1月に大規模火災が起きた北九州市小倉北区の鳥町食道街一帯の復興を支援しようと、「モノファンディング」として寄付された物品を換金するオークションが16日、オンライン上で開かれた。 「さあ、5秒前、まだ間に合う。1万5千円いった。はい、1万6千円。はい落札!」 山口県下関市のスタジオから生配信されたオークションは、競り人の軽快なかけ声のもとで進行。思い出の品が次々と落札されていった。 福岡県内で放送しているFMラジオ局「CROSS FM(クロスエフエム)」(北九州市小倉北区)と、オークション事業などを行う「ものばんく」(下関市)が企画。寄付へのハードルを下げてもらおうと、お金ではなく物品を幅広く募り、オークションでお金に換える方法をとった。 寄せられたのは、ペンダント… この記事は有料記事です。残り306文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リコール署名偽造、事務局長の公判結審 謝罪の一方、政界復帰も示唆
高橋俊成2024年2月20日 19時46分 2019年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展に端を発した大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、地方自治法違反罪に問われたリコール運動団体事務局長で元県議の田中孝博被告(62)の公判が20日、名古屋地裁で結審した。最終弁論で弁護側は無罪を主張した。判決は4月19日に言い渡される。 弁護側は、署名の偽造について「リコール運動の惨敗を避け、体面を保つための演出だった」とし、被告にリコールを成立させる犯意はなかったなどと主張した。 被告はこの日、黒いスーツ姿で出廷。最終陳述で「リコール制度の土台を揺るがすとの(検察側の)指摘もあった。心底よりおわび申し上げたい」などと陳謝。一方で、「研鑽(けんさん)を重ね、改めて政(まつりごと)の活動もしていきたい」と、政界復帰に含みを持たせた。 検察側は事件について「直接民主制への信頼を大きく揺るがした」とし、被告に懲役2年を求刑している。(高橋俊成) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浜名湖の高校生死亡、17~21歳の5人を傷害や監禁容疑で逮捕
2024年2月20日 19時53分 静岡県湖西市の浜名湖で同県袋井市の通信制高校2年、斉藤宇川(うかわ)さん(17)が遺体で見つかった事件で、県警捜査本部は20日、浜松市中央区佐鳴台2丁目、無職堀内音緒(ねお)容疑者(21)と、18~17歳の少年4人を傷害や監禁の容疑で逮捕し、発表した。警察は認否を明らかにしていない。 逮捕されたのは堀内容疑者と、同区のフィリピン国籍の無職の男(18)▽同県磐田市のブラジル国籍の土木作業員の少年(17)▽浜松市中央区の塗装工の少年(17)▽同区の会社員の少年(17)。 捜査本部によると、堀内容疑者と無職の男は5日明け方、浜松市中央区の別の知人宅近くで、斉藤さんを殴打するなどしてけがを負わせた疑いがある。ほか3人はその後、堀内容疑者と無職の男と共謀し、知人宅近くで斉藤さんを乗用車に監禁した疑いがある。5人とも斉藤さんを殴打した現場におり、斉藤さんと面識がある容疑者もいるという。県警は、斉藤さんが遺体で発見された経緯についても慎重に調べる。 捜査関係者によると、斉藤さんは4日午後7時ごろ、「遊びに行く」と家族に言い残して自宅を出て、浜松市中央区の知人宅を訪問。5日未明まで容疑者らと過ごしその後、外出した。バイクをめぐり、トラブルがあったという。 斉藤さんは9日午後、浜名湖の湖面で浮いているところを釣り人に発見された。司法解剖の結果、殴られたような複数の皮下出血があることなどから県警は暴行を受けて水死させられたと判断し、知人宅に一緒にいた容疑者らを中心に事情を聴いていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「君」呼び、やめます 品川区議会、きっかけは子どもたちの違和感
議会での「君」呼びをやめます――。東京都品川区議会は20日の本会議から、議員を指名する際の「君」呼びをやめて、「議員」に統一することにした。区議会を動かしたのは、子どもたちだった。 「代表質問を行います。高橋伸明議員」 20日にあった第1回定例会で、議長が質問に立つ議員を呼んだ。これまでは「○○君」と呼んでいたが、「議員」に変わった。 「不思議だった」「面白いと思った」 きっかけは昨年11月、区内の小学6年生33人が、授業の一環で本会議を傍聴したことだった。 「議長が議員を『○○君』と… この記事は有料記事です。残り862文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
映画監督の榊英雄容疑者を準強姦容疑で逮捕 演技指導名目で性加害か
遠藤美波2024年2月20日 20時19分 俳優を目指した女性に性的暴行を加えたとして、警視庁は20日、映画監督でアルバイトの榊(さかき)英雄容疑者(53)=川崎市中原区=を準強姦(ごうかん)容疑で逮捕し、発表した。「冤罪(えんざい)です」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、榊容疑者は2016年5月23日午後10~11時ごろ、東京都港区のマンションの一室で、演技指導をする名目で、俳優を目指していた当時20代の女性に、立場を利用してわいせつな行為をした疑いがある。 2人は榊容疑者が講師を務めていた演技指導のワークショップで知り合ったという。当日は、2人で飲食した後、榊容疑者が「もう少し演技のことを話そう」とマンションに誘い、映画出演をほのめかし「タトゥーがあったら大変だから裸を確認したい」などと言って服を脱がせたという。 他にも同容疑者から性被害にあったという数人の女性からの被害届を受理しているという。 榊容疑者をめぐっては、週刊文春が22年3月、過去の監督作品に出演するなどした複数の俳優らが「性行為を強要された」などとする証言を報道していた。同容疑者が監督で、性被害を描いた映画「蜜月」の公開が直前に中止されていた。 報道を受けて榊容疑者は当時の朝日新聞の取材に、代理人を通じて「報道にあるような性的関係を強要したような事実はありません」とした上で「今回のような騒ぎになったことに関しては、深くおわびいたします」とコメントした。(遠藤美波) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【そもそも解説】祭りや伝統行事、女人禁制なぜ ルール変える動きも
地域に息づく祭りや伝統行事への参加者が男性に限定されている地域も少なくありません。ジェンダー平等や多様性を尊重する考え方が広がるなかで、こうした女人禁制のルールを変える動きもあります。そもそもなぜ女人禁制なのでしょうか。 Q 地域で行われる祭りの中には「女人禁制」のところがあると聞いた。 A みこしを担いだりおはやしを奏でたりする行為を男性に限定する祭りがある。「女人禁制」を明文化していなくても、伝統やしきたりを理由に、女性の参加を認めていない。 Q どうしてなのか? A 祭りや伝統行事の多くに… この記事は有料記事です。残り632文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
職場資料に「本当の金食い虫」 福祉施設でのパワハラ、高裁が認定
福島市の障害者福祉施設の職員2人が上司からパワハラを受けてうつ病になり、休業を余儀なくされたとして、施設を運営する社会福祉法人「しのぶ福祉会」や上司らに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が20日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は、一審・福島地裁判決を一部変更し、法人などに慰謝料など計約4200万円の支払いを命じた。 控訴審判決などによると、職員2人はいずれも50代男性で、2018、19年に施設長(73)=現理事長=や上司2人=いずれも現理事=からパワハラを受けた。施設長は、1人が訴えたパワハラの調査の一環で報告書を作成したが、その中で別の1人について特定できる形で、「人件費だけ高くて仕事の能力がない」「本当の金食い虫」といった上司の意見を調査とは関係ないのに掲載し、職員に配った。 「小学生でもいえる」との記載も また、「将来計画見直し施設… この記事は有料記事です。残り530文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪メトロ駅に爆破予告の紙で業務妨害容疑 26歳の大学院生を逮捕
甲斐江里子2024年2月20日 21時38分 大阪府警は20日、大阪市都島区善源寺町2丁目の大学院生、桑垣裕也容疑者(26)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、逮捕前には「ストレス発散のためにやった」と話していたという。 捜査1課によると、桑垣容疑者は1月10日午後1時ごろ、大阪市天王寺区の大阪メトロ谷町九丁目駅で、男子トイレの個室に「爆弾を仕掛けた。大勢の人間が死ぬことになるだろう」などと書いた紙を貼って液体入りの容器6本を置き、通報させるなど駅員らの業務を妨害した疑いがある。容器は容疑者が通う大学院で使われているものと同種だと1課は確認したという。 他にも昨年5月~今年1月に計10件、大阪市内の駅や雑居ビルで似た内容の紙や液体が置かれていたといい、府警が調べている。(甲斐江里子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
わいせつ動画拡散…先輩からのいじめを認定 高校生自殺で調査報告書
福岡県宗像市の東海大福岡高校で2021年3月、2年生の男子生徒(当時17)が自殺し、いじめの有無を調べていた同校の第三者委員会は20日、調査報告書を公表した。生徒が所属していた剣道部内で複数の先輩から10件のいじめを受けたうえ、顧問による不適切な指導があったと認定。いじめが自殺の一因になったとする一方、直接的な原因は特定できないと結論づけた。 同校の津山憲司校長らが同日、記者会見で明らかにした。報告書などによると、男子生徒は21年3月10日、部内のいじめや顧問の言動について記した遺書を残して自殺した。同校はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定。第三者委で調査し、昨年9月に報告書をまとめたという。 報告書は先輩らによる計10件の行為を、いじめと認定。男子生徒は1年生のとき、部室内で部員10人以上の前で、畳の上に身体を粘着テープなどで貼り付けられ、わいせつな行為をされた。さらに、それを撮影した動画もSNSで他の生徒に拡散されたという。学校によると、いじめに関わった1人は、22年1月に家庭裁判所の少年審判で強制わいせつの非行内容が認定され、2年の保護観察処分とされた。 また、顧問である30代の男性教諭から剣道部の寮への再入寮を拒否されたり、大量の課題を課されたりしたことも、生徒の自殺に影響を与えた可能性があると指摘した。 調査では、生徒と母親がいじめの内容の一部を顧問に訴えていたにもかかわらず、顧問は学校側には報告していなかったことも分かった。 ただ、いじめは自殺の一因になったとする一方、家庭環境の影響も少なくないなどと指摘し、「自死は数々の事実が相まって引き起こされたと判断したものの、自死の直接的な原因は特定できない」とした。 学校側は再発防止策として、「学級担任より部活顧問の影響力が強い風土をなくす」「生徒が部活の悩みや問題を相談できるツールを導入する」といった対策を挙げた。 一方、顧問は現在も教諭として授業や部の指導を続けているという。ただ報告書によると、顧問は17年に、部員の頭をハンガーでたたく、顔を拳でたたくなどの体罰で、出勤停止1カ月の懲戒処分を受けている。 今回の調査でも、複数の部員や保護者へのヒアリングで、他の部員に対して「頭がおかしい」「お前は馬鹿なの?」「剣道やめろ」などと人格を否定する暴言があったとされた。これについて、津山校長は「学校の生徒アンケートや、顧問本人の聞き取りでは確認できなかった。本人は、17年以降は暴言などは一切していないと話している」と説明した。 生徒の母親はこの日、代理人弁護士を通じ「剣道が本当に好きだったので、自分らしい剣道ができなくなっていくことはとてもつらいことだったと思う。第三者委は、自死の直接的な原因はわからないと判断しており、とても残念に思う」などとするコメントを出した。 部活内でのいじめを原因とする子どもの自殺は相次いでいる。15年に名古屋市立中学校で卓球部だった男子生徒が、他の部員から悪口を言われたことなどを原因に自殺。20年には、北海道登別市立中学の男子生徒が同じ部活の生徒から身体的な特徴をからかわれ自殺する問題も起きた。(福井万穂、渕沢貴子、中山直樹) ◇ 【#いのちSOS】 0120・061・338 日、月、火、水、金、土曜は24時間、木曜は午前6時~翌日午前0時 【いのちの電話】 0120・783・556 毎日午後4~9時 【生きづらびっと】 LINE @yorisoi-chat 【あなたのいばしょ】 オンラインのチャット相談 https://talkme.jp/ Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京アニ事件どう見る 犯罪心理学者に聞く「精神障害の影響、考慮を」
京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)に放火して36人を殺害したなどとして、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)に対し、京都地裁は1月25日、死刑を言い渡しました。青葉被告は2月7日付で控訴し、裁判は大阪高裁で続きます。 このような事件の再発を防ぐために、私たちにできることはあるのか。筑波大の原田隆之教授(犯罪心理学)に聞きました。 ◇ 「社会的背景」よりも この事件に関しては、青葉被告の不幸な生い立ちや環境の要因ばかりがクローズアップされています。判決を受けての識者の声もそれを強調するようなものばかりでした。たしかに、青葉被告が不幸な家庭環境で育ったことは、事件の要因の一部ではあると思います。 私も以前に他のメディアの取材に対して、京アニ事件は本人の孤立やパーソナリティー(人格)の影響が大きいとコメントしたことがあります。 でも、裁判を通じて見えてきたのは、精神鑑定を通して、妄想的な思考を中心とする精神障害が犯罪の動機に大きな影響を与えていたということでした。 青葉被告は、京アニの女性監督とネットでやり取りして恋愛しているという思い込みをし、自作の小説を京アニに盗まれたと主張していました。また、常に「ナンバー2」と彼が名付けた得体(えたい)の知れない人物から監視されていたとも主張しています。そういった妄想的な思考は、事件の前後を通してまったく揺るがず、このような思考がなければ、これほどの事件が生じることはなかったと思います。 個々の研究ではなく、たくさんの研究を統合して何を言えるかを分析する手法を「メタ分析」と言います。犯罪のリスク要因のメタ分析を見ると、家庭や学校や職場など、社会的な関係が希薄で、充実した生活を送れていないことが、犯罪のリスクだと指摘する分析はたくさんあります。この事件の背景にも、こうした要因をいくつも指摘できることはたしかです。 たとえば、青葉被告は妄想が深刻になる前に、下着窃盗やコンビニ強盗を起こしていました。人に恨みを抱きやすかったり、粗暴だったりといった反社会的な傾向があったのだと思います。本人の価値観やパーソナリティーに妄想的な思考が前面に出る前から反社会的な傾向があり、こうした要因に精神障害が組み合わさって、今回の事件に至ったとみるべきです。 ここで注意すべき点は、精神障害自体が単独で犯罪の原因になることはほとんどないということです。被告が従前から有していた反社会的パーソナリティーなどの犯罪のリスク要因、彼が置かれた環境の要因、それらに加えて精神障害が影響を及ぼしたという理解が重要です。 したがって、本人にも責任はありますが、精神障害の影響による部分も考慮される必要があったのではないかと考えています。この点は、精神鑑定でも意見が分かれていましたが、判決では「完全責任能力あり」という判断となりました。 もちろん、戦後最悪の被害者を出した重大事件であること、被害者や遺族の心情、社会に与えた影響の大きさなどを勘案することはきわめて重要です。しかし、それと同時に専門家による精緻(せいち)な精神鑑定の結果も十分に考慮されるべきだったと思います。 「無差別殺傷事件」に共通項はあるのか 京アニ事件のような無差別殺傷事件全般を引き起こすリスク要因とは何なのか。科学的に導き出すことは、おそらく不可能です。 なぜなら、無差別殺傷事件は極めてケースが少ないからです。一つ一つを個別に見て、それぞれのケースにこういう事情があったと言うことはできますが、数が少なければ、全般的な知見を導き出すことは難しいと言わざるを得ません。 貧困家庭で育っても、虐待を受けて育っても、普通は無差別殺傷事件を起こしません。 秋葉原で無差別殺傷事件を起こした加藤智大元死刑囚の場合、雇用の状況が事件に影響した面はあるでしょう。 でも、格差社会の中で、彼のような待遇の人はたくさんいると思います。その人たちがみんなあのような事件を起こすかというと、そんなことはありません。 加藤元死刑囚の中に反社会的なパーソナリティーがあって、環境的な要因との掛け算で、ああいう事件を起こしたのではないかと私はみています。 だからといって、同じことを青葉被告に言えるとは限りません。秋葉原事件の分析は、秋葉原事件だけの分析に過ぎないのです。 どうすれば事件を防げるか それでは、京アニ事件のような事件は、どうすれば防げるのでしょうか。 青葉被告が事件前に置かれていた状況を考慮すると、雇用対策や孤立防止は徹底的にやるべきです。でも、そのような支援だけで京アニ事件を防げたかと言えば、防げなかっただろうと私は思います。 この事件は、繰り返し述べたように、精神障害が動機に与えた影響が大きかったとみています。 まず必要なのは、精神障害を持って孤立している人への支援です。青葉被告は事件前の長い期間、服薬をやめていました。もし彼に家族や親密な関係の友人がいたなら、彼の精神状態を懸念し、服薬を続けるように説得することもできたでしょう。やはり孤立対策は、このような事件においても重要です。 児童8人が殺害された2001年の「大阪教育大学付属池田小事件」の反省として、かつて開放されていた小学校は、部外者が入れないように物理的な対策を講じました。 それと同じように、今回の事件からも学べることはあります。ガソリン対策です。 ガソリンには大きな殺傷力があり、大惨事を招きます。 青葉被告は法廷で、ガソリンを使った理由について、2001年の消費者金融「武富士」弘前支店で5人が死亡した放火殺人事件などを参考にしたと語りました。 京アニ事件の後、総務省消防庁は省令を改正し、ガソリンを携行缶で購入する際には本人確認や使用目的の確認などを義務づけました。 このような対策を考えることが、同種の犯罪を防ぐのに効果的ではないでしょうか。 京アニ事件のような事件を、どうすれば防げるのか。無差別殺傷事件全般に話を広げても、有効な対策は打てないと思います。一つ一つのケースを個別に見るしかないのです。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル