大阪大学の大学院生を対象にした多文化共生の研究プログラムで、男性助教による女子学生へのセクハラ行為などが多発していたとして、プログラムの「教職員一同」が謝罪と改善案について記した文書を公表した。中心メンバーが男性教授に偏った組織運営のあり方や、助教と学生の距離感などに問題があったことを挙げ、改善に取り組むとしている。大学も対応を検討している。 プログラムは大学院人間科学研究科を中心とする「未来共生イノベーター博士課程プログラム」。多文化共生をテーマに、様々な分野の教員や院生が集まっている。 同科によると、昨年1月に学生側から大学のハラスメント相談室にセクハラやパワハラなどの問題があると相談があったため、関係者への聞き取りを進めた。 結果、2017年ごろを中心… この記事は有料記事です。残り300文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
県道の真ん中歩くおばあさん 「危ない!」とっさの行動にいきた経験
通勤などで通行量の多い時間帯、センターラインのある県道の真ん中付近を、ふらふら歩く高齢の女性。驚いた車が急減速しては、よけていく。 「危ない!」 福島県石川町で1月31日、夫と理容店を営む星いづみさん(59)が、開店準備のためマイカーを店の駐車場から移動させようと外に出ると、女性が車道を歩いているのが見えた。薄手のカーディガンという寒そうな部屋着姿で、歩き方もおぼつかない。今にも車にひかれそうだった。 「おばあちゃん、歩道に上が… この記事は有料記事です。残り478文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性別のない人魚をミラーボールが照らす 「地上の呪縛から脱皮せよ」
展示室は、まるで海の中でした。1970年代後半からゲイシーンを照らしたミラーボールがくるくる廻(まわ)る空間の中央には、全長6メートルの魚のような金網製の立体物。脱皮する最中にある人魚です。 【連載】VIVA LA VIDA! 昼は展覧会などの進行を担うアートマネジャー、深夜0時からはドラァグクイーン。二つの顔を持つ緒方江美/アフリーダ・オー・ブラートさんが、現代美術やクラブカルチャー、社会の多様性についてつづります。 大阪・国立国際美術館で今月6日から開かれているコレクション展「身体―――身体」で、同館に新たに収蔵されたインスタレーション作品「人魚の領土―旗と内臓」が公開されました。作者は、美術作家のブブ・ド・ラ・マドレーヌ。世界の舞台で闘い、私に生きる道を与えたドラァグクイーンでもあります。 ブブは90年代に芸術家集団ダムタイプに参加し、美術作品の制作と並行して、HIV/エイズと共に生きる人やセックスワーカー、性的少数者、女性等の人権と健康を守る市民運動に関わりました。 「人魚」は、生と死、地上と海など、異なる領域をつなぐ存在であり、親友をエイズで亡くしたことをきっかけに生まれた、ブブの使命とも重なるモチーフです。 人魚の腹部は裂け、衣装やシ… この記事は有料記事です。残り678文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自宅で女性に睡眠剤飲ませ準強制性交容疑、医師の男を逮捕 茨城県警
宮廻潤子2024年2月21日 16時18分 女性に睡眠剤入りの酒を飲ませて性交したとして、茨城県警つくば署は21日、埼玉県久喜市久喜中央2丁目、医師根本瑛貴容疑者(31)を準強制性交の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。 署によると、根本容疑者は2021年10月4日午前1時半~同7時半ごろ、茨城県つくば市内にあった自宅で、知人の30代女性に睡眠剤などを混ぜた酒を飲ませ、意識がもうろうとした状態の女性と性交した疑いがある。女性が昨年9月、署に被害を届け出たことで事件が発覚した。(宮廻潤子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Henri Matisse et le Japon, une histoire d’influence et d’échanges
« Fleurs et fruits » (papiers gouachés découpés, 1952-1953), d’Henri Matisse , dans l’exposition « Formes libres », au National Art Center de Tokyo (Japon). SERVICE DES RELATIONS PUBLIQUES DE LA VILLE DE NICE Le peintre et sculpteur français Henri Matisse (1869-1954) ne s’est jamais rendu au Japon, mais son œuvre y est abondamment […]
大雪で通行止め53時間…首都高が解除遅れの理由と対策を発表
角詠之2024年2月21日 12時30分 関東甲信を中心とした今月上旬の大雪の影響で、首都高が約53時間にわたって通行止めとなった問題で、首都高速道路会社は20日、検証結果と今後の対応策を発表した。 首都高によると、5日午前11時半から通行止めを開始。6日未明には雪が降りやみ、6日夜時点で「7日朝までに通行止めを解除予定」と発表したが、すべての路線で通行止めが解除されたのは7日午後4時半だった。通行止め区間は計21路線、計215キロに及んだ。 長時間にわたった原因として、そもそも首都高の形状として橋が多く凍結しやすいことや、路肩が狭く雪の置き場がないことに加え、今回の雪質が重い雪だったため、準備していた資機材や人の作業では効率的に除雪ができなかったという。 対策として、除排雪作業員を増やすことや狭い路肩でも使える小型の除雪機などを新たに配備するとした。首都高は「お客様、関係機関の皆様には大変ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした」としている。(角詠之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ANAとJALのグループ会社の98人、国の試験でカンニングに関与
角詠之2024年2月21日 12時30分 東京・羽田空港の制限区域内で車両を運転する許可をとるための国の試験で、全日本空輸(ANA)ホールディングスは20日、グループ会社2社で計82人がカンニングなどの不正行為に関わったと発表した。ANAなどの社員がオンライン受験する際、教本を見ながら回答していた。日本航空(JAL)もこの日、グループ2社計16人が同様の不正に関わったと明らかにした。 国土交通省によると、空港内で車両を運転するためには、空港管理者の許可が必要で、制限速度や停止位置といった守るべき交通ルールの知識を問う試験に合格しなければならない。 ANAによると、ANAの整備部門8人と羽田空港でグランドハンドリングを手がける「ANAエアポートサービス」の74人が不正に関わった。2022年8月~24年2月までの間、監督者の誤認識で教本を見ることを許したり、他の空港で許可を持っているために閲覧を許可したりしたという。 JALでは2社は機内食を提供する「ジャルロイヤルケータリング」の3人と、空港内の旅客サービスを担当する「JALスカイ」の13人が不正行為に関与した。2023年9月~24年1月の間、計5回の試験で不正があったという。 「ジャルロイヤルケータリング」で不正があったことが国交省への情報提供で発覚し、JALとANA側がそれぞれ社内調査を実施していた。(角詠之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
40年だけの日本領、「樺太は故郷」と元島民 日露開戦から120年
終戦までの40年間、北海道の北には日本領・樺太があった。日露戦争の結果、日本がロシアからサハリン島の南半分を割譲され、一番多い時は約40万人が暮らした。樺太で生まれ育った人々の多くは今、80~90代を迎える。日露戦争開戦から120年となる今月、樺太出身者らの歩みをふり返ってみたい。 北海道美唄(びばい)市で家族と暮らす永井弓子さん(91)は、自宅の居間に1枚の白黒写真を飾っている。3人の子どもと着物姿の母親。左端のおかっぱ頭が、80年余り前の永井さんだ。 生まれ故郷である樺太の写真は、この1枚が残るのみ。あとは全て終戦前後の空襲や引き揚げで失った。 永井さんはロシア国境の約100キロ南にあった恵須取(えすとる)(現ウグレゴルスク)で育った。製紙業や炭鉱業で栄え、樺太で最多の約4万人が暮らした町だ。7人きょうだいの一番上で、秋田出身の父は地元のバス会社で働いていた。 子ども時代で思い出すのは、食べ物が豊かだったこと。「サケやニシン、ホッケにカニも。私の体は浜の魚でできたの」。寒くて栽培できない米も、内地から豊富に届いた。秋には山へフレップ(コケモモ)摘みに行き、父の好きな果実酒にもした。ロシア革命を逃れた白系ロシア人が町でパンを売っていて、「すんごくおいしかった」という。 近所には銭湯や食堂、理髪店、旅館、クリーニング店などの商店が並び、永井さんは父のお使いでよく酒屋へ行った。蓄音機で流す童謡のレコードや、ラジオの大相撲中継を聞くのが楽しみだった。冬は零下30度にも達する恵須取。夏は海に足だけ漬けて、すぐたき火に当たるのが海水浴だった。 樺太には終戦前、植民地である朝鮮から移り住んだ人々が2万人以上いたとされる。炭鉱がある恵須取には特に多く、永井さんの通う学校にも朝鮮ルーツの子どもがクラスに数人いたという。「先生からは『仲良く、差別しないように』って言われてた」 そんな恵須取での生活は、13歳になった1945年の夏、突然に終わった。 樺太 1904年2月開戦の日露戦争後に結ばれたポーツマス条約(05年9月)で、日本がロシアから割譲されたサハリン島の北緯50度以南。朝鮮や台湾と同じ「外地」とされ、43年に内地に編入された。45年8月8日にソ連が宣戦布告して侵攻。46~49年に千島を含め約29万人が日本へ引き揚げ、残留した人も多くいる。日本は51年のサンフランシスコ講和条約で領有権を放棄。現在はロシアが領有権を主張し実効支配している。 ソ連軍将校が家に 「母親を連れていく」 8月1日、家に男の子が生まれた。その約1週間後、ソ連機が恵須取上空で照明弾を落とした。「新聞読めるくらい明るいね」と家族でのんきに話した。しかし国境を越えて侵攻を始めたソ連軍は、同11日に恵須取を空襲。海からの艦砲射撃も加わった。 永井さん一家は山腹に掘られた防空壕(ごう)へ逃げ込んだ。すし詰めの壕内で、生後すぐの弟が泣きやまず、周囲からは「殺してしまえ」という声が飛んだという。空襲がやんで山を下りると、木造平屋の自宅は全焼していた。 「ソ連軍が来る」という情報… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「復興の後押しに」 輪島朝市を描く絵本「あさいち」3月6日に復刊
能登でとれた魚や野菜が集まり、人々の方言が飛び交う――。能登半島地震で焼失した輪島朝市のにぎわいを描いた絵本「あさいち」(絵・大石可久也、語り・輪島朝市の人々)が、3月6日に復刊されることになった。 出版元の福音館書店(本社・東京都文京区)によると、「あさいち」は1980年、同社の月刊絵本「かがくのとも」1月号として刊行された。70年代の輪島朝市を舞台に、画家の大石可久也さん(2018年に死去)と同社の編集者だった森達夫さん(77)が二人三脚でつくった。 2人は朝市に足しげく通い、人々の会話に耳を傾けた。 「こうてくだ、こうてくだ」「うまいことゆうて。このおばば だませば ばけてでるぞー」 作中の会話は全て取材中に採集し、朝市に通う人たちに語ってもらう構成に仕立てた。 潮のかおりと土のにおいが立ちこめる朝市は、海や畑でとれたものを交易する場であり、人々が会話を楽しむ社交の場でもあったことが、絵巻物風に紹介されている。 森さんによると、当時の朝市… この記事は有料記事です。残り432文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上場企業4代目社長、珠洲に自分も本社機能の一部も移転 そして地震
本州の市で最も人口が少ない石川県珠洲市。この地を気に入って移住し、自身が社長を務める上場企業の本社機能も移転させた男性がいる。「ここで成立するビジネスができれば、全国に広げられる」。商売が軌道に乗るかに思えた矢先、能登半島地震は起きた。 「もしもし、岩城です」 1月下旬、岩城慶太郎さん(46)は金沢市内のコワーキングスペースで、2次避難先での困りごとなど被災者からの電話相談にのっていた。発災2日後にフェイスブックで個人の携帯番号を公開。以来、1日数十件、電話がかかってくる。 東証プライム上場の医薬品製造販売大手「アステナホールディングス(HD)」で社長を務めている。1914年に東京・日本橋で薬種問屋として創業した同社は、売り上げ519億円(2023年11月期)。岩城さんはその創業家出身で、4代目の社長だ。 16年に妻と旅行で訪れた珠洲で、自然や食の豊かさ、人と人の距離の近さに魅せられ、休みのたびに滞在。21年6月、アステナHDの本社機能の一部を東京から珠洲市に移して「珠洲本社」を置いたのを機に、自らも移住した。 珠洲市は人口約1万3千人… この記事は有料記事です。残り1019文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル