ自殺」と母会見 同級生らSNSで執拗に「死ね」
有料記事 丘文奈 島脇健史2024年2月15日 21時30分 大阪府門真市で2022年2月に自殺した市立中学3年の男子生徒(当時15)の母親が15日、会見した。複数の同級生らのいじめが原因だったとして、いじめと自殺の因果関係や学校の対応の問題を指摘した第三者委員会の調査報告書を公表。SNSでの中傷など計62件のいじめを認定していた。 母親が公表したのは、市教育委員会が設置した第三者委が昨年12月に市教委に答申した「いじめ重大事態調査報告書」。市教委は、正式な公表前で内容についてコメントできないとする。 報告書は、男子生徒の自死について「SNSによる陰湿な誹謗(ひぼう)中傷や仲間外れが執拗(しつよう)に続いたことから、疎外感や孤立感の苦悩に強くさいなまれ、心身の危機的窮地に追い込んだものと推察される」「いじめと自死は密接に関連があると考えられる」とした。学校の対応についても、男子生徒や母親が被害を訴えたのにいずれもいじめと認知せず、組織的な対応もしなかったと指摘した。 男子生徒は1年生の時、同学… この記事は有料記事です。残り737文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「車に気をつけて」が最後の会話 夫奪ったながら運転、法廷立った妻
スマートフォンのゲーム「ドラゴンクエストウォーク」(DQW)をしながら車を運転し、男性をはねて死なせたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪に問われた元県立高校教員伊藤啓介被告(46)の公判が15日、名古屋地裁であった。検察側は「通常の交通事故とは一線を画する悪質な事故だ」として禁錮3年6カ月を求刑した。判決は3月15日に言い渡される。 論告で検察側は、被告はスマホの操作を優先させ、「著しい前方不注意の状態で事故を起こした」と指摘。その上で被告が日常的に同様の運転を繰り返していたとも述べた。 被告は2022年5月31日、乗用車で名古屋市内の交差点に進入。左手に持ったスマホのDQWの画面に気をとられ、横断歩道を自転車で渡っていた会社員男性(当時55)をはねて死亡させたとされる。(奈良美里) 「真也さんがいないという深い悲しみが癒えることはありません」 この日の裁判では、事故で亡くなった男性の妻が被害者参加制度を使って出廷。代理人弁護士が妻がつづった手紙を代読した。主な内容は次の通り。 ◇ 今回の事件で残された家族の怒りや苦しみを伝え、被告人に対し法律で与えられる最大の処罰を与えて頂きたく、お話をさせて頂きます。 夫である高貝真也についてお話しします。一言で述べるなら、家庭では子どものような人でした。 真也さんが仕事から帰ってくると、子どもいわく「お父さんの巣」であるテレビの前から動かずに「おなかすいた、ご飯ください」と言って、出されたご飯を幸せそうに食べ、誰かが動くと「お父さんにサービスしてジュース、入れてほしいな」などとお願いごとをしてきました。仕方ないなという感じで聞いてあげると「ありがとう」と言ってお菓子を食べたりしていました。長男に「自分で動けば」と言われてしょぼんとするのでどうするのかなと見ていると、私や次男に頼んできました。私や次男がやってあげるとうれしそうで、わがままだけど憎めない、かわいらしい人でした。 命令ではなく、あくまでもお願いで、何かしてあげるたびに「ありがとう」と毎回律義に言ってくれて本当にうれしそうでした。その笑顔が今でも家族の胸に焼き付いていて、消えることは一生涯ないでしょう。 仕事に関しては、本業をするほかに、朝コンビニでアルバイトをしていました。どちらもほぼ休むことなくまじめに出勤していて、こどもたちもお父さん、仕事に関しては偉いねと感心していました。私が出会ったころから、真也さんは写真撮影が趣味で、家にはたくさんの真也さんが撮った写真が残されています。高価なカメラを考えもなしに買って、もう、と思ったこともありましたが、真也さんが生きていた証しです。 事件当日の朝、私が仕事に行… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カルテル巡る株主訴訟、九電は被告側で参加 池辺社長ら棄却求める
江口悟2024年2月15日 21時54分 電力大手4社のカルテルを公正取引委員会が認定した事件を受け、九州電力の株主11人が池辺和弘社長ら現旧取締役8人に、公取委が命じた課徴金など総額28億6223万円の損害を会社に与えたとして賠償を求めた株主代表訴訟の第1回口頭弁論が15日、福岡地裁(上田洋幸裁判長)であった。被告側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う構えを見せた。 原告側は意見陳述で「首謀者の関西電力が(カルテルの)事実関係を完全に認めている」と指摘し、「自浄作用に期待したが、九電は身内をかばう対応に終始している」と批判。被告らはそれぞれ任務を怠り、直接関与したり黙認したりして会社に損害を与えた責任があると訴えた。 一方、九電はこの裁判に、被告の現旧取締役を支える立場で補助参加し、この日も被告側は九電の代理人が主に発言した。今後、被告側が「カルテルに合意した事実はなく、任務を怠ってもいない」との主張を立証するための書面を提出した後、弁論準備手続きで争点を整理することが決まった。 この株主代表訴訟とは別に、九電は昨年9月に公取委の課徴金命令などの処分の取り消しを求める裁判を東京地裁に起こしており、カルテル事件に絡んだ二つの裁判が並行して進む形になっている。(江口悟) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オリパラ招致停止で「虹と雪のバラード」放送停止、地下鉄は3月まで
古畑航希2024年2月15日 22時04分 【動画】札幌市の地下鉄で流れている「虹と雪のバラード」のメロディー=古畑航希撮影 1972年札幌オリンピックの開催時に流行した「虹と雪のバラード」をアレンジしたメロディーや曲が、札幌市の街中から続々と消えている。冬季五輪招致活動の停止を受け、札幌駅と大通駅を結ぶ札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)では昨年12月にアレンジ曲の放送が中止され、地下鉄ホームで流れるメロディーは3月末までに順次放送が停止される。 市によると、オリンピック招致の機運を盛り上げるため、2019年2月からチ・カ・ホや市営地下鉄のホームで「虹と雪のバラード」をアレンジした曲が流れていた。 市営地下鉄では、電車の接近を知らせるアナウンスの後に、歌詞の「生まれかわるサッポロの地に きみの名を書く オリンピックと」の部分が数秒の電子音のメロディーとして流れている。全49駅のうち26駅で導入された。 チ・カ・ホでのアレンジ曲はコンテストとして一般から公募。15の応募から最優秀賞が採用された。 招致活動停止により、機運を高めることを目的としたプロモーション委員会の解散も決まった。東京五輪・パラリンピックの不祥事を受け、22年10月を最後に委員会は開催されていなかった。(古畑航希) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「警報音でも危険知らせる仕組みを」 元管制官らが意見 第2回会合
東京・羽田空港の滑走路で1月、日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機同士が衝突、炎上し5人が死亡した事故を受け、再発防止に向けた有識者による第2回対策検討委員会(座長=小松原明哲・早稲田大教授)が15日、国土交通省で開かれた。 会議は非公開。国交省によると、この日は現役の管制官とパイロットらが意見を述べたという。 元管制官の委員からは、着陸機が近づく中で別の飛行機が滑走路に入ると、画面の滑走路や航空機の色が変わる仕組みの「滑走路占有監視支援システム」について、条件を絞ったうえで警報音で危険を知らせる仕組みを導入できないかという意見があったという。 また、元パイロットの委員からは滑走路上での危険について、パイロットに対して視覚や音で警告するシステムの開発や実用化が有効ではないか、という意見があったという。 会合は月に1~2回開かれ、今夏に中間報告をまとめる。(角詠之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
72歳の軽乗用車が19歳の男女2人はね、男性死亡 福島県鏡石町
斎藤徹 滝口信之 酒本友紀子2024年2月15日 22時40分 15日午後3時50分ごろ、福島県鏡石町中央のJR鏡石駅のロータリーで、軽乗用車が19歳の男女2人をはね、駅の庁舎に衝突した。県警によると、男性が搬送先の病院で死亡し、女性は意識不明の重体。 須賀川署は軽乗用車を運転していた同町本町のパート従業員、面川秀子容疑者(72)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「けがをさせてしまったことは間違いない」と容疑を認めているという。署は同致死傷に切り替えて調べる。 県警によると、2人はロータリーに停車中の自動車教習所の送迎バスから降りたところで、軽乗用車にはねられたという。2人は県外在住で免許取得のために滞在していたとみられる。 事故現場のJR鏡石駅では、駅舎に突っ込んで前部が大破した軽乗用車の周辺を警察官が調べていた。現場に駆けつけた近くの男性(48)は「若い男性が心臓マッサージを受けていた。こんな痛ましい事故が起きるなんて」と話していた。 軽乗用車は2人をはねた後、直進して駅庁舎にぶつかったとみられ、県警は周辺の防犯カメラを分析するなどして事故の詳しい状況を調べている。(斎藤徹、滝口信之、酒本友紀子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
保育施設、短期間で6カ所転々 虐待隠す狙いか 4歳女児殺害事件
宮野拓也 長妻昭明2024年2月15日 21時00分 東京都台東区の自宅マンションで昨年3月、当時4歳の次女に薬品を飲ませて殺害したとして両親が逮捕された事件で、死亡した細谷美輝ちゃんは事件前、少なくとも6カ所の保育所や託児施設を利用していた。両親は児童相談所の家庭訪問などを受けており、警視庁は、虐待の発覚や行政の介入を避けるために預け先を短期間で変えた可能性があるとみている。 捜査関係者や東京都によると、美輝ちゃんは生後約2カ月の2019年3月、児相に一時保護された。母親の志保容疑者(37)が自宅ベランダで衣類に火を付けたとして警視庁に調べられたことがきっかけだった。 美輝ちゃんは一時保護が解除された19年9月以降、台東区内外の保育所や託児施設計6カ所を利用。併用していた時期もあったという。 このうちひとつの保育所からは22年9~11月、体にあざなど傷が見つかったという報告が5回、台東区子ども家庭支援センターに寄せられた。警視庁に対しても、これら園や施設側から、美輝ちゃんが連日同じ服を着ており、適切に入浴させてもらっていないなど、虐待の可能性についての証言が出ている。(宮野拓也、長妻昭明) 美輝ちゃんが利用した保育施設 2019年10月 (~21年1月) A託児施設(利用、療育環境を把握) 20年4月 B保育所(入園) 22年3月 C託児施設(利用) 9月 D保育所(転園) 12月 E保育所(転園) 23年1月 F託児施設(夜間保育の利用) (東京都と台東区への取材による) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル