能登半島地震の被災地で活動した神奈川県内の女性消防職員6人が1月31日、横浜市内で記者会見した。6人は今回の地震で、「緊急消防援助隊神奈川県大隊」のメンバーとして初めて活動した女性消防職員だ。 6人が参加した第4次派遣隊は県内各地の消防から約270人が参加。1月19~22日、石川県輪島市内での行方不明者の捜索や被災地の消防の業務支援などにあたった。 「壊れた家にお正月飾りがついていた。(被災地は)時が止まったままなんだな、と感じた」「道路状況が悪く自分自身も恐怖や不安を感じた」――。6人は現地の様子を報告した。 「この仕事をしていながら何もできないもどかしさを感じていた」 派遣前の心境を話したのは座間市消防本部の柵木(ませき)景子さん(36)。被災地では輪島消防署町野分署の支援のため、水利調査を担当した。発生直後から被災地への派遣を熱望していた。 「どんな現場でも」覚悟はあったが しかし、発生直後はトイレの… この記事は有料記事です。残り735文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
腕時計シェアサービス、「終了」は突然に 預けたロレックスが転売に
自宅の引き出しで眠っている高級腕時計を所有者から預かり、借りたい人に月額制でレンタル――。そんなシェアリングサービスが1月末に突然、終了した。現在は運営会社と連絡がつかない状態で、中には無断でフリマアプリに出品されていた腕時計も。所有者たちは不安に駆られている。 このサービスは「トケマッチ」。運営会社「合同会社ネオリバース」(大阪市中央区)のホームページ(HP)によると、2021年1月に始まった。昨年8月には預かった腕時計が1500本に達するなど急成長を遂げたが、1月31日に法人の解散とともに、サービスの終了が発表された。 16億円分が未返却 HPでは6カ月を目安に腕時計を返すとされたが、所有者でつくるグループがまとめたところでは、10日現在で少なくとも約730本(計16億円相当)が返却されていないという。 高級腕時計のコレクターでもある名古屋市の時計商の男性(37)はロレックスやA・ランゲ&ゾーネ、オーデマ・ピゲなど45本(総額6千万円相当)をトケマッチ側に貸し出していた。直近では約110万円の収益を得ていたという。 これまで月末の振り込みに滞りはなかったが、1月31日に自身の口座を確認すると、6万円しか振り込まれていなかった。「額を間違えていないか」。トケマッチの担当者にメールを送ったものの、返事はない。 やがて宅配便で、貸し出した45本のうち比較的安価な17本だけが届いた。残りの28本(5千万相当)が返ってきていない。面識があった運営会社の代表者にも連絡したが、電話がつながらなかったという。 男性は「会社のHPでは6カ月を目安とした返却をうたっていることもあり、警察に被害届を出しても受理してもらえないので動きが取れない。信頼していたのに、突然会社がこんなことになった背景が分からず不安だ」。訴訟も検討している。 父の形見が… 「貸し出したとはいえ、大切… この記事は有料記事です。残り836文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
NGT48北村優羽さん、出身地のアンバサダーに「そばがおいしい」
白石和之2024年2月11日 11時46分 新潟県小千谷市の初代スペシャルアンバサダーに、新潟を拠点とするアイドルグループNGT48のメンバーで市出身の北村優羽さん(19)が就任した。就任式で「ラーメンやそばがおいしく、空気が澄んできれいな小千谷を、SNSなどを通して県内外の人に伝えたい」と意気込みを語った。 就任式は1月26日に市役所であり、宮崎悦男市長は「市への愛着と地域活性化に対する熱意があり、情報発信力の高い方に、市の魅力を伝えてもらいたい」と制度の狙いを説明。そのうえで、「今年は市制施行70年、中越地震から20年にあたる。震災の年に生まれた北村さんに活躍してもらいたい」と期待を述べた。 任期は同日から1年ごとの更新制。北村さんは市内のイベントに積極的に参加する考えで、近い日程では、24、25日の「おぢや風船一揆」を予定している。(白石和之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昨年75年ぶりに新設の宇都宮LRT 西口側路線の停留場案を公表
次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西口側路線について、宇都宮市が12の停留場の配置イメージを公表した。県庁や宇都宮地裁の近くを通り、県教育会館付近までを結ぶ。今後は詳細な位置などについて検討を進める。昨年夏に開業した東口側路線については、春のダイヤ改定で快速運転を導入するとともに、普通運転でも所要時間を短縮させることを明らかにした。 1日の市議会議員協議会で市側が説明した。停留場はいずれも仮称で、「JR宇都宮駅西口」から「馬場町」「東武宇都宮駅前」などを通り、「教育会館前」までを整備する。 多くの利用者が見込まれる場所であることに加え、それぞれの停留場どうしの距離を考慮したという。路線バスなどに乗り換えができる「トランジットセンター」は「JR宇都宮駅西口」付近と「桜通り十文字」付近で検討している。 東口側路線と西口側路線は直… この記事は有料記事です。残り744文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
司馬遼太郎の未公開書簡を初公開 18日まで 終戦を迎えた佐野で
作家司馬遼太郎さん(1923~96)の命日(2月12日)である「菜の花忌」にあわせ、栃木県佐野市郷土博物館で10~18日、司馬さんの自筆のはがき2枚が初公開される(火曜休館)。佐野は、司馬さんが太平洋戦争の終戦前後、戦車隊の小隊長として過ごしたゆかりの地でもある。 はがきの日付は91年6月と93年4月。当時市教委にいた出居博さん(64)=現・市民文化振興事業団事務局長=が司馬さんに講演を依頼したことへの返書だ。 「講演はしないことを原則にくらしています」と2通とも断りの内容ながら、「佐野にはいつか訪ねたいと思います」「そのときはひとりであちこちを歩くことになりましょう」と再訪したい旨が書かれていた。 少尉だった司馬さんは旧陸軍戦車第1連隊の小隊長として従軍していた。45年春、駐屯していた旧満州牡丹江省寧安県(現・黒竜江省牡丹江市)から、東京防衛に備えるため、佐野に移駐した。 所属していた第5中隊は植野国民学校(現・植野小学校)に駐屯した。千葉県の九十九里浜などから上陸する連合軍を迎え撃つのが目的だった。 妻の故・みどりさんから「申し訳ないと、丁寧な電話」 当時の思い出を「下野の佐野… この記事は有料記事です。残り631文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ロマンシング「佐賀」10年の冒険 スクエニとのコラボ、なぜ続いた
多くの人気ゲームを世に出してきたスクウェア・エニックス社(スクエニ)が佐賀県とコラボして、今年で10年を迎える。人気ゲーム「ロマンシング・サガ」とかけた「ロマンシング佐賀(ロマ佐賀)」。なぜここまで続けてきたのか。スクエニのプロデューサー、市川雅統さん(46)に聞いた。 「サガ」と「佐賀」、最初はだじゃれ 「『佐賀と組んだらおもしろいんじゃない?』というアイデアが出たんです。だじゃれです、単純に」 「サガ」シリーズのプロデューサーである市川さんは、2014年に「ロマ佐賀」の企画が始まった当初のことをそう語る。「ロマ佐賀」は、ゲームの世界を飛び出し、現実世界で佐賀県とスクエニが共同で企画するイベントだ。 モンスターとバトルしながら冒険する人気のロールプレイングゲーム「サガ」シリーズは、この年で25周年を迎えていた。それにあわせ、新たな企画を打ち出したいと開いた会議の中で、佐賀とのコラボ案が生まれたという。 スクエニ側の提案に県も応じ、14年3月、東京・六本木でイベントが開かれ、キャラクターの絵が入った有田焼の皿などが展示された。翌年からは主な舞台を佐賀に移し、毎年イベントを開催。昨年12月に始まった今年度のイベントでは、吉野ケ里歴史公園内をクイズを解きながらまわるなど佐賀各地を「冒険」してもらう仕掛けがさまざまある。 ゲームのプロデューサーである市川さんが記者に語ってくれたのは、この10年、コラボを通して交流してきた佐賀の人々への思いでした。記事後半で市川さんの言葉を紹介します。 佐賀の魅力「もっと自慢していい」 コラボを機に、市川さん自身… この記事は有料記事です。残り2055文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察犬ヴィクトール、元日出動で命救う 人気のない雑木林をクンクン
杉山あかり2024年2月11日 9時10分 元日に行方不明の男性を発見したとして、兵庫県警加古川署は9日、鑑識課の警察犬でジャーマン・シェパードのオス、ヴィクトール・フォン・マイン・リーベ号(3歳)に感謝状とビーフジャーキーを贈った。 加古川署によると、1月1日午後7時10分ごろ、「夫が行方不明になった」と妻から署に通報があった。加古川市内の80代の男性が、自宅から靴下のままいなくなったという。 午後8時、ヴィクトールが捜索を開始。男性のくつのにおいを嗅ぎ、男性宅周辺の住宅街を捜した。 男性宅から約100メートル離れた雑木林の近くで、ヴィクトールは急に立ち止まった。外側から雑木林をライトで照らしても、人の姿はない。しかしヴィクトールは雑木林を見つめ、鼻を上向きにして、漂うにおいを嗅いでいるようだった。 「まさかな」。ペアを組む鑑識課警察犬係員の椎谷剛巡査部長(36)は思ったが、雑木林の中を改めて調べた。午後8時半、林の中を20メートルほど入ったところで、座り込んでいた男性を発見した。けがはなかった。男性は認知症を患っていたという。 ヴィクトールについて、椎谷さんは「出動現場ではスマートだが、慣れた人には甘えたがり」。警戒心が強く慎重な性格で、そのぶん音や匂いに敏感という。 出動したのは能登半島地震の発生直後。椎谷さんは「今できることをやろうと思った。今回もスマートに見つけてくれた」とヴィクトールをねぎらった。(杉山あかり) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ダンプ積み荷のコンクリ片散乱、対向車線の車に当たり1人死亡 愛知
2024年2月11日 9時41分 愛知県半田市深谷町の知多半島道路半田中央ジャンクション付近で10日午後4時25分ごろ、下り線を走っていたダンプカーが中央分離帯に衝突した。事故の衝撃で積み荷の砂利やコンクリート片が周囲に散乱し、上り線の普通乗用車にぶつかり、乗用車を運転していた40代とみられる男性が搬送先の病院で約4時間後に死亡した。 県警は、ダンプカー運転手でアルバイトの伊藤守容疑者(45)=愛知県一宮市浅井町=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。容疑を認めているといい、容疑を同致死に切り替えて事故原因などを調べる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
声を震わせる被災者に先輩が見せた姿 能登で学んだ保健師の原点
能登半島地震の被災地では、大阪府内から派遣された保健師たちも活動している。山本啓代さん(35)は現地の悲惨な状況に戸惑いつつも、自宅避難者のケアなどに取り組んだ。ともに活動した先輩の背中からは、苦しむ人たちへの寄り添い方や、保健師としてあるべき姿勢を学んだ。 山本さんが石川県輪島市に入ったのは1月18日から5日間。同じく保健師の福村和美さん(56)や薬剤師、調整役の府職員計4人からなる「公衆衛生チーム」として活動した。 チームは市内の避難所3カ所や、自宅避難者の家を1日あたり5、6軒訪問。高齢者の健康確認や、石油ストーブで高まる室内の一酸化炭素濃度への注意喚起といった生活環境の改善に携わった。 初の被災地 頭をよぎる不安 山本さんは、被災地で活動す… この記事は有料記事です。残り905文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鉄骨の重さ、計算ミス 大林組が警視庁に伝達 東京駅前5人死傷事故
独自 有料記事 増山祐史 遠藤美波 長妻昭明2024年2月11日 6時00分 JR東京駅近くのビル建設現場で昨年9月、鉄骨が落下して作業員5人が死傷した事故で、施工した大林組が「鉄骨の重さの計算に誤りがあった」と警視庁に伝えたことが捜査関係者への取材で分かった。鉄骨を下から支える「支保工(しほこう)」という仮設の構造物に、想定以上の荷重がかかって崩落した可能性がある。警視庁は業務上過失致死容疑で調べている。 捜査1課によると、事故は昨年9月19日午前9時15分ごろ、東京都中央区八重洲1丁目の7階建てビル建設現場の7階付近で起きた。事故当時は梁(はり)となる鉄骨をクレーンでつり上げ、別の4本の鉄骨に接合する作業中だった。4本の鉄骨の継ぎ目の一部には支保工が設置され、下から支えていた。支保工は鉄のパイプなどで造られ、やぐらのように3階から7階付近まで組まれていた。 捜査関係者によると、大林組は警視庁に、鉄骨5本などにより支保工にかかる重さについて「計算ミスがあった」と説明したという。支保工の構造は支える鉄骨などの重さによって決まるが、その前提から誤っていた可能性があることになる。支保工は埼玉県内の下請け会社が造ったという。 この計算は大林組の社員が担当し、ミスは社内で改善されなかった。支保工など仮設構造物の強度などの計算について、外部機関のチェックはなかったといい、計算ミスが見過ごされたまま工事が進んだとみられる。 大林組は工事再開 「強度計算、見直す」 工事は、店舗やバスターミナ… この記事は有料記事です。残り431文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル