高速道路を管理するNEXCO3社(東日本・中日本・西日本高速道路)の各支社には、渋滞の予測を専門とする社員がいる。中国地方を走る中国道や山陽道などの渋滞予測を担うのは、NEXCO西日本中国支社の「渋滞予測士」樋口尚吾さん(33)。どのように予測を立てているのか、どうすれば渋滞を回避できるのか、話を聞いた。 NEXCO西日本は、渋滞について次のように定めている。時速40キロ以下での走行や、止まったり発車したりを繰り返す車列が、1キロ以上かつ15分以上継続する状態のことを渋滞と呼ぶ。 日付と曜日一致の過去年を参考 渋滞予測には、これまでの渋滞情報がいきるという。 直近の傾向だけでなく、日付と曜日が一致する過去の年のデータを参考にする。 新幹線や飛行機の予約率など… この記事は有料記事です。残り851文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
燃えかすに多数の苦情、花火大会を中止に 中断期間中に新築住宅増え
吉田博行2024年2月3日 8時40分 徳島県鳴門市は、今年夏の「鳴門市納涼花火大会」を中止すると発表した。市によると、コロナ禍を経て昨年、4年ぶりに花火大会を復活させたが、中断期間中に会場周辺に新しく住宅が増え、落ちてくる花火の燃えかすに多数の苦情が寄せられたためという。市は代替会場を探し、来夏の開催をめざす。 鳴門市の花火大会はコロナ禍前の2019年まで、市内を流れる撫養川沿いの親水公園で打ち上げられ、夏の風物詩として長年親しまれてきた。 一方で、会場周辺の住宅や道路、車などに花火の燃えかすが飛散するため、以前から実行委員会のスタッフやボランティアが花火の翌朝に清掃活動を続けてきたという。 コロナ禍で花火大会が中止された20~22年に、会場周辺で新築住宅が増加。昨年8月に花火大会が開かれると、地域住民から「屋根の上のソーラーパネルに燃えかすが落ちたのでは」「車にしみがついた」といった苦情が相次いだという。 主催する鳴門市と鳴門商工会議所、市うずしお観光協会は対応策を検討してきたが、改善策は見つからず、今月1日の実行委員会の会合で中止を決定。来夏に向けて、地域住民に迷惑のかからない新たな会場を探すことにした。 市観光振興課によると、昨夏の大会では約7千発の花火を打ち上げ、約5万5千人が眺めを楽しんだという。 担当者は「花火大会を将来にわたり続けていくため、燃えかすによる被害がなく、交通や警備などの開催条件に合う新たな場所を時間をかけて検討する」としている。 1日の実行委では、昨夏、4年ぶりにJR鳴門駅周辺で開いた鳴門市阿波おどりを、8月9~11日の3日間の日程で今年も開催することが決まった。(吉田博行) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仏教の聖地・高野山に現れた「まちづくり会社」 改革を進める狙いは
カンサイのカイシャ ここがオモロイ! 世界遺産の高野山(和歌山県高野町)に2020年、「まちづくり会社」ができました。文化財の紹介にVR(仮想現実)を取り入れ、若い女性らを意識してスイーツ販売も充実させました。仏教の聖地として知られる荘厳な宗教都市でなぜいま、「まちづくり」なのでしょうか。 「上から見ると、仏像がどう安置されているかがよく分かります」。高野山デジタルミュージアムに設けられた「VRシアター」。250インチのスクリーンにTOPPANホールディングス(旧凸版印刷)の技術で立体的に映し出された仏像を見ながら、スタッフが語りかける。 壇上伽藍(がらん)と呼ばれる地域の西塔や根本大塔を映像で巡り、解説を聞く。著名な「奥之院」以外の地域にも関心を持ってもらい、観光客らの滞在時間を延ばす狙いがある。 ミュージアムのカフェでは紀州南高梅を使った精進だし茶漬け、精進カレー、もなか、蜂蜜のラテなどを取り扱う。お土産として、地元企業のごま豆腐なども販売する。 運営するのは、まちづくり会社「DMC高野山」。観光業を底上げするため、全国の地銀から資金を集めたファンドが出資する新参者の会社だ。大田原博亮社長(56)は「当初は『何をしに来たの?』という雰囲気はあった」と振り返る。 大田原さんは岩手県平泉町な… この記事は有料記事です。残り929文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
返礼品の宮崎牛2万9千円を「1千円」と誤記載 ふるさと納税50件
星乃勇介2024年2月3日 9時30分 宮崎県日向市は2日、市のふるさと納税で、返礼品のステーキがもらえる寄付金額にミスがあったと発表した。 「宮崎牛ロースワンポンドステーキ」(約454グラム)が返礼品となる寄付の額が本来2万9千円なのに、あるサイトには1千円として掲載されていた。委託事業者が掲載内容を修正する際に誤ったという。 9人が計50件の寄付を申し込み、寄付総額は5万円だった。事業者が件数と寄付額が合っていないことに気づき判明。市は寄付者に謝罪し、キャンセルを進めている。(星乃勇介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍派の政治資金パーティー、訂正で利益率7割→8割超に
松田果穂2024年2月3日 6時00分 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が裏金事件を受け、政治資金パーティーの収入を訂正した。2022年までの3年間で追加された収入は、総額4億3588万円。訂正によって、パーティーの「利益率」が大幅に上がった。 訂正前の収支報告書によると、2022年のパーティー券の売り上げは9480万円で、開催費用の約2591万円を差し引いた利益は約6888万円、利益率は72%だった。しかし、訂正により売り上げの不記載分(1億282万円)が追記されると、利益は約1億7170万円、利益率は86%となった。売り上げのほとんどが利益となっていた計算だ。利益率は20年は73%から89%、21年は71%から89%となった。 また、訂正前は、パーティー券を購入した人数に当たる「対価の支払いをした者の数」の欄に20年3464人▽21年3376人▽22年3200人と明記されていたが、訂正後はいずれも「不明」となった。(松田果穂) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
政治資金パーティー利益率9割超も 「実質献金」指摘も低い透明性
有料記事 松田果穂 野間あり葉2024年2月3日 6時00分 自民党の最大派閥、清和政策研究会(安倍派)が裏金事件を受け、政治資金パーティーの収入を訂正した。訂正によって、経費を差し引いたパーティーの「利益率」が7割から8割になった年もあった。政治資金パーティーはルール上認められた集金手段だが、利益率が9割超になることもあり、「事実上の献金だ」とも指摘される。にもかかわらず透明性は「献金」より低い。制度のあり方が問われている。(松田果穂、野間あり葉) 政治活動の資金を集めるために開かれるパーティーの券は1枚2万円が相場だ。議員らは、売り上げから会場費や食事代、手土産代などの経費を差し引いた利益を、政治資金にすることができる。課税はされない。 利益率は、政治資金収支報告書から計算できる。1月31日に過去の収支報告書を訂正した最大派閥の安倍派の場合、訂正により利益率が大幅に上がった。 ■利益率が大幅アップ… この記事は有料記事です。残り1561文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
36店焼損、露呈した木造密集地の危険性 なのに再開発進まない事情
北九州市小倉北区の飲食店街「鳥町食道街」で起きた大規模火災から3日で1カ月。2年前に起きた旦過市場一帯の火災を受けて、防火指導を強化する最中に再び起きた大火は、木造密集地の防火面での弱さを改めて浮き彫りにした。 火災は1月3日午後3時10分ごろに発生。鳥町食道街の全22店舗を含む36店舗、計2730平方メートルが焼けた。36店舗の内訳は、飲食店27、物品販売店4、空き店舗2など。 片付けはほとんど進んでおらず、1カ月経った現在も、焼け焦げたがれきが山積みになっている。 現場は、ビルに囲まれた中にある木造建物の密集地区。小倉北消防署などによると、アーケードに覆われた約60メートルの鳥町食道街は、入り口が東西に1カ所ずつで、通路の幅はわずか約2メートル。放水がトタン屋根に阻まれて消火活動は難航し、鎮火したのは約42時間後の5日午前8時50分だった。 捜査関係者らによると、火元とみられるのは食道街の中央付近にある飲食店で、店主の女性は「油の入った鍋を火にかけたまま外に出ていた」と話しているという。 鳥町食道街は1945年の終戦直後の闇市がルーツと言われる。木造の飲食店が隙間なく軒を連ね、レトロな雰囲気を楽しめる街として親しまれてきた。 ただ、食道街関係者によると… この記事は有料記事です。残り864文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飲酒後に信号無視をして衝突事故を起こした疑いで逮捕 男性1人けが
渡辺杏果2024年2月2日 20時18分 飲酒後に車を運転して複数台がからむ事故を起こしたなどとして、愛知県警は2日、名古屋市瑞穂区弥富町の自称会社役員大村寿男容疑者(53)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)などの疑いで送検し、発表した。「事故が起こったのは事実だけど、なんでこんなことになったのかわからない」と容疑を一部否認しているという。 名東署によると、大村容疑者は1月31日午後10時25分ごろ、酒気を帯びた状態で高級車「アストンマーチン」を運転し、同市名東区高社2丁目の県道交差点に信号を無視して進入し、同区の男性会社員(40)のワゴン車に衝突。はずみでワゴン車は長久手市の男性医師(38)の乗用車とぶつかり、ワゴン車の男性にけがをさせた疑いがある。 署は、大村容疑者を同法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕したが、危険な速度で信号を無視して飲酒運転したとして、容疑を危険運転致傷などに切り替えた。 捜査関係者によると、大村容疑者は温浴施設を複数経営する会社の役員だという。(渡辺杏果) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ブリや干物…捨てるたび「ごめんなさい」魚問屋、電源失い再開見えず
スーパーや料理店、行商などに卸している石川県輪島市の魚問屋「新甫(しんぼ)商店」。2日、店主の新甫将人さん(49)は、家族や従業員と廃棄する魚をゴミ袋に詰めていた。捨てるたびに「ごめんなさい」と声をかけていた。 能登半島地震で、昨年新調したばかりの冷凍・冷蔵庫の電源を失い、保存していたブリやエビ、魚の干物、総菜などを廃棄することになった。海産物の被害だけで、数百万円の損害と試算している。 店の再開は見通せない。漁師が海に出られず、地元の海産物が食べられない状況も深刻だ。 保存状況のよかったカニは、水やご飯、燃料を持ってきてくれた釣り仲間などにプレゼントした。「本当は炊き出しに出したいけど、生ものは食中毒の心配もある。もし、喜んで食べてもらえるならありがたい」と話した。(小林一茂) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
親子げんかを目撃、仲裁に入った小学生を殴った疑い 60代男を逮捕
雨宮徹2024年2月2日 21時54分 他人である小学4年の男児(10)に殴るなどの暴行を加えたとして、兵庫県警は2日、神戸市須磨区に住む無職の男(67)を暴行の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「覚えていない」と容疑を否認しているという。 須磨署によると、男は2日夕ごろ、須磨区南町1丁目の路上で80代の母親と口論するなどの親子げんかをしていた。 その様子を、近くの公園で友達と遊んでいた男児がたまたま目撃。けんかの仲裁に入った際、男が手で肩を殴る暴行を加えた疑いがある。男児にけがはなく、両者に面識はなかったとみられるという。 現場を目撃していた人から通報があり、駆けつけた署員が現行犯逮捕した。(雨宮徹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル