古源盛一2024年2月15日 18時00分 網走区検は15日、2022年4月に北海道・知床半島沖で沈没した小型観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が事故前年の6月に起こした座礁事故について、所有する知床遊覧船と元船員の男性(44)を海上運送法違反の罪で、この男性を業務上過失往来危険の罪で網走簡裁に略式起訴した。同社と桂田精一社長(60)に対しては、当時の船長ら2人の雇用契約の不備について船員法違反の罪で同簡裁に略式起訴し、それぞれ発表した。 起訴状によると、カズワンは21年6月11日、国に提出した運航基準図の航行経路から約189メートル岸寄りを運航。船底が暗礁に接触して亀裂を生じさせたとされる。網走海上保安署は22年1月、豊田徳幸船長(当時54=知床事故で死亡)も書類送検したが、豊田氏が不起訴となった。 桂田社長は21年3月の豊田船長との雇用契約時などで、労働条件を示した雇用契約書を渡さなかったとされる。(古源盛一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
受刑者らの呼び方、4月から「さん」づけに 全国の刑務所や拘置所で
久保田一道2024年2月15日 18時03分 法務省は15日、受刑者をはじめ、刑務所や拘置所などに収容されているすべての人を「さん」づけで呼ぶよう運用を改めることを明らかにした。2022年に発覚した名古屋刑務所の刑務官による暴行事件を受けた改革の一環で、年度内にすべての施設に指示する。 同省によると、受刑者らを呼び捨てにすることが多く、事件の検証では「懲役」「やつら」と呼んでいたケースもわかった。25年に刑罰の目的を「立ち直り」と位置づける「拘禁刑」が導入されることも踏まえ、呼び方を改めることにした。 釈放が近い受刑者らを「さん」づけで呼び始めたところ、「違和感」があるとした職員や受刑者がいた一方、「(受刑者らの)反応が柔らかくなった」と手応えを感じた職員もいたという。4月からは収容されているすべての人を対象とする。 また、刑務所では受刑者が職員を「先生」と呼ぶことがあったが、職員の呼称も4月からは「さん」づけとする。 法務省幹部は「受刑者は厳しく対応する相手だという意識が強かった。呼称の見直しは、受刑者を支援の対象ととらえ、関係を見直す象徴的な取り組みだ」としている。(久保田一道) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
吉野家で紅ショウガ直箸の男に実刑判決 販売用に大麻栽培の罪も認定
山本逸生2024年2月15日 18時04分 大阪市内の牛丼チェーン店「吉野家」で2022年、共用の容器に入った紅ショウガを箸で直接かき込むようにして食べたとして、器物損壊と威力業務妨害の罪に問われた同市西成区の建築業の男(35)の判決公判が15日、大阪地裁であった。高橋里奈裁判官は、男が販売目的で大麻を栽培した大麻取締法違反の罪も認定した上で、懲役2年4カ月、罰金20万円(求刑懲役3年6カ月、罰金20万円)を言い渡した。 高橋裁判官は、男が複数の前科や服役の経験があるのに再び事件を起こしたとし、「規範意識が乏しいといわざるを得ない」と指摘。吉野家での行為については「店舗に与える悪影響を顧みない身勝手で悪質な犯行」と述べた。(山本逸生) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
« L’Allemagne et le Japon sont victimes des mêmes difficultés conjoncturelles »
Dans une couverture célèbre de la fin des années 1980, le magazine The Economist avait représenté un sumo qui tenait dans sa main un petit Oncle Sam, en lui disant : « Maintenant, je suis plus grand que toi. » Le temps est bien loin de ce rêve de suprématie. La publication des […]
「前日、寝息が荒かったが大丈夫と放置」 4歳女児殺害、父親が説明
増山祐史 遠藤美波 長妻昭明2024年2月15日 15時00分 東京都台東区の自宅マンションで昨年3月、当時4歳の次女に薬品を飲ませて殺害したとして両親が逮捕された事件で、次女が死亡する前日の様子について、父親が「寝息が荒かったが、翌朝には元気になっていたことがあったので大丈夫と思い、放置した」と警視庁の逮捕前の聴取に話したことが、捜査関係者への取材で分かった。 警視庁は、次女の美輝(よしき)ちゃんは事件前日以降に薬品を摂取させられ体調が急変し、死亡したとみている。自宅で母親と2人きりの時間帯があったとみており、経緯を調べる。 逮捕されたのはいずれも会社役員で父親の細谷健一(43)と母親の志保(37)の両容疑者。2人の逮捕容疑は共謀し、昨年3月12日ごろ~13日、自宅で美輝ちゃん(当時4)に抗精神病薬オランザピンと不凍液のエチレングリコールを摂取させ殺害したというもの。 死亡の次女、母と2人だけの時間帯か 捜査関係者によると、美輝ちゃんは11日夕方から12日未明まで保育園にいた。健一容疑者は12日午前、長男と長女を連れ後楽園に外出し夜帰宅。その際、美輝ちゃんの寝息が荒いのを確認した、と説明したという。 13日朝も長男と長女を連れて送迎のため外出したと説明したという。外出の間、自宅は志保容疑者と美輝ちゃんの2人きりだった可能性がある。13日午前9時ごろ、健一容疑者が「娘が息をしていない」と119番通報し、搬送先で死亡が確認された。 警視庁は昨年8月、自宅を殺人容疑で家宅捜索。押収したスマートフォンやパソコンには、約1年前から両薬品を海外サイトなどから複数回買った形跡があり、オランザピンの小袋も見つかっていた。(増山祐史、遠藤美波、長妻昭明) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内初、ティラノサウルス科の骨の化石見つかる 白亜紀後期・熊本で
熊本県苓北(れいほく)町の地層から見つかった化石が、肉食恐竜ティラノサウルス科のあごの骨の一部であることが、同県天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館の調査でわかった。国内で同科の骨の発見は初めて。骨の形状から全長8~9メートルとみられ、新種の可能性もあるという。 両館が15日に発表した。歯を支える下あごの骨(歯骨)と歯の根元で、白亜紀後期(約7400万年前)の地層から2014年10月の調査で見つかった。 CT装置で詳しく調べたところ、左右の歯骨の一部が重なり合っているものだとわかった。長さは左歯骨が約14センチ、右歯骨が約17センチで、深さはいずれも約8センチ。あごのつくりや歯の断面が丸みを帯びていることなどから、ティラノサウルス科と判断した。左歯骨は、歯根や生え替わり用の歯なども確認できた。 恐竜博物館によると、これま… この記事は有料記事です。残り212文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
激しいバッシング、潜伏先から手紙 原文掲載を判断「報道と違う」
現場へ! 「イエスの方舟」はいま③ 「人さらい教団」騒動から40年超、もう偏見にさらされることはありませんか?――「イエスの方舟(はこぶね)」の主宰者だった故・千石剛賢(たけよし)の三女で、「シオンの娘」店長の千石恵に尋ねた。 「まだありますよ。『洗脳されるから、怖くて店に入れない』なんて吹聴されたりね」 1年半前、元首相の安倍晋三が旧統一教会の宗教2世に銃撃された事件の影響も大きいと感じている。「福岡・中洲のお店を閉じた時も、福岡市東区に一時移転オープンした時もたくさん取材に来られましたが、昨春、(福岡県)古賀市に開いた時は1社も来なかった。『宗教』を扱うのはまずいという雰囲気なんでしょう」 ちなみに方舟は宗教法人では… この記事は有料記事です。残り1083文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
葬儀前、遺体を取り違え別人を火葬 東大阪市の葬儀場、確認怠る
華野優気2024年2月15日 11時40分 大阪府内と奈良県内で葬祭業を営む「泉屋」(大阪市中央区)の同府東大阪市の葬儀場で1月、90代の女性の遺体が葬儀前に火葬されていたことがわかった。別の身寄りのない高齢女性の遺体と取り違えたという。 泉屋によると、2人の遺体は同じフロアの別の霊安室で安置されていた。1月23日、火葬のために身寄りのない高齢女性を出棺する際、従業員が90代の女性を誤って出棺し、火葬した。霊安室前には名札がかけられていたが、確認を怠ったという。 火葬を始めて数十分後、別の従業員が霊安室に身寄りのない女性の遺体が残されているのを見つけた。90代女性の火葬は翌24日以降の予定だったという。泉屋側は遺族に謝罪し、後日、葬儀を執り行った。 墓地埋葬法で、火葬は死後24時間経過後と定められている。今回、女性は24時間以内に火葬されたといい、府警布施署が墓地埋葬法違反の疑いで調べている。 泉屋は「ご遺族には取り返しのつかないことをしてしまった。再発防止を徹底する」とコメントした。(華野優気) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「10周年は難しい」? なら今を祝おう 平均75歳のバンドが公演
本井宏人2024年2月15日 11時51分 岐阜県富加町のシルバーバンド「スコップ三味線&おったま芸人一座」が、結成5周年を記念し、3月に初の主催コンサートを町内で開く。平均75歳の高齢を逆手にとって、「まだまだがんばれるという喜びを、地域や仲間と分かち合いたい」と意気込んでいる。 スコップ三味線は、ホームセンターで購入できるスコップを、フライ返しなどの調理用具をバチ代わりにしてたたき、音を出す。「足腰が弱ったお年寄りでも、いすに座って手軽に演奏でき、頭の体操にもなる」と、県内でも徐々に愛好者が増えている。 「芸人一座」は2018年7月に結成された。今のメンバーは66~82歳の12人で、このうち10人が女性。町内や近隣の高齢者施設や保育園などを回り、月1度程度のペースで息の合った演奏を続けてきた。演奏の合間には、腹話術や手話ダンスなどメンバーの特技も披露してきた。 今回の公演は、ファンから「今のメンバーが元気なうちに晴れ舞台を見たい」と声が上がったため。キャプテンの川嶋房子さん(79)は「特に結成時からの高齢メンバーには、10周年公演は難しいかもしれない。集大成のつもりで力を出し切りたい」と話す。 「結成5周年コンサート」は、3月10日午後1時半から「タウンホールとみか」で。望郷じょんから、トルコ行進曲、ダンシング・ヒーローなど7曲を演奏する。ゲストとして町内の演舞グループ「半布里(はぶり)Jr.」などのステージもある。入場無料。(本井宏人) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被爆体験、語らなかった両親 足跡たどり描いた絵が広島に「里帰り」
被爆者の肖像画を描く画家、増田正昭さん(71)=京都市=が故郷の広島市では初となる個展を開いている。亡き両親は入市被爆した体験を自身に語らなかった。その足跡を資料からたどり、初めて2人の肖像画を描いて展示した。18日まで。 増田さんは50歳のころ、仕事の忙しさなどでうつ病になり、リハビリのため絵を描き始めた。没頭するようになり、大学の通信教育で洋画を学んだ。 被爆者を描くようになったのは2018年。大学院の修了記念で個展を開く際に、ギャラリーから被爆をテーマにすることを提案された。当時から増田さんは京都で「被爆二世・三世の会」の世話人を務めていた。被爆者の交流行事などでモデルを募り、これまでに広島、長崎で被爆した37人の肖像画を描いた。 絵を描く際には、2時間ほどをかけて話を聞く。被爆体験だけでなく、その前後の人生についても聞き取る。「本当の表情が出てくる。その人の神髄をくみ取れる」からだという。 ただ、両親の絵を描くことは避けてきた。2人とも体験を一度も語ろうとしなかったからだ。自身は大学進学で広島から京都に移り、両親も広島を離れた。父は01年に80歳で、母は14年に89歳で他界した。 しかし、70歳を過ぎて心境が変わった。「今のうちにやっておかなければ」。昨年、両親の被爆者健康手帳の申請書類や父親の軍歴を役所から取り寄せた。 広島では被爆当時に両親が歩いた道のりを、自分の足でたどった。実は母は一度だけ、80代の時に増田さんの妻に対してこの時の体験を語っていた。 妻によると、20歳ごろだった母は疎開先から焼け野原の広島市内に戻り、実家のあった場所の近くで骨を見つけた。その骨が、行方のわからなくなった自分の母の骨のように思え、かじったという。増田さんは「女同士でポロッと話してしまったんじゃないか」と推し量る。 アルバムなどからモデルの写真を選び、3カ月ずつをかけて両親の肖像画を描いた。中学生の時に父と原爆ドーム前で撮った記念写真を基にした絵も描いた。「描いていると、絵の中の両親が話しかけてくるように感じた」。個展で並べた80点余りの絵の中にはこれらの作品も含まれる。「両親を広島に里帰りさせたかった」と増田さんは話す。 会場は広島市中区上八丁堀のギャラリーG(082・211・3260)。入場無料。午前11時~午後7時(18日は午後4時まで)。15日午後1時半と午後6時半、17日午後2時からギャラリートークがある。(柳川迅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル