福冨旅史2024年2月13日 14時46分 13日午前6時25分ごろ、東京都狛江市岩戸北2丁目で、近くの住民から「家が燃えている」と119番通報があった。火災は約2時間後に鎮火したが、木造2階建て延べ約50平方メートルが全焼し、警視庁によると、男性2人が死亡した。 調布署によると、1階から90代くらいの男性の遺体が見つかった。2階からは50代くらいの男性が搬送されたが、病院で死亡が確認された。この住宅の住人と連絡がとれておらず、署が遺体の身元や出火原因などを調べている。 現場は小田急線狛江駅から北東に約750メートルの住宅街。(福冨旅史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子どもが相談しにくい心理とは「いじめ調査アドバイザー」に聞く
いじめが見落とされたり、見過ごされたりするのはなぜか。教育臨床心理学が専門で、こども家庭庁のいじめ調査アドバイザーを務める石川悦子・こども教育宝仙大学教授は、子どもの心理や、大人たちの置かれた環境に要因があると指摘する。 石川教授は「子どもには、大人にいじめ被害を相談しにくい心理がある」と語る。全国の学校を対象とした文部科学省の調査によると、いじめられた子どもが被害を「誰にも相談していない」事案は、2018年度以降3万件前後で推移している(コロナ禍で休校が相次いだ20年度を除く)。22年度は3万542件で、いじめ認知件数全体の4・5%だった。 また、東京都が12年度に9360人の児童生徒を対象に行った調査によると、いじめられた経験があると答えた6195人のうち、「相談しなかった」と答えたのは45・6%だった。 相談しなかった理由を尋ねた… この記事は有料記事です。残り1651文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません #ニュース4U 「#N4U」取材班が読者の皆さんから身近な疑問や困りごとを募集し、SNSで情報交換しながら深掘り取材します。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめ「私は大丈夫」親にも話さず耐えた 20年後に打ち明けると…
「学校どうだった? 何かあった?」 横浜市の女性(40)は小学4年生の長男に、毎日必ずそう話しかける。 身体も心も強くなってほしいと、武道教室にも通わせている。 きっかけは、長男が受けたいじめだった。 おととし、体格の小さい長男が複数の同級生から「ちび」と言われていると、学校から連絡があった。 その日の夜。長男が寝た後、女性は同居する両親に、長男の件を相談した。そこで女性は、これまで両親にも話していなかった自身の経験を打ち明けた。 両親は驚き、言葉を失った。 文部科学省の調査では、2022年度のいじめの認知件数は68万1948件、うち被害が深刻な「重大事態」は923件。いずれも過去最多を更新しました。一方で、見落とされるいじめも後を絶ちません。当事者らに取材し、なぜいじめが見落とされ、見過ごされるのかを探ります。連載の初回は、いじめを相談できない被害者の心理に迫ります。 女性は小学校教員の両親のも… この記事は有料記事です。残り1569文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません #ニュース4U 「#N4U」取材班が読者の皆さんから身近な疑問や困りごとを募集し、SNSで情報交換しながら深掘り取材します。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
畳にテント、避難場所4カ所渡り歩いた 津波避難のその後「教訓に」
能登半島地震で地震と津波の被害を受けた珠洲市飯田町。地区の集会所では60代男性が畳の上にテントを張り、避難生活を送っている。 避難するのはこの場所で4カ所。避難場所を転々としたという男性は、「どこにおればよかったのか。雪の中を移動するのはもう嫌やわ」と声を落とした。 1月1日、海沿いに立つ友人宅で食事をしていた時、大きな揺れに襲われた。 屋外へ出ると、友人宅前にある高さ約2メートルの防波堤を、白い波が越えてくるのが見えた。 「ぜったい津波やわ」 近くで動けずにいた80代女性の手を取り、友人宅近くの兄の家へあわてて逃げた。2階の窓から外をのぞくと、濁流が海沿いの家々を破壊し、車が流されていく様子が見えた。 津波が収まった後、500メートルほど離れた病院へ避難した。津波の時は、この病院へ逃げることになっていた。病院には他の地区の住民も一気に押し寄せ混乱していた。 自宅は津波に襲われ、地震で傾いたため、帰る場所はなかった。 その日は待合室のソファで眠った。 「ここは避難場所ではありません……」 2晩を過ごした後、病院関係者にそう告げられ、市の指定避難所へ行くよう促された。 「まさか」 男性は驚いた。その病院は、昨年9月に行った津波を想定した地区の避難訓練でも住民たちの集合場所になっていたはず。 しかし、その病院は津波などの際に一時的に避難する「指定緊急避難場所」で、一定期間避難生活を送ることができる「指定避難所」ではなかった。そのため、他の人も含め、病院から別の避難場所へ移動するしかなかった。 病院を去った後も、高校、中学と避難場所を渡り歩き、1月中旬に自宅近くの集会所に落ち着いた。 津波への訓練で逃げ込む先は知っていたが、「避難生活を送る」場所までは頭に無かったという男性。「緊急避難したその後の『生活』も含めて訓練すべきだった」と悔やむ。今後、教訓として地区の避難訓練に生かせればと思っている。(田辺拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウズラの卵のピクルス 中国産を「国産」と表記 会社社長を書類送検
有料記事 阿部育子 村上潤治2024年2月13日 13時00分 中国産のウズラの卵を使ったピクルスを国産と偽り販売したとして、神奈川県警は13日、同県逗子市の食品会社と同社の男性社長(44)を食品表示法違反(原産地虚偽表示)の疑いで、横浜地検横須賀支部に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、社長は県警に対し、容疑を否認し「中国産と分かっていたが瓶に国産と貼っていたことに気づかなかった」などと話しているという。 書類送検の容疑は2023年2月28日、中国から輸入したウズラの卵の水煮を原材料とした「うずらの卵のピクルス」に「国産」と表示したラベルを貼った瓶4本を県内の百貨店に販売したというもの。店頭では1瓶800円(税抜き)で販売していたという。虚偽の表示で22年6月から23年2月まで販売していたとみられ、その後は国産のウズラの卵を使っていたという。 家宅捜索後、産地偽装の理由を社長に聞いてみると 県警が卵を専門機関で鑑定し… この記事は有料記事です。残り491文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「核のごみ」処分場文献調査公表 寿都、神恵内に不適地少ないと判断
有料記事 福山亜希 岡田昇2024年2月13日 13時24分 原発の運転で生じる高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定に向け、原子力発電環境整備機構(NUMO)は13日、北海道の寿都町と神恵内村の文献調査の結果を公表した。地質データや論文を調べた結果、活断層や活動の恐れのある火山など明らかな不適地は少ないと判断した。今後、掘削を伴う概要調査に進むか自治体の判断が焦点となる。 文献調査は全国で初めて。NUMOは同日、調査結果を経済産業省の審議会に示す。有識者の意見をふまえて正式な報告書をとりまとめる。 2町村は2020年10月に文献調査の受け入れを表明し、翌11月から調査が始まった。NUMOは約900の論文やデータを分析し、概要調査に進む候補地域として、神恵内村は村内の積丹岳から「15キロ以内の範囲を除いた範囲」を、寿都町は「町全域およびその沿岸海底下全域」を示した。 処分場の選定プロセスは3段… この記事は有料記事です。残り576文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 核のごみを問う 原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場をめぐる動きをまとめました[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石牟礼道子さん七回忌 池澤夏樹さん「言葉が湧いて出る力あった」
杉浦奈実2024年2月12日 12時58分 小説「苦海浄土」で水俣病患者と家族の苦しみや被害の実態を伝え、2018年に亡くなった作家の石牟礼道子さんを追悼する集い「不知火忌」が10日、熊本市東区の真宗寺であった。石牟礼さんとの対話集などがある作家の池澤夏樹さん(78)が講演し、石牟礼さんの言葉の力について語った。 不知火忌は石牟礼道子資料保存会と同寺が命日の2月10日に合わせて開き、七回忌の今回は約80人が参加。境内にある石牟礼さんの直筆を刻んだ墓前で静かに手を合わせた。 同会の松下純一郎理事長(70)はあいさつで能登半島地震やウクライナ侵攻などの厄災に触れ、石牟礼さんがよく使ったという「もだえ神」という言葉を引いた。「遠くにあっても苦しむ人たちを思いながら思いを寄せる」と話した。 その後、本堂で、親交があった作家の坂口恭平さん(45)と長女のアオさん(15)が石牟礼さんの詩「海底の修羅」にメロディーをつけた曲などを歌った。 池澤さんは講演で、自身の作品づくりを「設計図を用意して組み立てる」と説明した上で、石牟礼さんについて「言葉が湧いて出る、生み出す、そういう力を持っていた」と述懐。作品を読むと「沼の中に引き込まれるような感じ」がするといい、「生涯で石牟礼さんの文学に会い、本人と親しく話すことができたことは『のさり』(天からの授かりもの)だと思う」と話した。 池澤さんはまた、自身も10年間住んだ沖縄の基地問題について「石牟礼さんの戦いをたどり直している気がする」と水俣病をめぐる闘争を重ねた。米軍普天間飛行場の移設工事が進む名護市辺野古の現場を前日に訪れたことを明かし、座り込みなどで反対の声を上げる人の存在に触れて「戦っている人がいることを覚えておいてほしい」と話した。(杉浦奈実) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「どうしていいか」母親の遺体を放置か 息子を死体遺棄容疑で逮捕
土舘聡一2024年2月12日 13時58分 同居する母親とみられる遺体を自宅に放置したとして、警視庁は12日、東京都世田谷区下馬6丁目の無職池辺大輔容疑者(43)を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 世田谷署によると、池辺容疑者は11日まで、70代の母親とみられる女性の遺体を放置した疑いがある。 11日午後、母親と連絡が取れないと親族から110番通報があり、同署員が自宅に出向いたところ、布団に仰向けの状態の遺体を見つけた。同署は、遺体が池辺容疑者の母親とみて調べている。 池辺容疑者は「1月ごろ、母親が起きてこないので部屋に様子を見に行ったら冷たくなっていた。喪失感で無気力になり、どうしていいかわからずそのままにした」と話している。(土舘聡一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「制服姿の少女2人が…」 9階から転落? 1人は死亡 大阪・吹田
2024年2月13日 9時16分 12日午後11時10分ごろ、大阪府吹田市のマンション敷地内で、「制服姿の少女2人が倒れている」と近くに住む男性から110番通報があった。府警によると、2人は10代の中学生か高校生とみられ、1人は死亡、もう1人は重傷という。 吹田署によると、マンションは9階建てで、9階の廊下付近には2人のものとみられるバッグなどが残されていた。2人はそこから転落したとみられるという。また、手書きの遺書のようなものがあったといい、署が経緯などを調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
(番外 天声人語)よみがえれ津波メダカ
メダカが環境庁(いまの環境省)から絶滅危惧種に指定されて今月でちょうど25年。驚きのニュースから四半世紀が過ぎ、その数は増えたのか減ったのか▼「残念ながら危惧の度は深まっています。保全運動が実を結んだ地域はあるものの、多くの生息環境が失われました」。そう話すのは魚類学者の棟方有宗(ありむね)宮城教… この記事は有料記事です。残り469文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル